最悪の呪詛師キヴォトスに君臨   作:メグメル2007

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本編開始です。
今回から少々粗が目立つと思うので指摘お願いします。


プロローグ編
第1回 君臨


カァァァァァン

 

「私のミスでした。」

 

『は?』

 

意味が分からない。

 

確か悟が私を手にかけたはず。

 

夏油傑が少し驚いた表情をするが目の前にいる少女は話を続ける。

 

「私の選択、そしてそれによって招かれたこの全ての状況。」

 

「結局、この結果にたどり着いて初めて、あなたの方が正しかったことを悟るだなんて...」

 

「今更図々しいですが、お願いします。」

 

『さっきからこの女はなにを言ってるんだ。』

 

夏油傑が少々不満を募らせると少女が驚きの一言を発する。

 

「夏油先生。」

 

「先生?」

 

自分がいつから教員になったのか、そしてここはどこなのか何も分からない夏油傑は少女の頭を見て察する

 

『頭の上に輪がある。そうかここは死後の世界か。』

 

夏油傑は済ました顔をし、少女の話を再び耳に入れる。

 

「きっと私の話は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません。」

 

「何も思い出せなくても、おそらくあなたは同じ状況で、同じ選択をされるでしょうから。」

 

「ですから、大事なのは経験ではなく、選択。」

 

「あなたにしかできない選択の数々。」

 

ここで夏油傑が異変に気づく。

 

『おかしい。』

 

『さっきから不明な発言ばかりだ。』

 

『なぜ責任や選択、それにいまさらだがこの女は血だらけだ。』

 

『やはりなにかおかしい。』

 

夏油傑は女を睨みつける。

 

「責任を負う者について、話したことがありましたね。」

 

「あの時の私には分かりませんでしたが、今なら理解できます。」

 

「大人としての、責任と義務。そして、その延長線上にあった、あなたの選択。」

 

「それが意味する心延も。」

 

ここでついに痺れをきらした夏油傑が口を開く。

 

「いい加減にしてくれ。さっきから意味の分からない話をペラペラと。」

 

「責任?選択?死者の私にそんなものはない。」

 

「さっさと地獄やらなんやらに連れて行ってくれ。」

 

「......。」

 

少女は少し黙り込んだ後その発言を聞き流し再び話し始める。

 

「ですから、先生。」

 

「私が信用できる大人である、あなたになら、。」

 

「この捻じれて歪んだ先の終着点とは、また別の結果を.....。」

 

「そこへ繋がる選択肢は、きっと見つかるはずです。」

 

「信用か...。」

 

ここで夏油傑は生前の記憶を掘り起こす

 

『そこは信用した。』

 

『悟もそんなこと言ってたか。』

 

夏油傑が懐かしそうに浸っていると少女が言葉を発する。

 

「だから先生、どうか...。」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここから夏油視点です。上記の会話は夏油の脳内から消えています。

 

「.....い。」

 

「.....先生起きてください。」

 

「夏油先生!!」

 

鋭い声が私の耳に入り目を覚ます。

 

私が目を覚ますと見知らぬ女が目の前にいた。

 

「...。」

 

「...。」

 

私たちの間に沈黙が流れる。

 

先に口を開いたのは女だった

 

「少々待っていてくださいと言いましたのに、お疲れだったみたいですね。」

 

「なかなか起きないほど熟睡されるとは。」

 

私がいつからここにいたのかは分からないが前にこの女と似たような格好をした女を見た気がする。

 

「夢でも見られていたようですね。ちゃんと目を覚まして、集中してください。」

 

「もう一度、あらためて今の状況を説明します。」

 

「私は七神リン、学園都市【キヴォトス】の連邦生徒会所属の幹部です。」

 

「そしてあなたはおそらく、私たちがここに呼び出した先生...のようですが。」

 

「...ああ推測形でお話したのは、私も先生がここに来た経緯を詳しく知らないからです。」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここから語り手視点です。

 

静かに少女の声を聞いていた夏油傑だがここで口を開く

 

