・各プレイヤー ライフ4000 フィールド&墓地、独立
最初のターン、全員攻撃不可
・相手フィールドを対象にする効果は、効果を発動したプレイヤーが選択出来る
・チーム2人共ライフが0になった方の負け…だいたいこんな感じです
前回の制裁デュエルとは、ルールがやや異なっていますので悪しからず
「「「「─
明日香 LP 4000
みさと LP 4000
万丈目 LP 4000
吹雪 LP 4000
「行くわよ、万丈目…サンダー……」
「…準って、呼んでくれ//」
《キモッ!!》
頬を染めて言った万丈目の一言に、みさとや十代達は露骨に顔を歪めた
「ボクのターン!!」
みさと達を無視して先攻をとった万丈目が、デッキからカードをドローした
「ボクは『アームド・ドラゴンLV3』を、攻撃表示で召喚!!
カードを1枚伏せて、ターンエンド」
万丈目のフィールドに、小さなドラゴンが1体出て来た
アームド・ドラゴンLV3
☆3 風属性 ドラゴン族 ATK 1200 DEF 900
「こちらは私からよ、カードドロー!!
『エトワール・サイバー』を攻撃表示で召喚!!」
明日香のフィールドに、1人のバレリーナが現れた
エトワール・サイバー
☆4 地属性 戦士族 ATK 1200 DEF 1600
「カードを1枚伏せて、ターンエンドよ」
「次は僕のターンだよ、ドロー!!
僕は『サファイアドラゴン』を攻撃表示で召喚して、ターンエンドだ」
万丈目に続くように吹雪のフィールドに、青いドラゴンが現れた
サファイアドラゴン
☆4 風属性 ドラゴン族 ATK 1900 DEF 1600
…デュエルが行われる中、明日香達の後ろで観戦していた亮は冷静に状況を分析していた
「万丈目は次のターンで、アームド・ドラゴンを進化させる気だな」
「アームド・ドラゴンLV3は自分のスタンバイフェイズに自身を墓地に送る事で、進化する事が出来るモンスター」
亮に続くように解説した三沢に、十代達の視線が注がれた
「……三沢くん、居たんスか?」
「いつの間に…」
「最初からいたじゃないか!!」
「あたしのターン、ドロー」
引いたピンクのカードに、みさとは内心ニヤついた
「(早速来たわね、このカード
これなら……)
モンスターを裏守備で召喚、カードを1枚伏せてターン終了」
「ボクのターン、ドロー!!
このスタンバイフェイズ、アームド・ドラゴンは進化する!!」
万丈目のフィールドのLV3が光に包まれていく姿を、明日香は警戒するように見つめた
「フィールドのLV3を墓地へ送り、手札・デッキから『アームド・ドラゴンLV5』を特殊召喚する!!
ボクはデッキより、LV5を特殊召喚!!」
万丈目のフィールドの光が消えると、アームド・ドラゴンは一回り大きくなっていた
アームド・ドラゴンLV5
☆5 風属性 ドラゴン族 ATK 2400 DEF 1700
「─続いて魔法カード『強欲な壺』!!
デッキからカードを2枚ドローする!!」
「確かLV5は手札のモンスターカードを墓地に送れば、送ったモンスターの攻撃力より下の相手の表側表示モンスターを破壊出来る効果があったハズだぜ」
「今表側表示なのは、明日香さんのエトワール・サイバーだけなんだな」
十代と隼人の声を聞きながらカードをドローした万丈目は眉をしかめた
「…どうやら、攻撃力 1200以上のモンスターは引けなかったようね」
「いいや、まだだ!!
─手札2枚を墓地へ送り、魔法カード『魔法石の採掘』を発動!!
墓地の魔法カードを1枚、手札へ加える事が出来る
ボクは強欲な壺を手札に戻す
…天上院くん、君のハートをゲットする為にボクはこのカードのように強欲になる!!」
「万丈目くん…?」
「意味分かんないっスね…;」
訳の分からない発言に明日香は戸惑い、翔は引き気味にツッコんだ
「─魔法石の採掘のコストとして墓地へ送った『おジャマジック』の効果発動!!
このカードがカード効果で墓地へ送られた時、デッキからおジャマ三兄弟を手札へ加える」
万丈目の手札にイエロー・ブラック・グリーンが加わった
「けど、おジャマ達の攻撃力は0
アームド・ドラゴンの効果は発揮出来ないんじゃない?」
「そんな事は分かっている!!
ボクと天上院くんの仲を引き裂こうとする愚か者は引っ込んでいろ!!」
「…アイツ絞り潰していい?」
万丈目に邪魔者扱いされたみさとの額には、青筋が立ち始めていた
「もう1度、強欲な壺を発動!!
カードを2枚ドローする……くっ」
(よし、また来なかったみたいね…)
(けど、あの大量の手札…どうしたものかね……)
舌打ちする万丈目に明日香は少し胸を撫で下ろし、みさとは手札の多さに警戒し始めた
「─魔法カード『レベルアップ!』発動!!
LV5をLV7へ進化させる!!」
LV5が光に消え、更に一回り大きくなったアームド・ドラゴンが明日香とみさとを見下ろした
アームド・ドラゴンLV7
☆7 風属性 ドラゴン族 ATK 2800 DEF 1000
「1ターンであれだけ多くの手札増強の上、レベルモンスターの二段階進化……!!」
「これが愛の力さ、ボクの君への愛がこの状況を生んだのさ!!」
「いや、カード効果だし…;」
両手を広げて演説する万丈目に、みさとは呆れた声でツッコんだ
「ボクの愛を受け取ってくれ!!
アームド・ドラゴンLV7で、エトワール・サイバーを攻撃!!
─アームド・ヴァニッシャー!!」
アームド・ドラゴンが放った光線が、エトワール・サイバーに向かっていく
「─罠カード『ドゥーブルパッセ』を発動!!
その攻撃は私が受けるわ!!」
方向転換した光線が、エトワール・サイバーを通り越して明日香に命中した
「くぅ…!!」
明日香 LP 4000→1200
「明日香っ!!」
隣のみさとと前にいたエトワール・サイバーが気遣いの眼差しを向けるが、明日香は凛とした表情で返した
「っ…大丈夫よ!!
ドゥーブルパッセの効果、エトワール・サイバーで万丈目くんにダイレクトアタック!!」
1つ頷いたエトワール・サイバーは跳び上がり、華麗な空中踏技でアームド・ドラゴンを飛び越えた
「エトワール・サイバーは相手に直接攻撃する時、攻撃力が500ポイントアップする!!
