みさとちゃんのデッキも、少しいじろうと思います
TARN 17 襲来 セブンスターズ
「なぁ万丈目~!!」
「サンダー!!」
「ねぇ万丈目くん!!」
「サンダーだと言っているだろうが!!」
放課後の喫茶室で十代と翔は目の前の男…帰っては来たが、オシリスレッドに降格した万丈目をいじって遊んでいた
ノース校との交流試合、本校の代表候補は十代と三沢の2人
どちらが代表になるかを賭けたデュエルに勝ったのは、十代だった
そして迎えた交流試合当日、ノース校の代表は……行方不明になっていた万丈目だった
万丈目はデュエルにこそ敗けはしたものの、兄達からのプレッシャーに打ち勝ちデュエルアカデミアに帰って来た
万丈目を弄る十代と翔を、周りは遠巻きに見ていた
「変わったわね、万丈目くん」
「そうだな」
「私は以前の万丈目様の方がステキだと思いますわ」
「私も」
そんな十代達を離れた所で亮・明日香・ジュンコ・ももえ・みさとが眺めていた
「3連敗もしたから、修行に行っているとは思ったけど……」
「まさか、ノース校にまで行っていたとはな」
「ホント、お疲れって感じよね」
「だがみさと、これも君の思惑通りなんだろう?」
亮は飲んでいたホットコーヒーのカップを置いた
「ん~?」
「以前の君のKCへの報告書で万丈目を最下位にしたのはわざと
敢えて突き落とす事で、万丈目の成長を促した…違うか?」
みさとは飲んでいたホットコーヒーを一口飲んで、苦笑しながら口を開いた
「まあ、そうなったら御の字って考えてた、んだけど……」
「けど?」
(─……どういう訳か、アイツも精霊に選ばれてるし…;)
精霊達にしか聞こえない声での呟きに、三騎士達とクリボーがみさとの後ろにスゥッと姿を現した
[確かにな]
[どうして彼が選ばれたのでしょうか……?]
[しかも、よりにもよって……]
[クリィ~…;]
三騎士達の視線は、万丈目の後ろにいる精霊『おジャマ・イエロー』に向いた
[[[アイツだしな/あの子ですしね……;]]]
呟きが聞こえたのか、おジャマ・イエローは三騎士達の方へ飛んできた
[ねぇねぇアンタ達、アンタ達はその娘の精霊なの?
オイラと同じなんだね]
[まあ、そうですね]
[お前あの葉っぱ頭の傲慢さ、どうにか出来ねぇのか?]
[葉っぱ頭って、アニキの事かい?
無理だよォ!!
オイラの事なんか、全然構ってくれないんだから!!]
おジャマ・イエローはそのまま泣き真似を始めた
[……本当に、何故彼は精霊に選ばれたのでしょうね?]
[[……分からねぇ]]
[クリィ~……]
そんな話を聞きながら、みさとは自分の話を続けた
「けど……あんな一発芸身につけて帰って来るなんて、これっぽっちも考えて無かったわよ」
「「「「……確かに;」」」」
みさとの嘆きにも似た一言に明日香達は声を揃え、十代と翔の弄りに耐えかねた万丈目の怒声が響いた
「ええい、うるさい!!
オレ様はただの万丈目ではない!!
オレ様は、一・十・百・千…万丈目サンダー!!!!」
「アンタがうるさいっての!!」
「ガハッ!!」
決め台詞を決めた万丈目の額に、空になったみさとのコーヒーカップが直撃した
数日後
「……よし、髪も元の色に染め直したし、報告書も送った
これで少しの間は楽になる~」
机で伸びをして着替えようと立ち上がったみさとの端末に、1通の着信が入った
「誰よこんな朝早くに~…はい」
『─七瀬さんかい?
