虹の、潔きよ 洗いし手に御ざれ 作:別所篤(べっしょあつし)
※「ローズマリーのあまき香り」の重大なネタバレが含まれます!
※作者の性癖に基づき思いっきり捏造設定マシマシに含みました!
※捏造設定マシマシのオリ主ものです!御手洗さんはちょっとしか出ません!石岡さんは出ません!
※『中の人なんていない!』派の人もただ純粋に中の人に敬慕の眼差しを向ける派の人も見るのはおすすめしません!
※ミステリーも推理も謎解きもありません!
※性癖一億パーセント以上でこの話はできています!
※以上留意の上ご覧ください!
マンハッタンはまるでビルを詰め込んだ屑籠だ。
ならばリバティ島は自由の女神というキャラクターを付けた屑籠の蓋だろうか。
○
ボールを幾つも投げ上げては手に収め、その端からまた投げては手に収める。
簡単なジャグリングだがウサギがやるのは物珍しいらしい。
適当な所で今度は酒瓶のようなピンを投げては手に収め、また投げては収める。
道端ではウサギの周りに子供達が群れている。
まぁこんな所だろう、と道具をまとめ愛想を振り撒きながら軽やかに跳ねるようにして路地裏に撤収する。
スムーズに路地を通り目当てのドアに潜り込みようやく一息ついた。
薄暗い裏手の階段を照らす消えかけの蛍光灯は出来の悪い月のようだ。
ウサギの頭に手を突っ込み、留め具を外す。
ずれる頭を引っこ抜いて切り離し、処刑人のように両手で抱える。
ふと、自分の首を抱えるアイルランドのデュラハンとか言う妖怪の事を思い出す。
今の自分も自分の首を持っているという点では同じだ。
だが首の断面からもう一つ首が飛び出しては出来損ないもいい所だろう。
益体も無い事を思いながらのろのろと腰を下ろす。
そのまま出来損ないの月を眺めていた。
深く息を吐き、手袋を両手とも外してしまう。
身をよじり、背中の金具を首元から腰までずらして解く。
脱ぎ捨てられた腕で靴を脱ぎ、足を出した。
こうして毛皮だけにされてしまったウサギを踊り場の隅に置いておいたキャスター付きのトランクに靴は土埃を落としてからレジ袋に包んで一番下、身体は消臭剤を撒いて整えて畳む、といつものように仕舞いながら今日の仕事を思い出す。
一、二週間ほど前の事だ。
いつものようにウサギとして愛想を振り撒き、ジャグリングで日銭を稼いでいる所にとりわけ貧乏にも金持ちにも見えない男が来た。
男はとある日付け、とある時間にビルの高みのベランダで行われる演説の客引きをやるという仕事を持ち掛けて来た。
前金は上々、働き次第で上乗せとあっては断る理由は無い。
そうして毛皮の中に身体を捻じ入れ、
跳んで、跳ねて、逆立ちして、時にはだみ声で合いの手も入れて。
今にもずり落ちそうなベランダでお偉いさんを罵倒する演説も相まってストリートの注目を独占した筈だ。
赴く途中のストリートで何故か銀行強盗が
タイミングが合えば良い目眩しとなったとしてもこちらはただ客引きを頼まれただけだ。
何を恥じる事も無いだろう。
ともあれこれで仕事は完了。
上乗せが無くとも暫く生きるのには充分以上の金が手に入った。
上半身を安物のスポーツウエアからミリタリー風の微かに厳ついジャケットに替え、トランクを引きずりのろまに歩く。
ビル街の端のアパルトメント、その年季の入った階段はトランクを半ば持ち上げて昇って行く。
やがて巣穴の如き自室のドアに辿り着き、鍵を回して滑り込む。
もう一日は完了だ。
ドアの先、視線の先に立て付けられた安物の鏡には随分とやさぐれた様子の女が映っている。
鏡が嘘をついていないのならこの見慣れた女は自分である筈なのだが未だに何処か他人事だ。
ふと、トランクの蓋を開ける。
一仕事を終えて休息していたウサギの毛皮を引っ張り出す。