─アラベスク・アタック!!」
エトワール・サイバー ATK 1200→1700
アームド・ドラゴンを飛び越えたエトワール・サイバーは、鋭い眼差しで仕返しとばかりに万丈目を思い切り蹴飛ばした
「ぐあっ!!」
万丈目 LP 4000→2300
万丈目がうずくまるのを確認したエトワール・サイバーは、明日香の元へ帰っていく
「ふ…ふふふ……ふはははは!!」
「え…?」
「どうしたんだ、万丈目の奴?」
[きっとロクな事じゃねぇだろうぜ]
首を傾げる十代の近くにいたキングは、吐き捨てるような口調で言い切った
「天上院くん、キミはボクの思いを込めた一撃を直接受け止め、そして返事の一撃を返してくれたんだね!
キミの思いもボクはしかと受け取ったよ!!」
「万丈目ぇ~…よくわかんないけどお前何か間違えてる気がするぞ~……」
「いやぁアニキ、あれは何かって言うか何もかも間違えてるんスよ…」
あまりにも自分勝手な万丈目の妄想に、十代達は呆れを通り越して引いていた
「き、キモい……」
みさとが素直に呟く隣で明日香は苦虫を噛み潰したような顔をする中、吹雪は興奮したように大袈裟に両手を広げて叫んだ
「良いぞ万丈目くん!!
だが、恋のアタックを1回で終わらせてはいけないよ!!」
「はい、お義兄さん!!」
「アンタ、明日香と結婚してないでしょ…;」
吹雪に答える万丈目に、みさとはやる気の無いツッコミを入れた
(何か、もう物凄く疲れた……)
「─ボクは魔法カード『融合』を発動する!!」
気怠そうにしていたみさとは、万丈目のその一言で一気に覚醒した
「確か今のアイツの手札にはおジャマ達が……;」
[って事は…;]
[彼が出すモンスターは…;]
[アイツか……;]
[クリィ…;]
出て来るモンスターを予想したみさと達は、酷い悪寒に襲われた
「さあ出て来いクズ共!!」
万丈目の後ろにいた精霊のおジャマ三兄弟が空中に跳んだ
[イエロー!!]
[グリーン!!]
[ブラック!!]
[[[─おジャマ究極合体!!]]]
おジャマ三兄弟が1つになり、巨大で不気味な物体となって明日香達の前に現れた
おジャマ・キング
☆6 光属性 獣族 ATK 0 DEF 3000
開いた口が塞がらないみさとの周りで、三騎士達とクリボーは再び見る事になったおジャマ・キングに引いていた
[あの目はイエローだよな…;]
[ええ…そして鼻がブラック、口がグリーンですね…;]
[相変わらず、この世の物とは思えねぇな…;]
[ク、クリィ…;]
(あれ、一応守備表示のつもりなんだろうけど…腕が短すぎて守れて無いわね…;)
盲目になり三騎士達の声を聞いていない万丈目は、真上のおジャマ・キングを指差した
「おジャマ・キングの効果発動!!
このカードがフィールド上に表側表示でいる限り、相手フィールド上のモンスターカードゾーンを3ヵ所まで使用不可能にする!!」
「何ですって!?」
「これはタッグデュエル
この効果はどちらか片方にしか適用されないが……」
亮の声を聞きながら、万丈目は明日香を指差した
「天上院くん、ボクは君を選択してこの効果を発動させるよ」
「くっ…!!」
おジャマ・キングは取り出したスタンプで、明日香のモンスターゾーンを3ヵ所押した
「これで明日香さんは、今出してるエトワール・サイバーと後1体しかモンスターを出せないよ…」
「ボクはカードを1枚伏せてターンエンド!!」
(な、長かった…;)
万丈目の長く内容がある意味濃い1ターンに、みさとはくたびれた顔をした
「私のターン、ドロー
私も魔法カード 融合 を発動!!
フィールドのエトワール・サイバーと手札の『ブレード・スケーター』を融合して…『サイバー・ブレイダー』を召喚!!」
2人のバレリーナが融合して出て来たバレリーナが、華麗なスピンで登場してポーズを決めた
サイバー・ブレイダー
☆7 地属性 戦士族 ATK 2100 DEF 800
「来たぜ、明日香のエースモンスター!!」
はしゃいだような十代の声を受け、口元に笑みを浮かべた明日香が叫んだ
「サイバー・ブレイダーの効果発動!!
サイバー・ブレイダーは相手フィールド上のモンスターの数で、効果が変わるわ」
「タッグデュエルではどちらか片方しかこの効果の対象に選べない…どちらを選ぶんだ…?」
亮の声を聞きながら、明日香は迷わず万丈目を指差した
「万丈目くん、私はサイバー・ブレイダーの効果の対象にあなたを選ぶわ」
「もちろんだとも天上院くん!!
君のボクへのアプローチ、しっかり受け止めたよ!!」
「全然違うわ
万丈目くんのフィールドのモンスターは2体、サイバー・ブレイダーの攻撃力は2倍になる
─パ・ド・トロワ!!」
明日香の掛け声と共に、サイバー・ブレイダーをオーラが包み込む
サイバー・ブレイダー ATK 2100→4200
「天上院くんのモンスターの攻撃力が…!!」
「更に『サイバー・チュチュ』を通常召喚!!」
明日香のフィールドのサイバー・ブレイダーの隣に、幼いバレリーナの少女がポーズを決めて登場した
サイバー・チュチュ
☆3 地属性 戦士族 ATK 1000 DEF 800
「バトル、行くわよ万丈目くん!!
サイバー・ブレイダーでアームド・ドラゴンLV7を攻撃!!」
サイバー・ブレイダーが回り出し、竜巻となってアームド・ドラゴンLV7に向かっていく
「─グリッサード・スラッシュ!!」
サイバー・ブレイダーの鋭い蹴りの一撃が、万丈目のフィールドのアームド・ドラゴンLV7を蹴飛ばした
「ぐああっ!!」
万丈目 LP 2300→1100
「まだ私の攻撃は終わらないわ!!
行きなさい、サイバー・チュチュ!!」
明日香のフィールドのサイバー・チュチュが、吹雪の方に向かっていく
「サイバー・チュチュの効果
相手フィールド上に存在するモンスターの攻撃力がチュチュより高い時、チュチュはダイレクトアタックする事が出来る!!
─ヌーベル・ポアント!!」
サファイアドラゴンを飛び越えたサイバー・チュチュの蹴りが、吹雪の脇腹に当たった
「うわぁ!!」
「お義兄さん!!」
吹雪 LP 4000→3000
「私はこれで、ターンエンド」
「ここでボクはリバースカードを発動!!
