見滝原解放戦線物語   作:かずボコ

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見滝原市・某所
カズキ「と、いうことで、予定通り作戦を決行することにした」
とカズキがその場を取り仕切る
白銀ボコブリン「オッケーな~。こっちは平和だろうけど、害する奴はみんな細切れだ~!」
と調子に乗る白銀ボコブリン
灯火「絶対守ってよね~」
と灯火が念押しをした
翌日、一月六日、見滝原の市街地に突入する計画を固めたのだ
その会議の後
カズキ「ボコブリンたちには早く寝てもらわないとなー…」
と一人、トイレをして遅くなっていたカズキが西側拠点を目指し歩く
だが、そこでカズキが気づいてしまった
カズキ「…ん?噓だろ…」
その先にいたのは、生気ないボコブリンと青ボコブリンを攫っているウィザーモンの姿だった


第十話 進軍前夜の乱闘戦

その西側拠点では会議のさなか魔法少女・美樹さやかと完全体デジモン・ヴァンデモンが睨みあっていた

ヴァンデモン「私は鬼魔軍のリーダー・ヴァンデモンだ」

とさやかに告げる

さやか「覚悟ーー!!」

とさやかがヴァンデモンに突っ込んだ

そして、そのまま刀をヴァンデモンに振り下ろした

ヴァンデモン「フン…」

とヴァンデモンは不敵な笑みを浮かべた

そして、ヴァンデモンは刀を片手で弾いてさやかを拠点の壁に吹っ飛ばした

だが、さやかは拠点の壁を蹴って再びヴァンデモンに飛び掛かった

ヴァンデモン「なっ…!」

ヴァンデモンもそれを想定していなかったため、焦りが出る

そして、そのままさやかが無防備だったヴァンデモンに刀を振り下ろす

さやか「はぁああああ!」

だが、

???????「ギルティクロウ!」

と不意に伸びてきた手に刀が当たり、そこにヴァンデモンのひっかき攻撃が襲った

その攻撃で壁に吹っ飛ばされ、受け身も取れず壁に激しく背中からぶつかってしまった

???????「来てよかったですね」

と別の声が響く

現れたのは、ネオデビモンとマタデゥルモン、ドラクモンにピコデビモンの四体のデジモン

内、ネオデビモンとマタデゥルモンは完全体デジモン

だが、

杏子「せっかく寝てたのに拠点を荒らしやがって!」

と、拠点の中から杏子、まどか、ほむら、なぎさが出てきた

杏子が槍をネオデビモンに向ける

杏子「さやがしいなと思ったらこのざまだよ」

と、槍を構えマタデゥルモンに突っ込む

ほむら「ボコブリンたちを返しなさい!」

とほむらは拳銃でネオデビモンに発砲した

だが、銃弾はネオデビモンに通じなかった

そこにまどかの矢が飛来する

マタデゥルモンはそれを間一髪で躱し、後ろに下がった

魔法少女五人と完全体デジモン三体、成長期デジモン二体の五対五

この戦いはここからが本番だった

ほむら「行くわよ!」

とほむらが時間停止を発動、戦いの火蓋が落とされた

まどかはネオデビモンに、さやかはヴァンデモンに、杏子はマタデゥルモンに、なぎさはドラクモン、ピコデビモンに突っ込んでいった

そして、時間停止が解除され、三人の攻撃が三体の完全体デジモンに直撃した

だが、その時、ほむらの意識をドラクモンが乗っ取ってしまった

ドラクモン「女ぁ、寝ろぉ!」

すると、ほむらが意識を失い倒れてしまった

まどか「ほむらちゃん!」

とまどかが呼び掛けたところに

ネオデビモン「ギルティクロウ!」

とネオデビモンの攻撃が迫る

だが、そこに

さやか「まどかー!」

とさやかが割って入る

その攻撃は、さやかの左腕を三等分に切り裂いてしまった

さやか「くっ…!」

その隙にまどかが弓矢でネオデビモンに一撃を与えた

(あの女、青髪のやつの左腕を割いたのに平然と…!)

