人を弄るのが好きなマスターの話   作:あまいろ+

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撃ったり凶ったりする話

 

降り注ぐ銃弾

 

砕け散った要塞

 

燃え上がる戦場

 

「な…なんでこんなことに…!?」

 

まさしく阿鼻叫喚の光景で迂闊な私は後悔する。

 

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

 

「全員集合したね!さあマーちゃん!サバゲーするよー!」

 

「おー」

 

某日、部屋でレポートの作成をしていたら、刑部姫ことおっきーが「サバゲーしようぜ!」と言って部屋に突然入ってきた。

 

いささかレポートに飽きていた俺は秒で了承し、お互いメンバーを集め、現在カルデアのシュミレーションルームに集合したのちの冒頭のセリフである。

 

「じゃ、お互いのメンバー紹介するか。確か俺やおっきーを除いてお互い3人だったよね」

 

「そうだよ!ふふふっさて、姫の最強メンバーを紹介するよ!まずは姫のオタク仲間のくろひー!」

 

「デュフフ…よろしくお願いしますぞ」

 

「続いて最速の英雄アキレウス!」

 

「今日は勝つぜ!」

 

「最後にめちゃつよサーヴァントエルキドゥ!」

 

「………」

 

「おぉ強いサーヴァントを連れてきたね…」

 

「当たり前でしょ!今日は絶対勝つつもりで来たからね!」

 

「じゃぁ続いて俺のメンバーの紹介か。まず1人目は第六天魔王、ノッブ!」

 

「是非もなし!」

 

「2人目は、食堂でカツカレーをたらふく食ってエミヤに小言を言われていたアルトリアキャスター!」

 

「その紹介やめてくれます!?」

 

「3人目は面白そうなことを嗅ぎ付けてやってきたイシュタル!」

 

「ねぇ…アイツずっと私の方見てくるんだけど…」

 

「ふむふむ、マーちゃんはアーチャーを積極的に採用したんだね」

 

「ねぇってば!アイツ黙ってこっち見てくる!」

 

「いや適当に誘ってたわ」

 

「ねぇ!マスターってば!」

 

「ちょっとイシュタル…今大事な話してるから…」

 

「私も大事よ!?」

 

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

 

「ではこれから行いますさばげぇ、この私、清姫が審判を務めさせていただきます」

 

「よろしく清姫」

 

「よりによってきよひーかぁ…」

 

「かしこまりました、ますたぁ。この清姫、精一杯頑張りますね」

 

「だがこの娘っ子なら不正の心配もなく安心じゃな!」

 

「ではルール説明を行います。これから配るダヴィンチちゃん特性ガス銃か、アーチャークラスの飛び道具を一発でも当たると退場になります」

「当たった後の行動、いわゆるゾンビ行為は禁止です。発覚した場合には燃やします」

「それと宝具もスキルも能力も使用可能ですが、あきらかな暴力行為は反則として退場になります」

「勝敗は相手のチームを全員倒したらになります。その他のルールはアナウンスで随時知らせていきます」

 

「では各自、銃を取ってください」

 

「では蹂躙しまつぞー!」「僕たちは大人しくガス銃を使おうか」「そうだなエルキドゥはともかく、俺は遠距離攻撃ないしな」「私もこっちの銃が気になります!」

 

「私はそんなものより、この私の自慢の弓を使うわ」「わしも自分の物の方が手に馴染むわい」「姫も自分の使うー」

 

「マスターもこっちで決めようぜ?ほらこのゴツイ奴なんか俺は好きだぜ」

 

「大丈夫だよアキレウス、俺はもう持ってきてるからね」

 

「そうなのかい?なら早く持ってきた方がいいんじゃないかな?」

 

「もう持って来てるよ?」

 

「もしかして立夏…それって…」

 

「わかる?そう!俺の愛銃!浅上藤乃さんだ!!」

 

「………」ペコリ

 

そう言うと立夏はずっと立夏の後ろで佇んでいた、浅上藤乃を指さす。

 

「いやいやいや!?それはないだろう!?」

 

「集合した時から気になっていたけど、アリなのそれって!?」

 

「よかったみんな見えてたんだね。姫だけにしか見えない地縛霊かと思ってた」

 

「皆さまよろしくお願いします。私のことはふじのんとお呼びください」

 