─永続罠『リビングデッドの呼び声』、墓地のアームド・ドラゴンLV5を呼び戻す
戻って来い、LV5!!」
万丈目のフィールドに、再びアームド・ドラゴンLV5が戻って来た
「あれ?
何でLV7じゃなくてLV5を戻したんだろう?」
「LV7の方が強力なんだな」
万丈目のやり方に首を傾げた翔と隼人に、亮と三沢は解説するように答えた
「確かにそうなんだが、LV7の召喚はリビングデッドの呼び声では出来ないんだ」
「あのモンスターはLV5の効果でのみ特殊召喚出来るという制約がある
だからLV5を出す事にしたんだろうな」
「僕のターン、ドロー!!
─僕は儀式魔法『黒竜降臨』を発動!!」
「その儀式魔法は…!?」
発動された儀式魔法に、明日香は目を見開いた
「自分の手札かフィールドから、レベルの合計が4以上になるようにモンスターを生け贄に捧げる
─僕はフィールドのサファイアドラゴンを生け贄に、『
吹雪のフィールドのサファイアドラゴンが儀式の贄にされ、真っ黒なドラゴンに乗った黒い甲冑の騎士が現れた
☆4 闇属性 ドラゴン族 ATK 1900 DEF 1200
「
「明日香さんに、伏せカードは無いんだな」
翔と隼人の心配するような声を聞きながら、明日香は黒竜の聖騎士を睨み付けていた
「更に僕は、『キラー・トマト』を攻撃表示で召喚するよ」
騎士の隣に、目付きの悪い顔が付いたトマトが出て来た
キラー・トマト
☆4 闇属性 植物族 ATK 1400 DEF 1100
「覚悟は良いかい明日香?
さあ、バト「リバース発動!!」何っ!?」
サイバー・チュチュを攻撃を開始しようとする吹雪を遮り、みさとの伏せカードが開いた
「─永続罠『ドラゴン族・封印の壺』
このカードが有る限り、フィールド上の全てのドラゴン族モンスターは守備表示になり、表示形式を変更する事が出来なくなるわ!!」
「対ドラゴン族カードだと!?」
壺から放たれた光を浴びた万丈目のアームド・ドラゴンと吹雪の
「いつの間にそんなカードを!?」
「ついさっき、デュエルの前にサイドデッキからコッソリ入れといたのよ
アンタ達がドラゴン族メインのデッキなのはとっくに知ってたし、この程度の対策なら簡単に出来るわ
(コレ…海馬にとっては多分トラウマカードなんだろうけど、市場に出回った時はペガサスが使ってた頃よりとんでもなく弱体化されてたのよね…)」
「ありがとうみさと、助かったわ」
「どういたしまして
…アンタ達の言い分に乗ってあげるとするなら、ガツガツし過ぎてる男は嫌われんのよ、分かった?」
「うんうん、いいねみさとちゃん!!
君の明日香を想う気持ち、僕にしっかり伝わったよ!!
さっきの明日香を守るプレイングも含めて、君に胸キュンポイント20ポイントさ!!」
「はぁ…?」
「本当に意味分かんないっス…;」
「いつもの事だ…;」
「えっと…お疲れさま、なんだな…」
吹雪のウィンク付きのスマイルにみさとと翔は呆れ、ため息をつく亮を隼人が慰めた
「だけどキラー・トマトは植物族、封印の壺から逃れられる!!
僕はキラー・トマトで…みさとちゃんの裏守備表示モンスターを攻撃!!」
「「みさと!!」」
十代と明日香の声が揃う中、みさとは口元を緩めていた
そしてキラー・トマトが裏守備表示モンスターに噛み付いて、モンスターを破壊した
「いくら明日香を守る為だとはいえ、自分の事を怠っちゃいけないよ?」
「…それは、どうかしらね?」
「えっ…?」
不敵に笑うみさとに吹雪が戸惑う隣で、万丈目のアームド・ドラゴンLV5の背後に黒い人影が現れた
「な、何だ!?
オレのアームド・ドラゴンの裏に何かが…!!」
「アレって確か…!!」
「遊戯さんのデッキの時の…!!」
アームド・ドラゴンLV5の裏にいた人影は、手にした短剣でアームド・ドラゴンLV5を斬り裂いた
「な、何が起きたんだ?」
「吹雪さん、あなたが破壊したモンスターは『
このカードのリバース効果は、フィールド上のモンスターを1体を破壊する事が出来る」
「だからアームド・ドラゴンがフィールドから消えたのか!!」
「─…恐らくここまで、みさとの筋書き通りに進んでいるだろう」
《え?》
亮の一言に、十代達は一斉に亮の方を向いた
「このデュエル、吹雪達の目的は明日香だ
だから必然と、攻撃は明日香に集中する事は簡単に推測出来る
そうなる事を見越してみさとは前もって
「そうか!!
吹雪先輩達からすれば、みさとくんは邪魔な存在
先に倒してしまおうとするから、攻撃の矛先がみさとくんに向かう…それが罠だとも気付かずに」
「そういう事だろうな」
亮と三沢の解説に、みさとはパチパチと拍手を送った
「流石ね2人共、大当たりよ
…という訳だから、あたしを見くびらない事ね」
「まんまとしてやられたという訳か、参ったね
…
このカードを生け贄に、手札・デッキから『
黒い甲冑の騎士と黒いドラゴンが消え、紅の瞳の真っ黒なドラゴンが吹雪のフィールドに現れた
☆7 闇属性 ドラゴン族 ATK 2400 DEF 2000
「
(克也兄ちゃんの愛用カード…ダメって訳じゃないけど、何か違和感)
「まあ、ドラゴン族・封印の壺の効果で守備表示だけどね
カードを2枚伏せて、僕はターンエンドだ」
「あたしのターン、ドロー
さぁて、そろそろあたしも攻撃させてもらうわ!!
行け、『魔法剣士 ネオ』!!」
みさとのフィールドに、1人の美形の魔法剣士が現れた
魔法剣士 ネオ
☆4 光属性 魔法使い族 ATK 1700 DEF 1000
「そのままバトル、ネオでキラー・トマトを攻撃!!」
魔力を纏わせた魔法剣士 ネオの剣が、キラー・トマトを真っ二つに斬り裂いた
「うあっ!!」
吹雪 LP 3000→2700
「っ…キラー・トマトの効果発動!!
