桐生悟は見守りたい   作:仮面大佐

9 / 14
第8話 かぐや様は愛でたい

 ある日の生徒会。

 悟達は、目の前にあるダンボールを目にして、少し困惑していた。

 ダンボールの中身は、色んなコスプレグッズが入っていた。

 

「なあ、コスプレはどうしてもしないとダメなのか?」

「ダメです!フランスは日本に次ぐコスプレ大国です。コスプレに言葉はいりません。言語の壁を超えて親睦を深めるには、これ以上の策はありません!」

「まあ、言いたい事は分かるんだけどさ…………」

 

 白銀がそう言うと、藤原はそう言い、悟はそう言う。

 どういう事かと言うと、3日後、秀知院とフランスの姉妹校の交流会がある。

 その為に、コスプレグッズが必要になるという事だ。

 

あの人(校長)も急にそういうの入れてくるよな」

「まあまあ!やってみたら意外と楽しいものですよ!」

 

 悟がそんな風にぼやく中、藤原は笑みを浮かべながら、ダンボールの中に入っていた猫耳のカチューシャをかぐやにつける。

 

「(この私がどうしてこんなくだらない事を……………)にゃあ……で、合ってますか?」

「ほら可愛い〜!二人もそう思いますよね?」

「まあ、良いんじゃ無いんですか?」

 

 かぐやがそう思う中、そう言う。

 藤原がそう言うと、悟はそんな風に言う。

 すると。

 

「あぁ。猫耳が藤原書記の頃に四宮は俺だな」

「ですよね〜」

「………ん?日本語変じゃね?」

 

 白銀はそう言う。

 藤原がそう言う中、違和感を感じた悟はそんな風に言う。

 そんな中、白銀は再び口を開く。

 

「つまりだな、お前の持って来た時間は元々四宮と猫耳だけってことだ」

「ひぃ!こ、怖いです!」

「何言ってんの?」

 

 白銀がそんな風に言うと、藤原は怯えて、悟はそう突っ込む。

 相利共生。

 この世には組み合わせるべくして、生まれてきたと言っても過言では無い関係が存在する。

 クローバーとミツバチ、ワニとハチドリ、アボカドと醤油!

 相利共生は、個々のポテンシャルを最大限に引き出す!

 人間の大多数は猫好きであり、白銀も例に漏れずに猫好きである。

 そんな白銀の目に、猫耳カチューシャをつけたかぐやが映る。

 それを見た白銀の反応は。

 

(かわええええええええええ!!!)

 

 奇跡的相性(マリアージュ)!!

 他者にはともかく、彼にとっては最高の組み合わせ!

 

(俺が四宮の事を可愛いなど……………そんな事、許され……………うわ、ダメだ可愛い!!)

 

 白銀はそんな風に思う。

 白銀はキまった。

 

(不覚だ!あまりの可愛さに顔が緩みかけている!無表情をキープせねば!平常心だ、俺…………!)

(なんか様子が変だな)

 

 白銀は無表情をキープしようとする中、悟はそう思う。

 すると、かぐやが口を開く。

 

「こう言った扮装は初めてで勝手が分からないですが…………似合っているでしょうか?」

「…………まぁ、いいんじゃないか?(ぎゃああああぁぁかっわああああぁぁ!!)」

 

 かぐやは猫っぽいポーズを取ると、そう聞く。

 白銀はそう答えるが、内心は凄まじく荒れていた。

 すると、白銀は藤原と悟を睨む。

 

「顔怖っ!え?え?な、なんなんですか?」

「何で睨むの?」

 

 突然睨まれた2人は、そんな風に反応する。

 それを見ていたかぐやは。

 

(リアクションが薄いですね…………やっぱり、私にこういうのは似合わないみたいです。きっと、藤原さんみたく可愛げのある人がするからいいのでしょう)

 

 かぐやはそんな風に思っていた。

 実際は、白銀はかぐやの事を可愛いと思っていたが。

 すると、かぐやは別の猫耳カチューシャを取り出すと、口を開く。

 

「もう!会長も晒されてください!」

 

 かぐやはそう言って、その猫耳カチューシャを白銀につける。

 それを見た藤原は。

 

「なんと言うか、はい……………あんましですね」

「ズバリ言うなよ……………分かり切ってたろ…………俺にこういうの似合うはずがない」

「まあ、男で猫耳カチューシャをつけたら、だいたい似合わないもんな」

 

 藤原がそう言うと、白銀は少しだけ傷ついたようにそう言い、悟はそう言う。

 だが、かぐやだけは違かった。

 

(お……………お……………おかわわわわわ!!)

