雑に始まって雑に終わります。
暇つぶし程度にどうぞ!
暴れ回り、嫁を取り戻す未来
【この物語の本編までの雑な時系列説明】
➀三年前:
・ ツヴァイウィングのライブでのノイズ襲撃事件にて、響が奏のガングニールの破片を胸に食らい、負傷及び即座にガングニールと融合開始。
・ アダムが気まぐれで来日しライブ鑑賞へ行き、響がガングニールと融合する瞬間を見て『神殺し』の面白いサンプルが誕生したと彼女に興味を示す。
・ 天羽奏が殉職。
➁ライブ会場の惨劇から二週間後:
・ すぐにガングニールと融合したことで治癒力が上がったようで、原作と違って入院することなく……誹謗中傷の嵐と化した日常へ戻っていた。
・ 響がアダムの指示を受けたパヴァリア光明結社の錬金術師によって誘拐され、結社の研究施設へ連行されてしまう。★
・ 自身の誹謗中傷に巻き込まないようにと響から距離を置かれていた未来は「自分が無理やりにでも一緒にいればッ」と後悔し、泣いて苦しみ、嫁を奪われたことで怒り、その怒りをエネルギーに響の捜索を手当たり次第に始める。
➂二年前:
・ 未来はリディアン音楽院への受験の傍ら響の捜索を続けており、その最中にノイズと戦う翼をガッツリ目撃し、あれよあれよという間に二課まで拉致られて諸々の説明をされる。
・ シンフォギアの説明時に了子によって
神獣鏡は米国に渡らず、日本が保持している世界線
・ シンフォギア適合により口外禁止を約束して開放されるはずが、未来はそのまま二課所属の装者となる。
➃無印(一年前):
・ 未来はリディアン音楽院に無事に進学を果たす。
・ いろいろあって原作通りに装者たちの働きにより了子/フィーネの計画を止めることに成功。
・ 月の破片の落下はフィーネの置き土産の特製リンカーを服用することでエクスドライブモードになることができ、死にかけながらもなんとか破壊し一連の事件に幕を下ろす。
・ クリスが正式に二課の仲間入り
➄G:
・ ウェル博士がいろいろと暗躍し、セレナの遺体を人質にマリア達を操ってほぼ原作通りの流れの出来事が起きる。
・ 最終局面もほぼ原作と同じで、ウェル博士の悪知恵で未来の神獣鏡の力が上手いこと利用されてフロンティアの封印が解かれ、アレコレあった後にナスターシャ教授がマリアの声に応える人々から集められたフォニックゲインを使い月の軌道を修正するに至る。
・ ネフィリムはウェル博士が自棄を起こす直前に未来が神獣鏡で心臓を破壊し、原作のバビロニアの宝物庫内での最終戦は起こらずにフロンティア事変は幕を下ろす。
➅GX:
・ 原作通りキャロルがアレコレ動き出し、エルフナインが装者とS.O.N.Gの面々と出会い、シンフォギアの改修、イグナイトモジュールの搭載など様々な変化があった後にキャロルと本格的に交戦。
・ 「響が戻る世界を壊させない」と意気込む未来による真正面からの猛攻でキャロルは思い出を焼き尽くすことなく敗北し、捕らえられた後はエルフナインの説得などいろいろとあって絆されて仲間に成る。
・ 原作通りエルフナインは決戦中に重傷を負い死にかけるも、キャロルが錬金術を用いてエルフナインの命を人格ごと取り込み二重人格者と言う形で救済する。
・ 事情聴取の後、キャロルの口からパヴァリア光明結社の存在とその活動内容、そして結社の首魁であるアダムがガングニールの融合者を手中に納めて研究しているという話を聞かされる。
➆現在
・ 魔法少女事変から二ヶ月
・ キャロルの情報とパヴァリア光明結社の拠点をいくつか摘発して得た情報から響が囚われている孤島の研究施設の所在地を割り出すことに成功し、救出作戦を開始する。
