「これ、何の集会なんスかね?」
「なんでも、鮫島校長が帰って来たみたいよ」
「ああ!!
なんか凄いお土産でもあるんだろうな~」
長期間デュエルアカデミアを留守にしていた鮫島校長が帰って来た翌日、生徒達は召集をかけられた
「オレは鮫島校長はあまり見た事が無いザウルス」
「わたしもです
直ぐに出張に出られてたから……」
「能天気で後先考えないタイプのバカ、がデフォね
何だかんだ、去年は散々振り回されたし…」
「先輩…;」
「お姉様…;」
明後日の方向を見るみさとに剣山とかりんは頬を引き攣らせていると、扉が開かれ鮫島校長が入って来た
鮫島校長はそのまま教壇の真ん中に立ち、ピンマイクを使って生徒達に話を始めた
「久しぶりだね、諸君
…私が居ない間に見慣れない生徒が増えたようだが……」
鮫島校長の目線の先はクロノスとナポレオンに向き、当人達はビクビクと脅えていた
「それはいいでしょう……今日は皆に、素晴らしいプレゼントを持ってきた」
鮫島校長の一言に、生徒達はざわざわと騒ぎ出す
咳払いをしてから、鮫島校長は静かにと伝えた
「ゴホンッ…私のプレゼントは……コレだよ」
パチンと指を鳴らした後に、鮫島校長の背面の画面に『GX』とかかれた紋章のバッジが映し出された
「─世界中のジェネレーションネクスト、ナンバー1を決める為のデュエル、名づけて『ジェネックス第1回大会』の開催を宣言する
アカデミア高等部には全員が参加資格を持ち、他校の代表者やプロも参加出来る…プロ アマ オープンの大会なのだ!!」
教室中がワアアアッと歓声に包まれる
「って事は、カイザーやエド…みさととも闘えるって事か!?」
「そういう事になりそうね~」
ワクワクしている十代の隣で、みさとはやる気の無さそうな声を出した
「みさとさん、あんまり乗り気じゃないっスね」
「ってか、この事知ってたし」
「そうなんですか?」
「修学旅行で双六おじいちゃんとKCに殴り込みした時にね」
「殴り込みって……;」
「デュエル場はこの島内全体とする、参加者にはこの資格メダルが与えられる」
その後、鮫島校長はルールを淡々と説明を始めた
参加者は1日1回デュエルをする義務がある、最初に挑戦されたデュエルを拒むことは出来ない
勝った者は相手のメダル全て手に入れることができ、最終的にメダルを持つ者2人が決勝に進める
「優勝者には取って置きのプレゼントを用意してある」
「よっしゃあ!
絶対優勝してやるぜ!!」
鮫島校長の話に、十代は飛び跳ねる勢いで立ち上がった
「でも、いつかみたいにトメさんのキッスだったりして……;」
「ゲッ…」
「あぁ~…有り得るわねぇ~……;」
「ぇ、先輩…?」
「今、何て言ったドン…?」
様々な意味で真っ青になった十代達が教壇に陰にいるトメさんを見ると、トメさんからはウインクが返された
「ま、まさかな……;」
その様子に、嫌な汗を流し始めた十代だった
集会が終わると、十代達はメダルを見つめてどんなデュエリストが来るかを想像していた
「どんな奴が来るんだろうなー」
「さあ?
まあでも、コレはいい機会だわ」
「どういう事だドン?」
ニヤリと笑うみさとを見て、隣を歩く剣山はキョトンと首を傾げた
「このジェネックスのルールを利用して、光の結社を根こそぎ潰してやれば良いのよ
んで、その内出て来るあのおバカトリオをどついて正気に戻す!!
ンフフ、完璧ね…」
「「おバカトリオ」って…;」
「もしかして、万丈目くん・明日香さん・三沢くんの事っスか?」
「何かおジャマトリオみたいな言い方だな」
「良いじゃないのよーっ!!
似たようなモンじゃない!!」
苦笑する翔と十代に言い返すみさとの上で、三騎士達は話を聞いていた
[まあ、確かにな]
[この機会を活かさない手はありませんね]
[光の結社とは、全面的に戦わねぇといけねぇからな]
「たくさんメダルを集めた人が勝ちだね」
「最後に残った奴を倒せば同じことだろう」
「獲得したメダルの数が、成績に影響するって噂を聞きましたよ?」
「どっちにしろ、過酷なサバイバルザウルス」
「燃えてきたぜ!!
