見滝原解放戦線物語   作:かずボコ

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中部国際空港と県営名古屋空港に飛行機が着陸した

乗客が次々と降りていく中、中にいた耀太と拓馬は最後まで残った
そして、コックピットに乗り込み

耀太・拓馬「全員飛行機から出ろ!」

と銃を突き付けて脅した
案の定二人を残し乗務員は全員飛行機から出たら
それぞれの飛行機で運転席に着く

耀太・拓馬「行くか…!」

無理やり滑走路のに出た後、

管制官「運転手停まってください!」

という管制の指示を無視して離陸した


第十五話 神風と恋をした

その頃、ウハウハ隊本部にクルミたちの車が到着した

そして、貫希を乗せ、発車した

 

貫希「名古屋駅に爆弾ってどういうことだ?」

クルミ「恐らくだけど、北山尚弥の姿が見えて、そいつが液体型の爆弾を出してた。恐らく常盤台中学校のと同じやつ。それでこっちは?」

貫希「机の上に遺書があって博多三大都市党に飛行機で突っ込むてことらしい。歴史の授業で出てきた神風特攻隊みたいな感じで」

フキ「太平洋戦争の悲劇を繰り返すつもりか!?あの忌まわしき『神風特攻隊』を…」

 

と、フキがガチギレした

 

貫希「日本が犯した最悪の攻撃…このまま建物に突っ込みでもしたら、2001年のアメリカ同時多発テロの悲劇の再来だ…だからこそ、そんなことはさせない…学園都市の方には?」

クルミ「もう連絡した」

 

その時、ラジオから

 

ニュース「速報です!名駅近くのスパイラルタワーで立てこもり事件が発生しました」

 

事件の始まりが告げられた

 

クルミ「始まりやがった!」

貫希「急ごう!」

 

少し前、スパイラルタワーにて

 

武蔵「行くぞ」

尚弥「ああ」

 

二十数人の部下を総動員して博多武蔵と北山尚弥の二人を筆頭にスパイラルタワーに侵入

そのまま最上階まで駆け上がった

最上階に上り、銃を発砲する尚弥

そして、スーツケースから昨日攫った志段味組の組長・石山泰造を引きずり出した

 

武蔵「フッ…」

 

そこに職員が入ってきた。すると…

 

尚弥「動くとそこの名駅が粉々になるぞ?」

 

と尚弥が泰造に銃を突き付けて職員たちを脅した

 

その頃、スパイラルタワーに貫希たちが到着した

 

貫希「急ごう!」

フキ「ああ!」

 

貫希とフキの二人が建物内に突入した

外ではクルミ、ミカが待機している

 

そんな中、階段を駆け上がる二人の元にクルミから

 

クルミ「中部空港と名古屋空港から発進した旅客機がこっちに来てる!」

 

想定しうる最悪の状況を知らせる報告が入った

 

貫希「何キロぐらい離れてる!?」

クルミ「後、約7キロ!」

フキ「さっさと片付けるぞ!」

 

そして、頂上の立てこもり現場に突入した

 

貫希「動くな!!」

 

と尚弥と武蔵に銃を向けた

 

尚弥「これ以上動くと名駅が爆発するって分からないのか?」

 

と尚弥がこちらを睨みつける

その時、貫希の元にクルミからある報告が入った

それを聞いた貫希は一息ついて

 

貫希「じゃあ、爆破してみろよ?できるものなら」

 

尚弥を挑発した

 

尚弥「うるせぇ!やってやるよ!!」

 

尚弥はまんまと挑発に乗り、起爆スイッチを押そうとした

その瞬間、フキが尚弥の腹に回し蹴りを当て尚弥を吹っ飛ばした

 

尚弥「なぜ爆発しない!?」

 

蹴られる寸前に尚弥は起爆スイッチを押していたが、爆発しなかった

 

その爆弾があった場所に美琴が先回りしていた

 

美琴「これで全て…!」

 

