「それにしてもアビドス旧校舎、かなり闇が深かったね。」
「ん、私もアビドスに2年間在籍してるけどまだ知らないことばかり。」
「とりあえず今日はここで解散しようか。」
「ん、分かった。それじゃ先生、さような、」
ぐぅうう
「あ、そういえばお腹空いてたの忘れてた。」
「お腹空いたのかい?」
「ごめん朝から何も食べてなくて。」
「はぁ、朝ご飯はちゃんと食べないと駄目だよ。」
「ファミレスくらいなら奢れるけど行くかい?」
「ん、行く。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「私はこのイカ墨パスタにしよう。」
「先生は?」
「私は水だけで十分だよ。」
「ん、本当に?」
「あぁ、本当さ。」
「それは駄目。さっき先生がご飯を食べなきゃ駄目だと教えて貰ったから。」
「それは朝ご飯の話し...まぁ、晩ご飯も同じか。」
「分かったよ。」
「私も砂狼さんと同じで。」
「ん、決まりだね。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ん、お揃いだね。」
「それはどうでもいいから早く食べないと冷めるよ。」
「ん、いただきます。」
『はぁ、久しぶりにファミレスで食事するよ。こんな猿の集まりどこがいいんだか私には到底理解できないね。』
「まぁ、味は悪くないか。」
「ん、何か言った?」
「いや別に。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2人は食事し終えると帰路を歩いていた
「先生、今日はありがとう、とても楽しかった。」
「いや、私もここのことをよく知れて良かったよ。」
「...先生にならこのこと話してもみんなは許してくれるかな。」
砂狼シロコは不意に立ち止まる
「うん?どうしたの砂狼さん。」
「私たちの学校、アビドス高等学校は多額の借金を抱えてるの。」
「...詳しく教えてくれるかい。」
「その借金は9億くらいでアビドス、いや、対策委員会が返済しなきゃいけないの。」
「これが返済できないと、学校は銀行の手に渡り、廃校手続きを取らないといけない。」
「こんなに多額の借金を返済できるわけないからほとんどの生徒はアビドスを去り私たち5人が残った。」
「なんでそんなに借金抱えてるんだい?」
「ん、数十年前に砂漠で巨大な砂嵐が起きて学区のほとんどが砂に埋もれたりしてその自然災害を克服するためにアビドス高等学校は多額の資金を投入した。」
「でもこんな田舎の学校に融資してくれる銀行はなくて結局悪徳金融業者に頼るしかなかった。」
「...なるほどね。」
「大体君たちの自体は分かった。」
「私はなるべく君たちの力になりたい。」
「砂狼さん、よければ私に尽力を尽くさしてほしい。」
「決して対策委員会を見捨てることはないからさ。」
「駄目かい?」
「...ん。」
2人の間にしばらくの静寂が流れる
「私は先生を信じる。」
シュッ
砂狼シロコは夏油傑に手を差し出す
「...うん、よろしく。」
ギュッ
夏油傑はその手を握った
「それじゃあ帰ろうか。」
2人は握手をし終えると再び歩き出す
「先生、危ないから私が学校まで送っていくよ。」
「いや、私は大丈夫。それよりも生徒の方が大事だからね。」
「ん、それじゃあよろしく。」
次回 第15回 アビドス高等学校 廃校対策委員会⑦