「あ、こちらこそ今日はよろしく…っていいの!?貴方その扱いで!?」

 

「きよひー!審判としてこれいいの!?」

 

どんな無理難題も審判がNOといえば通らない。

 

そんな期待を込めて参加者全員が清姫を見る。

 

「……良くありませんね」

 

「ほらダメだってマーちゃん!」

 

「そうだよ立夏!審判が良くないって言ってるよ!」

 

「……良くありませんね。私以外が愛と言われるのは」

 

「そこじゃないですぞ審判!?」

 

「えっ?あっ!すみません少し考え事をしていました。そうですねとりあえず、ますたぁの言い分も聞いてみてはと」

 

「それはそうだけど…」

 

「ますたぁ説明をお願いできますか?」

 

「OK、では説明しよう。まずみんな飛び道具と聞いて何を思い浮かべる?」

 

「えぇ?それこそ銃とか?」

 

「そうですな。拙者の時代でも愛用してましたぞ」

 

「その他って言ったら弓とかか?」

 

「そうだな、その他にも投石やちょっと解釈を広げれば投げ槍なんかも含まれるだろう」

 

「確かにそうだな」

 

「では大砲はどうかな?」

 

「それも勿論飛び道具じゃの!でかいやつはロマンもあるしネ!」

 

「ここまでで飛び道具=大砲となったわけだが、このふじのんは」

 

「ふじのんは?」

 

「全方位に開いた人間大砲と言われている」

 

「いやそれって!?」

 

「マーちゃん見てる」

 

「ということは大砲と言われてるふじのんは武器として認められるのではないだろうか!?」

 

「マーちゃん見てるって」

 

「たとえふじのんが暴走ダンプカーと言われようと巨大積乱雲(スーパーセル)女と言われようと、俺の銃として参加を認めていただきたい!」

 

「見てる!マーちゃん!!ふじのんめっちゃマーちゃんのこと見てる!!」

 

「どなたがそのようなことを言っていたのですか?式さんですか?式さんですね?捻じり切ってしまおうかしら…」

 

「怖い!」

 

「まぁ本音はふじのん手足の感覚が薄いらしくてね、サバゲーに参加しようにも銃持てないから銃役での参加を認めて欲しいのよ」

 

「それだけでよかったじゃん!?なんで立夏、怒らせるようなこと言うの!?」

 

「私生活にもスリルって大事じゃん」

 

「そうじゃな」

 

「私このチームヤダ…」

 

「私も辞退しようかしら…」

 

「てことで参加していい?」

 

「姫はいいよ。なんか断わりずらい理由だったし…。みんなもいいよね?」

 

刑部姫が自分のチームに問いかけると全員苦笑いで頷く。

 

どうやら了承のようだ。

 

「話はまとまりましたね?ではふじのんさんをますたぁの銃として参加を認めます。銃として!」

 

「そんなに愛銃が嫌だったの、きよひー?」

 

「ではこれから各チーム、自分の陣地に集まり、試合開始です!」

 

※マスター追加ルール

マスターと藤乃が5メートル以上離れてはならない。

藤乃の宝具、スキル、能力は使用可能。

藤乃ではなくマスターに弾が当たると退場。

 

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

 

『あー、あー、清姫です。皆さま自分の陣地に着きましたね?では試合開始です!』

 

全員が各陣地にたどり着き、これからの方針を決める。

 

場所は森。薄暗く遠くまで見渡せないが、高台に登れば少しはましになるだろうか?

 

しかしそんなことより、

 

「うむ、どうやら始まったようじゃな。してどうする?マスター。なにか策はあるのか?」

 

「あるんですか立夏?」

 

「ある。しかも迅速にやらなくてはいけないことが」

 

「へぇ?やるじゃない。どんな作戦なのか私が聞いてあげる」

 

「差し当ってするべきことは…」

 

「するべきことは?」

 

「全員別方向に全力ダッシュ!!!」

 

「うっはははは!よかろう!」

 

「はぁ!?」

 

「ちょっと立夏!?」

 

「とっとと走れ!特にアルトリア!巻き込まれるぞ!」

 

「わ、分かりましたよ!!」

 

「なんなのよこれは!こんな策私は認めないわ!」

 

立夏の掛け声によって、立夏、ノッブ、アルトリアの三人は各々別の方向に走り出す。

 