キラー・トマトが戦闘で破壊されて墓地へ送られた時、デッキから攻撃力 1500以下の闇属性モンスターを1体、特殊召喚「─はい残念、速攻魔法『墓地封印』!!」えっ!?」
「手札1枚を墓地に送る事で発動ターンの間、墓地で発動する効果を無効に出来る
よって、キラー・トマトの効果は無効よ」
「…やるねぇ、流石だよ」
「ぁ、それとコストで墓地に送った『代償の宝札』の効果も発動してあるから
手札から墓地に送られた事で、デッキからカードを2枚ドロー出来るわ
カードを1枚伏せて、ターン終了」
「ボクのターン、ドロー!!
みさと、貴様よくもお義兄さんを…!!」
「明日香も攻撃してたけど、そこはいいの?」
みさとのツッコミをスルーした万丈目は、引いたカードをそのままデュエルディスクにセットした
「ボクは『闇魔界の戦士 ダークソード』を召喚!!」
万丈目のフィールドに、全身真っ黒な鎧に身を包んだ戦士が現れた
闇魔界の戦士 ダークソード
☆4 闇属性 戦士族 ATK 1800 DEF 1500
「天上院くん、ボクの想いを君に届けよう!!
ダークソードで、サイバー・チュチュを攻撃!!」
万丈目のフィールドの闇魔界の戦士 ダークソードが一気に駆け出して、明日香のフィールドで怯えるサイバー・チュチュを斬り裂いた
「くっ…!!」
明日香 LP 1200→400
「─更に罠カード『強制脱出装置』を発動!!」
「そのカードは…!!」
万丈目のフィールドに出て来た装置にサイバー・ブレイダーが捕らわれ、そのまま射出されたサイバー・ブレイダーは明日香の手元に戻って来た
「強制脱出装置はフィールドのモンスターを1体、持ち主の手札に戻す罠カードだ
しかも融合モンスターであるサイバー・ブレイダーは、手札ではなく融合デッキに戻る事になる」
三沢の解説に、十代達は一斉に三沢を見た
「「「「……いたのか?」」」」
「最初からいたよ!!」
「ボクのカードで君のモンスターが君の手元に…つまり、ボクの想いを乗せた君のカードは君のハートに届いたのさ!!」
「いや、絶対違うから…;」
みさとのツッコミを再度スルーした万丈目は、自分の手札のカードを1枚抜いた
「─永続魔法『地盤沈下』を発動!!
フィールド上のモンスターゾーンを2ヶ所選び、このカードが有る限り選んだモンスターゾーンを使用出来なくする!!
天上院くん、ボクは君の残りのモンスターゾーンを選択する!!」
明日香のデュエルディスクのモンスターゾーンが、立体映像で亀裂が走った
「明日香のモンスターゾーンが……!!」
「全部、封じられた…!?」
「……この為にサイバー・ブレイダーを戻したのね」
「いいや違う!!
君のモンスターゾーンはボクのカードの効果で埋め尽くされている……つまり、君の心はボクへの愛で埋め尽くされているのさ!!」
「どこまでもキモい…;」
「そんな自分勝手な…;」
「恋をすると、人は変わるものだからな」
三沢の一言に、十代以外の全員が頷いた
《…凄く納得》
「ん?
何がだ?」
「…お前には、まだ少し早いかもしれないな」
「私のターン、ドロー……」
デッキからカードを引いた明日香は悔しそうに呟いた
「(モンスターカード、しかもレベル6…このカードではこの状況を打破出来ない……)
ターン、エンドよ……」
「明日香さん、やり辛そうだな…」
「無理も無い
モンスターゾーンを完全に封じられた今の明日香には、どうする事も出来ないんだろう……」
「僕のターン、ドロー
─魔法カード『黒炎弾』を発動!!」
「ゲッ…!!」
吹雪が発動したカードに、みさとは露骨に嫌そうな顔をした
「君は流石に知っていたみたいだね
このカードを発動するターン、
自分のモンスターゾーンの
(コレを私が受けたら、私のライフは0
防ぐ方法も無い…私はここまでね)
「─僕はこの効果で…みさとちゃんにダメージを与える!!」
《えっ!?》
明日香がデュエルを諦めていると、吹雪の意外な一手に万丈目以外の全員が驚いたように声をあげた
「行け、レッドアイズ!!
─黒炎弾!!」
吹雪の指示で守備表示の
「ぅわああああっ!!」
《みさと/さん/くん!!》
みさと LP 4000→1600
「みさと、大丈夫!?」
「ふぅ…平気平気
どうって事無いわ」
「そう……兄さんどうして!?
いくら攻撃出来ないからと言っても、私のフィールドはがら空きだったのに…!!」
脱落を覚悟していた明日香は、予想外の展開に戸惑っていた
「確かに、ここはまず明日香さんを脱落させてから2対1にする方が良いっスよね?」
「そうなんだな」
「何でなんだ?」
「…恐らくこれがラブデュエルだからだろう」
レッド組が首を傾げ合う隣で、三沢が冷静に口を開いた
「万丈目と吹雪先輩の目的は、万丈目の想いを明日香くんに届かせる事…想いがまだ届いていないこの状況で彼女を倒しても意味が無い
しかもみさとくんは、このデュエルの中でまだダメージを受けていないし、万丈目達の邪魔をしている存在だ…先に倒すべきはみさとくんだと考えたんじゃないだろうか?」
言い終わった三沢を、十代達は見つめていた
「な、何だ…?」
「…三沢くん、いつから「最初から居たからな、このやり取り3回目だからな!!」
「三沢くんの言う通りだよ、凄いね
『洞窟に潜む竜』を守備表示で召喚してターンエンドだ」
吹雪のフィールドに地面に寝そべったドラゴンが現れた
洞窟に潜む竜
☆4 風属性 ドラゴン族 ATK 1300 DEF 2000
「あたしのターン!!
こっちも魔法カード 強欲な壺、デッキからカードを2枚ドロー…よぉし、来た来た
─リバース発動、速攻魔法『ディメンション・マジック』!!
自分フィールドの魔法使い族モンスター1体を生け贄に、手札の魔法使い族モンスター1体を特殊召喚出来る!!
あたしはネオを生け贄に捧げて、『ブラック・マジシャン』を特殊召喚!!」
みさとのフィールドに現れた棺の中に魔法剣士 ネオが吸い込まれ、入れ替わるように黒のローブに身を包んだ魔法使いが現れた
ブラック・マジシャン
☆7 闇属性 魔法使い族 ATK 2500 DEF 2100
「ぐぅ…また、ブラック・マジシャンだと…!?」
「そういえば饅頭、アンタと初めて闘りあった時も召喚したわね
ディメンション・マジックのもう1つの効果
フィールド上のモンスター1体を破壊する…おジャマ・キング、消えなさい!!」
ブラック・マジシャンが出て来た棺に、無理矢理詰め込まれたおジャマ・キングは悲鳴のような不気味な声をあげながら棺ごと消えて行った
「これで明日香のモンスターゾーンは3つ復活よ…バトル!!
