一人の男がモブボトルを持って常盤台中学校近くの路上を歩いていた
??「こちらの技術にやられる気持ちはどうかな?」
立ち止まったとほぼ同時にそいつはモブボトルの中身を解き放った
その中身は…ミュータントクリーパーというクリーパーの変異生物だった
やがて日が昇るにつれ、ミュータントクリーパーが人々を襲い始めた
その隙に犯人は逃げて行った
この男は北山尚弥、博多三大都市党の幹部だ
そして、尚弥が解き放ったミュータントクリーパーにより辺りが混乱に包まれている中、突如として強烈な電撃がミュータントクリーパーを襲った
美琴「最近不思議なことが多くない!?」
電撃の主は学園都市のレベル5の能力者・御坂美琴
そのままコインをミュータントクリーパーめがけて撃ち込んだ
それが命中し、ミュータントクリーパーが路上に倒れこんだ
倒したと思われたミュータントクリーパーだが、何やら周囲のものを吸い込み始めた
美琴(何かまずい!)
逃げようと思いその場を離れようとしたが、
男性「吸い込まれる!助けてー!!」
一人の男性がミュータントクリーパーに吸い寄せられていた
美琴(助けないと…!)
美琴がその人を突き飛ばした直後、ミュータントクリーパーが自爆し消滅した
美琴が爆発の中心近くにいたため直撃は避けられなかった
だが、美琴がその男性と共に爆発範囲の外に出ていた
黒子「お姉さま…大丈夫ですの?」
美琴「黒子…」
それは、レベル4の能力者・白井黒子にるものだった
これにより間一髪爆発を回避した
…だが、本当の悲劇はその事件の翌日・1月4日に起こった
美琴は常盤台中学校で放課中に校内を歩いていた
美琴「最近ほんと妙なことが多いわ…」
その時、微かに電子音が聞こえた
美琴「何の音?」
音のする方に近づいた
その音の正体は、何と爆弾だった
美琴「これ…爆弾!?」
液体型の時限爆弾…しかも爆発まで残り二分を切っていた
美琴「黒子ー!!生徒を逃がせー!!校外に!!」
と思いっきり叫んだ
その時には起爆まで残り1分半ほどにもなっていた
黒子が生徒を避難させている間、解除に挑戦していた
美琴「クソ!!」
だが、解除には至らなかった
爆弾から撤退する美琴が校舎から脱出した瞬間
爆弾が起爆した
液体型爆弾は強力で、常盤台中学校の校舎が跡形もなく消し飛んでしまった
その様子を見ていた美琴は拳を強く握った
1月2日
貫希「…拓馬さん。犯人の見当ってついてるの」
拓馬「…うん」
名古屋北東部の極道・志段味組を襲った魔女の襲撃事件
この事件は極左の組織・博多三大都市党の犯行とのことらしい
拓馬「奴らはモブボトルという道具を使って自由に怪物を持ち歩けるとか言われてる」
貫希「モブボトル…怪物処理専門だけど、聞いたことがない」
なごやウハウハ隊として寄生虫などと長年戦ってきた貫希でさえモブボトルというものの情報は入っていなかった
そんな二人の話の後、貫希は喫茶リコリコにいるウォールナットと呼ばれるハッカー・クルミに電話を掛けた
クルミ「どうした?」
貫希「突然だけど、博多三大都市党っていう組織を知ってる?」
クルミ「知らない…けど調べておくよ。けど、何で突然?」
貫希「ちょっと任務で関わるだろうから調べておきたくて…ありがとう」
そんな感じで電話を終えた
貫希「何でこんな面倒ごとに巻き込まれるのかな?」
とため息をついた
その翌日
現実世界・病院では
耀太「ただいま退院しました!」
拓馬「耀太!退院おめでとう!」
志段味組の一員・小阪耀太が退院した
それと同時に拓馬が衝撃的な行動に出た
拓馬「貫希さん。付き合ってください!」
まさかの告白、貫希は目が点になっていた
貫希「………は?ちょっと気が狂った?大丈夫?」
耀太「拓馬!いけいけ~!」
耀太もそれを催促していた
拓馬「この事件が終わるまででいいからさ!」
貫希は悩んだ末
貫希「…わ~かった!付きやってやるよ!」
と仕方がなく付き合うことにした
翌日、本部に戻り、拓馬たちを入れる準備をしていた
貫希「久々に本部に戻ってきたな…」
その準備のほとんどは整理整頓
それは、拓馬と耀太がこの部屋で同棲生活を送る環境を整えるため
