「最近気になってることがあるんだけど」
通称カルデア憩いの場。そこで俺と一緒に炬燵に入りくつろいでいた、アーチャーインフェルノこと巴御前と、八連双唱のアサシンことカーミラさんに、前から思っていた疑問を投げかける。
「気になったこと…?」
「あぁ前々から思っていたんだけどさ」
「気になったこと…それは、結構前からこのシリーズ作品が、マスターもう弄れてないじゃん、ていうかもうただの女難持ちやん、逆にマスターが弄られとるしwと思われていることでございますか?」
「それは前からじゃなくて、割と常に作者が思っていることだね。♯4から思っていることだね。感想及びコメントありがとぅ!」
「気になったこと…それは、私の出番が本当なら、あのシャルロットコルデーとかいう娘と、同じぐらい登場する予定だったけど、アイディアを思いついても、だいたい不採用になっているから、私の出番がほとんどないことかしら?」
「それはごめん、最後まで書ききれねぇんだ…。また料理しようね!」
あとシャルロットの方が動かしやすいのもある。
「てゆうか君たち裏事情に詳しいな」
「それは言わないお約束でございます…」
それはそう。
「じゃなくて気づいたことっていうのは…」
「気づいたこと…それは、なぜか姫の部屋が憩いの場扱いされていて、結構ひっきりなしにサーヴァントが来て、長期滞在していくこと?」
「いや、それは炬燵を準備している方が悪い」
「姫悪くないでしょ!?みんな居座るから大変なんだよ!?」
そう、ここは刑部姫の自室。通称カルデア憩いの場で俺たちは、くつろいでいたのだが、家主からまさかのクレーム。
だがこんな漫画、ゲーム、炬燵と過ごしやすい空間を作っているのが悪い。
「いいじゃん仲間との交流は大事だよ?」
「姫は忙しいの!しかも交流って、こないだ誰が来たか知ってる!?」
「知ったこっちゃないけど誰?」
「オジマンディアス王……」
「うわぁ」
「突然入ってきてこれが炬燵か!!!!!って言ってしばらくくつろいでいたんだけど、原稿作業が気になったようで、背後から無言でずっと観察されてた…」
「…それはお気の毒に」
精神が辛かったと、ひとりごちる刑部姫。
オジマンディアス王そうゆうところあるからなぁ。
「それで?貴方の疑問はいつ聞けるのかしら?」
「巴も気になります」
「あぁその話だったね」
家主の不幸トークで忘れていた。
「実は燕青の事なんだけど…」
「燕青殿ですか…?」
燕青。中国の書『水滸伝』に登場する天巧星を背負う無頼漢である。
良く食べ、良く呑み、気も良い兄ちゃんだ。
拳法による攻撃や、ドッペルゲンガーを用いた変身と評されるほどの変装能力で、任務でもとてもお世話になっている。
「その男がどうかしたの?」
「その燕青なんだけど、実は……」
「「「実は?」」」
「燕青とカー○ィは同じだと思うんだ」
俺の疑問に?マークの二人だが、巴御前だけは「あ~」と言って納得している雰囲気だった。
「カー○ィって何かしら?」
「え?カーミラさんカー○ィ知らないの?」
「知らないわ」
「姫も」
「は~、カー○ィを知らないって、このカルデアで何を学んでいたんだ」
「マスター、カー○ィは別に必須科目ではありませんよ」
まったくけしからん
「仕方がない。巴御前、あれを」
「承知いたしました」
俺の命を受けて巴御前はいったん憩いの場から退出する。
「え?いったい何なの?」
「できれば姫の部屋を巻きまないで欲しいんだけど」
「お待たせしました」
「早っ!もう戻ってきたの!?」
「流石巴、では繋げ」
「はっ!」
勢いよく返事をすると刑部姫のコンセントやテレビの配線を弄り、ゲームキューブの接続を始めていく。
「ちょっ!?これ以上姫の部屋を荒らさないでぇ!?」
刑部姫の悲鳴にもめげずにゲーム環境を整える巴御前。
「終わりました」
「ご苦労、各々コントローラーを持て。…では教育してやろう、長きにわたる任天堂の英知というものを」
テレビに映されるゲームのタイトルはカー○ィのエ○ライド。
今ここにいるのは部屋の所有権を失い、パニクル刑部姫。
もう色々と諦め虚空を見つめるカーミラ。
ポン!という効果音を発しながらゲームを進めていく巴御前。
さぁこれから眠れぬ夜が始まる。
▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼
最近俺の身に何か妙なことが起こっている。
いつもの飲み会では酒ではなく、大量の食い物が俺のところに置かれるし。
任務で俺が変身すると回りのサーヴァントからおぉ!と感嘆の声が漏れるし。
ディルムッドと稽古で戦っている時には、隣からフィンマックールに「これがファイターか!」と言われたし。
食堂ではキッチンの守護者に「好きなんだろう?サービスだ、持っていくがいい」と言われトマトをサービスしてもらった。
極めつけに、今日の昼頃カーミラと刑部姫に、
「貴方のせいで私にどれだけ迷惑がかかってると思っているの!?こっちは全マシン解放されるまで付き合わされたんだからね!?」
「君のせいで姫のマシンがどれだけ壊されたか分かってる!?姫がマシンに乗った瞬間に何度もまーちゃんのハイドラで破壊されたんだよ!?しかも進路を予測されて回りのマシンも乗る前に破壊されるし!!何度ライトスターで最後のミニゲームに挑んだことか!!」
と責められ、よく分からないまま、まぁまぁといさめる事もあった。
しかしこれで分かったのは刑部姫の言葉。