ブラック・マジシャンで、
─
ブラック・マジシャンの放った魔法が、吹雪のフィールドの
「くぅ……だがこの瞬間、罠カード『道連れ』を発動!!
自分のモンスターがフィールドから墓地へ送られた時、フィールド上のモンスター1体を破壊する!!
僕はブラック・マジシャンを選択するよ!!」
「チッ…!!」
みさとのフィールドの足元に現れた穴が、ブラック・マジシャンをあっという間に飲み込んだ
「なら『死者蘇生』を発動、戻ってブラック・マジシャン」
みさとのフィールドにブラック・マジシャンが再び戻って来た
「─装備魔法『磁力の指輪』をブラック・マジシャンに装備
自分フィールド上に存在するモンスターにのみ装備可能
装備モンスターの攻撃力・守備力は500ポイントダウンする代わりに、相手はこのカードの装備モンスターしか攻撃する事ができない」
ブラック・マジシャン ATK 2500→2000 DEF 2100→1600
「カードを1枚伏せて、ターン終了よ」
「上手いな、あの装備魔法ならダイレクトアタックも防ぐ事が出来る」
「明日香さんのフィールドは、今はがら空き
一撃でも喰らったら終わりだもんね」
「ボクのターン、ドロー!!
みさと貴様、よくもお義兄さんをことごとく邪魔してくれたな!!」
「相変わらず気ィ早すぎっスね…;」
「だがそれもここまでだ!!
オレと天上院くんの純愛を邪魔する奴は、このオレが叩きのめす!!」
「純愛じゃなくて、貪愛じゃないの?」
「ふん、これだから脳ミソがその胸と同じ位しか無い奴は困る」
「……何だって?」
ピキィッと音を立てて、みさとの中で何かが壊れかけていた
「う~ん…みさとちゃんの明日香への守りは鉄壁だねぇ
全力で明日香を守ってるよ、素晴らしい騎士道精神だ」
「ナイトデッキ使いのあたしにとって、とても素敵な誉め言葉だわ」
「だが、その騎士道精神ごときはこのボクの天上院くんへの愛には及ばない!!
─魔法カード『埋葬呪文の宝札』を発動、墓地の魔法カード3枚を除外してデッキからカードを2枚ドローする」
万丈目は自分の墓地から、魔法石の採掘 おジャマジック レベルアップ! の3枚をポケットにしまってデッキからカードを2枚引いた
「─魔法カード『レベル調整』を発動
相手はカードを2枚ドローする代わりに、自分の墓地に存在する「LV」を持つモンスター 1体を召喚条件を無視して特殊召喚する
さあ天上院くん、ボクから君への愛だ
デッキから2枚のカードを引いてくれ」
苦い顔をした明日香がカードを2枚引き、万丈目は墓地のカードを操作した
「ボクは墓地からアームド・ドラゴンLV7を特殊召喚する!!
更に死者蘇生を発動、甦れおジャマ・キング!!」
万丈目のフィールドに、再びおジャマ・キングが現れた
「再びおジャマ・キングの効果が発動
天上院くん、ボクの君への愛をもっと受け取ってくれ!!」
(全力でドン引きなんですけど…)
明日香のモンスターゾーンが再び全て使用不可能になり、みさとは万丈目を露骨に引いた視線を向けていた
「カードを1枚伏せて、ボクはターンエンド」
ターンが回って来た明日香は、デッキの1番上のカードに指を置いた
「(またモンスターゾーンが全て封じられた…また何も出来ない
けどみさとが守ってくれているのに、このままでは終われない…応えて私のデッキ、起死回生の一手を私に…!!)
私の、タァーンッ!!」
気合いと共に引いたカードを、明日香は面食らったような表情で見ていた
(こんなカード、入れたかしら…?
デッキ調整の時に混ざった…?
このカードはほぼギャンブル、みさとの手札はたった1枚…どうする…?)
考え込んでいる明日香の隣から、みさとの呆れたような声が飛んできた
「─なーに考え込んでるのよ明日香」
「みさと…?」
「あたしに遠慮はいらないわよ…そのカード、使っちゃいなさい
それが多分、この状況を打破する鍵なんだから」
「みさと……わかったわ
─魔法カード『エクスチェンジ』を発動!!」
《エクスチェンジ!?》
意外なカードに、みさと以外の全員が一斉に叫んだ
「このカードは、互いに手札を公開しそれぞれ相手のカードを1枚ずつ交換するカードよ」
「そうか天上院くん!!
ボクと君の手札を交換する……君の心にボクが、ボクの心に君の心を届かせることで、このラブデュエルを完成させようという事なんだね!!」
[[[バカだ/ですね…;]]]
[クリィ~…]
万丈目の謎の思考に三騎士達は呆れ返り、クリボーは訳が分からず目を回していた
「さあ天上院くん、ボクはいつでも大丈夫だよ!!」
「ごめんなさい万丈目くん…私がエクスチェンジの対象に選ぶのは…みさとよ」
「なっ…!?」
明日香に選択された相手に万丈目は固まり、選択された本人は口元を緩めていた
「なるほど…味方同士でも手札の公開も相談も許されないこのタッグデュエル
だが、エクスチェンジをみさとに対して発動させれば、お互いの手の内を見せ合う事は可能……考えたな、明日香」
「けど、これで流れを変えないとまずいぜ明日香…みさと…」
明日香とみさとが互いに近づき、手札を見せ合いながら話し出した
「みさと…あなた、私がエクスチェンジを引いた事をどうして…」
「さっきアンタ、あたしの手札の枚数を見てたじゃない
そこでピンと来たのよ……けど、まさかアンタがギャンブルに頼るなんてね」
「そ、それは……」
「な~んて冗談よ
それはアンタを良い意味で変えた奴の影響なんでしょ?
さぁて、あの煩悩だらけの馬鹿野郎共に一泡…いや百泡吹かせてやるわよ」
「…ええ!!」
1枚ずつ手札を交換した明日香とみさとは、元の立ち位置に戻った
「カードを1枚伏せてターンエンドよ」
「う~ん、2人の結束がここまで固いとはねぇ
僕のターン、ドロー
─僕は魔法カード『思い出のブランコ』を発動!!
