クレタ島の雷光   作:ここあ(♂)

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最近暑いですねぇ。一度脱水症になりかけたので皆さんも無理せずにエアコンをかけながらFGOイベント周回頑張ってください(笑)



それではどうぞ


第五話

アイアイエー島でキルケーのもとで育てられるアステリオス。キルケーはアステリオスに魔術の素養を見出した。それもそのはず、キルケーの兄弟はみな魔術の素養を秘めており、パシパエーの子であり白き牡牛との混血であるアステリオスにもその素養はあったのだ。キルケーの下で修業をする中でもう一人重要な存在がいた。コルキスの魔女メディアである。アステリオスの従姉妹である彼女だがアステリオスには姉弟子として有効な関係を築き、アステリオスも学友としてキルケーの下で魔術の研鑽に励んだという。

アステリオスとメディア。鷹の魔女キルケーの弟子である二人は片や英雄として後世に名を残し、片や裏切りの魔女として名を残すことになる二人だが、その絆は確かにこの時に結ばれていたのだろう。

 

 

 

side:メディア

私にとって従弟ともいえるアステリオスに初めて出会ったのは伯母様(キルケー)の下で魔術を教わっていたときの頃だった。私にとって彼はアプシュルトスのような弟的な存在というよりかは放ってはおけないダメ弟子のような存在だった。鈍くさくて手が不器用で詠唱もそれほど上手ではない。危なっかしくてしょうがなかった。その出自から高い魔術の素養があるだろうと伯母様は言っていたが、それに見合わないほどの不器用さと覚えの悪さがあった。彼が1を覚えるのに私は10を覚え、彼が1個魔道具を作成するときには私は10個作ることができた。とてもじゃないが魔術師と呼ばれるまでに行くのは難しいだろう。

そもそもアステリオスの体格とその余りある力を考えれば戦士のほうが性に合ってるだろうし、

魔術なんて学ぶ必要なんかないのではないかと思っていた。それでも彼本人は全くめげる様子もなく悪戦苦闘しながら学んでいた。聞けば彼は伯母様に魔術を教わりたいと頼み込んだらしいのだ。私は不思議で仕方がなかった。なぜ私よりもできるようにはとても見えなかったのに魔術を教わろうと思っているのかが。

 

箱入り娘であった当時の私は無神経にも彼に聞いたことがある。

「アステリオスはなぜ伯母さまの下で魔術を学んでるのか。」と。

 

そしたらアステリオスはにっこりと笑いながら私を見て彼は言った。

「ぼく、この、しまにおちたとき、キルケー、ぼくをなおしてくれた。

キルケー、すごい!ぼくもまじゅつで、みんな、なおしたい!

そうすれば、ぼくは、かいぶつに、ならない!」

 

その出自は伯母様から聞いていた。それでも彼が自分を怪物と思い悩んでいることを私は知らなかった。だから伯母様が彼に魔術をかけたときに伯母様に光を見出したのかもしれない。

自分でも誰かを救うことができるのかもと。

 

それからも彼は相も変わらず手が不器用のままだった。だけど少し変わった事があるとすれば、私が彼にこっそりいろんなことを教え込んだ。魔術工房の作り方や治癒魔術のコツ、はたまた故郷お互いの故郷なんかについても話し合った。そうして私と彼は伯母様の下で一緒に魔術を研鑽し、共に遊び、共に伯母さまに時々怒られながらあの島で育っていった。

 

思えば私とアステリオス、キルケーの三人とのアイアイエー島での修行の日々が私にとっても彼にとっても幸福な時間だったのかもしれないわね。




7月のイベントの海幸彦かっこよすぎろ…
ジャック・ド・モレー(セイバー)と逸れのセイバーとペルセウスの他に来てほしい未実装サーヴァントが増えてしまったではないか。
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