午後の5時頃
立香はいつものように素材の周回を終えカルデアに戻って来た。
一緒に周回をしていたサーヴァントを労いながら。マイルームに向かって廊下を歩いていく。
マイルームの前に着き部屋のロックを解除すると、
「ただいまー、って電気ついてる?」
「「「おかえりなさいませご主人様」」」
そこに待っていたのは3人のメイド服を着た、かわいいサーヴァントたち。
「波乱、再びか…」
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「また何でメイドなの?」
ロングスカートのクラシカルメイド姿のマシュに聞いてみる。
「先輩がメイドが好きと言っていましたので、私たちがメイドになれば先輩も喜ぶと思って」
「そっかそっか、ちなみにどこで聞いたの?」
「?、先輩が昨日シャワーを浴びながら言っていたじゃないですか?」
そろそろマイルームに盗聴器が仕掛けられてないか確認しなくてはならない。
しかも何でこの後輩不思議そうな顔してるの?
「あ、それと服を脱いだら裏返しのままではいけませんよ?」
監視カメラの有無のチェックもしなくちゃかぁ。
「清姫は和風メイドなんだね」
心の中のやることリストにメモ書きしながら各々のメイド服に目を向ける。
「えぇわたくしに似合うようにあれんじしてみました、似合っておられるでしょうか?」
「うん、似合っているよ」
清姫に合うように緑を基調とした日本風のメイド服だ。
「問題はシャルロット」
「はい?なんでしょうご主人様?」
「俺の部屋コスプレ喫茶じゃないから」
「酷くないですか!?」
「何でミニスカメイドなの?」
シャルロットのメイド服は胸元が大きく開いていてスカートも膝上しかないメイド喫茶で結構見かけるメイド服であった。
普段は丈の長い服着てるくせに、こういう時に肌を出すとは、このたわわのアサシンめ。
「だってスカートの短い方がご主人様がスカートの中に手を入れやすいかなって…」
「だから俺の部屋はそういうお店じゃないから」
顔を赤らめながら恥ずかしがって言うセリフではない。
「ではご主人様中へ」
「周回でおつかれでしょう?」
「中で存分にくつろいでください!」
「そうだね、とりあえず中に入るよ」
「「「………」」」
「どうしたの?」
「いや今回はやけにあっさり入ってくれるなぁと思いまして」
「抵抗しても無駄なことは前回知ったからね」
「…今日こそこれを使おうと思ったのに」
人間とは慣れる生き物。3人とも後ろ手に鎖らしきものを持っていても気にしないのだ。
へるぷみー
「ところでご主人様は本当にめいどがお好きなのですか?」
「私も気になりました!」
確かに俺はメイドが好きだ。だが人類最後のマスターとして舐められるわけにはいかない。毅然と答えるのだ。
「好…愛してる」
「隠せていませんよご主人様」
「さすがわたくしのご主人様、いつも正直に答えてくださいます」
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部屋に案内されるとテーブルクロスのひかれたテーブルと綺麗な椅子が用意されており、椅子を引いてくれたため、おとなしく座る。
「そういえばいつもの2人は?」
こういう時にはよく一緒にいるブリュンヒルデと静謐ちゃんがいないのだ。
「ブリュンヒルデさんは今週はシグルドウィークだからと言ってシグルドさんの部屋に言ってしまいました。」
「ああ、今日は勇士の日なのね」
「静謐さんは…」
「お待たせいたしました…こちらメニューです…」
「ん?ありがとう」
突然横からメニューを突き出された為、つい受け取ってしまう。
「申し遅れました…私キッチン担当の静謐です」
「クビにしろ」
「ご主人様酷いですよ!」
「そうです!静謐さんは…静謐さんは自分から立候補して頑張っているのですよ!
「メニューもいっぱい作ってるんですよ!」
「うるせぇ!食品衛生法勉強してから出直してこいや!!」
静謐ちゃんがうぅっと言って泣いているをメイドたちが慰めている。
だがよく見て?その子顔赤らんでるからね?たぶん興奮してるからね?
「ほら!ご主人様もメニューをよく見てください!」
「はぁ…、どれどれ」
『毒の刃』(苺のゼリーに剣を模ったチョコが刺さっている)
『静寂の舞踏』(チョコレートケーキ)
『青ざめた死の舞踏』(ブルーベリーのケーキ)
『ブラック・ブラック・キス』(バレンタイン礼装のそれ。正真正銘の毒のチョコレート。本人談)
「おぉ結構凝ってるね、お世辞抜きでおいしそう」
どれも毒が入っていることに目をつぶればだが。
「そんな…もったいないお言葉…」
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『妄想毒身』
「サバーニーヤ?これなんのお菓子?」
このお菓子だけなんの説明も書いていない。宝具をテーマにしているからよっぽど自信作なのだろうか?
「そちら頼まれますか…?」
「気になるから一つお願いしようかな」
「かしこまりました…少々お待ちください」
すると目にも止まらぬ速さで1回消え、すぐにまた現れた。
静謐ちゃんの手には
「ショートケーキ?」
「はい…これを…」
そう言うと自分でショートケーキを食べる静謐ちゃん。
「お口を開けてくださいご主人様」
『妄想毒身』
「んむ…!」
そして静謐ちゃんの口から俺の口へとショートケーキを流し込まれる。
いわゆる口移し。あぁこれは確かに宝具の名前をつけて正解だったなと頭の中で思うのだった。
静謐ちゃんの唇と舌の感触がダイレクトに脳にやってくる。
「お味はいかがでした?ご主人様?」
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その後は言うまでもなく暴動だった。
マスターの唇を奪われたメイドたちは一斉に宝具を展開。
いつものように俺のマイルームは崩壊したのだ。
「いや本当に何度目?」
「10から先は覚えていない」
「次から壊されてもいいように発泡スチロールとかで作ってあげよっか?」
「魚になった気分になるから遠慮しとくよ」
ダヴィンチちゃんの工房に報告に行くともう凄い呆れられた。
「もう誰かと結婚しちゃえば?」
「いいの?そんなこと言って、カルデア特異点作っちゃうぞ?」
「あの面子だと確実に作れちゃうからやめて」
聖杯あげたら各自で特異点作りそうだからなぁ。
「なにか部屋については要望ある?」
「そうだねぇとりあえず、監視カメラとか盗聴器とかが見つかりやすい部屋にしてほしい」
FGO作品13作目
作者は一切メイド喫茶に行ったことないためほぼほぼ想像です
拙き作品ですが宜しくお願いいたします