早速誰かやらねーか?」
十代が翔と剣山にデュエルを申し込むが、2人はススススス…と十代の傍から離れる
「僕はしばらくは様子を見ることにするよ」
そう言って、エドは去って行った
「ちぇ、アイツ省エネモードかよ……なぁみさと、オレとデュエルしねーか?」
「あたしは
「わたしは、お姉様について行きますぅ~!!」
みさととかりんに振られた十代は、懲りずに翔と剣山を見る
「1度メダルを失ったら、資格が無くなっちまうドン!!
初戦はもっと軽い奴とやりたいザウルス」
そう言って剣山は口元を歪ませ、翔を見た
その視線の意味に気付いた翔は、身体を震わせ逃げようとそっと脚を後ろに出す
一旦この場を退却しようとしたが、いつの間にか翔の周りに人だかりが出来ていた
「嫌な視線……」
「なあ、どうドン?
丸藤先輩~?」
「うっ……うわあぁぁああぁーっ!!」
悲鳴を上げて一目散に逃げ出した翔を他の生徒も追って行った
ポツーン…とその場に残ったのは、十代・みさと・かりんの3人だった
「翔先輩…;」
「まあ、御愁傷様……;」
そんな翔を見て、かりんとみさと…そして三騎士達とクリボーは合掌していた
十代達はそのまま、何をするでも無く海岸まで歩くと人だかりを見つけた
「何でしょうね、あの人だかり?」
「誰かデュエルしてるのか!?
行ってみようぜ!!」
「ちょっと十代!!」
我先にと走り出す十代を、みさととかりんは追い掛けた
人だかりの中心には、5人のイエロー生が倒されていた
対峙するように立っていた1人のブロンドヘアーの少女は、イエロー生達を指差した
「ヘイ!!
デュエルのホンバ、ジャパンのデュエリストはこんなものですカー!?
弱すぎテ話にならないネ!!」
「くっくっそぉー…っ!!」
悔しさに歯軋りするイエロー生達を無視して、その少女は周りを見渡した
「NEXT、次は誰ですカー?」
周りにいた生徒達は、尻込みしたように顔を見合わせた
「オゥ……もう終わりですカ?
ユー達、臆病者ネ!!
ヘイ、チキンボーイズ!!」
「はーい、はいはい!!
次はオレだ!!」
生徒達を嘲笑う少女に、人だかりを押し退けて十代が入って来た
「ワッツ?
ユーが相手ネ?」
「おうっ!!」
デュエルディスクを構えようとする十代を見て、周りの生徒達が十代を止めた
「止めとけよ遊城!!」
「あの人はプロだぞ」
「そうなのか?」
キョトンとする十代に、少女は怒り出した
「ガッテム!!
ユーはミーを知らないですカ!?」
「あ、ああ…悪い」
「この人は、プロとしては駆け出しだけど腕は確かなデュエリスト
『エンジェリーナ』のジニー・ナイツだよ!!」
「イエス!!
バッド、エンジェリーナのネームは嫌いでース
止めなさーイ!!」
「ヒィ!!」
少女…ジニーに睨まれた生徒が怯えたような声を出した
「ちょっと十代!!
どうしたのよ!?」
「十代先輩、待ってください!!」
そこに人だかりをかき分けて、みさととかりんが入って来た
「よぉみさと・かりん」
「ワッツ!?」
名前を聞いたジニーが、一気に顔色を変えた
「今からさ、プロとデュエルする「ヘイ ユー!!」
十代を遮り、ジニーはみさとを指差した
「ん?
……You do something to me is the business?」
「イエス!!」
綺麗な発音で話された英語に、十代達はちんぷんかんぷんになっていた
「な、なぁみさと…今、何て言ったんだ?」
「簡単に訳すと「アンタ、あたしに何か用?」って言ったのよ」
「へぇ~……;」
「英語ペラペラなお姉様も素敵…!!」
露骨に引く十代の隣で、かりんは羨望の眼差しでみさとを見ていた
そんなみさとを、ジニーは片言ながらも日本語で話し出す
「ユーがヴァルキリーですカ!?」
「(無駄に英語を使ってやる必要はなさそうね……)
うん、そうよ」
「見つけまーシタ、ミーの敵を……!!
ヘイ ユー、ミーとデュエルをしなサーイ!!」
「ちょっと待てよ!!
オレとのデュエルは「シャラップ!!」
十代を一蹴したジニーは、みさとにデュエルディスクを構えた
「ミーはユーに大切なモノを奪われまーシタ、復讐させて貰いマース!!」
「「大切なモノ」」?」
「みさと、お前何したんだよ!?」
首を傾げるかりんの隣で、十代はみさとに振り返った
「知らないわよ!!
っていうか、コイツに会ったのも今日が初めてよ?」
[確かに、そうだよな]
[けどあの嬢ちゃん、相当お嬢を恨んでるみたいだぜ?]
