人を弄るのが好きなマスターの話   作:あまいろ+

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賭事もイカサマも計画的にって話

 

「あー!また負けたー!」

 

カルデアのレクリエーションルーム。

 

そこでは古今東西の英雄達が持ち寄ったボードゲームやら、テレビゲームなどが行われてる。

 

その部屋の一角でビリー、ロビン、クーフーリン(槍のない方)が円卓を囲みながらポーカーにいそしんでいた。

 

「これで10連敗だなビリー!」

 

「おうおう、このままだと身ぐるみまではいじまうぜ?」

 

無論やってるのは賭けポーカーである。

 

「絶対何かやってるでしょ!?」

 

「疑うなら証拠見せな?」

 

「おたくが負けてるからって疑わないでくれます?」

 

「ぐっ!」

 

二人のこの様子から見て、なにかイカサマめいたことをしているのは確かだろう。

 

だがしかし、クーフーリンの言うように証拠がなくては、イカサマを立証できないのも事実だ。

 

「もう一回やるかい?」

 

「このまま負け越しで帰ってもいいんですよ?」

 

ギャハハと下品に笑う二人。

 

およそ子供(系サーヴァント)もいるレクリエーションルームであげる笑いじゃない。

 

「……わかったよ。でもあと一人、誰か助っ人として呼んで来てもいいかなぁ?」

 

「いいぜ!今の俺たちに勝てるもんならな!」

 

「じゃぁ呼んでくるよ」

 

そう言うとビリーはレクリエーションルームを出て目的の人物を探し始める。

 

「………いやーしかし旦那の使ってるこのルーンでしたっけ?凄くいいですねぇ」

 

「だろう?魔術探知にもかからず、身体を調べでもされない限りバレやしねぇよ」

 

彼らが使っているルーンは簡単なもので文字を刻んだ者同士の考えや視界を感じ見ることができるものだ。

 

「あとはビリーにバレないようにお互いの」

 

「カードを交換すれば簡単に強い手札が揃うってもんだ」

 

彼らが再びゲスな笑いをしていると、レクリエーションルームにビリーが帰ってくる。

 

「やぁ待たせたね」

 

「遅かったから逃げちまったかと思ったぜ」

 

「やだなぁ僕が素直に勝負を諦めるわけ無いだろう?さぁどうぞ中に入って」

 

そしてビリーに促され入った人物は、

 

「これはめんどくせぇことになりそうだぜ」

 

人類最後のマスター、藤丸立香であった。

 

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

 

「なんか急に呼ばれたんだけど」

 

「ハハハッ今ビリーとクーフーリンの旦那でポーカーやってましてね?ビリーのやつ負けたら助っ人呼ぶとか言い出しましてねぇ?」

 

「それで坊主が連れて来られたってわけよ」

 

「僕の仇を取ってよマスター」

 

「ポーカーねぇ」

 

「なんだ坊主ポーカーのルールぐらいはわかんだろ?」

 

「まぁね、モリアーティのBarでお客さんとやってたからね」

 

そして立香はポーカーが行われていたテーブルを見る。

 

トランプの山、飲みかけの飲料、そして()()()

 

「もしかして賭けてる?」

 

「あたぼうよ、ただトランプするなんてつまんねぇからな」

 

「そう……」

 

「ガキにはまだ賭けの魅力はわかんねぇか」

 

「そうですぜマスター?良い子は帰った方がいいぜ?」

 

「いいよやるよ。…ただ心配になったんだ」

 

「「??」」

 

「いい子のガキに負けるおじさんの姿は悲しいからね」

 

「上等だ……」

 

「やってやんぜ!」

 

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

 

ポーカーとは?

 

配られた5枚のカードを交換して相手よりいい役を揃えるゲームである。

 

しかしゲームに『賭け』の魅力が加わると、一変して複雑な心理戦が始まるゲームでもある。

 

 

「じゃぁカードをきって貰おうか」

 

「まかせときな、バッチリシャッフルしてやりますよ」

 

「イカサマ…しないようにね?」

 

「当たり前ですよ」

 

嘘だ。並の英霊ならまだいい。

 

しかし相手はあのマスターだ。正直何をしてくるかわからない。

 

なら自分たちの手札が、最善になるようイカサマしなくちゃな。

 

「じゃ配っていきますぜ?」

 

カードをシャッフルしたロビンがプレイヤーに一枚ずつカードを配っていく。

 

「旦那」「マスター」「俺」「旦那」「マスター」「俺」「旦那」「マス……」

 

バァン!!!