美琴が爆弾の回路をショートさせ、爆破されないようにしていたため、爆発しなかった

そして、貫希が尚弥と武蔵に手錠をかける

 

貫希「博多武蔵と北山尚弥。爆発物取締法違反と殺人未遂の罪で現行犯逮捕する!」

 

博多三大都市党の二人を逮捕することに成功した

そこに黒子がワープしてきて

 

黒子「身柄は預かりますの」

 

二人の身柄を抱えタワーの下にフキと人質にされていた泰造とワープしたその後、職員たちも避難し、残ったのは貫希ただ一人となった

 

貫希「ここから本番だな…」

 

まだ一連の事件は終わってはいなかった

こっちに向かってくる耀太と拓馬が乗った飛行機を止めなければいけない

そこに黒子が美琴と共にワープしてきた

 

その頃、外では野次馬が詰めかけていた

 

野次馬A「スパイラルタワーで立てこもり!?」

野次馬B「二機の飛行機が突っ込んでくるの!?」

 

アイテムのメンバーが騒いでいる野次馬たちを遠ざけていった

 

そして、遂に視界の奥に飛行機が見え始めた

 

貫希「どんと来い!」

 

貫希が気合を入れていた

 

飛行機までの距離が約二キロメートルにまで迫っていた

下の方では野次馬を遠ざけたアイテムの四人が沈利とレベル4の能力者・滝壺理后とフレンダ、レベル4の能力者・絹旗最愛で分かれて行動していた

そして、残り一キロメートル地点まで来た

 

貫希「行くぞ…!」

美琴「ええ!」

 

三人が行動を開始した

 

美琴「行くわよ!」

 

美琴が超電磁砲(レールガン)を耀太が乗ってる方の飛行機に撃ち込み、耀太を混乱させることで速度を落とさせ、そこに黒子がワープして耀太を救出した。

 

貫希「拓馬ぁーー!!」

 

貫希はショクワンダーで建物の頂上から飛行機に乗り込みウルトラチャクチで天井に穴をぶち開けた。

そして、衝突寸前で拓馬を抱え後ろの方に走っていった。

 

拓馬「え…?」

 

その直後、二機の飛行機がスパイラルタワーに衝突し、両方大きな爆発を起こした

 

貫希(思ってたより爆発が大きい…爆弾を積んでいたのか…!)

 

二人が飛行機に乗せたカバンの中に詰めていたのは爆薬だった

その爆発でタワーに突き刺さっていた飛行機の中にとどまっていた貫希と拓馬

だが、スパイラルタワーが貫希の方に倒れ始め、飛行機から投げ出された

その時、拓馬には小さい頃の記憶がよぎった

 

拓馬(俺は小さい頃、親に虐待されてきたんだ…その親から自分を救ってくれたのは…泰造組長だった。それからの短い生活は幸せだったな…)

 

拓馬「貫希さん…さようなら…」

貫希「…さよならって?」

 

涙が出てきた拓馬の手を繋いだ時、

 

拓馬「君にわかるはずないよ…」

 

とため息を吹いた

 

貫希「あんたも虐待されたんだろ?」

拓馬「!」

貫希「こっちもあるんだよ…」

 

貫希も幼少期、両親から虐待されていた過去がある

だからこそ拓馬とは重なる部分があった

 

拓馬「何で分かったんだよ…?」

貫希「同じ境遇の人とは直感でわかるんだ…それがこの組にいる理由ならさ…生き延びて一緒に組長と生活するんだろ!?」

拓馬「うん…そうだね!!」

 

その時、持っていたウルトラショットが暴発して二人の体全体がインクまみれになっており、目の前の鉄骨に衝突しそうになっていた

 

貫希「同じ境遇として…そして、恋人として…あんたの過去も思いも全て受け止める!」

 

そして、拓馬を抱きかかえた

 

貫希(マギア…覆物変質(スプラチェンジャー)!!)