畳まれた体は無造作に開き、丸い尻尾の付いた腰を履いて足を通し、腹、胸と引き上げ、袖を腕にし背中を閉じる。
レジ袋に入れられた靴には足首を突っ込み、脛の毛皮を入れて完全無欠の
バンドで纏めた手袋は、人の細い五本指をすっかり包んで隠す。
明るい表情をしたがらんどうの頭は被されて、間抜けにも外れ落ちてしまわないように人のものより一回り程大きい手が慣れた手つきで頭蓋の内の留め具を止める。
そうして現れるウサギの視界はひどく狭い。
それでも鏡の中に見える愛嬌を振り撒いて可愛らしいとも、大き過ぎて不気味とも取れる等身大の姿は納得の行く自画像だった。
○
その日はあくせく働き回る必要から暫し解放されたというのに、いつものように話を通したビルの暗がりでウサギの毛皮に潜り込み、愛想を振り撒く準備をしていた。
ただなんとなく頭は付けないで両腕に抱え、暑苦しさに変わる前の毛皮の温もりに身を任せていた。
ずっとそうして居ては邪魔だ、と蹴り出されるのみなのでひと心地ついた所で人間大のウサギになって路地裏に繰り出した。
その推定日本人が目に付いたのはウォールフェラーセンターに程近いストリートだった。
道行く人の邪魔にならずウサギらしさも損なわない足取りでウォールフェラーセンターまであと道二つくらいまで来た所で、遠くの道端にタクシーが停まるのが見えた。
そいつがタクシーから降りて来た時、道二つは隔てているはずなのに何故か私はビルの角に身を隠した。
……そっとビルの角から顔を出し、こちらに斜めの背を向けたその姿を確認する。
背格好はこの都市の雑踏によく馴染んでいるが欧米人ではなさそうだ。
なんとなくの印象からすれば恐らく日本人だろうと思われる。
だが随分とアジア人離れした男だ。
威張り散らすのとは違う自信と、嫌味にならない知性を道の彼方からでも見て取れてしまえる。
……こちらに目を向けていないのに自分の全てを見透かされている気がする人間だ。
そいつが同じようにタクシーから降りた北欧風のドイツ人とロシア系の
膝を曲げている事に気付いてようやく自分が崩れ落ちようとしていると分かった程だ。
もうその辺をうろつく気にはなれなかった。
ウサギらしさなど投げ捨てて歩き去り、ビルの暗がりで毛皮を脱いで、必死に走り込んだ自室にトランクを放り込んで鍵を掛けようやく一安心出来た。
ドアの前で今度こそ崩れ落ちて次に頭に浮かぶのはこれからどうしようか、と言う事だった。
……少なくともウォールフェラーセンターに近付く気にはなれない。
例えあの推定日本人が全てを見抜いたとしても『そんな事に利用されてたなんて知らなかった、自分はイカレた演説の客寄せをしただけだ』とシラを切れば良いのは変わらない筈なのに、何故か今はそれが出来る気がしなかった。
……リバティ島に行こう、と思った。
あそこならウォールフェラーセンターとは正反対、観光客にも紛れられる。
そう思うが早いがアパルトメントの年季の入った階段を軽やかなリズムを上げて踏み降りて行った。
○
どうしようも無い違和感、聞き難い不協和音、チアの頂点で好奇の視線の一斉射撃を受けた時、世界は決定的に歪んでしまった。
今までなんの疑問を抱く事も無く笑えて騒げて馬鹿みたいに着いて行けた世界に私は居られなくなった。
ニューヨークに行って来る、と言っただけの私に気を付けてね、と返した両親の鷹揚さと寛容さにどれ程感謝した事か。
財布一つに詰め込んだ全財産と共に着の身着のまま大陸を横断した。
辿り着いたマンハッタンは思った数倍汚らしくて臭かった。
これじゃまるで屑籠だ、と思った。
リバティ島の自由の女神はそのままのサイズだったのに何故かちっぽけに見えた。
子供向けのおもちゃのような商品の蓋に付いているマスコットキャラクターのようだった。