 

立香に配られる寸前で銃声が上がり、ロビンのカードを配ろうとした手の薄皮を銃弾が撫で、そのまま通り過ぎていく。

 

銃弾は円卓に刺さり、今も摩擦と熱で煙をあげている。

 

ロビンとクーフーリンが顔をあげるとそこにはマスターの後ろで笑顔でサンダラーを構えるビリーがいた。

 

「ダメじゃないかロビン、マスターはイカサマしないようにと忠告したはずだよ?」

 

「イカサマなんて俺は…」

 

「ロビン、なんで山札の1番上から配らないんだい?それは今マスターに配ろうとしたカードだ。君は上から一枚ずつ順番に配るように見せて、実は上から2番目のカードを配ろうとしたんだ」

 

そう言うとビリーは円卓に近づきマスターに笑顔を向ける。

 

「つまり1番上のカードは順番だと、そう…ロビン、君のところに来るわけだ」

 

 

セカンドディール

「カードは上から順に配る物」という心理的盲点を利用して、巧みな指捌きで上から二枚目のカードを必要に応じて配るイカサマ技巧。

 

 

ビリーがサンダラーを使って、器用にロビンに配られたカードを巡っていく。

 

そこには山札の1番上のカードも合わせて3枚のジャックが並んでいた。

 

「クソっ!」

 

「今回僕はゲームに参加しないが、今はマスターの眼だ。相手がマスターで油断したかい?僕相手の時はそんなバレるイカサマしないじゃないか」

 

「だから言ったでしょ?イカサマ『したらそのドタマに風穴があくことになるから』しないようにね?って」

 

「そんな含み満載な言葉、熟年夫婦でもわかるわけねぇでしょ!?」

 

「これからバレるイカサマしたら、その脳天に三発同時にぶち込むからね」

 

そこでロビンとクーフーリンは気づく。

 

「さて……眉間に当たれば倒せるかなぁ?」

 

この少年悪漢王は今、結構怒っていることに。

 

「わかった!わかった!もうしねぇっすよ!」

 

「流石にここまでされちゃできねぇわな」

 

嘘だ。

 

「本当にもう(バレるイカサマは)しねぇっすよ!」

 

「そうだぜこれからは(バレねぇように)真面目にやるぜ!」

 

「…なんか熟年夫婦顔負けの含みがあった気がするけど」

 

「大丈夫さマスター、そのときはアーチャーかキャスターのピースが増えるだけさ」

 

「まぁとにかくこの2人にはディーラーは任せられないね」

 

パチンッ

 

そう言うと、マスターは片手を上げ大きく指をならす。

 

「およびでしょうか?我が主」シュタ!シュタ!

 

「静謐ちゃん来てくれてありがとう」

 

「今どこから来たんだ嬢ちゃん?」

 

「ずっと影から見守ってました」

 

ちなみに立香が指を鳴らすと、静謐のハサン、風魔小太郎、パライソちゃんのいずれかが来る。

 

あと5分1位の確率でコルデーが来る。

 

「悪いんだけどこれ、カード配ってくれない?」

 

「承知いたしました」

 

そう言って静謐ちゃんはカードをまとめる。

 

「じゃお願い」

 

「承知いたしました」

 

………しかしなぜか配らない静謐ちゃん。

 

ロビンもクーフーリンもビリーでさえも気になってディーラーである静謐ちゃんを見る。

 

「……もっと強く命令してくれませんか?」

 

「いいからさっさと配れ」

 

「はい……!!」ゾクゾク

 

「そういうプレイは部屋でやってくんねえか?」

 

「ちょっと少年少女の教育に悪いですよマスター?」

 

「プレイとか言うな、あと共用の場で賭けポーカーしているお前らに言われたくない」

 

「では配りますね」

 

静謐ちゃんが3人の前にカードを配り始める。

 