そんな中、机の上にあった腕輪のような機器を片付けようとしたとき、クルミから電話が入った
貫希「あ~!こんな時に~!」
とその腕輪を勢いで装着し、電話に出た
貫希「クルミ~忙しくて時間がないから手短に~!」
クルミ「分かった。驚かないで聞けよ。一昨日、学園都市に変な生物が撒かれ、その翌日中学校が爆破されたらしい。以上」
貫希「はいはい切るよ…っては~!?」
そこに拓馬と耀太が到着した
貫希「詳しい話はあとで聞く!」
と無理やり電話を切った
その直後、二人が入ってきた
貫希「い、いりゃっしゃい…」
耀太「『いらっしゃい』な」
貫希がヘトヘトになっていたところ、拓馬が腕輪のことに気づいた
拓馬「何だ?その腕時計」
貫希「腕時計…あ~、これは…」
その腕輪を見て貫希がとたんに冷や汗をかき始めた
この腕輪はソウルジェムと同じ性質を持ったものだったから
貫希(これ、確かソウルジェムと「=」の関係のもので…願わなくても魔法少女になれる代物…要するに今魔法少女になったわけだ)
貫希「な~に!?やっちまったな~!!」
それに耀太が乗って
耀太「そんなの関係ない!そんなの関係ない!」
貫希「はいオッパピー!…じゃね~んだよ!」
なんてボケと突っ込みをしていたとき、貫希の能力が暴発し、拓馬の意識が飛んだように見えた
貫希「暴発した!?っわ~!ってごめん!」
拓馬「なんか、ぼーっとした感じだった…意識が乗っ取られたような…」
その言葉をヒントに貫希が固有能力について考える
そして、
貫希「分かった!」
貫希が閃いた
貫希「自分の固有能力は『使役』だ!」
その時、しばらくの静寂が訪れた
貫希「…とはいえ、シャレにならないな…」
そして、貫希は少し悩みこんだ
その結果、
貫希「ま、何とかなるか!」
その悩みを無理やり吹き飛ばした
拓馬・耀太「ハハハ…」
と拓馬と耀太が二人で笑った
その夜、自分に合う武器を見つけようとしていた
貫希「使うもの何もまだ慣れてないからデジタルポーチの中から自分に合った武器を見つけていくしかないか…」
町のはずれを歩いていた貫希に過去の出来事が思い浮かんだ
杏子と挑んだマミムーン戦前のハコの魔女戦
貫希「スティンガーミサイル発射!」
杏子「よいしょ!!」
現在・貫希(あの時だって)
カズキたちと見滝原の魔法少女たちと挑んだくるみ割りの魔女戦
貫希「私が攻撃の指揮を執る!」
現在・貫希(いつも後方支援についてたからカズキたちと一緒に前で戦える…だからこそだ!)
杏子との会話で
杏子「サポートありがとな」
現在・貫希(きっと、サポート役…いわゆる『後衛』も必要…だからこそ…自分は魔法少女になってもあいつらを後ろからサポートする後衛として戦いたい…!)
その思いの元、貫希の選択は…
貫希「決めた!これにしよう…!」
遠距離から爆発する球を撃つエクスプロッシャーと、四発の泡のような弾を撃つオーバーフロッシャーの二刀流だった
その時、クルミの電話のことを思い出した
「あ、そうだ。クルミに電話しないと…」
と、クルミに電話をかけた
貫希「さっきはごめん…」
クルミ「『さっき』って、あれから六時間ぐらい何してたんだ?忘れたとは言わせないぞ?」
その時、貫希の中で「グサッ!」と心の中に深く刺さる音がした
貫希「う、うん…」
クルミ「…それじゃあ、本題にいくぞ。まず一昨日、学園都市内に『モブボトル』と呼ばれるものを使い、ミュータントクリーパーをばら撒いた。これは近くにいた御坂美琴と白井黒子が解決した」
貫希「あの二人は…以前のフレンダの件で共闘した…」
御坂美琴と白井黒子は以前、ゲリラと日腐連合が最初に衝突したとき、日腐連合の先兵として利用されていたフレンダを奪還するために共闘していた
クルミ「でその翌日、その二人が在籍している常盤台中学校が爆破されている…恐らくは同一犯だといわれている」
貫希「犯人の目星は…」
クルミ「恐らくはコイツだ。今さっき分かった情報だけど、確定ではない」
送られてきた写真を見た
クルミ「あんたの探してる博多三大都市党の幹部・北山尚弥だ」
貫希「博多三大都市党…何が目的だ…」
