ある日の生徒会。
悟達は、目の前にあるダンボールを目にして、少し困惑していた。
ダンボールの中身は、色んなコスプレグッズが入っていた。
「なあ、コスプレはどうしてもしないとダメなのか?」
「ダメです!フランスは日本に次ぐコスプレ大国です。コスプレに言葉はいりません。言語の壁を超えて親睦を深めるには、これ以上の策はありません!」
「まあ、言いたい事は分かるんだけどさ…………」
白銀がそう言うと、藤原はそう言い、悟はそう言う。
どういう事かと言うと、3日後、秀知院とフランスの姉妹校の交流会がある。
その為に、コスプレグッズが必要になるという事だ。
「
「まあまあ!やってみたら意外と楽しいものですよ!」
悟がそんな風にぼやく中、藤原は笑みを浮かべながら、ダンボールの中に入っていた猫耳のカチューシャをかぐやにつける。
「(この私がどうしてこんなくだらない事を……………)にゃあ……で、合ってますか?」
「ほら可愛い〜!二人もそう思いますよね?」
「まあ、良いんじゃ無いんですか?」
かぐやがそう思う中、そう言う。
藤原がそう言うと、悟はそんな風に言う。
すると。
「あぁ。猫耳が藤原書記の頃に四宮は俺だな」
「ですよね〜」
「………ん?日本語変じゃね?」
白銀はそう言う。
藤原がそう言う中、違和感を感じた悟はそんな風に言う。
そんな中、白銀は再び口を開く。
「つまりだな、お前の持って来た時間は元々四宮と猫耳だけってことだ」
「ひぃ!こ、怖いです!」
「何言ってんの?」
白銀がそんな風に言うと、藤原は怯えて、悟はそう突っ込む。
相利共生。
この世には組み合わせるべくして、生まれてきたと言っても過言では無い関係が存在する。
クローバーとミツバチ、ワニとハチドリ、アボカドと醤油!
相利共生は、個々のポテンシャルを最大限に引き出す!
人間の大多数は猫好きであり、白銀も例に漏れずに猫好きである。
そんな白銀の目に、猫耳カチューシャをつけたかぐやが映る。
それを見た白銀の反応は。
(かわええええええええええ!!!)
他者にはともかく、彼にとっては最高の組み合わせ!
(俺が四宮の事を可愛いなど……………そんな事、許され……………うわ、ダメだ可愛い!!)
白銀はそんな風に思う。
白銀はキまった。
(不覚だ!あまりの可愛さに顔が緩みかけている!無表情をキープせねば!平常心だ、俺…………!)
(なんか様子が変だな)
白銀は無表情をキープしようとする中、悟はそう思う。
すると、かぐやが口を開く。
「こう言った扮装は初めてで勝手が分からないですが…………似合っているでしょうか?」
「…………まぁ、いいんじゃないか?(ぎゃああああぁぁかっわああああぁぁ!!)」
かぐやは猫っぽいポーズを取ると、そう聞く。
白銀はそう答えるが、内心は凄まじく荒れていた。
すると、白銀は藤原と悟を睨む。
「顔怖っ!え?え?な、なんなんですか?」
「何で睨むの?」
突然睨まれた2人は、そんな風に反応する。
それを見ていたかぐやは。
(リアクションが薄いですね…………やっぱり、私にこういうのは似合わないみたいです。きっと、藤原さんみたく可愛げのある人がするからいいのでしょう)
かぐやはそんな風に思っていた。
実際は、白銀はかぐやの事を可愛いと思っていたが。
すると、かぐやは別の猫耳カチューシャを取り出すと、口を開く。
「もう!会長も晒されてください!」
かぐやはそう言って、その猫耳カチューシャを白銀につける。
それを見た藤原は。
「なんと言うか、はい……………あんましですね」
「ズバリ言うなよ……………分かり切ってたろ…………俺にこういうの似合うはずがない」
「まあ、男で猫耳カチューシャをつけたら、だいたい似合わないもんな」
藤原がそう言うと、白銀は少しだけ傷ついたようにそう言い、悟はそう言う。
だが、かぐやだけは違かった。
(お……………お……………おかわわわわわ!!)
