ぼたん「どうもー佐々木ぼたんですー。『ししろんのガンダム列伝』第21弾、オリバー先生によるザクⅡの派生機解説をやっていくとの事なのでその第3弾、紹介していきたいと思います。先生は引き続き、この方ですよろしくお願いいたします」
オリバー「よろしくお願いします。今回はですね、あのグフやドムと言った名機に繋がるザクを解説していきたいと思います」
ぼたん「グフやドムに繋がると言ったら・・・あのザクだね?」
オリバー「そうです。J型と呼ばれている『陸戦型ザクⅡ』を解説していきたいと思います」
MS-06J 陸戦型ザクⅡ
ぼたん「ぶっちゃけ、ガンダム知らない人やライト層の人とかは『同じ機体じゃないの?』って意見もありそうだし、あたしも最初はそう思ったんだけど・・・どう違うの?」
オリバー「同じようで同じじゃありません・・・詳しい事を解説していきますので、是非とも聞いていってください。という訳で、よろしくお願いします」
ぼたん「よろしくお願いします」
最初から装備を外しただけ?
オリバー「まずスペック比較を見ていきましょう、此方です」
| ザクⅡF型 | ザクⅡJ型 | |
|---|---|---|
| ジェネレーター出力 | 976kW | 976kW |
| スラスター総推力 | 43,300kg | 43,300kg |
ぼたん「スペック上は全然変わってないけれど、どこがどう違うの? 本体重量や全備重量も同じ『56.2t』と『73.3t』と聞くし」
オリバー「一言でいえば中身が全然違います。まずF型の装備である宇宙用装備である生命維持装置、姿勢制御用スラスター、AMBACシステムを外して宇宙用推進剤を抜いたのが特徴。ジェネレーターも空冷式の物を採用し、冷却システム、防塵フィルター、衝撃吸収装置等の地上で活動する上で必要な装備を代わりに組み込んだのが特徴です。これによって重量は変わらない物の、実戦での稼働時間延長に繋がって動かしやすくなったのが大きいです」
ぼたん「所謂、スペック上は変わってないように見えるけど実際は全然違う・・・って奴だね。聞いた話では『最初から宇宙装備を取り外して軽量化した』とは聞いたけど、実際は中身から総とっかえって感じか」
オリバー「はい。そういう訳だからMS IGLOOでJ型が『溺れている』というのは装備のある無しもそうですが、『そもそも内部からして色々と違うから適応してない』状態な訳です」
ぼたん「納得だよ、それ・・・」
人間で例えるなら生命維持装置を備えた宇宙服を着ず、シャトル等に繋ぐための装置も何もないまま宇宙に放り出された状態がJ型ザク
ぼたん「装備としてはザクで装備できる奴は一通り出来てて、物によっては脚部三連装ミサイルポッドやマゼラトップ砲を装備しているのもあると」
オリバー「はい。ゲームではJ型ザク専用装備となっていますけど、携行武器の一つなのでF型やS型でも問題なく使えるとは思います。ショットガンや対艦ライフルも恐らく」
ぼたん「規格さえあれば問題なく使えるとは思います」
実際の活躍は?