ストリートの全てで、とまでは行かないにせよ道端でのパフォーマンスはまぁまぁ目にした。
あれは確かさっきの通りで見たカメレオンの舌のように伸びては縮む紙飾りが幾つも付いた笛を吹く男の事を思い出していた時だった。
ふと、道端に視線を遣るとウサギと目が合った。
立ち止まって見てみると、哀れにも毛皮だけにされた大きなウサギが開かれたトランクの中から明るい表情を向けている所だった。
寂れた店で全財産を支払ってそのウサギを引き取った。
おまけされたトランクを引き摺り年季の入ったアパルトマンに帰還する。
全財産を支払った以上来月にはここを追い出されてしまう。
椅子に座ってトランクからウサギの生首を引っ張り出し、膝の上に抱えて見つめ合った。
ウサギの生首は明るい表情で首から下の体を求めていた。
なのでまぁ、哀れなウサギに体を送る事に決めた。
もがくようにしてウサギの中に引っ張り込まれ、頭と体をひと繋ぎにして、明るい表情の下に膨らんだ体を付け足してもその表情は1ミリたりとも変わりはしなかった。
ただ、鏡の中でステップを踏んだり愛想を振り撒くウサギは随分楽しそうな顔をしていた。
そのまま街に降り、道端で手を振ったりして愛想を振り撒いた。
小さな子供が1人、笑いながら駆け寄って来た。
同じ好奇の視線でも太陽のような暖かさがこちらには有った。
……抱き着いて感じた身体つきで毛皮の下は女だと分かって顔を擦り付ける餓鬼も居たなぁ、とあの時と変わらないリバティ島で自由の女神を眺めながら思い出す。
何処ぞの酒場で客に体を触らせる仕事より幾分マシだろうか、という所だ。
第一酒も煙草もドラッグも駄目でどうやってそんな仕事に就くのか。
益体も無い事を考えながらケチャップとマスタードのかかったホットドッグを齧る。
……あの頃には想像もしなかった場所で想像もしなかった暮らしをしているが、どれだけマイナスな事を思い出しても最終的にはまぁ悪くない生活だと結論付けられてしまう。
……あのまま西海岸のギラつく陽の下に居てもアスファルトのように歪んで溶けて、人1人の人生を終わらせていただろう。
餓鬼に尻を揉まれるのがそれよりマシかは分からないけど、まぁ今の所悪くはない、といつも通りの結論に落ち着く。
……なるようにしかならないのだから大人しくここに居よう、と客引きの事は結論付けた。
投げ捨てたホットドッグの包紙はカサついた音を立てて屑籠に収まった。
○
朝の気配に目を覚まし、自室のベッドからキッチンテーブルに向かう。
コップに水を汲み、椅子を引いて腰を下ろした。
ふと、脳裏に従い玄関先のトランクからウサギの頭を引っ張り出してテーブルの上に置いた。
テーブルに下ろした組んだ腕に顎を乗せてウサギの頭と見つめ合った。
逃げ出すままに脱ぎ散らかされ、一晩玄関先に放置されたウサギは随分不満気な笑顔をしているように見えた。
トランクをキッチンまで引き摺り毛皮を取り出し、のろのろ着込む。
脚は毛皮に、腕も毛皮に、胸、腹、背まで毛皮に。
素足の足首はウサギの足に、手ぶらの手首はウサギの手に。
小さく無駄に見える頭は大きく見えづらい頭に変えて被せて。
そうしてこの部屋に居るのを一人の人間から一匹のウサギに変えた。
そのまま一日を部屋で過ごした。
鏡やガラスが時折映すウサギの姿は街中よりも随分大人しいのに今までこうしてこの部屋にいなかった事が不思議だった。
口寂しくなれは水やクッキーを首の下からねじ込んだ。
その内毛皮の暖かさが眠気を誘ったのでベッドに倒れ込んだ。
気がつくと日は沈み夜になっていた。
ふと、思い立ってウォールフェラーセンターまでフラフラと歩いて行く事にした。
マンハッタンの電灯に聳える世界一の金持ちが作ったビルは通り越しに眺めてもそれはそれは立派なものだった。
