「それじゃ、中に入ろうか。」
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-シャーレ・建物の地下-
「うーん...これが一体何なのか、まったく分かりませんね。これでは壊れそうにも...。」
夏油傑がシャーレ内に入ると先程の狐の少女がいた
「...あら?」
「や、こんにちは。」
「あら、あららら。」
夏油傑が手を振りながら挨拶をすると狐の少女が困惑している
「あ、ああ///」
「し、し...。」
「失礼いたしましたー!!」
狐の少女は逃げるようにその場から走り去ってしまった
「...?」
『やはり猿の思考は読めないね、理解不能だよ。』
夏油傑はわざわざ自分から非術師にあいさつしたのにも関わらず逃げられたため少し不満を浮かべた
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「お待たせいたしました。」
七神リンがシャーレに到着したようだ
「...?何かありました。」
「いや、別に。」
「そうですか。ここに、連邦生徒会長の残したものが保管されています。」
「...その前にシャーレについて説明しますね。」
「先生は元々。連邦生徒会長が立ち上げた、ある部活の担当顧問としてこちらに来ることになりました。」
「連邦捜査部【シャーレ】。」
「単なる部活ではなく、一種の超法規的機関。」
「連邦組織のため、キヴォトスに存在するすべての学園の生徒たちを、制限なく加入させることも可能で、」
「各学園の自治区で、制約無しに戦闘活動を行うことも可能です。」
「なぜこれだけの権限を持つ機関を、連邦生徒会長が作ったのかは分かりませんが...。」
「...とりあえずシャーレの説明についてはここまでです。」
「おおよそ分かったよ説明ご苦労様。」
七神リンが一通り話終えると夏油傑にあるものを渡す
「これを先生に。」
(スッ)
「幸い、傷一つなく無事ですね。」
「受け取ってください。」
そういうと七神リンは夏油傑にタブレット端末を渡す
「タブレット端末?これを私にかい?」
「はい。これが、連邦生徒会長が先生に残した物。【シッテムの箱】です。」
「私はこういった機械系は苦手なんだよねー。」
現実世界で極力非術師の力を借りずに生活していた夏油傑はこういった最先端技術には疎いのである
『それにしてもシッテムの箱...何故だか聞いたことがあるね。』
「そこは大丈夫です、先生。普通のタブレットに見えますが、実は正体の分からない物です。製造会社も、OSも、システム構造も、動く仕組みのすべてが不明。」
『それって、尚更だめじゃないのかい...?』
「連邦生徒会長は、このシッテムの箱は先生の物で、先生がこれでタワーの制御権を回復させられるはずだと言っていました。」
「私たちでは起動すらできなかった物ですが、先生ならこれを起動させられるでしょうか、それとも...。」
「...。」
2人の間にしばしの沈黙が続く
「...では、私はここまでです。ここから先は、全て先生にかかってます。」
「邪魔にならないよう、離れています。」
そういうと七神リンは夏油傑から遠ざかる
「...それじゃあ、まずは、シッテムの箱とやらを起動してみようか。」
「機械類を触るのなんていつぶりかなあ...高専時代に使っていたガラケー以来かな?」
そういうと夏油傑はシッテムの箱の電源をつけた
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-システム接続パスワードを入力してください。-
「ええと、パスワードは。」
「...?なんだこの記憶は?」
夏油傑はそういうと脳裏に浮かんだ文章を入力する
-我々は望む、七つの嘆きを。我々は覚えている、ジェリコの古則を。-
-.....。-
-接続パスワード確認。現在の接続者は夏油傑、確認できました。-
「!?!?」
夏油傑は自分が始めて聞いた言葉を知っていたかのようにシッテムの箱に入力しそれを認証したため驚愕した
-シッテムの箱へようこそ、夏油先生。-
-生体認証及び認証書生成のため、メインオペレートシステムA.R.O.N.Aに変換します。-
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見たことも無い教室で、ひとりの女の子が机の上にうつ伏せで居眠りをしている
「くううぅぅ......Zzzz。」
「くううぅぅ......Zzzz。」
「むにゃ、カステラにはぁ...いちごミルクより...バナナミルクのほうが...。」
「くううぅぅ......Zzzz。」
「えへっ、まだたくさんありますよぉ...。」
『うーん。どうしようか。』
夏油傑は気持ちよさそうに寝ている女の子を見て起こそうか迷う
『仕方がない起こすとするか。』
(揺らして起こす。)
「うにゃ...まだですよぉ...しっかり噛まないと...。」
(さらに揺らす。)
「あぅん、でもぉ...。」
(もう一度揺らす。)
「......うぅぅぅんっ。」
(ガタッ)
女の子が目を覚まし顔をあげる
(むくり)
「むにゃ...んもう...ありゃ?」
夏油傑と目が合う
「ありゃ、ありゃりゃ...?」
「え?あれ?あれれ?」
女の子は恥ずかしそうに顔を赤くし夏油傑の舐め回すように観察する
「せ、先生!?」
「この空間に入ってきたっていうことは、ま、ま、まさか夏油先生?!」
「そうだよ。」
「う、うわああ!?そ、そうですね!?もうこんな時間!?」
「うわ、わああ?落ち着いて、落ち着いて。」
「えっと...その...あっ、そうだ!まず自己紹介から!」
「初めまして!先生!」
「私はアロナ!」
「このシッテムの箱に常駐しているシステム管理者であり、メインOS、そしてこれから先生をアシストする秘書です!」
次回第5回 シャーレ