「とりあえず1人1万Qpのチップを10個でスタートだ、足りなかったら各自でチップを足す感じだな」

 

「おっけ」

 

「随分余裕そうですねマスター?ビリーみたいに身ぐるみ剥がされても知りませんぜ?」

 

後ろのビリーの笑顔がどんどん殺気に溢れている。

 

「さて始めようか、くれぐれもイカサマは」

 

「「(バレる)イカサマなんてしねぇよ」」

 

「マスターから最初でいいぜ?」

 

「そう?じゃ参加料としてまず1枚」コト

 

「おう」コト 「よし」コト

 

「さて、ゲームスタートだ」

 

配られた手札を持っていざポーカー勝負である。

 

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

 

『これはロビン5持ってるか?』

 

『持ってるぜ旦那、こっちは8が欲しいですね』

 

『あいにくともってねぇな、何枚か交換しねぇとだな』

 

『そう簡単には揃わないですねやっぱり』

 

『そのためのイカサマだろう?』

 

『まったくだ』

 

「静謐ちゃん俺2枚チェンジで」コト

 

「嬢ちゃんこっちは1枚だ」コト

 

「じゃ俺は3枚交換しますかね」コト

 

「承知しました」

 

静謐ちゃんは言われた通りの枚数を自分の手から配っていく。

 

「ここは様子見で1枚だけ賭けるかな」コト

 

「俺達も最初は1枚にするか」コト

 

「ですね、あんまり飛ばしすぎるとマスターが可哀想ですし?コールで」コト

 

「「「勝負」」」

 

マ「Jと7のツーペア」

 

ロ「8のスリーカード」

 

ク「ラッキーなことにQと5のフルハウスだ!」

 

「しょっぱなからついてますね旦那」

 

「これは運命の女神が味方してくれてるかね」

 

「じゃネクストゲームだね」

 

「その前にマスター」

 

「どうしたの?」

 

「なんか目の前がふらつくっつうか、手先が痺れるというか」

 

「あぁ俺もだぜ、なんか心拍数も上がってるような」

 

「気のせいじゃない?」

 

「いやでも2人揃って似たような症状が出るってことは」

 

静謐のハサン「?」←ディーラー

 

藤丸立香「俺は、なんともないよ」←毒無効

 

「汚ぇぞおめぇ!!自分は効かねぇからって!!」

 

「どんだけ勝負に勝ちてぇんですか……」

 

「勝てばよかろうなのだ」

 

「汚い流石マスター汚い」

 

流石にビリーも苦笑いしていたため、トランプは全て立香の横にあったゴミ箱に入れる。

 

なぜか静謐ちゃんが興奮していたが見ないふりだ。

 

「じゃぁ誰にディーラーを頼むかな」

 

さっきと同じ柄のトランプを用意しながらレクリエーションルームを見回していると、

 

「何やってるのかしらマスター?」

 

「アビー?」

 

「あぁー今カードゲームをやっていましてね?誰か配ってくれるお方はいないかなーって探してたんですよ?」

 

流石に子供相手に自分は賭け事で遊んでいますとは言えないようだ。

 

「本当に?」

 

「嬢ちゃんさえ良ければ配ってくれるかい?」

 

「まかせて!カードをきるのは得意なの!」

 

そう言ってアビーはカードをまとめる。

 

「じゃぁカード配るのお願いしていい?」

 

「わかったわ!」

 

…………しかしなぜか配らないアビー。

 

ロビンもクーフーリンもビリーでさえも気になってディーラーであるアビーを見る。

 

「……私には強く命令してくださらないの?」

 

「事案になるわ!」

 

「そう…」ションボリ

 

どこで会話を聞いてたんだ!?