確か四十階だか五十階にはバレエの劇場が有って、昔其処で凄いバレリーナが殺され映画にまでなった。
クレスパンとか言うそのバレリーナのバレエを昔ビデオで見たものの
いまいちバレエは馴染まない。
金持ちが作った警備員がワラワラ居そうなビルの近くで突っ立ってても面倒なのでセントラルパークに引っ込んだ。
もしかしたらホームレスや不良をしょっぴく為にこっちには警察官が居るのかもしれないがまぁその時はその時だ。
草木の中にカーペットのように敷かれた道をうろついて回る。
切り開かれた土地の中でこの公園はちょっとした森のようなのにウサギの巣穴は見当たらなかった。
生きるままに生きてるだけの私なのに巣穴すらも見つかりやしない。
落ち込みながら振り向くとウォールフェラーセンターに人影が見えた。
……もう一度見ても、確かにウォールフェラーセンターの外壁に人の姿があった。
だいたい四、五十階、件の劇場が有る辺りだ。
分かりづらいがどうやらその辺にベランダかバルコニーがあるらしい。
見えているのかいないのか、木々の隙間、枝の陰からでは向こうの反応は分からない。
……四人程居たその中の一人をよく見ると、あの日本人離れした日本人のように見えるように思える。
すると隣の誰かは仕草からして同じタクシーから降りた北欧風のドイツ人か。
何をするのかと見ているとあの日本人が徐に壁を登り始めた。
ぽかん、と口を開けていると他の三人もぞろぞろと壁を登っている。
こちらからは見えないだけで壁にとっかかりが有るらしい。
人の姿はぞろぞろ、せかせかと壁を登っている。
互い違いに付けられたとっかかりを右に左にぐねぐね虫のように登って行く様は立派なビルに似つかわしくなくて、気がつくと声を上げて笑っていた。
あはは、あはは!と笑うに値する面白いものを思いがけずに目にしている。
やがて四人が壁の中に消えて行っても私はげらげら笑っていた。
もしかしたらニューヨークに来て一番面白いものを見たかもしれない。
やがてくすくす笑いながら空を見上げるとちょうど月が見える所だった。
屑籠のマンハッタンに浮かぶ黄色い月。
楽しさに身を任せるまま踊り始めた。
木々と下生えの中、邪魔するものは誰もいない。
下手か上手かもわからないステップ、リズム、ムーブで踊り狂う。
今の私は世界一楽しく笑うダンサーだ。
やがて息が上がり、汗塗れになってフラフラと踊りを止める。
ウサギの首を持ち上げて外を見ると相変わらず空には確かに月が居た。
そう言えば日本では月の模様をウサギに見立てて『月にはウサギが居るのだ』と言ってたのだったか。
ならば今夜は尚更今の私にピッタリの夜だという事か。
ふひひ、と笑い、頭を落として、私は笑顔のウサギの、体に戻った。
『あのウサギに普段からパフォーマンスで日銭を稼ぐやさぐれ風味の金髪美人なおねーさんが入っていて欲しい』『現実的に男が入っている確率が高かったとしても、幻想的に遺伝子変異で人間大までデカくなったマジもんのウサギである確率が有るとしても、そうであって欲しい』という願望100%超過で「あまき香り」の結末に至ったその日の深夜には書き始め二日後には大筋の結末まで書きました。
粗などあったら投稿後に直すのでご指摘下さい。
性癖を書きたい余りタイトルとのリンクが薄くなっちゃったかなぁ……、もうちょっと屑籠の中身に力を入れられるんじゃないかなぁ……、と思わなくは無いですが寝かさず出します。完全版は未定。
……作中の年代に女性の中の人がどれだけいたか、マンハッタンの道端でパフォーマンスがどれだけ見られたか、リバティ島の風に潮の香りはどれだけするか、諸々捏造妄想で建てつけた性癖二次創作です。
ここまでお目通し失礼しました。