ただ一人イシュタルだけは立夏の策に納得できずその場で、動かないでいた。

 

「ホントに何なのよ!?もう!私1人でやった方がマシじゃない!」

 

イシュタルはすっかり見えなくなった立夏達を追いかけることなく歩みを続けた。

 

お互いの陣地の場所はだいたいわかるため、敵の陣地に攻め込むために動き出す。

 

「こうなったら私1人でむこうのチームを壊滅させてやろうかしら…ん?」

 

イシュタルの頭上で何かまばゆいものが輝く。

 

付近は薄暗い森のため、ふと気になり観察してみるとそれは、たくさんの鎖がついた槍が纏まってできた金色の槍。

 

「はぁ!!??エヌマエリシュ!?しかもこっち向かってくるんだけど!?」

 

そういいながらもどんどんと自分の方に迫ってくるエヌマエリシュ。

 

「エルキドゥの奴!!王冠よ、力を!『輝ける大王冠』」『無敵貫通付与』『MISS』『NP獲得』

「アァアアアアアアアアアアアーーーーー!!!」

 

サバゲー開始から45秒。イシュタル リタイア

 

 

~~~~~

 

 

「やっと自陣に着いたねー」

 

「なんだもうへばってんのか?」

 

「おっきー体力ないでござるからなぁ」

 

「うっさい、今後の方針決めるよ!」

 

「そうだな、エルキドゥもこっち来いよ」

 

「そうだね」

 

『あー、あー、清姫です。皆さま自分の陣地に着きましたね?では試合開始です!』

 

「あ、始まった」

 

「ごめんね、ぼくちょっと用事思い出しちゃった」

 

「え?ここにきてでござるか?」

 

「うんごめんね『気配感知発動』」

「ん、だいたいこのへんかな」

 

「用事って何なんだ?」

 

「用事は用事さ」

 

「えー今抜けられると困るんだけど」

 

「大丈夫1人は絶対道ずれにしていくから」

 

「道連れ?」

 

「さぁどこを切り落とそうか『変容』」『Busterアップ』

 

「なんでスキル発動してるの?」

 

「じゃぁみんな、運が良かったらまた会おう、呼び起こすは…」ドン!

 

「エルキドゥが飛んで…」

 

「向こうのチームって確か…」

 

「イシュタルがいるでござるな」

 

「「あぁやっぱそういう」」

 

エルキドゥが飛んでいき少し経つと、凄まじい衝撃音と誰かの悲鳴がかすかに聞こえた。

 

『お知らせしまーす。エルキドゥ様。反則行為で退場となります。至急こちらに戻ってきてくださーい』

 

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

 

「さて、では作戦会議を始めるが」

 

「待って待って?今のなかったことにするの?」

 

イシュタルがリタイアしたのち、事態が沈静化したことがわかると、立夏チームは再び集まり今後の方針を決めることにした。

 

「なかったことにって、どうゆうこと?」

 

「だから!イシュタルさんが突然潰されて!」

 

「イシュタルって誰?」

 

「そこから!?なんか宝具の衝撃も凄かったじゃん!」

 

「確かに凄い衝撃だったのぉ、地震かの?」

 

「あ、もう本当に忘れるつもりなんだ…」

 

「アルトリアさん…」

 

「ふじのん…」

 

「私たちはのメンバーは最初から3人だった…。いいですね…?」

 

「最悪だよ!?鬼!悪魔!」

 

「鬼も悪魔もカルデアにいるでしょ」

 

「にしてもよくエルキドゥの宝具が来ると分かったの?」

 

「始まる前から獲物を狩る目でなんか…金星の人を見てたからね」

 

「ついに名前も呼んでもらえなくなってる…」

 

「ノッブも分かってたでしょ?」

 

「まあの」

 

でなきゃ、俺の意味不明な指示を理解できずに一緒に下敷きになっていただろう。

 

「でもこれでどちらのチームも1人退場ですね…」

 

「そうじゃな、しかし同じ1人でもエルキドゥが抜けたのは大きいのう」

 

「向こうも戦力が削れて焦ってるだろうし、そろそろ第2陣が来るころかな」

 

「いや…もう来ておるぞ!」

 

ノッブが目をむけ、茂みを目視するとあきらかにガサガサと揺れている。

 

「隠れる気ないみたいですね…」

 

「ノッブ!」

 

「わかっておる!」

 

ダァンダァンと茂みに2発。

 

こちらの攻撃と共に茂みからリスや鼠、鶏の形に折られた折り紙が出てきた。

 

銃を持って。

 

「アルトリア前方に防御!」

 

「え!?はい!!」

 

折り紙たちの発砲と同時にアルトリアは立夏たちの前に魔術で盾を出す。

 

「あれの他にもおるぞ!」

 

「多分あれは偵察部隊だと思う!迎撃しながら撤退!」

 

「了解!」

 

そうして立夏達は撤退をするために森の奥へと進み始める。

 

「立夏!上じゃ!」

 

立夏が上を向くと木の上からこちらに構えている折り紙部隊。

 

「ふじのん!」

 

「凶れ!」

 

藤乃が魔眼を行使すると、木の上の折り紙部隊は捻じれ細切れになった。

 

「便利じゃのう、その眼!」

 

「ふふっ見えすぎて困ってしまうぐらいです…」

 

「二人ともおしゃべりしてないで!後ろ後ろ!」

 

「ええい!わかっておるわ小娘!」

 

「わかってるならやってよ!」

 

「のうマスター、この娘生意気じゃない?」

 

「沖田さんと顔似てるからでしょ?ふじのん右の木の影!」

 

「そこですね?」

 

「とにかく完全に撒くまで撤退!」

 

 