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↓~研究施設へ潜入するも早々にバレて暴れ回るところから物語は始まります~
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異常発生を知らせるアラームが鳴り響く中、神獣鏡のシンフォギアを纏った未来は研究所内を高速であっちこっち駆け回っていた。
「響ーッ! いるなら返事してーッ! 響ィーーッッ!!」
「「「——ッ」」」
大声で呼び掛けながら進行する未来へ錬金術師たちが放ったアルカ・ノイズの小隊が襲い掛かってくる。
「あーッ、もうッ! 邪魔しないでッ!!」
侵入者排除という命令を実行すべくアルカ・ノイズたちは無言の攻撃を放とうとするが、その動きよりも愛する幼馴染を取り戻さんと意気込む未来の動きの方が早い。
【閃光】
両足のバーニアで宙を進む速度はそのままに、握っていた扇子型のアームドギアを展開して前方へ閃光状のビームを撃ち放つ。
「「「ッ……」」」
廊下を埋める紫色のビームを攻撃の姿勢を取っていたアルカ・ノイズたちは当然避けること叶わない。
直撃してすぐに赤褐色の塵と化し、その直後に通り過ぎた未来から発生した突風に流され霧散していくのだった。
「く、くるなッ!」
アルカ・ノイズの手持ちが切れたのか、未来に追い詰められた白衣姿の錬金術師たちが自ら錬金術を用いて未来に襲い掛かる。
「はぁぁッ!!」
しかし、アルカ・ノイズの時と同様に錬金術師が展開した魔法陣から錬金術が発動する前に未来の扇子による鈍撃が彼らを襲う!
「ぐはッ!?」
「邪魔ッ!」
「ひ、ひぃぃ——うッ!?」
「な、なんなんだ、お前は——へぶッ!?」
「うるさい! 響はどこッ!!?」
鬼気迫る表情の未来は錬金術師たちを扇子で一切の容赦なく一方的にボコボコに殴って撃退していく。
錬金術師の一人の胸倉を掴み上げて尋問する彼女の元へ他の場所を制圧しに向かった仲間たちからの通信が入る。
『こちら、翼。北ブロック制圧完了。立花の姿は確認できなかった』
『南ブロックも制圧完了だ。あたしの方もそれらしい姿はなかった。他はどうだ?』
『西ブロックも制圧し終えたのだけど……』
『うーん……こっちはスッカラカンな牢屋ばっかで、響さんの姿はどこにも』
『……見当たらなかったです』
『となると……小日向、立花はお前がいる東ブロックに——』
「ッ、響ーーッ!!」
「うッ……」
翼たちの通信を聞いた未来は彼女たちへ返事を送ることなく、掴んでいた錬金術師を放り投げてまだ調べていない東ブロックの奥へ向けて駆け出す。
「——はぁッ、はぁッ……くッ、貴重な『完全』融合症例を渡してなるものかッ!」
「……」
「はぁッ、はぁッ……ボートの所まで行けばッ……お前も早く走れッ!!」
「ぅッ……」
未来が通路を突き進むこと数十秒。
前方から男の荒い息遣いと怒号、そしてジャラジャラという鈍い音が未来の鼓膜を震わせ、すぐに声と音の正体を視認する。
「ッ!」
一人は男の錬金術師。
この研究施設内で立場が一番上の存在なのだろう。
つい先程、未来がボコボコにした錬金術師たちの簡素なモノとは異なる無駄に豪勢な金のローブを身に纏っている。
その錬金術師は右手に鎖を握っており、その先は無理やり走らされている茶髪の少女の両手首に装着された枷に繋がれていた。
「いたッ——響ッ!!」
少女の姿を目視した未来は力強い大きな声で名前を呼ぶ。
顔はまだ確認することができないが、間違いない。
最後に見た時よりも後ろ髪がかなり伸びているが、大好きな響の髪を小日向未来が見間違う筈がない!