 

ふと周りをみると3人がうわーって目で見てくる。

 

だからやってねぇっつってんだろ。

 

静謐ちゃんをみると凄いドヤ顔していた。

 

何その私だけのアイデンティティですよみたいな顔。

 

まぁ唯一無二な変態ではあるけれど

 

アビーが3人の前にカードを配り始める。

 

さぁネクストゲームだ。

 

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

 

参加料を払って手札を取る。

 

『これは…』

 

『良い手札でも揃ったのかい?』

 

『おうよ、旦那10はあるかい?運が良ければこのまま4カードだぜ』

 

『あるぜ、俺もこのままいけばまたフルハウスを狙えそうだ』

 

ロビンとクーフーリンは自分達がドベにならない限り損をすることがない。

 

圧倒的に立香が不利なのだ。

 

『だがこれも賭けに乗ってきたマスターの自業自得』

 

『恨むなよマスター』

 

ふと円卓の上を見るとマスターが配られた手札に一切手をつけていないことに気づく。

 

「どうしたんだ坊主?さっさとチェンジするかおりるか選択しな」

 

「カードは……()()()()()()()

 

「マスター今おたく、なんて?」

 

「このままでいい、この5枚のカードで勝負する」

 

「マスターおたく、そのカードを見てもいないだろう!?」

 

「………このままでいい」

 

「坊主なぜカードをめくってもいないのに勝負ができる?」

 

「……ところでビリー、聞きたいことがあるんだけど」

 

「なんだい?」

 

「ビリー今いくら持ってる?」

 

「今?賭事で負けたからなぁ、でもまだ10万ぐらいはあるよ」

 

「そっか」

 

「なぜ見ないんだ坊主!」

 

「残り7個に加えてビリーの10万も全て賭ける」

 

「「なにぃ!?」」

 

「ビリーいいのか!?そんな簡単に乗っちまって!?」

 

「簡単?簡単なんかじゃないさ、これで負けたら無一文、とどのつまりすかんぴんさぁ。でも今は僕はマスターの眼だ、僕はマスターを信じてる。だから乗るのさ」

 

「クソっ嬢ちゃん1枚チェンジだ」

 

「俺も1枚チェンジで」

 

『どうする旦那!?』

 

『こんなんハッタリだ!俺らがもっと多く賭けちまえばおりるさ!』

 

「いいだろう、俺らもチップを増やしてコールだ。ただし、俺らの全財産50万をレイズする!」

 

『やつはおりるぜ!』

 

「いいだろうこちらも50万レイズだ」

 

「「なんだと!?」」

 

「マスターも無茶するなぁ」

 

「勝手すぎるかな?」

 

ただアビーだけが、?マークを浮かべている。

 

『これはもうこっちがおりたほうがいいのでは!?』

 

『バカ!こんなところで引き下がれっか!!』

 

パキンッ

 

「!?」

 

「相談事は終わったかい?」

 

「マスターアンタいつの間に」

 

「あぁこれ?エミヤが作ってくれたチョコレートだよ。日本にあったお菓子を模倣して作ってくれたんだけど…食べるかい?」

 

『バカな、取り出す素振りも何もなかったぞ!?』

 

『なんの魔術の痕跡も見つかんねぇぞ!?この自信、まさかこいつイカサマしてカードをすり替えてやがる!』

 

「そういえばね……最近、悪徳ギャンブラーの被害が増えていてね?」

 

「それは…」

 

「賭け事に乗る方も乗る方だが、苦情が凄くてね?」

 

 

 

「特に緑色と青色の人物の苦情が凄くてね?」

 

『こいつ俺らの事調べてやがった!!』

 

『このままではヤバいぞ!?』

 

『いや……まてこれはブラフだ』

 

『ブラフだと!?』

 

『そうだ、坊主の好きな漫画にこんな話があった』

 

『それってレクリエーションルームの端にある本棚のことですかい?』

 

『その話通りなら坊主の持っている手札はブタだ!』

 

『まさかそんなバカな!?』

 

『だいたいサーヴァントの目を盗んで5枚全部をすり替えられないだろう!?』

 

コトン

 

見ると円卓の上にオレンジジュースが置かれている。

 

「……ズズ」

 

「おたく、いつの間に飲み物まで……」

 

「ナメやがって…いいだろう勝負だ!!俺のカー……」

 

「待ちな…俺のレイズの権利がまだ終わってないよ」

 

「レレレ、レイズだと!!??」

 

「レイズするのはカルデアの資産の一部、1億Qpだ!」

 

「「なにィイーー!!??」」

 

「強化やら再臨やらでQpはよく使うからな、マシュもきっと許してくれるだろう」

 