 

二人を包んでいたインクにスパークが走った

そして、二人が鉄骨をすり抜けた

 

貫希(これ…恐らく、幽霊化…!)

 

覆物変質(スプラチェンジャー)幽霊(ゴースト)

 

貫希「捕まって!」

拓馬「お、おう!」

 

デジタルポーチを操作し、ジェットパックで落ちてくる鉄骨をすり抜けながら着地した

 

貫希「ふぅー」

 

だが、事件はまだ終わってはいなかった

突如として建物が傾き始めた

 

貫希「まさか!?」

 

全員が恐れていた最悪の事態…スパイラルタワーの倒壊が始まってしまった

南の方に建物が倒れ始めていた

そこにいたのはフレンダ、最愛の二人

 

最愛「超やばい…」

フレンダ「ありったけをぶつける訳よ!」

 

落ちてきた飛行機の残骸にサメ型のミサイル爆弾を数十発撃ち込んだ

その威力で飛行機の残骸を木っ端みじんにできたはいいものの、肝心のビル本体が二人を襲う

その光景を崩壊したスパイラルタワーの中から貫希が見ていた

 

貫希「このままじゃまずい…!」

 

その時、ふと頭の中に美琴の能力のことが思い浮かんだ

 

貫希(待てよ…美琴の能力なら電磁石の原理で鉄を操れるか…?だったら一か八か)

 

その時、上から大量の紙が舞い降りているのを見つけた

これに希望を見出した貫希が倒れる建物を止めるため行動に出た

 

貫希「ここで食い止める!」

 

意識を失っている拓馬を抱えビルから出たのち、トリプルトルネードを発動した

 

貫希「美琴ー!」

 

タワーの中にガイド装置を投げ込んだ

そして、タワーの中でインクの竜巻が三つ舞い上がる

そこに先の能力を発動

 

貫希「マギア・覆物変質(スプラチェンジャー)!」

 

覆物変質(スプラチェンジャー)(スチール)

 

トリプルトルネードが当たった紙が鉄の塊に変化していった

そこに美琴と黒子がワープしてきた

 

貫希「鉄の塔を造ってあれを止めよう!」

美琴「分かった」

貫希「足りなくなったら教えて!」

 

美琴が電撃で辺りの鉄を集めていった

飛行機の部品やさっきのマギアで変化させた鉄などで何とか足りた

 

黒子「何とかなりそうですわ」

貫希「追加しなくてもよさそうだね…」

 

そして、大量の鉄が美琴のもとに集まった

 

美琴「いくわよ!」

 

それを組み立てて塔のようにして倒れてくるタワーの前に出現させた

それに倒れてきたスパイラルタワーが倒れ掛かってくる

ガッシャンドーン!!

と爆発したかのような音が響いた

 

貫希・美琴「止まれぇーー!!」

 

そして、倒れていたタワーが美琴の鉄の塔で止まった

 

美琴「ふぅ…止まった…」

 

みんながほっとした

 

貫希「何とかなった~」

と、そこに外で待機していたクルミとフキが来た

 

フキ「すごい絵面だな…」

クルミ「…お前、さっき何か使ったか?」

貫希「カズキたちと同じ必殺技ってとこか?あ!ごめんあいつらの身柄頼む」

 

二人に尚弥と武蔵の身柄を運ばせた

そこに、反対側にいた沈利と理后が耀太をおんぶしてやってきた

 

沈利「なんじゃこの状況?」

貫希「あ、ありがとう…」

 

そして、そこに来た救急車に拓馬と耀太が他の組員がいる病院へと運んだ

救急車を見送り、事件は終わりを告げた

 

貫希「またありがとね」

沈利「こっちは学園都市から直々の命令だからな」

貫希「ハハハ…いつか恩返しにいくよ」

 

貫希は学園都市から来た人たちを見送った

 

翌日・一月十日病院にて

病室で拓馬と耀太が目覚めた

耀太「…俺は」

貫希「病院だよ」

 