「なッ!? 貴様、もう追いついてきたのか!? クソッ、アイツら小娘の足止めもできな——」
「“私の”
後方からの大きな呼び声に錬金術師は足を止めて振り向き、役立たない己の部下に対する不満を吐露し切る前に加速した未来の拳が彼の顔面へ直撃する。
「ぐぶぅーーッッ!?!?」
弦十郎の教えに加え、翼たちとの鍛錬で身に着けた空中での拳打法に響を想う気持ち——《愛》を加えて放つ最強の拳。
その威力は凄まじく、殴られた衝撃で後方へ勢い良く吹き飛んだ錬金術師は目的地だったマリーナの大きな扉まで一瞬で到達し、勢いそのままにその扉の中心へ突き刺さてしまった。
意識はとっくの前に途切れたのだろう。扉から突き出る錬金術師の足はだらんと垂れ下がってピクピクと小刻みに震えている。
微かに漏れる息の音が聞こえているので無事ではないだろうが生きてはいると思われる。
「響ッ」
未来は再び響の名前を口にしながら、錬金術師の手から解放され床にペタンと座り込む響へ駆け寄ると強く抱き締める
「…………み、く?」
「そう! そうだよ! 未来だよ、響! やっと……やっと会えたーッ!!」
響が自分の名前を呼んでくれたことが嬉しく思った未来は目尻に涙を浮かべながら更に強く抱き締めると、響もまた躊躇いながら抱擁を返してみせた。
(生きててよかった……響の匂いがする……柔らかい……もう絶対離さない……)
抱き合うこと五分。
未来は惜しみながらも響に怪我がないか確認しようと抱擁を解いて響と向き合い……愛しい幼馴染の変化に気付く。
「ッ!?」
「……?」
約三年ぶりに見た響には未来の記憶の中の明るく太陽のような雰囲気は一切感じられず、ボロボロで血痕まみれな病衣を身に纏い無気力に座り込む彼女の瞳には光が灯っていなかったのだ。
(私が早く見つけていたら、響はこんな姿にッ……くッ)
「……未来?」
「はッ……ご、ごめんね? ようやく響と会えたからなんかテンパっちゃって……と、とりあえず、まずはここから出よっか! 立てる?」
「……うん」
先に立ち上がった未来に促された響は床に手をついてゆっくりと立ち上がる。
その瞬間、未来はまた悲しい事実を目の当たりにする。
(響、あんまり背が伸びてない……)
ここ二、三年行っている鍛錬によって筋肉がついたため中学時より身長が伸びて160㎝ある未来に対し、響は拉致された当時から背が1㎝ほどしか伸びていないように思われる。
装者の中でも背が低いクリスや調と比べても今の響は二人より背が低い。
(あぁ、でも……不謹慎だけど……本当に不謹慎だけどッ……今のロングの響、すっごい可愛い~ッ!)
響は瞳に生気がなく雰囲気も暗いが、顔立ちも幼さがかなり残っていて低身長と相まって庇護欲を掻き立てられるのだ。
普通の人ならば、変わり果てた幼馴染を前にしたら「こんなの○○じゃない!」などと叫んでしまうことだろう。
しかし、小日向未来という少女は立花響という幼馴染の少女を小さい時から心の底より愛している!
何を戸惑うことがあろうか!
最愛の響とまたこうして会って触れ合えるのだ。
ゆえに記憶の中の姿と違っていても、そんなものは些細な問題である。
「私の仲間が外で待ってるから、そこまで移動しよっか」
「……うん」
響はギアインナーへそっと触れ、未来に対して上目使いをしながら小さな声で返事をする。
(はぁ~……見上げてくる響、可愛いなぁもぅッ!!! ぁ、鼻血出そう……)
先程まで錬金術師たちをボッコボコのギッタギタにしていた鬼のような雰囲気はどこへやら。
満面の笑みを浮かべる未来は心の中で響の可愛さを叫んだ。
そして、響を目で愛でた後にデレデレ顔のまま響を優しく抱き上げ、ビームで壁を破壊し、外に向かって飛び立ち仲間たちとの合流地点へ移動していくのだった。
(救出パート、これにて終了)
あとはS.O.N.G.本部の潜水艦に戻って響とイチャコラする未来や、対人恐怖症でビクビクする響や、検査を受けた響の酷い検査結果や体を弄られた事実を聞いて捕虜の錬金術師を〇しに行こうとするブチギレ未来さんを必死に止める装者たち、とか余裕があれば妄想したものすべて書きたいです。
この世界の未来さんは幼少期から響のことを愛してますし、独占欲も強い設定。
病んではいませんが、響が囚われている場所が判明するまでの彼女は、凹んだ時は響のぬいぐるみで裏声を使って自分のことを励ましたり、響のことを死人扱いするとブチ切れてました。
ここまで読んでくれてありがとうございました!