朝早くに申し訳ない』
「鮫島校長…?」
意外な人物からの連絡に、みさとは首を傾げた
『君に話さなければならない話がある
登校時間になったら、校長室へ来て貰えないだろうか?』
「……分かりました」
電話を切ったみさとは、部屋のカーテンを開けた
昨夜の嵐の名残が消えていない快晴とは言い切れない雲模様に、みさとは眉をしかめた
「……嵐の前の静けさ、じゃないと良いんだけど…」
昨夜の嵐のことなどすっかりなかったかのように、今日もアカデミアは晴天の空の下、授業が行われていた
一年に一度あるかないかの雷と轟音のせいで寝不足な生徒達は目をこすりながら授業を受けていた
そんな中、その嵐の中でもぐっすり眠っていられた十代は相変わらず授業も聞かずに机に突っ伏したまま眠っていた
授業のチャイムが鳴り響くと起き上がっていそいそと弁当を取り出す
「今日はトメさんお手製の弁当だぜ!!」
目の前に並ぶエビフライを見て目を輝かせると、十代は箸でそれを口に運ぶと担当の大徳寺が思い出したように声を出した
「ああ、遊城 十代くん
お昼はちょっと待つんだニャ
君を校長室に連れて行かないと行けないのニャ」
「アニキ、また何かやったの?」
隼人と翔が身を乗り出して十代を見た
「ん~…覚えが無いぞ、そんな事」
頭に被っていた『居眠りごまかし面』をずり下げて顔を隠す十代の後ろの方に座っていた万丈目は、高笑いをしながら席を立った
「ハッハッハッハ、十代!!
短い付き合いだったな、さよならだ」
「あ、万丈目くん
君も一緒に連れて来るように言われてるのニャ」
「ゑ……;」
顔を引きつらせる万丈目をよそに、大徳寺は続けた
「それから、三沢君に明日香さんも」
「オレ?」
「私も?」
「どういうことだ?」
お面を上げて十代は不思議そうに眉をひそめた
「なんでオレたちが呼ばれたんだ?」
「知るか」
校長室へ向かいながら、十代は誰にでもなく呟いた
「そういや明日香、みさとはどうしたんだ?」
「確かに、今日は朝から姿を見ていないが…」
十代と三沢の視線を受けた明日香は、心配そうに綺麗な眉をしかめた
「それが、朝早くに出て行ったっきり姿が見えないの」
「え、行方不明なのか!?」
「大丈夫だニャ」
その一言に、十代達は大徳寺の方を向いた
「大徳寺先生?」
「七瀬さんは一足先に、校長室で大事なお話をしているそうですニャ」
「そうですか、良かった」
…話をしながら校長室へ向かう十代達の反対側からクロノスと亮がやって来た
校長室の前で止まり、全員が顔を見合わせる
「錚々たる顔ぶれでスーネ、あなたたちも校長に呼ばれたんデスーカ?
ん~ん?
これは間違い探しでスーノ?
1人だけ仲間はずれがいるノーネ!!」
クロノスは真っ直ぐ十代を見ていた
そんな視線に気付いていない十代は、隣の万丈目の肩を叩いた
「気にすんなよ、サンダー」
「お前のことだ!!」
「─アンタ、自分が何言ってんのかホントに分かってんの!?」
反射的にツッコんだ万丈目以上の女の怒声が、校長室から響いた
「ビックリした~」
「今の声は……」
「みさとだな」
十代達が校長室に入ると、反射的に振り向いたみさとは目を見開いた
「みさと、どうしたんだよ?」
「物凄い声だったけど……」
「アンタ達、何で来たのよ!?」
あからさまに邪魔だというみさとの怒鳴り方に、十代達は面食らった
「七瀬君、彼等に事情を説明しなければならない」
「こんな事にコイツ等を巻き込むっていうの!?
あたしは反対だって言ってるでしょうが!!」
「なあなあ、何の話なんだよ?」
「校長、事情の説明をお願いします」
十代が首を傾げる隣で、三沢の一言で鮫島校長は話を始めた
三幻魔と呼ばれる3枚のカードの存在
このデュエルアカデミアが封印された三幻魔のカードの封印の上に立っていると言う事
「島の伝説によると、そのカードが地上に放たれる時、世界は魔に包まれ、混沌が全てを覆い、人々の心に巣食う闇が解放され…やがて世界は破滅し、無へと帰す…それほどの力を秘めたカードだと」
話を聞いた万丈目達は青ざめ、みさとは真剣な表情で睨むように鮫島校長を見つめていた
「この七精門の鍵を奪うにはデュエルに勝たなくてはならない…これも古より伝わる約束事
だからこそ学園でも屈指の実力を持つあなた方に来てもらったのです、が…」
そこで言葉に詰まった鮫島校長は、困ったような表情でみさとを見た
「こんな寄せ集めの素人集団で奴等が倒せる訳無いわ」
「貴様ァ!!