貫希がため息をつきながら言った

 

貫希「ったく、まさか飛行機でビルに突っ込むとは…ちゃんと乗員乗客は降ろしてやってたし」

拓馬「…なんだよ…俺らは泰造組長を犠牲にしてまで博多三大都市党を倒そうとしてた…」

 

貫希が急に耀太と拓馬のほっぺをひいっぱたいた

 

貫希「馬鹿野郎!そこで死ぬのは組長も願ってなかったはずだ!」

拓馬「…三大都市党たちは」

貫希「幹部は全員捕まえた。そして、泰造組長も無事だ」

耀太「…そうか…ありがとう」

 

二人は涙を流した

 

貫希「そう泣くなって」

 

そして、貫希は衝撃的なことを言った

 

貫希「せっかくだし、境遇も似てるから付き合ってあげてもいいぞ…」

 

と照れた顔で言った

 

拓馬「きゅ、急になんだよ…」

貫希「十日、決断の期間をあげる。その間に、志段味組にいるか、脱退するか…ま、どっちでもいいけど。他の組のことにはあまり突っ込まないようにしたいし」

 

耀太「そっかぁ」

 

そして、貫希が準備を整えた

 

拓馬「どっか行くの?」

貫希「任務だよ…十日で終わらせる!」

耀太「…いってらっしゃい!」

 

貫希「フッ…行ってきます!」

 

こうして、ウハウハ隊隊長・貫希も翌日、見滝原に突入することになる

 

 

一月七日、デジモン四体との話し合いが終わり、今度は大量のデジモンのもとを訪れた徳川蟲尾

 

蟲尾「ベーダモン…あなた方には『司祭』をして頂きたい…

 

   ワルプルギス復活の」

ベーダモン「頼まれたからこそ遂行することがわれらの定め、よかろう…見滝原の厄災・ワルプルギスの夜、我らが甦らそう」

 

先のデジモンたちの依頼もワルプルギス復活までの時間稼ぎに過ぎなかった

 

その後、神浜にある基地に帰ってきた蟲尾

 

蟲尾「それじゃ、この後は頼むぞ」

???「ええ、分かりましたよ」

 

そこにいたのは蟲尾の右腕とも呼ばれるゲリラ筆頭幹部・石黒十兵衛

その背後にいたのは、白色の何か

 

蟲尾「ワルプルギス復活と共に解き放て」

 

これは、環いろはの妹・ういが生み出した半魔女であるエンブリオ・イブ

ういを生贄に復活を目論んでいた

 

ゲリラの真の目的は、ワルプルギスとエンブリオ・イブの同時復活、挟み撃ちによるカズキたちの全滅だった

そして、ゲリラの掲げるこの二体の復活はゲリラの想像の斜め上をいく事態となることは誰も知らなかった

 

 

時を同じくして、バンカラ街

この日、話し合っていたのはすりみ連合の三人・フウカ、ウツホ、マンタロー

すりみ連合は以前ボコブリンたちがバンカラ街での寄生虫戦争の時に共闘していた経歴がある

その恩返しの目的でボコブリンたちにサプライズを計画していた

 

フウカ「出発は十四日の予定や」

ウツホ「ウオー!楽しみじゃ!」

マンタロー「エイエイ(みんなが驚くところ見てみたい!)!」

 

そして、このすりみ連合も侵食戦争に巻き込まれていくことになる

 

悪しきデジモンをも引き入れカズキたちを一網打尽にしようと企むゲリラ、様々な思惑が交錯するカズキたちや黒ボコブリンたち、白銀ボコブリンたちにアリナたち

 

未だに複雑化が止まらない戦況…壮絶で複雑化した戦いは刻一刻と山場に向かっていた




カズキ「次回、次々回と逃走中日記です。そこで重大発表があります
次回、カズキたちのとにも新型種のキモチ種、そして、大量の魔女が襲い掛かる…
次回第十六話 見滝原マギアハザード」
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