夏 空の蒼さが深まる季節、人は楽しみを求めて出掛けるものだ。彼女たちにもきっと、お楽しみがいっぱい
「ねぇ、どこかに行きたくない?」
真夏の蔵の勉強会、香澄はそんなことを口にする
「ライブとか?」「プール!」「温泉〜」「海かな」
皆口々に希望を話すけど、結局行き着く先は一つだった。
彼女らが夏休みを一緒に楽しむのは、もう決まっていることなのだから
「よし!じゃあ全部やっちゃおう!」
香澄は、ウキウキしながら家に戻った。
Poppin’Partyと過ごす夏休みが今から楽しみでしょうがないのだ
「せっかくライブするなら新曲作ろうかな」
そう浮かれてしまうのも仕方ない。
でも、先走っちゃうと大抵行き詰まってしまう
「う〜ん、〈仮題(8月)〉は一旦置いておこうかな」
香澄は、早めに寝ることにした
香澄が目を覚ますと、知らない場所にいた。
相棒(ランダムスター)もある、昨日閉じた歌詞ノートもある、でも知らない場所だった。
そして何より、自分とそっくりな女の子が目の前で寝ている。
香澄は夢を見ているのだと気づいた。夢の中でこんなに動き回ることが出来たのは初めてだったので、香澄はとてもはしゃいでいる。部屋を探検してみる、ギターも弾いてみる、歌詞ノートも覗いてみる、そして眠っている女の子のほっぺをつねってみ────
「…ん…お姉ちゃん?」
香澄はビックリして、ずっこけてしまった
「え!?大丈夫?…というか誰!?」
そう言いつつ、女の子は香澄に手を差し伸べていた。
えへへ…ありがとう、と微笑みながら香澄は立ち上がる
「花咲川女学園1年、戸山香澄です!」
「とやま…かす…あれ?私と同じ名前…」
ピシッと効果音がつきそうなポーズで自己紹介をすると、香澄は未だベッドに居る女の子の隣に座った
「キミの名前も教えて欲しいな!」
キラキラした顔を近づけてくる香澄に、女の子は必死に応えようとする
「わ…私の名前も戸山香澄だよ」
「あれ〜?」
香澄は、考えた。唯一無二の深紅のランダムスター、目の前の戸山香澄と名乗る女の子。
結論はすぐ出た
「初めましてだね、わたし!」
それから2人は話し合った。相棒(ランダムスター)のこと、星のこと、みんなのこと。たとえ世界が変わっても、変わらずキラキラドキドキしている自分自身を知った。
話し込んでいると、そろそろ学校に行く時間だ。
何故か制服を着ている香澄は、せっかくだし女の子の日常について行くことにした。そこで、香澄は女の子のことを「かすみん」と呼び、女の子は香澄のことを「香澄ちゃん」と呼ぶことになった。
まったく新しい、キラキラドキドキの日常が始まろうとしていた
語りは勝手に森本レオさんをイメージしてました。きかんしゃトーマスも好これ