どうやらマスターが絡んでいるらしいということだ。
まぁうすうすそんな感じじゃねぇかとは思っていたんだが。
ということで俺こと、燕青はマスターを探しているわけだ。
「さってどこにいるかなぁマスターは」
普段色々と巻き起こしているマスターだが、あれでもそうとう忙しい身だ。
任務じゃなけりゃ自室か、レクリエーションルームか…。
まずは近い方からと思い、早速レクリエーションルームを覗いてみる。
すると、
「ビンゴ」
レクリエーションを覗いて見るとお目当てのマスターが見つかった。
どうやら子供たちに囲まれて、備え付けのでかいテレビでアニメでも見ているようだ。
長椅子のソファーに座っているマスターのサイドにジャックザリッパーとナーサリーライムがくっつくように座っている。
俺がソファに近づき声を掛けようとすると、
「あら、マスターお客様よ」
「ん?お客?あ、燕青だ」
どうやらマスターの背で隠れていたが、マスターの膝の上にアビゲイルがいたようだ。
「あ、燕青だ!星の燕青!」
「本当だわ!星の燕青よ!」
ジャックとナーサリーも俺に気づきわらわらと寄ってくる。
にしても。
「星の燕青?」
「そう!星の燕青!」
確かに俺は天巧星を背負っているが、星そのもので呼ばれることはあまりないので少し気恥ずかしい。
「何で星の燕青なんだい?」
「だって燕青は星の戦士何でしょ?マスターが言ってたわ!」
「……へぇ」
二人の言葉を聞いて、俺の身に起こっている異変がマスターのせいだと分かる。
「なぁマスター…少しお話、しないかい?」
▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼
「はい、すみませんでした」
あれから俺はマスターに正座をさせ、人に無断で妙な印象をを与え、広めるとは何事か、というお説教をした。
流石に子供の前なのか素直に説教を受けていて、反省もしているようなので少し早いが解放してやる。
「マスターも悪い子なのかしら?」
「悪い子ではないけど…いい子でもないなぁ」
「でマスターは何でこんな事をしたんだ?」
「いや、カー○ィのアニメ見てたら、アレ?これ燕青にクリソツじゃない?と思ったら止まれませんでした。反省はしています、後悔はしていない」
「説教の時間増やすかマスター?」
マスターに呆れつつも先ほどから気になることを聞いてみる。
「そんなに俺に似てるカー○ィってどんな奴なんだ?」
「これよ」
俺の質問にアビゲイルが答えると同時に画面を指さす。
そこには先ほどマスター達が見ていたアニメが映されており、画面ではピンク色の丸い玉みたいなのが元気よく動き回っていた。
「……どれ?」
「「「これ」」」
子供たちが分かりやすいようにテレビの画面を直接触り、ピンク玉を示した。
「……これぇ?」
テレビに映るは1頭身?のピンク色の丸い物体。
少なくとも人間の姿の俺とはまるで何もかも違う存在だ。
「そんなに俺と似てるのか?」
「似てるわ!だって燕青たくさんご飯たべるもの!」
「それに燕青と一緒で能力や見た目をコピーできるんだよ!」
「それにコピーの能力にはファイターっていう能力もあってとっても格闘が上手になるのよ」
「それに見た通りカー○ィって服着てないんだけど、燕青も裸だし一緒のようなもんでしょ」
「服は着てるだろうが、さりげなく何言ってんだマスター」
「少なくとも二分の一が裸の奴が何言ってんだ」
色々と言われたが、確かに俺と似ている部分はある。が、このピンクの玉っころと俺がイコールでつながる姿が認識できない。
「…なんか納得できねえなぁ」
「…燕青も見る?」
「それがいいわジャック!ほらこっち来て一緒に見ましょう!」
「そうだな…まずは習うより慣れろだ!」
「ほらマスターも座って?私が見れないでしょう?」
「別にいいけどアビーまた俺の膝の上座るの?」
「じゃぁ1話からね!」
「おぉ始まった始まった、絵柄からして子供向けかい?」
「少なくともスタジオザインはそう言ってるねぇ……ちなみに燕青、そうだなぁ25×100っていくつだか分かる?」
「?そんなの簡単だ2500だろ?」
「正解。じゃぁ2500÷60は?」
「えーっと…だいたい40ぐらいか?」
「詳細に言うと41と2分の3だね」
「どうしたんだ?急に計算なんかして」
「100話だ」
「は?」
「このアニメ100話ある」
「……25って?」
「1話だいたい25分。つまり全部見ると41時間40分だ」
「…いやいや、今日1日で見なきゃいけねぇもんじゃないだろ?」
「燕青…俺が今好きでここにいると思うのか?」
「マスターね、最近お仕事で全然遊んでくれないの」
「お茶会にも参加してくれないわ…」
「だから私たち考えたのよ?どうしたらマスターが私たちと一緒にいてくれるか」
「何をしたのかは知らないけど、今日は彼女たちが無理矢理もぎ取ってきた休日なんだ」
マスターが暗に伝えてくる。少なくとも今日だけは彼女たちに逆らうなと。
「でもマスターも疲れているのは知っているわ。だからこうしてあまり動かないような遊びにしたのよ?だから今日1日は付き合ってくれるわよね?」
「………」
「しばらくはアニメを見るだけの簡単なお仕事だ、付き合ってくれるな、燕青?」
「……えぇ、命に代えても我が主」
FGO作品22作目
真名バレ有です
前々から疑問に思っていたことを書き起こしてみました。
異論は認めざるえない
拙き作品ですが宜しくお願いいたします