~~~~~

 

 

「逃げられた…」

 

「えーおっきー大丈夫でござるかぁ~」

 

「イラっとするなぁ」

 

「いいじゃねぇか、そこでしとめる必要は無かったんだろ?」

 

「まぁね。でもわかったよ向こうのチームの弱点」

 

「弱点?」

 

「そう、弱点は向こうに手数が少ないこと!」

 

「でもむこうって信長がいたよなぁ?前に一緒にクエスト行ったけどよ、無限に火縄銃ブっぱなしてたぜ?」

 

「そうなの!でも言ってしまえば信長しか手数が多い人はいないの!」

 

「あぁそうでござるな?キャストリア殿は見るからに素人。武器もハンドガンでしたな」

 

「ふじのんも攻撃は強力だけど律儀に銃役に徹しているのか、マーちゃんの指示なしでは攻撃してないわ」

 

「そしたらマスターの指示の時間がある分攻撃が遅れるのか」

 

「ふっふっふ、だからこの勝負、信長以外を倒しちゃえば、あと私の物量で、この勝負勝てるよ!」

 

 

~~~~~

 

 

「って相手チームは考えてるだろう」

 

「本当にぃ?」

 

「なんだイラっとすんな」

 

無事に俺たちはおっきーの折り紙部隊を撒き安全地帯で作戦会議を行う。

 

「まぁでも言ってることは確かじゃろうなぁ。今手数で戦えるのはわしのみ。お世辞にもぬしらは手数が多いとは言えぬからなぁ」

 

「その通り。ノッブがもしリタイアしたら、残った策が敵陣にアルトリア単騎特攻ぐらいしかないからね」

 

「嘘だよね?冗談と言ってよ!」

 

「……冗談だ」

 

「……………良かった、本当に冗談だ」

 

「今妖精眼でじっくり確認したなぁ」

 

「ということは策が何かあるんじゃな?」

 

「策はある!」

 

「おぉ!」

 

「ふじのん!……ふじのん?」

 

「…え?あぁすみません少しボーっとしてました」

 

「本当に大丈夫かの…?」

 

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

 

今後の作戦も決まり、俺たちは敵陣に隠れながら向かう。

 

丁度森の開けた中間地点までやってくると。

 

「のうあれって」

 

「うんアキレウスだね」

 

「でもなんであの人隠れずに仁王立ちしてるの?」

 

「サバゲーの常識知らんのか?」

 

「ギリシャの大英雄だからねぇ、隠れるのは性に合わないんだろ」

 

「じゃぁ私と立夏は…」

 

「そうだね、俺とアルトリアはアキレウスのとこに行ってくるから」

 

「わしは援護と折り紙の相手をしておればいいんじゃろ?」

 

「そうそう。あれの相手をできるのはノッブしかいないからね」

 

「ふはは!この第六天魔王に任せておけ!」

 

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

 

「よう!3人共。この俺相手に真正面から挑んでくるとはな」

 

「こんな隠れもしてない奴に陰から攻撃なんてしないさ」

 

「ほう?俺の知ってるマスターは闇討ち奇襲何でもありだと思ってたぜ?」

 

「誰だそんな酷いマスターは?人違いじゃないか?ほらよく見てみるといい。この綺麗な曇りなき目を!」

 

「そうか。ならその目を隣の奴にも見せてやったらどうだ?」

 

「アルトリアこの綺麗な目を…なんでそっぽ向いてるんだ」

 

「今立夏の目を見たら妖精眼で嫌なもの見そうだからヤダ」

 

「なんだこの生意気な田舎娘は!こっちを見ろ!」

 

「ヤダ!ちょっとやめて!顔引っ張らないで!」

 

「コッチヲ見ロ!」

 

「うわぁ!なんか危険な匂いがする!」

 

『ウォロボアアア!この黒髭の前であんなにイチャコラしやがってえ!許すまじ!』

 

「「「……」」」

 

「はぁ~隠れてろって言ったのに」

 

