桐生悟は見守りたい   作:仮面大佐

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第10話 白銀御行は話したい

 NGワードゲームなどを行い、悟の知らないところで、初メールに関する出来事があった白銀とかぐや。

 そんなこんなで、何とか交流会の準備を終えて、間に合ったのだった。

 

「間に合った〜!」

 

 藤原がそう言う中、悟達も疲労困憊の様な表情を浮かべる。

 そんな生徒会メンバーに、校長が話しかける。

 

「皆サマ、お疲れ様デス。いやはや、急ナお願いでしたがよくぞ形にしてくださいまシタ」

「いや、これくらいは…………」

「ただ……………次から3日前(直前)に言うのやめてください。他の役員達に負担をかけるのは、俺の方針じゃありませんので」

「ハッハー!分かってマス!もうしませんヨ!」

(またやりそうな口ぶりだな)

 

 校長が悟達を労いながらそう言うと、悟はそう言い、白銀は睨みながら釘を刺すと、校長はそう言う。

 それを聞いた悟は、あまり信頼していないのか、そう思う。

 

「では、みなさんも楽しんでクダサイ!」

 

 校長はそう言って、白銀達に参加させる様にする。

 そんな中、悟はあまり乗り気ではなかった。

 

(俺、そんなにフランス語喋れねぇよ!どうしろって言うんだよ!!)

 

 その理由は、あまりフランス語を話せない事にある。

 悟も、軽くならフランス語を喋れる。

 だが、本格的なフランス語に関しては、喋れないのだ!

 その為、ある意味で公開処刑と言っても差し支えない。

 

(よし。なるべく話しかけられない様に、壁の方に行こう。ここは俺が来るべき所じゃない!)

 

 悟は、恥をかく前に逃げる事を選んだ。

 幸い、悟は多少影が薄いので、誰にも話しかけられずに済んだ。

 ちなみに、どんな感じかというと、秀知院の生徒会の庶務に所属しているのは伝わっているが、名前はそんなに覚えられていない程度である。

 悟の苦労の末、何人かは友人と呼べる様な関係の人物は出来ている。

 ちなみに、教員側は、庶務としての仕事柄、よく接触する事もあり、覚えている。

 悟がそんな風にしている中、校長は白銀を見ていた。

 

(白銀君。私が何故、3日前というタイミングで君にパーティの企画を依頼したと思う?君の成績は大変優秀……………だが、それが生徒会長としての資質というわけではない!ワシは、君がこの学園を任せるに値する器かどうか見極めなくてはならない。第一関門まではクリア出来たが、ここからが本当の試験だよ)

 

 校長が直前に依頼したのは、その目的があったからだ。

 すると、校長は口を開く。

 

「べツィー」

「はい」

「遠慮はいらない。あの白銀御行という男………全力で切り刻んできたまえ」

「イイの?」

 

 校長が呼ぶと、1人の女子生徒が現れる。

 校長がそう言うと、その生徒はそう聞く。

 彼女は、フランス校の生徒会の副会長、ベルトワーズ・べツィー。

 彼女の舌先は、いずれ人を殺すと言われている。

 仏ディベート大会2年連続優勝という輝かしい経歴を持ちながらも、相手の人格までも否定する論理展開を得意とし、多くの対戦相手を再起不能に陥れ、ついた異名が、『傷舐め剃刀』のべツィー。

 べツィーが白銀の方に向かう中、校長は思う。

 

(試させてもらおう!ムッシュ白銀!)

 

 そんな風に思う中、べツィーは白銀に話しかける。

 

「Bonjour.」

「ああ、ヘイ」

 

 べツィーがそう話しかけると、白銀はそう応じる。

 すると、べツィーは出会い頭に顔面パンチ級の皮肉を叩き込む。

 

「……………………ウィ(ふむ)

 

 白銀がそう反応する中、べツィーは親と恋人を同時に恥辱するかの如くの挑発をする。

 

ウィウィシュヴォア(ふむふむ)…………」

 

 べツィーは更に、40代男性が泣き崩れるレベルの人格否定を放つ。

 それに対して、白銀は………………。

 

「ははっ!エクザクトマン(それな)!」

 

 そんな風に言う。

 それを見ていた校長は。

 

(MIYUKI SHIROGANE!!あの凄まじい口撃に対し、一切の動揺を見せない……………それどころか、余裕の笑みすら見せるとは!ワシならもうとっくにゲロ吐きながら地に伏している…………彼はとてつもない精神力を持っているということか…………!!)

 

 校長はそんな風に思う。

 実際には、白銀はフランス語が分からないので、通じていないだけだが。

 それを見たべツィーは。

 

(私の口撃が通用しない!?そんな事ある筈ない!ただの強がりよ!)

 

 べツィーは、白銀に自分の口撃が通用しない事に驚きつつも、そう思い、白銀への強烈な侮辱を発する。

 だが、その行動は、ある人物を怒らせるのには十分過ぎた。

 べツィーが侮辱を行う中、かぐやがべツィーの肩に手を置く。

 べツィーが振り返ると、かぐやは口を開く。

 

「何ですって?あなた……………ああ、すいません。日本語じゃ分かりませんよね」

 

 かぐやはそんな風に言うと、べツィーの視線をかぐやに向けさせると、口を開く。

 かぐやは、放送コードや出版コードに引っかかるレベルの脅迫を行う。

 それを聞いて、べツィーは顔面蒼白となり、そのまま逃げ去った。

 

「四宮……………?」

「か、会長!違うんです!今のは……………!」

 

 白銀がそう話しかけると、かぐやは慌てる。

 一方、校長の方へと逃げ帰ったべツィーは。

 

「ワタシ、虎の尾踏んじゃッタヨ……………コロサレル……………!!」

「ゴメンヨ……………大丈夫だカラ……………」

 

 べツィーはかぐやの脅迫に震えて、校長は何とか慰める。

 それを見ていた悟は。

 

(何を言っていたのかはさっぱり分からんが、怒らせたらヤバい人を怒らせたな、あの人)

 

 そんな風に思っていた。

 

本日の勝敗 日本校の勝利

 

 その後、生徒会メンバーは、交流会の片付けを行う。

 そんな中、片付けをしていた悟は、白銀とかぐやのあるやり取りを見ていた。

 

(……………ちょっとは進展したんじゃないか?)

 

 そんな風に思った。




今回はここまでです。
今回は、日本とフランスの交流会の話です。
ちなみに、悟は軽くしか喋れない為、あまり会話には参加しませんでした。
そんな中、べツィーがかぐやを怒らせてしまう。
かぐやを怒らせたら、面倒な事になりますからね。
次回は、柏木渚の恋愛相談に巻き込まれる感じです。
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