(何!?えっ!会長に猫耳ついただけなのに!?付いただけなのに、えっ!?)
かぐやはそう思う。
他者にはともかく、彼女にとっては最高の組み合わせ!
その一方で、悟はというと。
(なんか既視感があるパーカーあるなぁ…………)
あるパーカーを見て、そんな風に思っていた。
そのパーカーは、ハムスターみたいな感じであった。
すると、藤原が口を開く。
「桐生君は何が似合いますかね〜」
「俺に何をつけさせる気だよ」
「良いじゃないですか〜!」
藤原は笑みを浮かべながらそう言い、悟がそう聞くと、藤原はジリジリと迫り、悟も下がる。
「何で逃げようとするんですか〜?」
「そりゃ逃げるだろ。付けられたくないし」
藤原が笑いながらそう言うと、悟は引き攣った表情をしながらそう言う。
すると。
「藤原さん。会長の写真も撮って差し上げましょう」
「あっ、そうですね」
「助かった……………」
かぐやが藤原にそう話しかけ、藤原がそう言うと、悟はホッと一息吐く。
すると、かぐやは口を開く。
「未来永劫、この会長の姿を残して差し上げなくては…………」
(強請る顔だ!ゆくゆく、取引材料や脅しに使う気だ!俺のこんな姿を校内中にばら撒かれでもしたら、俺の会長生命は終わる!!)
(なんて顔してんだ)
かぐやは笑みを浮かべながらそう言うと、白銀と悟はそう思う。
かぐやとしては、笑みを抑えきれずにいた為、白銀は強請る顔だと思ってしまった。
「絶対にダメだ!」
「そんなこと言わずに〜。さっ、かぐやさんも一緒に」
「私も!?」
「四宮も!?」
白銀がそう言うと、藤原はそう言う。
巻き込まれると思わなかったのか、かぐやはそう叫ぶ。
それを聞いた白銀は考える。
(撮られれば、俺の弱みを握られる……………だが、同時にこの可愛い存在をデータとして合法的に入手出来る!?)
両天秤!
白銀からしたら、弱みを握られてしまうものの、猫耳をつけたかぐやの写真も手に入る!
メリットとデメリットの重さは同じ!
白銀が出した結論は……………。
「篤と取れ!藤原書記!」
「手のひら返し早ぇ……………」
白銀はそう叫び、悟はそう呟く。
普段なら絶対にしないが、白銀は可愛いを優先した。
「あ、あれよ!4Kってやつで撮ってください!」
「は、はい!」
かぐやがそう言うと、藤原はスマホを2人に向ける。
そんな中、2人が考えていた事は。
(近くで見ると、なお可愛いな畜生!顔の筋肉が強張る一方じゃねぇか!!)
(しかし…………何という似合い方なの…………!だめっ、また口が緩んで…………!)
2人はそう思っていた。
すると、お互いに睨み合っていた。
「何でメンチ切ってんの?」
「ふ、二人とも、もっとにっこり笑ってください……………」
「「無理」」
「ええーっ!?」
悟がそう聞く中、藤原はそう言うが、同じタイミングで2人はそう言う。
白銀とかぐやは、猫耳をつけたお互いを目に焼き付けようと必死になっていた。
すると。
「お二人とも!喧嘩するならこれは没収です!」
藤原はそう叫びながら、猫耳カチューシャを外す。
すると、2人は正気に戻ったのか、距離を離す。
その間、生徒会のメンバーが思った事は。
((((猫耳怖い))))
そんな風に思うのだった。
本日の勝敗 藤原書記の負け
尚、生徒会での猫耳の使用は、全員一致で禁止されたのだった。
今回はここまでです。
今回は、猫耳騒動でした。
悟も、巻き込まれかけました。
結局、封印となりましたが。
まあ、無理もないですね。
次回は、NGワードゲームの話になる予定です。
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