自分の墓地の通常モンスター1体を特殊召喚する…蘇れ、
吹雪のフィールドに、再び
「いくらレッドアイズでも、あたしの封印の壺をどうにかしない限り攻撃出来ませんよ?」
「その壺をどうにかする必要は無いさ、恋に障害は付き物…その障害を鉄のように頑丈な心で乗り切るのさ!!
リバースカード オープン!!
─罠カード『メタル化・魔法反射装甲』を発動!!」
「っ…その為にレッドアイズを…!?」
「どういう事?」
吹雪が発動したカードを見て、これからの展開を察したみさとが焦ったように声を上げた
「魔法反射装甲は発動後、フィールド上の表側表示モンスターの攻撃力と守備力を300ポイント上げる装備カードとなる
僕は
吹雪の
真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラック・ドラゴン) ATK 2400→2700 DEF 2000→2300
「けど、攻撃力を上げても攻撃出来ないと意味が無いわ!!」
「いいえ、有るわ
この状況で壺を破壊せずに攻撃する方法が!!」
「えっ…!?」
「デュエリスト・キングダムで、克也兄ちゃんが使ったあのカード…!!」
「流石みさとちゃんだね、その通りさ!!
僕はメタル化を装備した
真紅眼の黒竜が粒子となって消え、全身を黒鉄で覆われた黒いドラゴンが現れた
レッドアイズ・ブラックメタルドラゴン
☆8 闇属性 機械族 ATK 2800 DEF 2400
「どうして!?
ドラゴン族・封印の壺が有るのに、何故兄さんのドラゴンは攻撃表示でいられるの!?」
「レッドアイズ・ブラックメタルドラゴンは機械族、ドラゴン族・封印の壺の効果を受けないのさ」
吹雪の解答に、明日香は息を飲んだ
「ブラックメタルドラゴンで、ブラック・マジシャンを攻撃!!
─
機械化した黒竜の炎が、みさとのフィールドのブラック・マジシャンを焼き尽くした
「ぬぅぅう…!!」
みさと LP 1600→800
「明日香を脱落させるチャンスは何回かあったけど、ことごとくみさとちゃんに邪魔されるねぇ…」
「アンタ達が明日香をどうこうしようってんなら、あたしは明日香を守る女騎士になるわ
あたしがいる限り、明日香には簡単に手出しさせないわよ?
…それで、どうします?」
「…仕方ない、僕はカードを1枚伏せてターンエンドだよ」
「ならこのエンド時にリバース発動
─速攻魔法『スケープ・ゴート』、あたしのフィールドに『羊トークン』4体を守備表示で特殊召喚」
ポンッと音をたてて、みさとのフィールドに4体の羊が現れた
羊トークン×4
☆1 地属性 獣族 ATK 0 DEF 0
「あたしのターン!!
─魔法カード『命削りの宝札』を発動
自分の手札が5枚になるようにデッキからカードをドローし、自分のターンで数えて5ターン後に全ての手札を墓地に置く
あたしの手札は今1枚、4枚のカードをドローするわ」
「ここで手札補充は痛いねぇ」
「そんな悠長な事、言ってられないわよ
『未来サムライ』を召喚」
みさとのフィールドに、白銀の胴着を着た若い侍が現れた
未来サムライ
☆4 光属性 戦士族 ATK 1600 DEF 1200
「─更に魔法カード『
─未来サムライを生け贄に……さあ、行くわよ『サイバー・プリマ』!!」
未来サムライが光となって消えて代わりに現れたバレリーナは、美しい銀の長髪の靡かせながらスピンして、ポーズを決めた
サイバー・プリマ
☆6 光属性 戦士族 ATK 2300 DEF 1600
《サイバー・プリマ!!!?》
「エクスチェンジで、みさとが明日香から貰ったのはあのカードか…!!」
「まさか、明日香が自分のお気に入りのカードを渡しているなんて…!!」
「そんな…嘘だと言ってくれ、天上院くぅぅーん!!」
十代達や吹雪が驚く中、万丈目は地面に両手をつき嘆いていた
「ごめんなさい万丈目くん、私はデュエルに恋しているから……みさと、プリマの力を見せてあげて!!」
「モチ!!
サイバー・プリマの効果、このカードが召喚に成功した時フィールド上の表側表示の魔法カードを全て破壊する!!」
「「何ぃ!?」」
「今表側表示の魔法カードは、万丈目の永続魔法 地盤沈下だけ」
サイバー・プリマが放った光が地盤沈下のカードを破壊し、明日香のモンスターゾーンは2つ復活した
「地盤沈下が破壊されたから明日香さんは次のターンに、モンスターを召喚できるっス!!」
「だが、その前に万丈目と吹雪先輩のターンが有る
明日香くんがその2ターンを凌ぎきれるのかが問題だな」
「そうね
だからこのターンで吹雪さんにデュエルを降りて貰うわ」
「いくらモンスターを並べても、君のフィールドのモンスターの攻撃力では僕のレッドアイズには敵わないよ」
「…それはどうかしら?
─装備魔法『団結の力』をプリマに装備!!」
「「団結の力!?」」
万丈目と吹雪が声を揃える中、サイバー・プリマは周りの羊トークン達からエネルギーを貰っていた
「あたし達は結束の力で戦ってるのよ?
ならこのカードは必須でしょ
団結の力は、自分フィールド上のモンスターの数×800ポイント装備モンスターの攻撃力を上げる!!」
「出た、みさとさんの得意戦法!!」
「スケープ・ゴートと団結の力、攻防一体のコンボはなかなか強力だからな」
「今みさとくんのフィールドのモンスターはサイバー・プリマと羊トークン4体
5体×800で4000ポイント、サイバー・プリマの攻撃力は上がる!!」
サイバー・プリマ ATK 2300→6300 DEF 1600→5600
「攻撃力 6300!?」
「サイバー・プリマでレッドアイズ・ブラックメタルドラゴンを攻撃!!」
回り始めたサイバー・プリマは竜巻となって、レッドアイズ・ブラックメタルドラゴンに向かって行く
「「─終幕のレベランス!!」」
明日香とみさとの同時の掛け声でサイバー・プリマは回転しながらレッドアイズ・ブラックメタルドラゴンに迫る中、吹雪は残りの伏せカードを開いた
「ッリバースカード発動!!