「完璧に森の中から聞こえたな。ドンマイアキレウス」

 

「その様子じゃわかってたな?」

 

「そりゃそうよ何年マスターやってると思ってんだ。あれ何年だ?」

 

「バレたなら仕方ねえ、戦うしかねぇなぁ、じゃぁやるか!」

 

「いいぜ!恐れずしてかかってこい大英雄!」

 

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

 

確かに刑部姫の言っていた通りだ。

 

マスターと浅上のコンビ…。俺を視界に入れてから実際に攻撃するまで大分時間があるな。

 

全然俺の速さについてこれてねぇ。

 

俺の撃つ弾に関しては、礼装の力や嬢ちゃんの力で何とか防げているが。このままではいたちごっこだな。

 

俺たちの作戦では俺が気をひきつけて嬢ちゃんの魔眼を発動後の隙をついて黒髭が後ろから撃つ手はずだ。

 

嬢ちゃんが魔眼を発動、マスターが出てきた黒髭に気づく、マスターが嬢ちゃんに伝える、再び魔眼発動。

 

これなら余裕で当てられそうだ。難点をあげるとすれば黒髭の持っている銃はショットガンタイプ。

 

近づかなきゃ当てるのは難しいが、それでもサーヴァントの速さだ。全然いけるだろう。

 

魔術師の嬢ちゃんも自分の事で手一杯だしな。

 

よしそろそろ作戦実行だ。

 

「ふじのん左!」

 

「……危ないですよ!」

 

「遅ぇ!よぅし、隙は作った。行け!黒髭!」

 

「いくでござる!いくでござる!天誅ですぞマスター!」ダッ!

 

「立夏!」

 

「間に合わねぇさ!」

 

マスターはまだ後ろから来ている黒髭を確認できていない。これから黒髭を確認し嬢ちゃんに指示を伝えるのには遅すぎる!

 

この勝負俺たちの勝ちだ!

 

「セット!」

 

「え?はや…なんでふじのんこっち向いてるんでつか…?」

 

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

 

『フォーメーションですか…?』

 

『そうだ。この戦いでは速さが求められる』

 

『確かにノッブさんが言ったように、私に指示してからの攻撃では、少し遅くなってしまいますものね…』

 

『そなたまでノッブ呼びなの?別に良いが』

 

『戦闘の中でいちいちあっちこっち言ってたらその間にやられてしまうからね』

 

『たしかにそれだとふじのん大変ですもんね』

 

『そこでだ!ふじのんは俺の1メートル後ろにいてくれ』

 

『後ろですか…?』

 

『そして常に俺の右手を見ていてくれ』

 

『右手…』

 

『俺がセットと言って、右手を向けたら、その方向に敵がいるから魔眼を発動させてくれ。その他はどこに発動しても構わない』

 

『その戦法わしどっかで見たことある気がするんじゃが』

 

『この方法ならグッと速さが上がるはずだ』

 

『わかりました。ふふっ少しわくわくしますね…』

 

『ちなみにふじのん』

 

『何でしょうか…?』

 

『口から電撃とか出せる?』

 

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

 

「凶れ!」

 

「グアアア!!拙者を殺しても第二第三の黒髭が…!それとガッ○ュ‼2面白そうだよね…」

 

「黒髭!!」

 

「ご安心ください手加減しましたので」

 

「いや光になってっけど」

 

「イシュタルも光になってたから、多分カルデアに戻ったと思うよ」

 

「ならいいか。しかしやっぱりマスター、アンタは一筋縄ではいかない奴だな」

 

「そんなマスターは嫌いかな?」

 

「いいや、勝ちに貪欲である奴は好きだぜ?」

 

「そりゃよかった」

 

「だからそんなマスターには、俺の本気を見せてやる」

 

「準備完了だ『彗星走法』」『Quick』『クリティカル威力アップ』