クルミ「目的以前に現実世界と学園都市をつなぐゲートはウハウハ隊と日腐連合しか知らないはずだ」
貫希が、博多三大都市党の裏について悟った
貫希「つまり…博多三大都市党の裏に日腐連合がいるてことか…」
クルミ「恐らくはそういうことだ…あと、このモブボトルについてだが、元は学園都市で開発されているのを、フレンダの墓荒らしの時に東幹博が盗んでいる」
東幹博は日腐連合の幹部で先のフレンダの件でフレンダの遺骨を墓から盗み出した事件の主犯格。貫希によって逮捕されている
貫希「つまり日腐連合もモブボトルを使ってくる」
クルミ「そういうこと。それと今回の事件、特に常盤台中学校爆破事件については暗部組織・アイテムとジャッジメントという風紀委員の合同で担当することになってる。そこも何か妙だ」
貫希「妙って何が?」
クルミ「普段こういうのはアイテムが解決しないはずだ。…何かきな臭い」
貫希「こういう異世界関係の事件はアイテムが解決することになってるんじゃない?まあ、いまそういう事情には関わらないほうがいい…いまは、博多三大都市党の壊滅が目的だ」
クルミ「ああ。そうだな。あと、爆弾についても調べておくから」
貫希「うん、ありがとう」
電話を切り、携帯の連絡先を調べた
貫希「アイテムが担当ってなら…前の時に麦野さんと連絡先を交換してあったはず」
そして、貫希はアイテムのリーダーでレベル5の能力者・麦野沈利に電話をした
沈利「お?あんたか。このタイミングでかけてきたってことは…」
貫希「常盤台中学校の爆破事件のこと。単刀直入言う。犯人はこっちの世界にいる博多三大都市党っていう組織の幹部・北山尚弥」
沈利「要するにこっちに来ないと解決はできないと…」
貫希「ああ。そういうことになる。あと、今回の事件、アイテムが動員された理由ってあったりするの?」
沈利「中心部でトラブルが起こってるらしく、ほかの暗部やジャッジメントの大半がそれに回されてる」
貫希「そうだったんだ…」
沈利「このことはジャッジメントたちにも伝えておく」
貫希「分かった。ありがとう」
沈利「あ、ちょっと待って。今回の爆弾を一応調べてある」
そう言うと電話の相手が沈利からフレンダに変わった
フレンダ「聞こえてる?」
貫希「フレンダか…」
フレンダ「手っ取り早く話すわよ」
そして、爆弾の説明が始まった
フレンダ「今回の爆弾は液体型の爆弾が使われてたって訳」
貫希「液体型…」
フレンダ「液体型は今までにも滅多になかったって訳」
貫希「そうか…」
フレンダ「こっちはこれぐらいしか情報はないわ…」
貫希「いいよ、とても助かった。ありがとう」
そうして電話を切った
時は経ち、一月七日、見滝原でも動きがあった
見滝原中学校付近に4体のデジモンが集まっていた
そこに入ってきたのは、ゲリラの幹部研究員徳川蟲尾
蟲尾「君たちにはあいつらが学校に来るのを食い止めてほしい」
その言葉を、機械でできた竜のようなデジモン、機械でできた恐竜のようなデジモン、木でできた人形のようなデジモンに放った
そして、蟲尾はピエロのような姿のデジモンの方を向いた
蟲尾「あなたは、ここを襲撃してほしい」
そう言って見せたのはボコブリン博士、白銀ボコブリン、黒江、くろ、まさら、こころ、灯火、ねむのいる北側拠点だった
貫希のいない部屋の中で拓馬と耀太が博多三大都市党の犯行予告を見て話していた
耀太「九日に組長が殺される」
拓馬「俺達には組長を守る責務がある…たとえこの命に代えてもだ」
広げたのは名古屋市周辺の地図、そして、犯行予告時間帯の中部国際空港と県営名古屋空港の飛行機の離発着のデータ
そして、カバンの中に何かを詰め込んでいた…
その頃貫希はエクスプロッシャーとオーバーフロッシャーを魔女を倒しながら練習していた
貫希「使用感が染みついてきたぞ…!」
そうして、この日だけで魔女を五体討伐した
一月八日の夜
拓馬と耀太が机の上に
『明日、組長を頼みます』
と置手紙を置いて行った
その後二人は名古屋空港にやってきた。その後、二人はそれぞれ別の飛行機に乗り、拓馬は沖縄へ、耀太は東京へと飛行機で飛んで行った
その頃、志段味組の組長・石山泰造が目を覚ました
泰造「…ここは、病院か…」