ぼたん「でも気になったんだけど、J型ザクの活躍ってあまり聞かないんだよね。代表的なのと言ったらフェデリコ率いるセモベンテ隊やエルマー・スネル大尉位しか思い浮かばないし」
オリバー「後はランバ・ラル隊のコズン・グラハムが乗ってたザクがJ型とも言われていますね」
ぼたん「あー確か乗ってたのがセイラさんだったとはいえ、ガンダムを追い詰めたあのザクがそう? 有名な乗り手はいるにはいるけど、正直それ位だよね・・・ノリスが乗ってた奴は違うんだっけ?」
オリバー「ノリスが乗ってたあのザクはJC型なので厳密には違います。因みにアスやデルが乗ってたのもJC型です」
ぼたん「あ、あの二人も純粋なJ型じゃないんだ」
オリバー「設定が変わってなければ、そうなりますね。ただこのように一部ジャブロー降下作戦に参加した機体はあるにはあるんですけど・・・生産数で言えばそこまで多くないんです。ゲームでは早期に作れて変える事が出来るけど、作中では多くありません」
ぼたん「それはアレ?『ザクで改修続けるのにも限界あるし、それならザクから発展するなり、一から新造した新型作った方が良いじゃん』って事で少数生産で留まったって訳?」
オリバー「大体そんな感じです。生産された時期が『宇宙世紀0078年10月の段階で80機あまりが生産された』とされたのですが、宇宙用のF型が優先された為、0079年2月の地球侵攻作戦開始後にずれ込んだんです。しかも『F型からJ型に換装すれば良い』という判断もあった訳です」
ぼたん「所謂『現地改修で済むし、生産ラインを流用できるとはいえ態々作る必要ないよね』って話だね」
オリバー「はい。ただそれを以てしても少ない方で、公式百科事典によると『J型は制圧されたキャリフォルニアベースでも生産されたが、機体数は決して多くなく、多くは単独か少数編成でしか前線に投入出来なかったと言われる』との事です。これが理由の一つ」
ぼたん「もう一つがひょっとして・・・グフとかの局地型が関わってくるって事?」
オリバー「仰る通りです。この時期になれば局地戦用MSの開発が本格化したと言われており、高機動型ザク等の局地型の開発が進められている時期であり、地上で言えば
ぼたん「ほう。それは何故?」
オリバー「『足部底面のサブスラスター以外を廃し、足部底面のサブスラスターを残して地上での機動に役に立った』事、『その有効性が確認されて
ぼたん「そこから生まれたのがグフやドムって訳だね。で、三つ目が多分『J型だけじゃ対応しきれない所が出来たから、そこからさらに改良してザク・デザートタイプや寒冷地仕様が生まれた』って所かな」
オリバー「まぁその通りですね。グフに関して言えば正確にはグフ飛行試験型なのですが、その前に地上戦に適した作りにしたグフが生まれたから間違いではないかと」
ぼたん「まぁ確かに・・・実戦でのデータが思ったより大きいのもあるから局地型が作られた訳だし、そもそもJ型が作られたのも『データ上で得られる予測値だけでは局地型を作るのは不十分だし技術的にも難しいから、ザクでお茶濁ししてたけど、データを得られたから局地型の開発に踏み切れた』って感じかな。でなきゃ汎用性の高いF型を仕様変更してJ型を作ったりしないし、さっさとドム作った方が良いじゃんって思うし」
オリバー「実際『ルウムの時点でドム作れていればジオンは勝つ事が出来た』という意見はありますけど、多分ドムが出来ても高機動型ザクみたいな局地型になったと思うんですよね」
ぼたん「でもそれが出来なかったのは『ツィマッド社のMSの開発ノウハウが不十分だった』のもあるけど、『局地型のデータが理論値しかなかったから作れなかった』って訳か・・・だから高機動型試作機が作られて、グフ試作実験機が作られて、プロトタイプドムに繋がって、ドムに繋がっていく訳だ」
オリバー「はい。そういう意味で言えばグフと陸戦型ザクⅡは局地戦型の開発にとってとても重要な機体である為、局地型を語る上で外せない機体であり、同時に『ザクでは限界がある』という事が現している機体でもあります」
ぼたん「そう考えると結構深いね・・・これで以上かな?」
オリバー「はい。陸戦型ザクⅡに関する事はこれで以上です」
ぼたん「分かりました。では締めに入らせていただきましょう……機動戦士ガンダムより陸戦型ザクⅡ、この機体は・・・『地上用の開祖』!『ザクだけでは無理』!オリバー先生、ありがとうございました」
オリバー「ありがとうございました」
次回、ガンダリウムランカーを先生としてお招きします
御意見、御感想をお待ちしております。