とさやかを見ると、左腕は何もなかったかのように再生していた

(あの青髪…再生能力持ちか…厄介だな)

そこにヴァンデモンが

ヴァンデモン「ナイトレイド」

と必殺技を発動・大量の蝙蝠を召喚し、まどかとさやかに襲い掛かった

まどか「さやかちゃん!」                       

といち早く気付いたまどかが矢を連射して、蝙蝠の群れと相殺した

そして、残った蝙蝠をさやかが全体切り刻んだ

なぎさ「こっちは倒したのです!」

とピコデビモンを倒したなぎさが杏子に加勢した

だが、

ドラクモン「撃て!」

とドラクモンがほむらを操り、攻撃を仕掛けてきた

杏子「マジかよ!」

とそこにマタデゥルモンが蹴りを入れてきた

杏子「くっ…」

間に槍を入れていたためけがは免れたが、その後ろにデジモン側の加勢が来てしまった

現れたのは完全体デジモン・メフィスモンにフェレスモン、成熟期・サングルゥモンの三体

結果として、成長期一体、成熟期一体、完全体五体に操られたほむらの計八体と魔法少女四人と完全にこちらが不利な状況になってしまった

そこにドラクモンが使役するほむらの銃口がなぎさのソウルジェムに向けられた

それに気づいたのはなぎさだった

なぎさ「さやか!危ないのです!」

とさやかに叫んだ

さやか「え?」

と振り返った

ドラクモン「撃てぇー!!」

とほむらに指示した

そして、ほむらが引き金を引こうとしたとき

マミ「ティロ・フィナーレ!」

と砲弾がドラクモンに直撃した

そして、その爆風でほむらも吹き飛ばされ、発射された弾丸はさやかではなく、ヴァンデモンに命中した

会議に行っていたマミと合流し、ドラクモンを倒したことで、遂にデジモン側にダメージを与えることに成功した

マミ「遅くなったわね!」

杏子「おせぇーぞ…!」

そうして、マミがサングルゥモンとメフィスモン、杏子がマタデゥルモン、さやかがヴァンデモン、なぎさがフェレスモン、まどかがネオデビモンにぶつかった

メフィスモンがマミに対し、エネルギー弾のようなものを連射してきた

マミ「こっちだって!」

それに対してマミもマスケット銃を周囲に召喚し、そのエネルギー弾を撃ち落としていった

そのままマスケット銃を再び召喚し、メフィスモンに向けた

そこに、マタデゥルモンが蹴りを繰り出してきた

杏子「無視すんじゃねー!」

と杏子がマタデゥルモンの右足を切り落とした

マタデゥルモン「しまった!」

そこにマミが砲身を向けた

マミ「ティロ・フィナーレ!」

だが、メフィスモンがマタデゥルモンの寸前に入り、その砲弾を腕で受け止めた

マミ「仕留め損ねたわ」

メフィスモンも軽傷では済まず、受け止めた左腕を吹き飛ばされていた

メフィスモン「デスクラウド!」

と辺りに黒い霧が立ち込めた

マミ「いったん下がるわよ」

杏子「ああ」

そして、二人はメフィスモンから距離をとった

その頃、さやかもヴァンデモンのナイトレイドを回復魔法を駆使しながら切り抜け、ヴァンデモンに一撃を与えていた

さやか「コイツら…強い」

まどか「うん…」

まどかもネオデビモンと激突し、相性が悪いためか、劣勢だった

一方でなぎさは、泡でピコデビモンを翻弄していた

その時、辺りの時間が止まった

まどか「これは…」

ほむら「起きた…わよ」

ここでほむらが目を覚ました

そして、まどかが

まどか「これで…どうだ!」

とピコデビモンに矢を連射した

それに続き

なぎさ「これでお終いなのです!」

と泡を連射、そして、時間停止を解除した

まどかとなぎさの突然の攻撃をピコデビモンが避けれるはずもなく

ピコデビモン「グアーーー!!」

と断末魔をあげ、消滅した

だが、そこに一体のデジモンが現れる

ヴァンデモン「やっと来たか…ウィザーモン」

それは、ボコブリンたちを連れ去るため、撤退していた成熟期デジモン・ウィザーモン

ウィザーモン「はい…」

すると、ウィザーモンはまどかとなぎさに向き合った

なぎさ「もー!どんだけ来るのです!?」

