MY NAME IS KAISEN... JUJUTSU KAISEN!!!   作:ごごてぃー

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勘違いされがちなんですけど、六眼って相手の術式がわかったりするわけじゃないんですよね。
分身とかなら呪力の流れ?的なので大体わかるそうですが。
ということで五条はKAISEN君の術式がよくわかってないものとして行動させてます。


第3話

廃ビルで呪霊を祓ってから数日後、KAISEN達は五条悟の誘いで回らない寿司屋に来ていた。

五条悟が多忙なのは周知の事実だ。

そんな人がわざわざ寿司屋に連れて行ってくれる。

そこにKAISEN達は嫌な予感を感じていた。

 

「KAISEN、これから術式使わないでね」

 

「はぁ?なんでアンタがそんなことを決めるのよ」

それは本当です?

 

その予感は見事的中した。

一部の例外を除いて、同じ階級の呪霊と呪術師は、呪霊の方が呪力量が多い傾向にある。

それゆえ、呪術師と呪霊との最大の違い、つまりは術式は呪術師にとって生命線だ。*1

それを封じられるということは、最大の武器を封じられるということ。

そんな危険を受け入れろと言われてすんなりと納得できる者は呪術師に向かないだろう。

五条悟もそれを理解しているのか、まぁ話を聞いてよ、と言いその理由を話し出した。

 

「KAISENのエネアリ?だっけ。それって呪力を吸収するだけじゃなくて、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

ソカモナ!

「…相変わらず”はい”って答えてるのかわかりづらいわね」

 

「僕の知り合いに似たような術式の人がいてね。多分階級換算で自分より2級以下なら無条件で吸収できるみたいな感じじゃない?それとももっと簡単に吸収できるかな?」

 

そこまで聞いてピンときたのか、無愛想なツンツン頭の少年が解を出す。

 

「つまり上層部は第二の五条悟が生まれるのを懸念していると?」

「流石、恵。話が早いね」

「ちょっと、どういうことか説明しなさいよ」

 

この話は当然、五条悟の意思で決められたものではなく呪術界の上層部の意思だった。

呪術界の上層部と五条悟は互いに友好的ではない。

一人で呪術界のパワーバランスを大きく動かす五条悟は上層部にとって目の上のたん瘤そのもの。

そんな目障りな存在が二人に増えるなんて上層部からすれば、頭痛が居たいどころの騒ぎではなかった。

 

「ってのが本音だろうね」

 

名目上はエネアリの影響で宿儺の器としての能力が変質しないようにって感じだったけど、と五条悟は興味なさげに語った。

 

「真面目な話、KAISENのポテンシャルは僕を超えている。エネアリだけでも十分僕に匹敵するポテンシャルだけど、それに宿儺の呪力と術式が上乗せされるんだ。順調に成長すれば僕を超える術師になる。だからこそKAISENは上層部に潰されていいような人材じゃない。僕は僕にしかできない任務もあって、常にそばにいることはできない。だから自分の身は自分で守れるようになってほしいんだ」

 

五条悟は呪霊だけではなく、人間と戦うことになるかもしれないと、言っているようにKAISENは感じた。

一級呪術師は一人で特級呪霊と渡り合える人材。

そんな存在に集団で襲われたとき、殺すことをためらえば命にかかわる。

だからこそ、人を殺す覚悟を持て、そう語りかけている。

だが、五条悟のそんな心配は必要なかった。

 

MY NAME IS KAISEN... JUJUTU KAISEN!!!

 

KAISENの覚悟はとうに決まっていた。

そもそもKAISENという名前こそ、覚悟の証なのだ。

 

「余計なお世話だったかな。柄にもなく真面目な話をしちゃったね」

 

「いつもこんな感じだったら文句ないんですけどね」

「恵ー、それどういう意味?」

「そのままの意味です」

 

ま、いいか、と五条悟は一息ついて。

 

「今日は僕のおごりだ。好きなだけ食べなさい」

「ホント!?KAISEN、上層部へのストレスを全部五条の財布にぶつけるわよ」

ソカモナ!

 

夏が見えてくる頃、みんなで目が飛び出るほど高値な寿司を食べた。

その思い出はまるで子供のとき、どうしても捨てられなかったラムネ瓶のビー玉のように透き通っていた。

 

 

 

 

 

 

その帰り道、五条悟は珍しくKAISEN達を寮まで送ってくれた。

 

「…KAISEN、君には本当に期待してる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
二級以下の呪霊は術式を持たない

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