「私になんの用だ。」

 

夏油傑が女を少々睨みつける

 

だが夏油傑が女を睨みつけるには理由がある。

 

それはこの少女から呪力を感じないからだ。

 

「....。」

 

少女は黙り込んでしまう。

 

たが再び話始める。

 

「混乱されてますよね。分かります。」

 

「こんな状況になってしまったこと、遺憾に思います。」

 

「でも今はとりあえず私についてきてください。」

 

「どうしても、先生にやっていただかなくてはいけない事があります。」

 

「...。」

 

「学園都市の命運をかけた大事なこと...ということにしておきましょう。」

 

夏油傑は不満を募らせたが少女の言う通り着いていくことにした。

 

「ですが、まずはその服をどうにかしましょう。」

 

「百鬼夜行連合学院みたいな服装をしてますよ。」

 

夏油傑は自分の服装を指摘されたがそんなことは気にせず1つの単語に意識がいっていた。

 

「百鬼夜行!?もしかして君は12月24日に起こったことを知っているのか!?」

 

夏油傑が興奮した様子で少女に問いかける。

 

だが少女は冷静に答える。

 

「なにを言ってるんですか先生。今は12月24日ではなく2月4日ですよ。」

 

「そこのカレンダーにも書いてあります。」

 

夏油傑が電子カレンダーを見ると2月4日と書いている。

 

「それに百鬼夜行というのはこのキヴォトスの中の学園のことです。」

 

「まぁそれは後々ご紹介しますが...。」

 

夏油傑が自らが起こした事変を知っていると期待したが知らないことを知ると少々軽蔑の視線が戻る。

 

「とりあえずこの服に着替えてから私に着いてきてください。」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

夏油傑が服を着替えると七神リンに着いていきエレベーターに乗る。

 

『この服装高専の制服と似ているな...』

 

夏油傑が渡された服は高専時代自分が愛着していた制服に似ていた。

 

夏油傑が五条悟達との青い春を思い出し懐かしさに浸っていると七神リンが口を開く。

 

ウィィィィィィィン

 

外の景色が見える

 

『なかなか発展しているみたいだな。』

 

夏油傑は自分が生活していた日本とキヴォトスを比べる

 

「【キヴォトス】へようこそ。先生。」

 

「キヴォトスは数千の学園が集まってできている巨大な学園都市です。」

 

「これから先生が働くところでもあります。」

 

「きっと、先生がいらっしゃったところとは色々な事が違っていて、最初は慣れるのに苦労するかもしれませんが....。」

 

「でも先生なら、それほど心配しなくてもいいでしょう。」

 

「あの連邦生徒会長が、お選びになった方ですからね。」

 

「それは後でゆっくりと説明することにして...」

 

「待ってくれ。」

 

「私からいくつか質問させてくれ。」

 

ここで夏油傑が口を開き七神リンに質問する。

 

「まず1つ目、この世界に呪術は存在しているのか。」

 

「ジュジュツ?何ですかそれは?」

 

『なるほど、そうか...』

 

「次に2つ目私はどのようにここまでたどり着いたのか。」

 

「記憶がないのですか?」

 

「そうですね。あの生徒会室まで自分の足で歩いて来ていました。」

 

「それ以降は分かりません。」

 

「そうかありがとう。」

 

「最後に3つ目私は生きているのか。」

 

「はぁ、何言ってるんですか、寝ぼけてないでいい加減に目を覚ましてください。」

 

『ではここは死後の世界ではないみたいだな。」

 

『さっきから頭の輪が浮いているから死後の世界かと思ったよ。』

 

夏油傑は自分が五条悟に殺されたはずなのになぜ生きているのか不思議に思った。

 

そこで夏油傑はある1つの考えに辿りついた。

 

『つまりこれは転生、輪廻転生というやつなのか!』

 

「素晴らしい...素晴らしいよ!!!」

 

死んだはずだと思っていた夏油傑は喜びを表す。

 

『本当にこの方が先生で大丈夫でしょうか...』

 




次回第2回 指揮
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