─罠カード『砂塵の大竜巻』、みさとちゃんのドラゴン族・封印の壺を破壊する!!」
カードから出て来た竜巻が、みさとの前にある壺を粉々に砕いた
「くっ…!!」
「さあ万丈目くん、君の邪魔をする壺は破壊された
僕はここまでだけど、君の想いを明日香に届けるんだ!!」
「お義兄さん!!」
そしてサイバー・プリマの攻撃が、レッドアイズ・ブラックメタルドラゴンを破壊した
「うわあああーっ!!」
吹雪 LP 2700→0
「お義兄さん!!」
「ふぅ…万丈目くん、どうやら明日香とみさとちゃんの友情の力は本当に一筋縄ではいかないみたいだよ」
「お義兄さん……こうなったら、意地でもデュエルに勝利して天上院くんのハートを奪ってやる!!」
「万丈目くん……;」
「悪あがきはみっともないわよ
いい加減にしなさい、見苦しいっての
カードを1枚伏せて、ターン終了よ」
自棄を起こしたように叫んだ万丈目に明日香が頭痛を感じている隣で、みさとは万丈目にボロクソに言い放った
「……容赦無しなんだな」
「少し、可愛そうに思えたな…」
隼人と三沢がみさとに引きながらも、万丈目は自分のターンを開始した
「万丈目ー、一体何言ってんだー?」
「やかましい!!
貴様にはオレのこの純粋な想いなど分かるまい!!」
「「どこが純粋!?」」
万丈目の一言に、翔とみさとが同時にツッコんだ
「だが、状況は万丈目の逆転のチャンスがない訳ではないな」
「確かに、サイバー・プリマを強くしているトークン達の攻撃力・守備力は0
次の万丈目のターンでLV7の効果で破壊される可能性は充分有る
団結の力そのものを破壊してしまうという手も有るし…」
「…届け、天上院くんへのボクの想い!!
ボクのターン、ドロー!!」
引いたカードに万丈目は顔を輝かせた
「やはり天はボクを見離してはいなかった!!」
「まさか、何か強力なカードを引いたとでも言うの!?」
「その通りさ!!
ボクはフィールドのアームド・ドラゴンLV7を生け贄に捧げて進化させる!!」
「アームド・ドラゴンを更に進化!?」
「って事は……」
「アームド・ドラゴンの最終形態…!!」
「─出でよ、『アームド・ドラゴンLV10』!!」
LV7が更に一回り大きくなって、万丈目のフィールドに現れた
アームド・ドラゴンLV10
☆10 風属性 ドラゴン族 ATK 3000 DEF 2000
「天上院くん、今度こそボクの想いを受け取ってくれ!!
アームド・ドラゴンLV10で、天上院くんにダイレクトアタック!!
─アームド・ラブ・バニッシャー!!」
《アームド・ラブ・バニッシャー!!!?》
技名に全員がツッコむ中、アームド・ドラゴンは明日香に中にハートマークが混ざった大きなビームを発射した
「明日香のライフはたった400、この攻撃が通ったら…!!」
「明日香!!」
「─罠カード『ホーリージャベリン』を発動!!
相手の攻撃モンスターの攻撃力分のライフを回復する!!」
「LV10の攻撃力は3000、この攻撃は無意味になるな」
明日香の頭上に現れた聖なる槍から放たれた光を浴びた明日香は、ライフを回復してアームド・ドラゴンLV10の攻撃を受け切った
「あああぁぁーッ!!」
明日香 LP 400→3400→400
「まだだ!!
─罠カード『破壊輪』!!」
[[[なっ……!?]]]
「っ……!!」
万丈目の伏せカードにみさとは息を飲み、三騎士達は目を見開いて絶句した
「フィールド上のモンスター1体を破壊して、その攻撃力分のダメージをお互いのプレイヤーは受ける
天上院くん、この痛みは愛の痛み
この痛みを分かち合う事で、ボクはこのラブデュエルを完成させる!!」
アームド・ドラゴンの首に付けられた首輪に、明日香は顔を引き攣らせた
「ここで破壊輪か…!!」
「まだこんな策を残しているとは!!」
「「「明日香/さん!!」」」
(ダメ、もう打つ手が無いわ…ごめんなさいみさと……)
誰もが明日香の脱落を想像した瞬間、みさとの大声がその場に響いた
「─リバース発動、速攻魔法『禁じられた聖衣』!!」
発動されたカードから出て来た白い衣が、アームド・ドラゴンに装着され破壊輪を弾き飛ばした
「フィールド上の表側表示モンスター1体は、このカードを発動させたターンのエンドフェイズまで攻撃力が600ダウンし効果の対象にならず効果では破壊されない!!
よって破壊輪は不発!!」
アームド・ドラゴン Lv10 ATK 3000→2400
「上手い!!
これなら守りきれる!!」
「ふぅ…また助けられたわ
みさと、ありが…みさと!?」
ホッと一息ついた明日香が横を向くと、脅えたようにガクガクと震えてその場に座り込むみさとがいた
「みさとさん!?」
「どうしたんだ!?」
「様子がおかしいぞ!!」
「しっかりしろ、みさとくん!!」
「みさと、どうしちまったんだよ!?」
「みさと!!」
駆け寄ろうとした明日香を、みさとは弱々しく片手で制した
「え…?」
「今は…デュエル中よ……途中で、放棄するような真似は……絶対にダメ……」
「でも、あなたが…!!」
「あたしは、平気……」
[お嬢……ッ]
[ッ…十代くん、明日香ちゃんに伝えて下さい!!
「このデュエルを早く終わらせて」と!!]
[ああ、お前にしか頼めない!!]
「へ?
あ、ああ…分かった」
クィーンとジャックの切羽詰まった声に戸惑いながら、十代は明日香に叫んだ
「明日香、このデュエルを早く終わらせてやってくれ!!
クィーンとジャックがそう言ってんだ!!」
「十代……わかったわ!!」
元の立ち位置に戻った明日香は、手札の1枚を見た
「何かよく分からんが、ボクと天上院くんとの愛を邪魔するのは許さん!!
ダークソードで羊トークン1体を攻撃!!」
万丈目のフィールドの闇魔界の戦士 ダークソードの剣が、みさとのフィールドの黄色の羊トークンを斬り裂いた
「…モンスターが減った事で……団結の力の効果で、攻撃力と守備力がダウン…」
サイバー・プリマ ATK 6300→5500 DEF 5600→4800
「…エンドフェイズが来た為、禁じられた聖衣の効果は切れる……」
アームド・ドラゴンに纏わりついていた聖衣がスゥッ…と消えていく
アームド・ドラゴン Lv 10 ATK 2400→3000
「(力を貸してね…)
私のターン、ドロー!!
魔法カード 強欲な壺、デッキからカードを2枚ドローする
─そしてフィールド魔法『祝福の教会 -リチューアル・チャーチ』を発動!!」
海岸があっという間に、教会のバージンロードに変わっていく
「これは…教会?