↓以下おまけの長文設定。
:主人公
…「ローズマリーのあまき香り」の『アリス時間』でビルの高みからの演説に登場したウサギの中の人。
ブロンドの髪をした美人〜美女だがメイクの無さとやさぐれた感じが素顔のこの人に近寄り難い感じを出している。
そもそもアルコールが苦手なこの人は仕事を終えると家で食事をとるのでナンパ男の近寄るタイミングが少ない。
服装イメージはタンクトップにミリタリー風ジャケット、短パンかスカートにブーツ。仕事の時は上下共に安物のスポーツウェア。足元はスニーカーかもしれない。
髪は跳ね上げてくくっただけ。
西海岸のまぁまぁ良い家庭に生まれ、学校ではチアリーディングのリーダーを務めたいわゆる『
そのまま両親以外には別れも告げずにはるばる東海岸、ニューヨークまで流れ着き、道端で売られていたウサギの着ぐるみに出会い、パフォーマンスで日銭を稼ぐ生活を送り、今に至る。
当時の知人・友人が今の彼女に出会っても雰囲気が違いすぎてすぐには気付けないし、今の経歴を直筆の文章で目にしても目を擦って見間違いかな。と判断してしまうくらい学生時代の姿とはかけ離れている。
まぁまぁ良い家庭で知識と体力とを養った割りかしハイスペックな人。
自分自身で思うより世間からすれば変人気質。
着ぐるみ姿で逆立ちしたりジャグリングしたり一日中過ごせるだけの運動能力があり、他所の国の文化にそこそこの知識を持ち、姿を見ればその人物が何人で何処暮らしか分かり、顔が見えなくとも仕草が分かればそれが誰か見抜け、バラバラに集められた実行者の中に居たとは言えなんの為に自分達が集められたか理解でき、御手洗潔を遠目から一眼見ただけで警戒を始め気付かれる前に逃げ出した。
ドラッグは一度だけそうだと言うものに出会したものの視界に入れるのも生理的に無理だったので経験は無し。
道端で出会ったウサギを気に入り、ウサギ姿の自分を更に気に入り、相当入れ込んでる。
具体的にはただの衣装、着るぬいぐるみ、心無き道具などと思わず一個の独立した人格を持つ個人もとい個兎とみなしている節が有る。
一度着てしまえばよっぽどの事が無ければウサギらしい動作で自然に動いて愛想や愛嬌を振り撒き、『私という人間が着ぐるみの中に居る』というより『(ウサギの中に私の意識が浮かんでいる)』くらい自意識を希薄にしている。
セントラルパークに行った辺りでは着ぐるみを逸脱して完全にウサギに入り込み溶け込んで一体化しウサギになってる。くらいの心理状態。ハイになってる。
仕事を終えて脱いだ後には消臭剤を欠かさないし、定期的にトランクから出して乾かしながらブラッシングしている。
後にウサギを泥やソースで汚さないように今まで仕事が終われば脱いでいたのだと気付く。
口さがない者は『男の代わりに着ぐるみに入れ込んでるだけだ』などと言うだろうか。
マンハッタン界隈ではパフォーマンスと仕草のクオリティの高さからまぁまぁ知名度があり、ウサギの姿も同じだったので後日お巡りさんに話を聞かれるものの『そんな繋がりが有ったなんて知らなかった』でシラを切り通し逃れきった。
……ウォールフェラーと生家から繋がりが有り、十等分の時間も知ってて、『後から気付いた』ではなく『元から知ってた』エージェントお姉さんというルートもあるけど性癖優先なのでこんなお姉さんで。
普段着でも迷子の子供の親を探すくらいの事はしている人。
:御手洗潔
…ちょい役。
この人が解き明かしたトリックの姿は主人公にとって大笑いを誘うものだった。
:フランチェスカ・クレスパン
…二十年前に殺された名バレリーナ。
そもそも感性がバレエに合わなかったので主人公からの評価は余り良くない。良くないだけではなく無関心に近い。
裏の事情など知る由も無い。