この万丈目サンダーが敗れると言うのか!?
いくら伝説のデュエリストだからといって、オレ達をナメるのもいい加減にしろ!!」
キッパリと言い切ったみさとに万丈目が怒鳴り、それに続くようにクロノスが声を荒げた
「その通ーリナノーネ、シニョーラ みさと!!
ここにいるのはアカデミアのエリート達…1人、違うのが混ざってまスーガ
我々が負けるなんてあり得ないノーネ!!」
「……普通のデュエルだったらね
だけどこれは……闇のデュエルよ」
《闇のデュエル?》
向き直ったみさとは、これまでに無い程に鋭い眼差しで十代達を睨んだ
後ろに控える三騎士達とクリボーは、何も言わずにみさとの言葉を待っていた
「十代・明日香、廃寮での一件を覚えてる?」
「あ、ああ…あの手品師だろ?」
「私も、一応覚えてるけど……」
「アレが闇のデュエルよ……もっとも、後半だけだけど
更に言ってしまえば、あの闇のデュエルはお遊びレベル……本物はとんでもなく恐ろしい代物よ
しかもアンタ達、ついこの間もあたしが留守にしてる間にまた闇のデュエルに巻き込まれてるし」
「あの墓守の連中の事か…?」
「それは…そうだけど…」
淡々とした口調から出る言葉の数々に、十代達は固まった…が、1人だけ違う反応を見せる人がいた
「馬鹿馬鹿しいノーネ!!
闇のデュエルなんて、そんな非現実的なモノがある訳がナイーノ!!」
「クロノス先生…」
「……何でバトル・シティの決勝トーナメントが、生放送されなかったか分かる?」
「へ…?」
マヌケな声を出すクロノスの隣で、三沢と万丈目は目を見開いた
「「まさか……!!」」
「そうよ……トーナメントの殆どが闇のデュエルだったからよ…あんな地獄絵図、見せられる訳が無いわ
…喰らったダメージは本物の痛みとなってデュエリストを襲う
敵モンスターを倒せば倒す程、記憶が消し飛んでいく
自分のモンスターと繋がれて、モンスターが倒されたら同じ痛みがデュエリストにも来る
……そして負けた場合、デュエリストは永遠の闇を彷徨ったり、何かを失ったりもするのよ」
悲痛な声から次から次へと出て来る有り得ない言葉に、十代達は何も口を挟めずにいた
「永遠の闇…」
「何かを失う……?」
「─そう……こんな風にね」
[みさとちゃん!?]
[よせ、お嬢!!]
[十代、みさとを止めろ!!]
「へ!?」
両腕を少し広げたみさとを見て、三騎士達は焦り出す
そのままみさとは勢い良く、制服の上着を脱いだ
「なっ、ちょっ…!?///」
「みさとくん!?///」
「何を…!?///」
「血迷ったか!?///」
「何やってるのよみさと、止めなさい!!」
赤くなる男性陣をよそに、明日香がみさとを止める為に慌てて前に出た
上着とベストを脱いだみさとは、右手を左腕にあて……ガキンッという何かが外れる金属音が、いやになるほどキレイにその場に響いた
「……ぇ?」
誰が言うでもなく、呟かれた一言はその場の全員の意思だった
赤かった男性陣の顔は、一気に青ざめていく
「み、さと……?」
「その…腕……」
みさとの本来有るべき左腕は……そこには存在しなかった
「……1年前、あたしは闇のデュエルに敗れた…その代償がこの左腕よ
あたしがデュエルの表舞台から消えたのは、コレが理由」
「そ、そんな……」
再びガキンッと音を立てて、みさとは左腕の義腕をつけ直した
「コレが闇のデュエル、アンタ達が踏み込もうとしている世界…分かったでしょ?