ダヴィンチちゃんはブチギレ案件だろうが。

 

「特別に俺がどちらかに負けたらその時は俺が賭け金を全て払おう。」

 

「俺達にはそんな金ないぞ!?」

 

「ああ、だからその時はお前らに見合った対価を払って貰うぜ」

 

「対価…だと…」

 

「これから3ヶ月、パラケルススの新薬実験、エリちゃんのライブ建設&調理実習参加、種火と宝物庫の周回etc.etc.etc.」

 

『つまり俺達のどちらかがマスターに勝ったら1億Qp…』

 

『しかしマスターが勝ったら、地獄の強制労働…』

 

『本当にブタなんだよな!?信じてもいいんだよな!?』

 

『だ、大丈夫だ!仮にブタじゃないにしろ俺達はフルハウスと4カード!J以上の4カードかストレートフラッシュぐらいしかでしかやつは勝てねぇ!!』

 

「「…負…だ…!」」

 

「聞こえないな。さぁ、コールか、ドロップか!ハッキリと言葉に出して言ってもらおうか!」

 

「「コールだーー!!!!」」

 

「よく言った!」

 

「「「勝負!!!」」」

 

「俺はQと9のフルハウス!ロビンは10の4カード!」

 

「そしてマスターおたくの手札は…!」

 

「……ハートの5,6,7,8,9,」

 

「ストレートフラッシュだと……!?」

 

「坊主、ブタじゃねぇのか…?」

 

「あんなの自分の命がかかってないとできないよ」

 

「でもどうやってイカサマなんて……」

 

「俺は人類最後の()()()()だぞ?」

 

そして周り見渡しながら、

 

「ありがとう静謐ちゃん、アビー、()()()

 

「おい!まさかそっちのちっこい嬢ちゃんまで、……待て今いないヤツの名前まで出さなかったか?」

 

「やだなぁ結構前からいたよ?ねぇ小太郎?」

 

「はい、主殿」

 

「お前いつから!?」

 

「静謐殿と共に参りましたよ。まぁしばらくは気配遮断で過ごしていましたが」

 

「流石A+、頼りになるね」

 

「まさかあの飲み物とかも……?」

 

「はい僕です」

 

「あんなことされたら流石にキャスターの俺なら違和感位持つぞ!?」

 

「調子悪かったんじゃない?例えば…()とかでね」

 

「……!?ならすり替えはどうやってやったんだ!?」

 

「それは1番簡単だったよ、アビーにゲートを開いて貰っていい役のトランプを探してもらったんだ」

 

「いくらなんでも山札になんかされたら俺でも気づきますよ!?」

 

「カードならいっぱいあるじゃないか、この中に」

 

と言って立香が指差した場所は、立香の横にあるゴミ箱。

 

「それは!?」

 

「カードを配る時にゲートから補充したカードを配って貰えば、後は何もしなくても勝利ってわけだ」

 

「汚ぇマジで汚ぇよ……!?」

 

「坊主には人の心がねぇのか!?」

 

「先にイカサマしていたのはそっちじゃないか?」

 

「どーせルーン魔術で思考の共有でもしてたんでしょ?」

 

「バレてる!?」

 

「まぁとにかく君たちは…シベリア送りだ」

 

パチンッ

 

「圧政と聞いて!!」

 

「もうしねぇから!坊主許してくれ」

 

「嫌だー!!ビリー助けてくれ…」

 

「…ハッ!?なんて残酷な目をしてやがる!?」

 

「養豚場の豚でも見るかのように冷たい目だ!?可哀想だけど明日のお肉屋さんの店先に並ぶ運命なのねってかんじの!?」

 

「クソっアヴェンジャーになってでも復讐してやるからな!?っておい?ヘラクレスにダレイオス三世!?嘘だろ!?マジ勘べ……

 

プシュー……

 

レクリエーションルームのドアが閉まり、声が遠のいて行く。

 

悪共は筋肉によって成敗されるであろう。

 

筋肉筋肉

 




FGO作品9作目 グッド
夜中2時に急に思いついて書いたネタです
深夜テンションで書いてたらいつもより長くなりました
拙き作品ですが宜しくお願いいたします
作者はある作品をと て も リスペクトしています
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