まず最初に、申し訳程度の欠損要素がありますのでご注意を
シャーレ雲(り)の守護者のお話
本当に寝る寸前で思いつき書いた作品です
すっごい眠い
拙き作品ですがよろしくお願いします
…寝ます
シャーレ執務室。
早朝出勤した私は、うず高く積みあがっている書類の山に辟易しながら仕事の準備を始める。
「そういえば今日の当番は…」
準備が終わった私は、仕事前の一服のためにコーヒーマシンでエスプレッソを入れている間に当番表を手に取り、今日の当番をしてくれる生徒を確認した。
今日の欄を確認すると、そこにはホシノの名前。
小鳥遊ホシノ。アビドスの3年生で、一人で突っ走ってしまう事もあるが、仲間思いで責任感の強い優しい子だ。
シャーレでの仕事も、よくやってくれている。
私は今日の仕事の進みに安心していると、ポケットの中に入っていた携帯が短く震えた。
ポケットから取り出し確認してみると、当番のホシノからのメッセージが1件。
『先生ごめん。アビドスでちょっと問題が起こっちゃってちょっと遅れるかも』
「ありゃりゃ」
問題が起こってしまったのなら仕方がない。
しばらくは、自分一人で仕事するかと思っていると、ふと気が付いた。
「じゃぁしばらく生徒は来ないのか」
早朝。こんな早くに生徒が来ることはほとんどない。
「そしたら生徒が誰も来ないうちに、メンテナンスだけでもしようかな」
そう言って私は、工具箱を取り出し椅子に座ると、脚を
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うへ~。朝から大変だったよぉ~。
まさか、こんな朝早くからアビドスで悪さする生徒がいるなんて。
おかげで当番には少し遅れちゃったけど、後処理をアヤネちゃんが変わってくれたおかげで、予定よりも早くシャーレについたよ~。
私はシャーレにつくと玄関のセキュリティにカードを通し、シャーレに入館する。
先生は一人で仕事してるかなぁ。先生はすぐ無理するから早く私が手伝ってあげないと。もし仕事が早く終わったらまた一緒にお昼寝したいなぁ。
シャーレの当番は競争率が高い。かくいう私も当番は何週間ぶりだ。
久しぶりの当番に胸を踊らせながら、先生がいるはずの執務室を目指す。
「やっとついたねぇ。先生~、入るよ~?」
「え?ホシノ?ごめんちょっと待って!?」
軽くノックし、確認をしながら執務室のドアを開ける。
そこには、いつもの様に書類に格闘する先生はおらず、かわりに信じられない光景が私の目に飛び込んできた。
「先…生…?」
それは、椅子に座りながら工具を使って何かを弄る先生。
しかし、先生の左足の膝からさきが無かった。
「…え?…先生?」
現実を受け止められず、呆然と立ち尽くす私に先生は、しまったというような顔をこっちに向けていた。
「あはは…えーと…その…。脚がないのに痛いよ~ってきな…」
その時私の後ろで何かが割れる音がした。
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貴方のミスです。
いきなりあの時の女の子が脳裏に浮かび、そう言われたような気がした。
私が義足であることがホシノにバレると、彼女は目にも止まらない早さで私の目の前に近づき、私の胸に頭を押し付けるように抱きついてきた。
力が入っていて、少し痛いがここで彼女を離すと、何か戻らないような気がして、黙って彼女に身体を預ける。
どのくらいたっただろうか?お互い無言でいるとホシノが口を開いた。
「先生…いつから…?」
「脚のこと…?キヴォトスに来る前だよ。幼い時に事故にあっちゃってね。それからずっと」
「そう…なんだ…。そんな身体なのにアビドスや他の学校の子を助けてくれたの?」
「私は先生だからね。生徒の助けになれるならどこでも行くよ」
「さすが先生だね。……でも危ないよ。もし先生の身に何かあったら…私……怖いよ」
そう言ったホシノの腕は震えていた。
私はそんなホシノを宥めるように撫で、抱きしめる。
「大丈夫だよ。今までも何とかなったし」
「今までは何とかなっても!?これからどうなるか…!?」
「そうならないように努力はするし、それにいざとなったらホシノが守ってくれるでしょ?」
「…ッ!?うへへ、先生はずるいなぁ。いいよ守ってあげる。でも」
もう少し、このまま貴方を抱きしめさせて。
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後日。
「いらっしゃいホシノ。…その大量の荷物は何だい?」
「うへ~疲れた~。あ、先生、おじさん達シャーレに常駐するから」
「え!?聞いてない!?」
「言ってないからね。でも先生を守るためにはしょうがないよね」
「なにがしょうがないの!?」
「あとアビドスのみんなも後で荷物置きに来るから」
「達って言ってたけどアビドスのみんな全員来るの!?アビドス放っておいて大丈夫!?」
「大丈夫だよ~。あっちには日替わりで交代するし、何かあったらアヤネちゃんのドローンですぐわかるし」
「……アビドスのみんなで守ってくれるのはありがたいけど、大変じゃない?」
「心配しないで先生。あ、でも別の方法もあるよ」
「え?どんなの?」
「私たちじゃなくてぇ先生がアビドスに来るの。こんなこともあるかと思って、一応先生の部屋はもう用意してあるよ。………どっちがいい?」
「いらっしゃいホシノ。荷物重いでしょ?少し持つよ」
「ありがと~先生~」
何かを諦めた先生は私の荷物を持って、トボトボと歩き出す。
私はその背中を追いかけた。
先生。あの時、私だけじゃなくアビドスを救ってくれた先生。
私の大事な人。
安心して先生。
私が守るから、この命に代えても守ってみせるから。
もう二度と誰も失わない。
どんな手段を使っても先生を必ず守って見せる。
例えどんな苦難が待ち受けていても、先生の手を離さないから。
私、先生がいなくなったらどうなっちゃうかわかんないよ。
だから先生。
先生も私の手を離しちゃダメだよ?