まどか「なぎさちゃん!来るよ!」

ウィザーモン「サンダークラウド!」

持っていた杖から電撃が出る技だが、その攻撃は不発のように見えた

その直後

「グーーー!!」

とうめき声をあげたのは…後ろにいるヴァンデモンたちだった

ヴァンデモン「ウィザー…モン…貴…様…!」

メフィスモン「こ…の…野…郎…!」

マタデゥルモン「裏切り…やがった…のか…!?」

その直後、ヴァンデモンたちの背後から二体何かが襲い掛かってきた

狙いは、メフィスモン、マタデゥルモン

???????「コーンカッター!」

???????「グオーー!!」

そして、動けない2体のデジモンに攻撃がヒットし、跡形もなく消滅した

残るは、サングルゥモンにフェレスモン、ネオデビモンとヴァンデモン

攻撃したのは、ボコブリンの進化系・ボスボコブリンと青ボコブリンの固有能力・使役で生み出される召喚獣・ピッグイーン

青ボコブリンの姿を見たヴァンデモンは

ヴァンデモン「何…してくれた!?」

そこにカズキが現れる

カズキ「この状況で分からないのか?おバカな指導者だね~」

ヴァンデモン「クソがー!!」

 

遡ること、会議終了後

カズキ「ん?噓だろ…?」

生気のないボコブリン、青ボコブリンを攫っているウィザーモンを目撃した

そして、ウィザーモンの前をふさぐ形でカズキが短刀を構える

カズキ「おい…相棒に…何してくれた!!!?」

ボコブリンと青ボコブリンの連れ去りにカズキは激昂していた

カズキ「さっさと消えろ!コノヤロー!!」

と思いっきりウィザーモンに斬りかかる

それを間一髪、杖で止めた

だが、足元にスプラッシュボムを転がしていた

そして、その爆発でウィザーモンが吹っ飛ばされた

カズキ「まだ生きてるのかー?」

とウィザーモンに詰め寄る

だが、それに対してウィザーモンが

ウィザーモン「あいつらは置いてゆく」

と言い、ボコブリンと青ボコブリンに魔法をかけた

すると、二人の顔色がよくなった

カズキ「何のつもりだ…?」

ウィザーモン「実は…前の人生の記憶を持っていて…」

すると、ウィザーモンは前の人生のことを話した

カズキ「なるほど…ヴァンデモンの手下だけど、裏切って恩人を庇って死んだ…そして、再び第二の人生を歩んだ結末ってことだったんだな」

ウィザーモン「はい…」

カズキ「ならさ…そいつに仕返し…したくないか?」

ウィザーモン「けど、裏切ったら」

カズキ「大丈夫だ。僕がいる限り、絶対殺させない。だから、ついてこい!」

そこに

ボコブリン「カズキー!」

青ボコブリン「あのクソ吸血鬼はどこだ!?」

と二人が起きた

カズキ「ボコブリン、ちょっとそこにいて」

と二人に言った。だが、

青ボコブリン「あいつに復讐しないとどうも落ち着かねえ!」

ボコブリン「そうだそうだ!」

と反発した。そして、

カズキ「だったら。一緒にいくぞ!」

ボコブリン・青ボコブリン「うん!!」

そして、四人は西側拠点に到達した

カズキ「かなり数が多い。ウィザーモン。あいつらの動きを魔法で封じれる?」

そして、ヴァンデモンたちがしびれたところに

カズキ「奇襲して数を減らすぞ!」

ボコブリン「ああ!」

青ボコブリン「レッツゴー!」

と飛び出した

ボコブリン「ボコブリン進化!」

青ボコブリン「ピッグイーン!」

ボスボコブリン「ボスボコブリン!」

青ボコブリン「渾身の一発を叩き込め!」

と奇襲を成功させ今に至る

すると、サングルゥモンが明後日の方角に走り出した

それと同時

フェレスモン「付き合ってられん!」

と南の方に飛び去って行った

ヴァンデモン「ウィザーモン!貴様だけは殺す!ナイトレイド!!」

と蝙蝠を差し向けた

だが、進行方向に何かが着弾し、竜巻を起こした

カズキ「約束は守るぞ!」

とカズキが後ろから呼びかける

その時、その竜巻の中からさやかが飛び出してきた

そして、突きの構えでヴァンデモンに突っ込む

(突きなら、引き付けてカウンターだ)