負けたら最後、どうなるかなんてあたしにも分からない」
「けどよ、勝てば良いんだろ?」
誰も口を開かないでいる中、十代が呑気な口調で呟いた
「アンタ……」
「面白ェじゃんか、やってやるぜ!!」
十代は鮫島校長の机に置かれた七精門の鍵を手に取った
「ちょっと、十代!?」
「フン、十代なんぞに負けてられるか!!
セブンスターズなど、この万丈目サンダーが蹴散らしてくれる!!」
「賽は既に投げられているようだな」
「逃げる事は出来そうにない」
「闇のデュエルナード存在しない事ーヲ、このワタクシが証明してみせるノーネ!!
カンツォーネ!!」
十代に続くように、万丈目・亮・三沢・クロノス…と、次々に鍵を取っていき、残りは2本になった
何かを考え込み決意した明日香も、七精門の鍵を手に取った
「明日香、アンタまで……はああぁぁ、もう」
盛大なため息をついたみさとは、最後の七精門の鍵を手に取った
「…幾つか言っておく事が有るわ、良く聞きなさい
コレを手に取った時点でアンタ達は闇のデュエルに関わった
戦いが終わるまでは、絶対に安息は無い事を覚悟しときなさい」
「ああ」
「分かった」
「そして基本的には、全員あたしの指示に従って貰うわ
この中で1番闇のデュエルの経験が有るのは、あたしなんだし」
「正論だな、了解した」
「…1人でも負けた相手には、基本的にあたしが挑む
良いわね?」
「フン、十代以外はそんな事にはならん」
「闇のデュエルの際、心を強く持ち続けなさい
じゃないと、決着が着く前に闇に飲まれるわよ」
「分かったわ」
「最後に……」
「何だよみさと、まだ有るのかよー?」
「コレは今までの遊びのデュエルじゃないの、真面目に聞け!!」
気だるそうに呟いた十代を、みさとは鋭い眼差しで睨みながら怒鳴った
「お、おう…ι;」
「……コレは命懸けの闘いになる
全員、必ず生きて勝ちましょう」
みさとのどこか願うような口調に全員が息を飲むが、顔を見合わせ全員が静かに頷いて全員が連絡先を交換してその場は解散となった
…夜、オベリスクブルー 女子寮の自室で海馬へのメールを打ち終えたみさとは、パソコンの電源を落とした
「ふぅ……」
腰掛けていた椅子から立ち窓辺から空を見上げながら、みさとは左腕を押さえた
「……言っちゃったなぁ」
[…後悔、してるのか?]
後ろにソッと現れた三騎士達とクリボーの方を向くと、みさとは力無く笑ってクリボーを抱き上げた
「後悔はしてないけど…腕を見た時のみんなの顔が、ね……」
[クリィ~]
クリボーを右手で撫でながら、みさとは外を眺めた
「……また、闇のデュエルに関わる事になるなんてね
しかも今回は、遊戯兄ちゃん達無しで…」
[みさとちゃん……]
「……いざという時はあたしがみんなを守らなきゃ
みんな、力を貸してくれる?」
[ええ、もちろんです]
[他ならぬ、お嬢の頼みだからな]
[任せてくれ]
[クリクリー!!]
「…ありがと」
そこに部屋のドアをノックする音がした
「みさと、私…明日香だけど」
「空いてるから入っていいわよ」
「ありがとう」
ドアを開けて、明日香が中に入って来た
「どうしたの?
やっぱ、怖い?」
「…怖くないと言ったら嘘になるけど、逃げるつもりは無いわ」
「そう…」
「…ごめんなさい、心配してくれている事は分かっているのだけど
……それより、私はこれから十代の所へ行こうと思うの」
「十代の?」
「ええ…敵が私達7人を狙ってくるのならば、真っ先に狙われるのはオシリスレッドの十代よ」
明日香の意見に、みさとは口元に指をあてて考えた
「確かに、一理有るけど……あそこには饅頭もいたハズよ?