「潰させてもらう!『勇者の不凋花』」『無敵付与』『防御力アップ』

 

「さぁ俺の本気だ。いくぞマスター!」

 

「まずいって立夏!」パンッ!

 

「ハハハハハ!!無駄だ魔術師の嬢ちゃん!今の俺は無敵!そんな豆鉄砲なんて喰らわぬ!」カツン!〈無敵〉

 

『ピーーー!アキレウス様、被弾により退場でーす』

 

「………え?」

 

『退場なので至急こちらに戻ってきてください』

 

「なんでだ!?俺は一切、傷もダメージも負ってないぞ!?」

 

「アキレウス…この戦いわね?当たったらアウトなんだよ。誰も傷を負ったら、ダメージを受けたらアウトなんて言ってないんだよ」

 

「いや、だけど!?」

 

「回避ならまだしも無敵はアウトだよ、実際に当たってはいるんだから」

 

「……………」

 

「何しに来たのじゃ?この韋駄天小僧?」

 

「あ、ノッブおかえり。大丈夫だった?」

 

「平気じゃ。わしが牽制してたおかげでそっちに邪魔も入らなかったろ」

 

「助かったよ」

 

「それであやつはどうするんじゃ?」

 

「どうしようか?」

 

「……………」

 

『ピンポンパンポーン♪』

 

「あ、アナウンスだ」

 

『こちらアナウンス係の清姫です。今回このさばげぇで切磋琢磨する皆様を応援するべく、このアナウンス室にゲストが来てくださいました。ではどうぞ…』

 

『ウッヒャッヒャッヒャッ!!!あーおかしい!!あんなに大見得切ったのに!一瞬で負けてる!!ハハハハハ!!スキルまで発動してカッコつけてからの敗☆北!!おなか痛い!!さぁ俺の本気だ。いくぞマスター!(キリッ!)……ヒャーーー!!!』

 

『…以上ヘクトール様からの応援でした』

 

「………なぁマスター」

 

「なにアキレウス?」

 

「俺行ってくるわ」

 

「…いってらっしゃい」

 

「試合…頑張ってな…」

 

「…おう」

 

「スゥゥーーーー…ヘクトーーールゥウウウーーーー!!!!!」

 

そうしてアキレウスはヘクトールに所に向かった。

 

おぉ早い早い。アキレウスが元気になって良かった。

 

頭の血管ブチ切れそうだったけど。

 

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

 

ヤバイヤバイヤバイ!!

 

姫のメンバー全員やられちゃった!!

 

急いで要塞構築のスキルで引き籠ったけど!?

 

どうしよ!?どうしよ!?

 

「おっきー?あーそーぼー?」

 

「来たーーー!!」

 

「何じゃあれは?物置サイズの白鷺城かの?」

 

「あれは要塞だねぇ」

 

黒髭とアキレウスを打倒した立夏たちは、ついに敵の拠点に到着した。

 

しかしそこにあったのは、刑部姫がスキルで作成した物置サイズの白鷺城型の要塞であった。

 

どうやらおっきーはそこで引き籠り籠城しているようだ。

 

「おっきーでてこーい!!」

 

「出てきませんね…」

 

「性のないのう…」

 

「どうするんです?」

 

「呼びかけるしかなかろう?おーいおっきー!貴様は完全に包囲されておる!無駄な抵抗はやめてでてくるのじゃー!」

 

「う、うるさーーい!!絶対出るもんかーー!!」

 

「抵抗してきおったぞ…?」

 

「めんどくさいなぁ…」

 

「誰だー!今私のことをめんどくさいって言ったのはー!」

 

「マスターじゃ」「マスターですね」「マスターです…」

 

「え?マーちゃんめっちゃ売られてるじゃん?嫌われてんの?」

 

「お前と一緒にすんな」

 

「姫嫌われてないよ!だいたい姫は繊細なの!!もっと蝶のように花のように扱って!」

 

「めんどくさい女だ…オタサーの姫みたいなこと言ってんじゃねえぞ!?」

 

「いや…姫、そういうコンセプトでFGOの世界で生きてるんだけど…」

 

