-アパート前-
「ん、ありがとう、先生。」
「うん、今日はお疲れ様。」
「それじゃあ先生。おやすみ。」
「あぁ、おやすみ。」
砂狼シロコは夏油傑に背を向けアパートの中に入る
「さて、私も帰ろうか。」
「...でもその前に。」
タッタッタッタッタッタッ
夏油傑はその場から走り去る
ある程度走ったところで夏油傑は路地裏に入り立ち止まる
「はぁ、いるのは分かってるんだよ。ヘルメット団。」
「チッ、バレちまったか。」
ヘルメット団のリーダーが夏油傑が通った道から現れる
「君たち私と砂狼が一緒にいたところを付けてたろ。」
『クソッあの女を狙おうと思ってたけどまさか先生がいたとはな。』
「ハハッ、まぁいい。その通りだ先生。」
「君たちも懲りないねぇ。」
「いくら先生でもこの狭い場所でこんなに囲まれればあの時のようにはいかないだろ。」
「おい!お前ら!」
ゾロゾロ
ヘルメット団のリーダーが路地裏の物陰からヘルメット団が5人現れる
「まぁ、厳しいかもだけどなんとかなるかな。」
「へっ、舐めやがって、いくぜ!」
夏油傑はリーダーが向かってくると同時に構える
「オラァッ!」
シュッ
夏油傑は顔の近くに来た拳を華麗に交わす
「君、その程度のパンチでリーダーとは笑わせないでくれ。」
ドカッ
夏油傑はヘルメット団のリーダーにローキックを当てる
「あぁっ...!!」
「クククッ。そこの一撃は痛いだろ?しばらく君は立てないね。」
「クソッ!リーダーがやられた!」
「怯むな!戦え!」
「うおー!」
「そんなに大勢でかかってきたら、駄目じゃないか。」
夏油傑は手からムカデ呪霊を取り出す
「君たちにこれが避け切れるかな?」
グシャア
「ぐはぁっ!」
ヘルメット団のうち4人がムカデ呪霊の餌食となった
「え、え?」
「君だけが残ったけどどうする?君もこうなりたくなかったら逃げた方がいいんじゃない?」
「う、うあぁぁぁぁぁ!!」
ヘルメット団の団員1名が逃げ出したと同時にヘルメット団のリーダーが顔を上げる
「く、くそ...」
「あぁ、起きたかい?」
バキッ
夏油傑はヘルメット団のリーダーの顔面に蹴りを入れる
「ぐはあっ!」
バタッ
「おいおいまだ倒れるなよ、君には聞きたいことがあるんだ。」
夏油傑はヘルメットを蹴り飛ばしリーダーの髪を掴む
「君、今日襲って来たカタカタヘルメット団?」
「ち、違う。」
「あ、そう。」
「それと、誰の指示でアビドス高校を襲ってる?」
「う、上からの指示だ。」
「その上って誰?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「お、おい、お前たち、撤収だ〜」
「「「「撤収〜」」」」
ヘルメット団は足並みを揃えその場から立ち去る
「はぁ、あれだけボコったのにまだ生きてるとはキヴォトス人の耐久力は凄まじいねぇ。」
「そろそろ私もおいとましようか。」
次回 第16回 アビドス高等学校 廃校対策委員会⑧