ドラゴンクエスト 陰の実力者があらわれた!   作:暇乃 ゆり(お)

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こういった小説を書くのは初めてですが、どうぞよろしくお願いします!
投稿頻度はリアルの関係で遅くなるかもしれないのでご了承下さい!

陰の実力者×ダイの大冒険のクロスオーバー作品です!


第1章
陰の実力者があらわれた!


『陰の実力者』。主人公でもなくラスボスでもなく物語に陰ながら介入し実力を見せつけていく存在。僕はみんながヒーローに憧れるようにそんな存在を目指して必死に技術と力を身に付けていった。

 でもそれだけじゃ足りなかった。今のままでは完全武装の軍人を数人相手に勝てないし、なにより勝てるようになったとしても核には負けてしまう。だが陰の実力者は軍人すらも核すらも超越する圧倒的な力を持っていなくてはいけない。

 そのためには何が必要か。僕は現実と向き合いながら必死に考えた。結論で言えば魔力、マナ、気、オーラ、何でもいい。未知なる力を取り入れる必要があることに気がついた。そうすれば完全武装の軍人にだって勝てるだろうし核が空から降ってきたって蒸発することもない。

 

 未知なる力を手に入れて、僕自身が核になってしまえばいいーー!

 

 僕は未知なる力を追い求めて更に鍛錬を重ねていった。ある日遂に魔力と思わしき光を見つけて捕まえた。

 その瞬間目の前が真っ白になり、けたたましい車のブレーキ音が頭の中に響いて僕の意識はそのまま途絶えた。

 

 ああ、僕の魔力……。

 

 

 

 

 

 まあ結果として僕は魔力を見つけることに成功した。

 何故かって? 目が覚めたら辺りに魔力が満ち満ちていたからさ。先程見た魔力の光とはまた違う気もするが、些細な問題だ。

 そして更に異世界に転生した。これも些細なことだけど、もしかするとあの光の正体は魔力ではなく異世界へのの扉だったのかもしれない。

 

「縺ゅ↑縺溘?∫ァ√◆縺。縺ョ蟄舌′逕」縺セ繧後◆繧擾シ」

「蜈?ー励↓逕」縺セ繧後※縺阪※繧医°縺」縺滂シ∝窮閠??繧医≧縺ォ騾槭@縺上↑縺」縺ヲ縺サ縺励>縺ェ?」

 

 うん、なんて言ってるか分からないや。どうやら今まさにこの世界に誕生したばかりのようで、目の前にいる2人は嬉しそう? な表情で男が僕を持ち上げていた。服装とか家の造りを見る感じ中世ヨーロッパぐらいの文明で生まれたんだと思う。

 それよりも大事な事がある。そう、魔力! この魔力さえあれば僕は憧れの『陰の実力者』を目指す事ができる!

 魔力の操作? もう既に前世のありとあるゆる修行の末に会得している。もう少し慣れれば身体強化はお手のものになるだろう。

 

 

 

 

 

 以前の『影野ミノル』から『シド•カゲノー』としてこの世界に転生してから5年ぐらい経ったと思う。日々修行をする中で知ったのだけど、どうやら僕が魔力と呼んでいた力は『魔法力』と呼ばれていて『呪文』を使用するための力らしい。

『呪文』は攻撃として用いる『攻撃呪文』、回復や解毒、更に蘇生といった支援系の『回復呪文』、バフとデバフを与えられる『補助呪文』の3種類に分けられるみたいだ。

 世界には『闘気』なんて力もあるらしいけど、これと似たような事が出来るし一旦パス。僕が目を付けたのは『闘気』でもなく3種類の『呪文』でもなく。

 

 一度見たり、行ったことのある場所に飛べる『瞬間移動呪文<ルーラ>』だ。

 

 この『呪文』まさに『陰の実力者』として相応しいじゃないか! 突如として主人公たちの目の前に現れる『陰の実力者』。なにか意味深な事を呟き戦いの火蓋が切られる寸前に「まだその時ではない……」ってその場から颯爽と姿を消すアレを!