 

 奇跡的相性(マリアージュ)!!

 

(何!?えっ!会長に猫耳ついただけなのに!?付いただけなのに、えっ!?)

 

 かぐやはそう思う。

 他者にはともかく、彼女にとっては最高の組み合わせ!

 その一方で、悟はというと。

 

(なんか既視感があるパーカーあるなぁ…………)

 

 あるパーカーを見て、そんな風に思っていた。

 そのパーカーは、ハムスターみたいな感じであった。

 すると、藤原が口を開く。

 

「桐生君は何が似合いますかね〜」

「俺に何をつけさせる気だよ」

「良いじゃないですか〜!」

 

 藤原は笑みを浮かべながらそう言い、悟がそう聞くと、藤原はジリジリと迫り、悟も下がる。

 

「何で逃げようとするんですか〜?」

「そりゃ逃げるだろ。付けられたくないし」

 

 藤原が笑いながらそう言うと、悟は引き攣った表情をしながらそう言う。

 すると。

 

「藤原さん。会長の写真も撮って差し上げましょう」

「あっ、そうですね」

「助かった……………」

 

 かぐやが藤原にそう話しかけ、藤原がそう言うと、悟はホッと一息吐く。

 すると、かぐやは口を開く。

 

「未来永劫、この会長の姿を残して差し上げなくては…………」

(強請る顔だ!ゆくゆく、取引材料や脅しに使う気だ!俺のこんな姿を校内中にばら撒かれでもしたら、俺の会長生命は終わる!!)

(なんて顔してんだ)

 

 かぐやは笑みを浮かべながらそう言うと、白銀と悟はそう思う。

 かぐやとしては、笑みを抑えきれずにいた為、白銀は強請る顔だと思ってしまった。

 

「絶対にダメだ!」

「そんなこと言わずに〜。さっ、かぐやさんも一緒に」

「私も!?」

「四宮も!?」

 

 白銀がそう言うと、藤原はそう言う。

 巻き込まれると思わなかったのか、かぐやはそう叫ぶ。

 それを聞いた白銀は考える。

 

(撮られれば、俺の弱みを握られる……………だが、同時にこの可愛い存在をデータとして合法的に入手出来る!?)

 

 両天秤!

 白銀からしたら、弱みを握られてしまうものの、猫耳をつけたかぐやの写真も手に入る!

 メリットとデメリットの重さは同じ!

 白銀が出した結論は……………。

 

「篤と取れ!藤原書記!」

「手のひら返し早ぇ……………」

 

 白銀はそう叫び、悟はそう呟く。

 普段なら絶対にしないが、白銀は可愛いを優先した。

 

「あ、あれよ!4Kってやつで撮ってください!」

「は、はい!」

 

 かぐやがそう言うと、藤原はスマホを2人に向ける。

 そんな中、2人が考えていた事は。

 

(近くで見ると、なお可愛いな畜生!顔の筋肉が強張る一方じゃねぇか!!)

(しかし…………何という似合い方なの…………!だめっ、また口が緩んで…………!)

 

 2人はそう思っていた。

 すると、お互いに睨み合っていた。

 

「何でメンチ切ってんの?」

「ふ、二人とも、もっとにっこり笑ってください……………」

「「無理」」

「ええーっ!?」

 

 悟がそう聞く中、藤原はそう言うが、同じタイミングで2人はそう言う。

 白銀とかぐやは、猫耳をつけたお互いを目に焼き付けようと必死になっていた。

 すると。

 

「お二人とも!喧嘩するならこれは没収です!」

 

 藤原はそう叫びながら、猫耳カチューシャを外す。

 すると、2人は正気に戻ったのか、距離を離す。

 その間、生徒会のメンバーが思った事は。

 

((((猫耳怖い))))

 

 そんな風に思うのだった。

 

本日の勝敗 藤原書記の負け

 

 尚、生徒会での猫耳の使用は、全員一致で禁止されたのだった。




今回はここまでです。
今回は、猫耳騒動でした。
悟も、巻き込まれかけました。
結局、封印となりましたが。
まあ、無理もないですね。
次回は、NGワードゲームの話になる予定です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今後の展開などでリクエストがあれば、活動報告から承っております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。