[一体、何があったというのでしょうか…?]
心当たりの無い恨みに、みさとは三騎士達と一緒になって考え込んだ
「ヘイ!!
早く構えなサーイ!!
それとも、ミーに負ける事が怖いですカー?」
「冗談でしょ?
駆け出しなんかに負けてあげる程、このみさとちゃんは甘い女じゃないわ!!」
「オゥ…これがジャパンの言葉の「男前」デスネ!!
ユーのバストとピッタリネ!!」
その場にブチ…ッという穏やかでは無い音が響いた
「……十代・かりん、下がんなさい」
「へ?」
「お姉様?」
数歩前に出たみさとは、自分のデュエルディスクを起動させた
「……あたしへの恨みとか、んなのどうでもいいわ…コイツ、ブッ飛ばす…!!」
[あーあ、お嬢がキレた]
憤怒の表情でジニーを睨むみさとを見て、キングはため息まじりに呟いた
「今こそ、積年の恨みを晴らしてあげマース!!」
「ごちゃごちゃうるさいわね、かかって来なさい!!」
「「─
こうして半ば勢いで、デュエルが開始された
「みさとさんがデュエルを…!!」
「実質、プロ同士のデュエルだ!!」
「これは見物だぞ!!」
ジニーに脅えていた生徒達は、あっという間にギャラリーになった
ジニー LP 4000
みさと LP 4000
「ミーから行きマース、ドロー!!
─ミーは手札から速攻マジック『光神化』を発動しマース!!
手札の天使族モンスター1体を、攻撃力を半分にして特殊召喚デス!!
Go、『幻奏の音女 オペラ』!!」
ジニーのフィールドに現れた歌姫の少女は、ララララララ…と歌いながらポーズを決めた
幻奏の音女 オペラ
☆4 光属性 天使族 ATK 2300 DEF 1000
「光神化のエフェクトで、オペラの攻撃力は半分になりマース!!」
幻奏の音女 オペラ ATK 2300→1150
(異名の通り、コイツ天使族デッキ使い…?
しかも幻奏…また面倒なのを…)
ジニーのカードを見て、みさとは瞬時に相手のデッキを理解した
「ネクスト、オペラをイケニエにして…Go、『ヴァルキリー』!!」
ジニーのフィールドの幻奏の音女 オペラが消えて、黄色の服を来た天使の女が現れた
ヴァルキリー
☆5 光属性 天使族 ATK 1800 DEF 1700
「何だ?
生け贄召喚したのに、たった攻撃力 1800のノーマルモンスター?」
「何を考えているのでしょうか…?」
ジニーのやり方に十代とかりんが首を傾げると、ジニーに負けたイエロー生達が答えた
「オレ達もそれが不思議だったし、ナメもした…」
「けどあの人、何度倒してもヴァルキリーを呼び出すんだ!!」
「…どういうつもり?」
「シャラップ!!
リバースカードを1枚セット、ミーはターンエンド」
「あたしのターン、ドロー
『異次元の女戦士』を召喚!!」
みさとのフィールドに、近未来風なスーツに身を包んだ金髪の女戦士が現れた
異次元の女戦士
☆4 光属性 戦士族 ATK 1500 DEF 1600
「ヴァルキリーを攻撃!!」
異次元の女戦士がヴァルキリーに斬りかかる前に、ジニーの伏せカードが開いた
「リバースカード オープン!!
─トラップカード『モンスターレリーフ』!!
相手のバトルの時、ミーのフィールドのモンスター1体を手札に戻して、手札からレベル4のモンスター1体を特殊召喚ネ!!
ミーはヴァルキリーを手札に戻して、『幻奏の音女 タムタム』を守備表示で特殊召喚しマース!!」
ジニーのフィールドのヴァルキリーがいなくなり、代わりに太鼓とバチを持った少女が現れた
幻奏の音女 タムタム
☆4 光属性 天使族 ATK 1000 DEF 2000
「(ダメージを受けるのはあたしだけ、これじゃあ効果を発動させるだけ損ね)
…攻撃を中断するわ
カードを2枚伏せて、ターン終了よ」
「ミーのターン、ドロー
─マジックカード『天使の施し』発動ネ
デッキからカード3枚ドロー、手札2枚をセメタリーに送りマース
ミーは3枚ドロー、ヴァルキリーと『クリスタル・ローズ』をセメタリーに送るネ
─本気でいきま-ス、マジックカード『融合』発動ネ!!
