リンとのお仕事風景を頭を空にして見てください
拙き作品ですがよろしくお願いいたします
「楽しいわけねーだろバカヤロー」
「…いきなりどうしたんですか先生」
連邦生徒会の根城サンクトゥムタワーの執務室。
現在良い子はもう寝ている時間の午前2時。
そんな丑三つ時に、シャーレの先生と連邦生徒会行政官の七神リンは、文字通り山のような書類を二人でさばいていた。
ちなみに両者とも3徹である。
「まさか晄輪大祭の後処理がこんなにあるとはね…」
「ギヴォトス中の学校が参加していますからね。運営は持ち回りで各学校がしてくれますが、残った後処理などは、主導である連邦生徒会が行っています」
「書類を片づけても一向に減る気配がないんだけど…。むしろ増えてる?」
「気のせいです先生。どんどん追加されてるだけですよ」
「それを増えてるっていうんじゃないの?疲れてるリンちゃん?」
「疲れてませんよ。あとリンちゃん呼びはやめてください」
「こう…室内で仕事してると外に出たくなるよね…」
「出てきてもいいですよ?ただし20分で戻って来てください」
「小学生の中休みじゃん…」
「小学生と言えば…」
「え?その話題に食いつく?」
「先生って小学生の時は冬でも半袖短パンそうですよね」
「そんなやんちゃボーイだと思われてたの私?」
「違ったんですか?」
「……どうだったっけぇ?」
「覚えてないんですか?」
「覚えてないというか、今頭が回ってない…」
「そうですか。思い出したら教えてくださいね」
「そんな気になる?私の子供時代」
「先生がどんなやんちゃボーイだったのか気になります」
「なんでリンちゃんの想像の中の私、やんちゃで確定してるの…?」
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「あー、リンちゃん。この書類なんだけどさ」
「どれですか?あとリンちゃんはやめてくださいって言ったじゃないですか」
「でも急に呼び方変えるのって恥ずかしいじゃん…」
「付き合って3ヶ月目のカップルですか。難しいことじゃないでしょう、ほら言い直してください」
「ちゃん、この書類なんだけどさ」
「誰がそっちを残せって言ったんですかバカ」
「バカって言われた…」
「この際ちゃん付けでなければなんでもいいですよ」
「H3PO4。ってこれじゃリンさんじゃなくてリン酸か!!」
「あら、お上手ですね先生」
「はっはっはっはっは」
「フフフフフ」
「はっはっはっはっは」
「フフフフフ」パッシーン!
「めっちゃ痛い!?笑顔でビンタしてこないでリンちゃん!!」
「すみません凄く、とても凄くイラついたので」
「叩かれた場所がとても凄くヒリヒリする…」
「…………ところで先生」
「なに?」
「今先生をビンタした感触がとても気持ちよかったので、これから定期的に叩かせてもらえませんか?」
「やっぱり疲れてるねリンちゃん!!!」
「私は先生を叩くことで気持ちよくなる。先生は叩かれることで私が気持ちよくなる。良いアイディアだと思いませんか?」
「あれれ?おかしいぞ?私のメリットが見当たらないぞ?自分探しの旅に出かけてるのかな?」
「普段から生徒の役に立ちたいと言ってるじゃないですか、サンドバッ……先生」
「サンドバッグって言おうとしたね今?」
「ちがいます。サンドパンって言おうとしました」
「どっちにしてもなんでそこでポケモンが出てくるの?」
「将来の夢はポケモンマスターなので」
「リンちゃん起きて。まだ夢の世界にダイブするのは早いよ」
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「お腹がすきましたね…」
「あぁ確かに小腹がすいたかも」
「もう時計も3時を回っていますからね」
「なにかコンビニで適当に買ってこようか?」
「ご心配には及びません。こんな時のために備蓄品を用意してあります。先生もいかがですか?」
「いいの?じゃぁ一つ貰おうかな」
「では今お出ししますね。…はい、どのカップ麺にしますか?」
「……夜中のカップ麺は健康に悪いよ」
「こんな夜中まで起きているのに、今更健康なんか気にしてられませんよ」
「若いなぁ…。先生こんな遅くにカップ麺なんか食べたらセリナに殺されちゃう…」
「…骨は拾ってあげます」
「あ、助けてくれるわけじゃないんだ。…悲しいからカップ麺食べちゃお」
「はい、こちら先生の分です」
「ありがとう。でもこれがカップ焼きそばじゃなければもっと嬉しかった」
「何でですか、美味しいですよ?」
「なんで数ある中で一番カロリーが高いの寄こすの?あるじゃんもっと別のが」
「私の麵創りは渡しませんよ」
「しかもちゃっかり自分はノンフライ麵のやつ選んでるし…」
「でも先生のやつはマヨビームついてるやつですよ。お得じゃないですか。今なら私がマヨビームしてあげますよ」
「リンちゃんがマヨビームって言ってるとなんかウケるな。…そんなお得ならリンちゃんのやつにマヨ入れてあげるよ」
「そんなカロリーの元みたいなの夜中に食べれるわけないじゃないですか!!」
「よーし!喧嘩だ!子供だろうが容赦しないぞ!!」
「いいでしょう…。敗北を教えてあげますよ」
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「なんでギヴォトス人に腕相撲で勝負を仕掛けてくるんですか先生……」
「くそぉ~負けた~…」
「ほら、敗者はお湯を入れてきてください」
「わかったよ…、次は勝つからな……!」
「フフ、お待ちしてますね…」
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「ただいま~」
「おかえりなさい先生」
「はいリンちゃんの分」
「ありがとうございます先生。…もうソースは入れられました?」
「ん?いやこれから。お湯は捨ててきたけど」
「だったらマヨビームさせてくださいよ」
「…いいけど、そんなに好きなのマヨネーズ?」
「マヨネーズが好きなわけではないんです。ただ他人のカップ焼きそばにマヨビームをするのが好きなだけで」
「歪んでるなぁ…」
「ではいきます」
「どうぞ…。リンちゃんがマヨを楽しんでいる間、ご飯を食べれるように机を片づけるか…。ん?なんだこのピンクの付箋?さっきまでなかった気が…」
「どうかなされました?」
「いや、覚えのない付箋が…………………………」
「先生?なぜ固まって…………………………」
『お仕事お疲れ様です!大事なお仕事だとわかっていますが、無理をしてお体を壊さないようにしてください。陰ながら見守っています!あなたの鷲見セリナ』
『P.S お食事のことで後でお話があります。先生のお仕事が終わり次第シャーレに伺いますので』
「…リンちゃん、私の分のカップ焼きそばも食べる?」
「…遠慮しておきます」