そうか天上院くん、この教会にボクと君がいる
つまりこの光景を見せて、ラブデュエルを完成させるんだね!!」
「全く違うわ…リチューアル・チャーチの効果発動
手札の魔法カードを1枚墓地へ送り、デッキから儀式魔法カードを手札へ加える」
明日香は手札の装備魔法を1枚墓地へ送り、デッキから1枚の魔法カードを手札へ加えた
「─私は手札に加えた儀式魔法『機械天使の儀式』を発動!!
この儀式魔法はサイバー・エンジェルモンスターの儀式召喚に必要なカードよ」
教会のバージンロードが、あっという間に銀色に色を変えていく
「レベルの合計が召喚するモンスター以上になるように、手札かフィールドからモンスターを墓地へ送る
私は手札からレベル6の『マインド・オン・エア』を墓地へ送り……『サイバー・エンジェル -韋駄天-』を攻撃表示で儀式召喚!!」
明日香のフィールドに、全身ピンク色の近未来風なスーツに身を包んだ女性が現れた
サイバー・エンジェル -韋駄天-
☆6 光属性 天使族 ATK 1600 DEF 2000
「ダメだ!!
攻撃力 1600じゃ、とても敵わないよ!!」
「いや、明日香のことだし何か有るんだろうぜ」
翔の焦った声に、十代は何かの確信を持ったような口調で言い切った
「十代の言う通りよ、翔くん
-韋駄天-の効果、-韋駄天-が儀式召喚に成功した時、墓地の魔法カードを1枚手札へ加える
私はリチューアル・チャーチの効果で墓地に送った装備魔法『リチュアル・ウェポン』を手札へ加えて-韋駄天-に装備!!
リチュアル・ウェポンは、レベル6以下の儀式モンスターに装備可能な装備魔法
攻撃力と守備力をそれぞれ1500ポイントアップさせる!!」
サイバー・エンジェル -韋駄天-を淡いオーラが包み、パワーアップしていく
サイバー・エンジェル -韋駄天- ATK 1600→3100 DEF 2000→3500
「攻撃力 3100、アームド・ドラゴンを上回った!!」
「だが、例え倒したところで削られるライフはたった100…」
「このターンではまだ、万丈目を倒しきれない……」
「─いいえ、このターンで終わらせるわ」
亮と三沢の声に答えるように、明日香は断言した
「バカな…!?
ボクのライフは1100、-韋駄天-だけではどうする事も出来ないじゃないか!!」
「気付いていないの万丈目くん?
儀式召喚は特殊召喚、私はまだ通常召喚を行っていない」
「あっ…!!」
「─…私は『クィーンズ・ナイト』を通常召喚!!」
《クィーンズ・ナイト!!!?》
明日香のフィールドのサイバー・エンジェル -韋駄天-の隣に、いつもみさとを支え続けている女騎士が現れた
クィーンズ・ナイト
☆4 光属性 戦士族 ATK 1500 DEF 1600
「エクスチェンジでみさとが明日香に渡したのは、クィーンだったんだ……」
「そうよ
今回は力を貸してね、クィーン」
[勿論です、よろしくお願いしますね明日香ちゃん]
届かないと分かっていても、クィーンは明日香に声をかけていた
「だが、クィーンズ・ナイトの攻撃力ではボクのモンスターには敵わない!!」
「まだ私には手札が1枚残っているわ
─装備魔法『魔導師の力』をクィーンに装備!!
装備モンスターの攻撃力と守備力を、自分フィールドの魔法・罠ゾーンのカードの枚数×500アップさせるわ」
「何ィ!?」
「明日香のフィールドの魔法・罠ゾーンのカードは、フィールド魔法も込みで3枚」
「×500…1500アップか」
クィーンズ・ナイト ATK 1500→3000 DEF 1600→3100
「(このままダークソードを攻撃すれば、万丈目くんのライフを削り切れる…けどそれでは多分、万丈目くんも兄さんも懲りない…ならッ)
バトルよ!!
-韋駄天-でアームド・ドラゴンLV10を攻撃!!」
一気に駆け出したサイバー・エンジェル -韋駄天-の鋭い蹴りが、アームド・ドラゴンを破壊した
「ぐう……っ!!」
万丈目 LP 1100→1000
「これで終わりよ!!
私達の結束の力、受けてみなさい!!
クィーンズ・ナイトで闇魔界の戦士 ダークソードを攻撃!!」
一気に駆け出したクィーンが闇魔界の戦士 ダークソードに剣を構えた
[みさとちゃんを苦しめた報いです、覚悟なさい!!]
「[─クィーンズ・セイバー・クラーッシュ!!]」
明日香とクィーンが同時に叫び、闇魔界の戦士 ダークソードはクィーンの一太刀を受け、衝撃が万丈目を襲った
「ぐわあああーっ!!」
万丈目 LP 1000→0
デュエルが終わるとスウッと立体映像が消え、負けた事にショックを受けた万丈目はその場に蹲った
「ぐっ……デュエルに負けた、恋にも敗れた…だがオレは諦めん
何故ならオレは、一・十・百・千…万丈目サンダー……」
掛け声と共に復活しようとした万丈目だが、再び崩れ落ちた
「明日香、どうしてこんなにカッコいい万丈目くんに惚れないんだ……って、話を聞いてくれー!!」
崩れ落ちた万丈目に泣きながら寄りそう吹雪を無視して、明日香や十代達は震え続けているみさとに寄り添った
「みさと、大丈夫か!?」
「な…何とかね……」
「でも、顔色が真っ青なんだな…」
「今すぐ休んだ方が良いっスよ」
「ありがと…でも、ホント大丈夫…」
「─…なあ、何があったんだよ?」
《十代/アニキ!!!?》
単刀直入に言った十代に、翔達が目を見張って十代を見た
「オレ達一緒に戦った仲間だろ!?
辛い事が有るなら、言ってみてくれよ」
いつになく真剣に言う十代に、みさとは面食らい小さく笑いだした
「……はは、まさかアンタに説教される日が来るなんてね…」
「どういう意味だよ!?」
「……もう少しだけ待って、心の準備が要るのよ…準備が出来たら、話すから」
「…おう、分かった」
一段落ついた途端、その場でゴゴゴゴゴ……ッと強い振動が十代達を襲った
今更ながらの補足説明です
天よりの宝札 命削りの宝札 破壊輪…最低でもこの3枚はアニメ効果またはエラッタ前の効果を使用します
これから増えていく事もあると思いますが、悪しからずです
…今回の-韋駄天-の効果も、アニメ効果を使用しています