 

 あくまでもワープではなく移動なため側から見た時少し滑稽かもしれないけれど、『縮地』のように攻撃や回避の手段として戦闘面での使用も出来そうだし、何より『陰の実力者』として格好いい登場して見たかったんだよね〜。

 思い立ったがなんとやら。僕は3種類の『呪文』を大体マスターした後、『瞬間移動呪文<ルーラ>』を習得するために様々な文献を漁り、そしてーー。

 

「『瞬間移動呪文<ルーラ>』」

 

 スタッ。

 

「ふふふ。どうやら成功したみたいだね。これで今日から僕はーー!」

「まだよそう。世界が知るには早過ぎる」

「なーんてね」

 

 僕が住んでいる家から数百メートル離れている、いつもの森深くの修行場に『瞬間移動呪文<ルーラ>』を使って移動して来ていた。いつもは『補助呪文』の練習がてらに徒歩で行き来していたけれど、これからはこの『呪文』を使って移動すれば修行に費やせる時間も増やせそうだ。

 

 

 

 そんな喜ばしい出来事がありながらもここで僕は1つ『陰の実力者』を目指す上で、あってはならない失態を犯してしまったことに気がついた。

 それはこの世界に居るであろう主人公とラスボスの今現在の状況を把握していなかった事だ。

 自分の修行に夢中になるあまり、世界を見れていなかったのは反省しよう。いつの間にか主人公たちが全滅していたりラスボスが世界を半分渡せてしまうぐらいに掌握し切っていたなんて事があったら『陰の実力者』としてダサい。

美味しいイベントに途中で介入して周りに力を見せつけるのが『陰の実力者』としての在るべきムーブだ。イベントがもう終わってました〜なんて目も当てられない。

 

 そこでやっと会話が通じるようになった、今世の自分のお父さんとお母さんに話を聞いてみたのだが。案の定最悪の事態に直面していたようだった。

 僕が生まれてから少しして、『勇者』と呼ばれる存在とその仲間たちが『魔王』を討ち倒し世界に平和が取り戻されていた。

 その話を聞いて僕は少しセンチメンタルな気持ちになった。だって参加する気満々だったイベントが、もう既にクライマックスどころかエンディングを迎えていたなんて。だがその後に続いた言葉で僕は正気を取り戻した。

 

「でもあれから、また『モンスター』たちが活性化し始めたなぁ」

「そうねぇ。あんなに大人しかったのにどうしてかしら……」

 

 ほほぅ。『モンスター』か。僕が修行場にしている森、確か『魔の森』って言ったかな。つい先日いつものように『呪文』を試していたら虎? のような初めて見る動物が僕を見るなり牙を向けて襲い掛かってきた。すぐに倒したけど『モンスター』だったのかな。

 

『モンスター』なんてワクワクする存在を聞かされ改めて『魔の森』に足を運んでいた。『陰の実力者』としてまだまだ経験値が足りていないため、僕としてはたくさんの『モンスター』を狩りたい。

 

 ザザッ。

 

「! 来たか」

 

『魔法力』を周囲に広げてレーダーのようにしていた僕にはどんな『モンスター』が来るかは想像がついている。小型で俊敏な『モンスター』。微量ながら『魔法力』も感じられるため『呪文』を発動する可能性も頭に入れておくべきかな。『陰の実力者』が油断して呆気なくやられるなんてあってはいけないしね。

 そうして僕の前に現れたのはーー!

 

 「ピギー!」プルン

 

 体は青く透き通っており世界のみんなに愛される目と口が付いている。この物体の名前を僕は知っている。

 

「スライムだ……!」

「あれ、もしかしてここ」

 

 

 

     「ドラクエの世界じゃない?」

 

 

 

 『ドラゴンクエスト 陰の実力者があらわれた!』

 

  ▶︎START




次回 陰の実力者とスライムの巻〜スライムって意思表示できるんだね〜
 
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