元提督、熊野とキヴォトスへ出向   作:赤飯軍曹

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前作を読んでない方向け

本作では主人公と熊野が結婚しております。
主人公は深海棲艦をの戦争が終わり提督の任を解かれてます。
キヴォトスに来たのは大本営からの命令書によるもの(本当に大本営が発行したのかはわからない)

最低限これがわかれば楽しめるようになってます。
それではどうぞ。


IF熊野先生ルート

「ここは何処だ?」

辺りを見渡すと見慣れない部屋。隣で寝息を立てる(熊野)

 

コンコン

 

「どうぞ」

反射的に入室を促す。まずかったかもしれない。よく知らない場所で誰かも知らないものが入って来る。不安要素しかない。腰のホルスターからいつでも抜けるようにして扉が開く待つ。

 

「失礼します。」

「首席行政官の七神リンです。」

 

驚いた。この若さで首席行政官…いわゆる首相だろうか…だとは。よほどの実力と実績そして政治力があるのだろう。

 

 

「早速で申し訳有りませんが熊野先生初仕事をお願いします。」

 

「ちょっと待ってくれ。」

「まず私は熊野ではない。熊野は私の隣で寝ている彼女だ」

前言を撤回しよう彼女はバカだ。何を焦ってるかは知らないが名前を確認する前に勝手に断定して仕事をさせるとは本当に何を考えているんだ?もしや首席行政官とは名前だけが立派なお飾り役職か?

 

「失礼しました。お名前を伺ってもよろしいですか?」

 

「私は人見。人見准将だ。」

やっと聞いてくれたか。ここは何処だとか色々と聞きたいことはあるが、その前に熊野()を起こさないとな。

「今から彼女を起こすので少しお時間をいただきたいのだが構わないか?」

 

「構いませんよ」

 

「熊野起きて」

妻の肩を揺すりながら声を掛ける。起きたくないような反応を示すがその姿がカワイイ。

 

「う〜ん、もう朝ですの?」

 

「もう太陽は昇ってるし、御客人がいるから起きて欲しいな。」

 

それを聞いた熊野は目を開き周囲を見渡す。しばらくすると状況を把握したのか首席行政官に謝る。

 

「申し訳ございません」

 

「大丈夫です。」

「では改めて自己紹介をさせていただきます。」

「私はギヴォトス連邦生徒会所属、首席行政官の七神リンと申します。」

 

連邦生徒会?連邦政府ではなく?え、行政機関ですらないの?やばいな思考が追いつかない………よし落ち着いた。

学生ならあの失態も許せる範囲だが、なぜ学生を寄越したんだ?とりあえず色々聞いてみるか。

「いくつか質問したいのだが大丈夫だろうか」

 

首席行政官が壁掛け時計目をやる。

 

「申し訳ないですが時間がありません。」

「寝起きのところ申し訳ございませんが熊野先生にはやっていただく仕事があります。」

 

首席行政官が立ち上がりドアを開ける。

 

「来てください。仕事内容は移動しながら説明します。」

 

ーー

 

「熊野先生にやっていただく仕事はキヴォトス行政管理システム、通称サンクトゥムタワーの復旧です。」

 

「管理システムの復旧ですの?(わたくし)そういったことは特にできないのですが。」

 

「復旧とは正確ではなかったですね。正確にはサンクトゥムタワーの復旧に必要なシッテムの箱の起動です。」

「サンクトゥムタワーには強力なファイアウォールがかかっており我々が持つ技術では突破できておりません。」

「そこで、サンクトゥムタワーへの正式なアクセス権限を持つシッテムの箱を起動してほしいのhです。」

 

「そもそもなぜ行政システムからはじき出されたんだ?」

話を聞けば聞くほどこいつらが本来の行政機関の人間かも怪しい。学生が案内をしている状況すらおかしい。大人はどこにいるのか。不信感がぬぐえないな。

 

 

「それはサンクトゥムタワーの管理者権限をもった人物…連邦生徒会長の失踪です。」

「我々連邦生徒会の者は生徒会長から一週間利用可能な一時IDとパスワードを配布されていました。」

 

「ほかの誰も正式にアクセスできるIDを持っていないと。」

 

「その通りです人見准将。」

 

バカじゃないのか。管理者が一人だけとか不正の温床じゃないか。正式なIDを発行せずに一時的なIDのみとか私は部下を一切信用しておりませんとか言っているようなものだろう。しかも引継ぎもせずに失踪。責任者としての自覚はないのか。

そう内心イラついていると。

 

「おや、リン主席行政官ではないですか」

 

ピンク髪の少女が話かけてきた。

 

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