…連中があたし達の情報をどこまで知っているのか分からないけど、鍵が密集していない箇所から狙う方が良いわ
そう考えると、狙われるのは確かに十代……後、イエローの三沢も心配ね」
「確かに…みさと、手分けしましょう
私はこのままレッドの方へ向かうわ」
「ならあたしがイエローの方ね
……明日香、命を最優先に考えるのよ」
「分かったわ、あなたも気を付けて」
明日香はオシリスレッドへ、みさとはラーイエローの方へ向かって行った
ラーイエロー寮へ走りながら、みさとは三沢の端末に連絡を入れ始めた
『みさとくん?
こんな時間にどうしたんだ?』
「その口調だと、アンタは襲われてなさそうね
アンタ、部屋は一階よね?」
『ああ、そうだが……』
「部屋の窓開けといて、今そっちに向かってるから」
『は?』
「いいから、寮監の先生に見付かったら面倒でしょ?
もう寮の目の前にいるんだから」
『わ、分かった』
通信を切ったみさとは、窓を開けて不思議そうに顔を覗かせる三沢に向かって走り出した
そのまま靴を脱いで三沢に渡したみさとは、窓枠に手をかけて部屋の中に入った
「みさとくん、急に何を……?」
「よかった、本当に狙われてはいなさそうね
…それにしても、見事に数式だらけな部屋ね;」
[壁一面に数式…;]
[頭痛くなりそうだぜ…;]
[す、凄いですね……;]
[クリィィ~……]
周りでは三騎士達が三沢の部屋の壁に引き、クリボーは目を回していた
「こんなんじゃアンタ、マジでエロ本の一冊も持ってなさそうね」
「エロ……!?///
き、君は何を……!?///」
(あ、コイツからかって遊ぶと案外楽しいわ)
真っ赤になって黙り込む三沢に、みさとは内心笑っていた
「だ、大体いきなりどうしたんだみさとくん!?
こんな夜中に男の部屋に堂々と…」
[そこはまあ、同感ですね]
「アンタ、結構ピュアね~
折角心配して見に来たっていうのに
それとも何?
アンタ、この場であたしを押し倒すとでも言うの?」
「お、押し……!?///」
「…まあ、からかうのはこのくらいにして…セブンスターズが狙ってくるとしたら、鍵が密集していない所…つまり、十代と饅頭のいるオシリスレッドか、鍵持ちがアンタ1人しかいないこのラーイエローのどっちかって、明日香と相談したのよ」
「確かに……オレは狙われやすい場所にいるな」
「だから明日香と手分けして様子を見に来たの」
「そ、そうか……ありがとう」
「どういたしまして……っ!?」
その時、みさとと三沢の七精門の鍵が反応を見せた
「な、何だ今のは……!?」
「あたし達じゃない誰かが闘ってるんだと思う……まずい、十代と明日香が危ない!!」
みさとは慌てて靴を履き、窓から三沢の部屋を出た
「みさとくん!?
ちょっ…ちょっと待ってくれ!!」
慌てて靴を履いた三沢が、窓から飛び出してみさとを追っていく
走りながら亮に連絡を入れつつ、2人は鍵の反応に従って走り続けた
途中で亮と合流したみさと達は、火山付近で倒れている十代や明日香…巻き込まれた翔や隼人……そしてセブンスターズの1人 ダークネスを見つけた
「十代!!」
「明日香!!」
走り寄ったみさと達は十代達を抱き起こす
みさとに起こされた明日香は倒れていたダークネスの仮面の下の素顔を見て、口元を押さえた
「そんな…!!」
「明日香…?」
騒ぎを聞いて亮達は明日香達の方へ集まり、亮がダークネスを抱きしめる明日香に近寄ると明日香は涙を浮かべた顔で振り返った
滅多に涙を見せない明日香に、亮は面喰らった
「魂が…別の魂が入っていたの…その魂が封じられて…本当の魂が戻ってきたのよ」
「何を言ってるんだ、明日香…?」
「わからないの…!?
─吹雪兄さんよ…!!」
ダークネスの素顔を見て、亮は目を見開いた
ダークネスの正体は亮の親友であり明日香の兄……天上院 吹雪だった
「ふぶ、き…」
辛い夜は明け、朝がやってきた
セブンスターズ編、スタートです
この辺りでみさとちゃんの過去を書こうかなって思ってます……もう、この1話でも書いてるんですけどね
さて、みさとちゃんは誰と戦わせようかなっと