ヘルメット団との戦闘を終えた夏油傑とアビドス高校の生徒達が教室に戻る
-対策委員会・教室-
「みんな、お疲れ様。」
「いやぁ〜まさか勝っちゃうなんてね。ヘルメット団もかなりの覚悟で仕掛けてきたみたいだったけど。」
「まさか勝っちゃうなんて、じゃありませんよ、ホシノ先輩...勝たないと学校が不良のアジトになっちゃうじゃないですか。」
「先生の指揮が良かったね。私たちだけの時とは全然違った。」
「これが大人の力、すごい量の資源と装備、それに戦闘の指揮まで。大人ってすごい。」
「いやーそんなことないよ、砂狼さん。私は先生としての責務を全うしたまでだよ。」
「ところで先生。なんで私達の名前を知ってるの?」
黒見セリカが夏油傑に問う
「あぁ、ここに来る前に少々君達のことを調べさせてもらってね君達のことは大体分かるよ。」
「でも私の具体的な自己紹介がまだだったね。」
「では改めて、私は夏油傑、シャーレで先生をしているよ。見ての通り私は君達のように頭に輪がないから特別な力はない、でも戦闘指揮で君達を支える。これからよろしくね。」
夏油傑は黒見セリカの前に立ち手を出す
「え、何この手。」
「握手さ、これからよろしくね。」
「う、うん、よろしく。」
夏油傑は砂狼シロコ、十六夜ノノミ、奥空アヤネ達に握手をし終え小鳥遊ホシノにも握手をする
「これからよろしくね、小鳥遊さん。」
「うへ〜よろし、」
バチバチバチ
「っ...!?」
この時小鳥遊ホシノは夏油傑から醸しだす憎悪、恐怖、冷酷さを身に感じる
「み、みんな今すぐそいつから離れて!」
小鳥遊ホシノは夏油傑の手を離し机の上に置かれた銃を手に取り夏油傑に突きつける
「ん、どうしたのホシノ先輩?」
「そうですよ〜どうしたんですか、ホシノ先輩?」
「さっきから怪しいと思ってたんだ!急に補給品を取り出すし、銃弾は目の前で止まるしどう考えても普通じゃない!」
「ちょっと!ホシノ先輩!先生は銃弾が当たったら死んじゃうわよ!?」
「お、落ち着いてください!」
教室内に気まずい沈黙が続くと夏油傑が不意に口を開く
「...私は君がその引き金を引く勇気は無いと思うね。」
「っ...!こいつ!」
ギュッ
先ほどより強く銃を握りしめる
「ホ、ホシノせんぱ、」
「君は優しいみんなの先輩だからさ。」
夏油傑は小鳥遊ホシノに微笑みかけた
「はっ...!」
小鳥遊ホシノはふと我に返る
自分が今1人の人間を殺そうとしているそのことに恐怖を感じ銃を下ろす
「ごめん、おじさん疲れてるみたい。ちょっと頭を冷やしてくるよ。」
ガラガラ
小鳥遊ホシノは夏油傑と砂狼シロコ達に背を向け教室を後にする
「どうしたんでしょうか、ホシノ先輩。」
「疲れてるんじゃないんでしょうか?その時は私の膝枕で癒してあげますけどね⭐︎」
「ごめんね、みんな。なんか空気を悪くしちゃったみたいで。」
「ん、先生は悪くない。」
「そうよ!今日のホシノ先輩はちょっとおかしかっただけよ!」
「それでは、今日はここで解散しましょうか。」
「そうですね⭐︎」
「ん、お腹空いた。」
「あ、先生は学校で宿泊してくださいね。」
「あぁ、助かるよ。」
「でも先生はまだ学校の構図をよく理解してないんじゃないですか?」
「それもそうですね。案内役は...」
「あ、それじゃあ私が、」
「ん、案内なら任せて。」
「それじゃあシロコ先輩お願いしますね。」
『えぇ...』
黒見セリカは不服そうな顔をする
次回 第13回 アビドス高等学校 廃校対策委員会⑤