だが、さやかの持っていた剣から刃だけが飛び出してきた

ヴァンデモン「何!?」

とっさに避けたことで、体勢を崩した

そこにさやかが別の剣を持ってヴァンデモンの間合いに入った

さやか「これで終わりだー!!」

その勢いのままヴァンデモンを縦一文字に斬り上げた

そして、ヴァンデモンは蝙蝠になって逃亡した

その後を追うようにネオデビモンも飛び去って行った

カズキ「最後、あっけなさすぎだろ」

マミ「これが寄せ集め末路よ…」

と飛び去って行った方を見上げた

こうして、西側拠点に襲撃した吸血鬼デジモンの群れを撃退することに成功した

その頃、敗走していたサングルゥモンの目の前に大きな影が現れる

それは、完全体・スカルグレイモン

以前カズキたちが目撃したグレイモンとパロットモンの争いの末、進化していた

そして、サングルゥモンはスカルグレイモンに踏みつぶされ、絶命した

一方で見滝原南部を飛んでいたフェレスモンにも魔の手が伸びる

???「面白そうなもの見つけたんですケド」

と青色のキューブに閉じ込められた

閉じ込めたのは見滝原南部から進んでいっていたアリナたち元マギウス勢力だった

その後、フェレスモンの姿を見た者はいなかったそうだ

 

1月6日活動日誌

会議の結果、明日から市街地に突入していく事になった。その傍らで吸血鬼デジモンたちによる西側拠点襲撃事件があったけど、色々あって撃退できた。ここから侵食域をごっそり削り取っていくぞ!   カズキ

 

そうして、明日のためにぐっすりと就寝した

 

その頃、さやかに死亡寸前にまで追い込まれたヴァンデモンとネオデビモンは市街地で話し合っていた

ヴァンデモン「あの女…バッサリと斬りやがって」

ネオデビモン「また、ボコブリンたちのせいに…!」

そこに一人の人影が見えた

ヴァンデモン「貴様、誰だ?」

現れたのはゲリラ側の幹部兼研究者・徳川蟲尾

蟲尾「あいつらに復讐したいか?」

ヴァンデモン「何でだ?」

すると、蟲尾は何かが入った瓶を手渡した

蟲尾「それを浴びると、エネルギーが満ちてくるぞ」

そして、バギーに乗って神浜市に戻った

そのさなか蟲尾に思い浮かぶものがあった

(日腐連合…しつこいな…だが、娘を守るためだ…仕方がない)

実は、蟲尾には娘がいた

その娘はキュゥべえに人質にとられ、指示に仕方がなく従っていた

そして、胸から出した名刺にはゲリラの文様と、日腐連合の文様が刻まれていた

(あのバンカラ街のときだって…)

回想

キュゥべえ「ここに『ボコブリン』という種族がやってきてしまった。自分たちの脅威になる前に消してくれるかい?」

と蟲尾の娘を抱えて圧を蟲尾にぶつける

そして、この作戦の末、蟲尾はバンカラ街にてワルプルギスの夜こと舞台装置の魔女を放ち、バンカラ街を強襲するつもりだった。だが、それは、バンカラ街から離れた海上集落の廃墟で撃退され、弱ったところで、寄生虫と共に心中しようとした。だが、それは、キュゥべえによって叶うことはなかった(結末はx年後の日本物語で見てください)

蟲尾はため息をつきながら神浜市に入った

しかし、歩道橋の上からそれを見ている人がいた

そして、その人は誰かに電話をかけていた

 

その頃、ヴァンデモンとネオデビモンは意を決し、蟲尾から渡された瓶を使うことにした

それは、カズキたちにデジモンの恐ろしさを目の当たりにさせていく

 

翌日、カズキたちは見滝原市街地に突入していく。その中でいろはたちは市内にある神社を最初の目的地にしていた。だが、この神社で見滝原市街地攻略作戦の最初の試練が待っていた




次回予告
かずボコ「いかかでしたか?今回はほとんど戦闘要素しかなかったですが、スカルグレイモンやヴァンデモン、ネオデビモンの動向が今後の展開を左右していきます。そんな中アリナたち元マギウス勢力の動向にも注目してください!このシリーズは24話で終わる予定です。その後、並行して投稿してる逃走中シリーズに力を入れていく予定です。次回も解放戦線です。出発直後にスカルグレイモンに遭遇してしまったカズキ達一行、そして、いろはたちは目的地の神社で侵食母体個体に遭遇してしまう。そして、やがてピンチになる一同に、遂に黒ボコブリンの何でもありな能力が発現する!次回第十一話 頼れるアニキ・黒ボコブリン 
約十か月ぶりの黒ボコブリンが活躍する回。お楽しみ~」
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