と少し落ち着いて過ごしていた
そこに一人の男が入ってくる
??「点滴の時間ですよ…」
といい薬剤を点滴のスタンドにかけ点滴の注射に通して泰造の中に入れる
??「…明日にはあの世に行くための」
この男は博多三大都市党のトップ・博多武蔵
そこに幹部・北山尚弥が入ってくる
点滴したのは睡眠剤。そして、眠った泰造の体をスーツケースの中に入れ、病院を立ち去った
その頃・東京
ミカ「名古屋駅で何やら作業をしている人影が見えた」
と喫茶リコリコのミカに呼び止められたクルミ
クルミ「え?」
と、その映像を見る
ミカ「拡大するぞ」
そして、その映像に移った物体を見た
この物体を見てクルミの頭に常盤台中学校爆破事件のことが思い浮かんだ
クルミ「これ、恐らくは常盤台中学校を爆破した爆弾だ!」
その時、喫茶リコリコに来客が訪れた
フキ「おい。たきなは?」
入ってきたのはファーストリコリス・春川フキ
だが、ミカとクルミが支度をしていた
フキ「どっか行くのか?」
ミカ「フキ。今制服を着てるから動けるな?」
フキ「え、ええ」
ミカ「すまん。ついてきてくれ」
フキ「え?どういう…」
ミカ「いいから来い!」
フキ「は…?」
フキは何が何だかわからずに二人に同行した
そうして、クルミ、ミカ、フキの三人は車で名古屋市に向かった
その車の中で貫希に電話を掛けるが全然繋がらない
クルミ「何でこんな時に限って出ないんだ!?あのバカ!」
一月九日
貫希「何か魔女が少なかったな~」
とウハウハ隊本部に戻ってきた貫希
こころの中に胸騒ぎがするような感覚に襲われていた
そんな貫希は自分の部屋に携帯を忘れていた
そのスマホは充電切れだった
貫希「ヤベ…充電しないと…」
そして、下に降りると机の上に紙が置かれていた
貫希「ん?なんだこれ?」
その紙には
『明日、組長を頼みます』
と書かれていた
貫希「…ったく」
だが、ふとその紙を持ち上げると、中にもう一枚紙があったことに気づいた
貫希「ん?」
その紙には
『遺書』
と書かれていた
貫希「遺書?ちょっと待て!」
それには
『一月九日、俺は博多三大都市党に組長が殺されると脅されていました…組長はもし人質にされても構わないから奴らを倒せ、一生のお願いだと言われたが、いま動けるのは俺と耀太だけ。そこで、二人で一網打尽にする方法を考えに考えた結果…犯行現場に飛行機で突っ込むことしか思いつきませんでした。恐らくは俺たちは骨一つ残さず消し飛ぶと思います。今まで過ごしてきた日々は何よりの思い出でした。ありがとう…最初で最後の恋人へ バカなテロリストになった極道より』
と書かれていた
その遺書を読み終え
貫希「クソ!冗談じゃない!」
怒りをあらわに、携帯のGPSを確認しようとした
しかし、携帯にはクルミから大量の着信履歴があったが、GPS確認を優先した。その反応が示す先は、羽田空港
貫希「東京の方か!」
それを見てすぐ、クルミに電話した
貫希「クルミ!」
クルミ「遅い!何やってたんだ!?」
貫希「そんなことより!拓馬と耀太が飛行機で博多三大都市党に突っ込むとか言ってた!東京にいるはずだ!」
クルミ「待って!今名古屋にいる!」
貫希「…って、はー!?」
クルミ「もう直ぐそっちに着く!」
貫希「…分かった…」
貫希(こうなったら…力づくでも止めてやる!)
突然の出来事に戸惑いを隠せない貫希
この後、名古屋中心部がウハウハ隊史上最悪の事件の現場となってしまう
カズキ「僕の知らないところでこんな事件が起こっていたなんて…何が起こるかわからないな…」
ボコブリン「カズキ…思ったんだけど、喫茶リコリコの『ミカ』と、逃走中日記に出てくる逃走者の『ミカ』と、逃走者の舞台のキヴォトスでてくる『ミカ』でこれまでに『ミカ』が三人も出てきてる…」
カズキ「マジやん…三人でバトルロワイアルしたらかなりヤバそうだな…
次回、貫希が耀太、拓馬の最悪の計画を阻止するため学園都市の美琴たちや暗部組織のアイテムと共に博多三大都市党と戦うことに…この戦いの末、耀太と拓馬を救えるのか…!?
次回第十五話 神風と恋をした」
ボコブリン「十五話も連続で投稿するらしいよ!お楽しみに!」