「いや本物のオタサーの姫はもっと酷いらしい。部室がカオスだったらしいぞ(作者の友人談)」

 

「立夏、誰の話をしてるんです?」

 

「おっと話が飛んだようだ。いいからさっさと出てきなさーい!!」

 

「出ない!!…さっき囲まれてるって姫に言ってたけど、囲まれてるのはどっちかな!?」

 

「立夏!回りが!?」

 

要塞からだいたい30メートルほど離れていたところで説得を行っていたが、説得の最中にどうやらおっきーが兵を集めていたようだ。

 

「いつの間にか折り紙兵に囲まれていますね…」

 

「しかも全部銃持ってるよ!」

 

「ふっふっふ!さっきまでの会話は全部時間稼ぎ!このまま形勢逆転だぁ!!」

 

「はぁ…このまま大人しく投降すればフリーズで済ませようと思ったんだけど」

 

「投降しないんじゃ…是非もないよネ!『是非もなし』」『フィールドを()()()()に』

 

「え…外が燃え…!?」

 

「サーヴァントの力だろうが所詮は折り紙、火には弱いよなぁ!?」

 

「うっはっはっはあーっ!!抵抗する奴は焼き討ちじゃあ!!」

 

「あーー私の折り紙たちがーー!!やめてーー!!」

 

「あぁ見るも無残…」

 

「魔王ガトリング砲掃射!!ほれほれほれ!!はよぅ出てこんとハチの巣になるぞ!」ダダダダ!!

 

「キャーーー!!壊れるーー!!」

 

「流石爆撃に耐えることもできる要塞だ。崩れるのも時間の問題だが終わりにするか」

 

「ほう終いにするか?」

 

「ふじのん!」

 

「はい、マスター」

 

「令呪をもって命じる!宝具を開帳し、この宴に幕を!」

 

「いいでしょう。ではいきますよ?」

 

「やめて降参するから!?」

 

「凶れ、凶れっ……!凶れぇぇぇっ!!」

 

あ、姫の要塞がぐしゃりとねじれ壊れていく。

 

銃弾の雨、崩ゆく要塞、燃え盛る業火。

 

「な…なんでこんなことに…!?」

 

ぐしゃ

 

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

 

「おやサバゲーとやらは終わったのかい?…じゃあそこに正座しようか?」

 

辛くもサバゲーに勝利し、チームメイトと喜びを分かち合うのも束の間。

 

サバゲー終了と共に俺たちはダヴィンチちゃんとマシュに呼び出され大目玉を喰らっていた。

 

1つ、どうやらおっきーが事前にシュミレーションルームの許可を貰っていたものと思っていたが、取っていなかったらしい。しかも俺たちの知らないうちに、結構観客がいて、そこそこ大きい催しになっていたらしく、場をおさめるのが大変だったようだ。

 

2つ、最初に俺がしていたレポート。どうやら結構大事な奴だったらしく、仕事も終わらず遊び歩くとは何事かとお叱りを受けてしまった。

 

3つ、うん…これが1番重要なことなのだが…、全ての元凶のおっきーが…、

 

「だー」「おー!姫ちゃん凄いのねー!」「あうー!」

 

どうやら恐怖が限界だったらしく、幼児退行を起こしてしまった。

 

ダヴィンチちゃんには、ここまで人を追い詰めるとは何事かと、コンコンとお説教をされた。

 

マシュにも先輩最低ですと言われ、蔑んだ目で見られた。

 

これには俺たちも勝負事で熱くなっていたとはいえ反省をするばかりだ。

 

俺だけではなくノッブも、「本当にすまなかったのう…」と反省をあらわにしていた。

 

「結局あんまサバゲーじゃなかったね」 

 

「立夏がそれ言うの?」




FGO作品25作目?
割とノリと勢いで書いていったらこんな感じになってましたので、ノリと勢いで読んでください
まぁ是非もないネ!
拙き作品ですが宜しくお願いいたします
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