フィールドの幻奏の音女 タムタムと、手札の『幻奏の音女 アリア』をフュージョン…融合しマース
カモン、『幻奏の音姫 マイスタリン・シューベルト』!!」
ジニーのフィールドに、黒と赤のドレスに身を包んだ指揮棒を持った女性指揮者が現れた
幻奏の音姫 マイスタリン・シューベルト
☆6 光属性 天使族 ATK 2400 DEF 2000
「うおおおッ!!
あの人も融合使いか!?
オレもデュエルしてぇー!!」
「先輩、どっちの応援をしてるんですか!?」
融合召喚を決めたジニーに興奮しながら目を輝かせる十代を、かりんは十代の上着を引っ張りながら必死に止めていた
「セメタリーに行ったタムタムのエフェクト発動ネ
タムタムが融合に使われてセメタリーに送られた時、ミーのフィールドの幻奏モンスター1体の攻撃力を500ダウンさせてユーに500のダメージを与えマース」
幻奏の音姫 マイスタリン・シューベルト ATK 2400→1900
みさと LP 4000→3500
「アーンド、シューベルトのエフェクト発動ネ
シューベルトがフィールドにいる時1度だけ、お互いのセメタリーのカードを3枚まで除外出来マース
シューベルトの攻撃力は、このエフェクトで除外したカードの枚数×200アップするのデース
ミーはセメタリーのモンスターレリーフ オペラ ヴァルキリーを除外ネ、シューベルトの攻撃力を600アップさせマース!!
─コーラス・ブレイク」
ジニーの墓地の半透明な3枚のカードを吸収し、幻奏の音姫 マイスタリン・シューベルトはその歌声を披露した
幻奏の音姫 マイスタリン・シューベルト ATK 1900→2500
「ゴー、シューベルトでアタック!!
─ウェーブ・オブ・ザ・グレイト!!」
幻奏の音姫 マイスタリン・シューベルトの指揮棒から放たれた衝撃波が異次元の女戦士に当たる前に、みさとは伏せていた2枚のカードの片方を開いた
「─リバース発動、罠カード『不屈の闘志』
自分フィールドの表側表示のモンスターが1体の時、そのモンスターを対象に発動出来る
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで相手フィールドの攻撃力が1番低いモンスターの攻撃力分アップする
…といっても、アンタのフィールドにはその指揮者しかいないけどね」
「ワッツ!?」
「女戦士の攻撃力を2500アップさせるわ」
異次元の女戦士 ATK 1500→4000
「攻撃力 4000!?」
「スゲー!!
流石は伝説のデュエリストだ!!」
周りにいる生徒達の声を無視して、異次元の女戦士は衝撃波を自身の短剣で凪ぎ払って跳ね返した
「Nooooー!!」
ジニー LP4000→2500
「まだよ、異次元の女戦士の効果発動
このカードが相手モンスターと戦闘を行った時、このカードと相手モンスターと除外する
折角登場したのに悪いけど、その指揮者には退場してもらうわ」
異次元の女戦士が懐から投げたボールが地面に炸裂すると異次元の穴が開き、幻奏の音姫 マイスタリン・シューベルトは悲鳴をあげながら穴に引きずり込まれ、その後を追うように異次元の女戦士は自分から穴に飛び込んだ
「さあ、どうするの?」
「ノー……まだネ、ミーは通常召喚をしてマセーン
『幻奏の音女 カノン』を守備表示で召喚、リバースカードを1枚セットしてターンエンド」
ジニーのフィールドに青を基調にした衣装の歌姫が、守りの体勢で現れた
幻奏の音女 カノン
☆4 光属性 天使族 ATK 1400 DEF 2000
「あたしのターン、ドロー
─魔法カード『壺の中の魔導書』、互いにデッキからカードを3枚ドロー出来る」
「オゥ、ミーにアドバンテージをくれるつもりですカ?
いただくネ」
「アンタは今、手札無いからそうなるわね
『
みさとのフィールドに、尻尾のある鎧を纏った星の騎士が現れた
星因士 ウヌク
☆4 光属性 戦士族 ATK 1800 DEF 1000
「ウヌクの効果発動
召喚に成功した時、デッキからウヌク以外のテラナイトカード1枚を墓地に送る
デッキから『星因士 ベガ』を墓地に送るわ
─速攻魔法『
自分フィールドのテラナイト1体を対象に、このカードは発動出来る
対象にしたテラナイトモンスターと同名以外のテラナイトモンスター1体をデッキから特殊召喚し、対象にしたテラナイトモンスターをデッキに戻す
デッキから『星因士 アルタイル』を特殊召喚し、フィールドのウヌクをデッキに戻すわ」
みさとのフィールドの星因士 ウヌクが星の光に包まれ、光が消えると同時に青い翼を持った星の鎧を纏った騎士が現れた
星因士 アルタイル
☆4 光属性 戦士族 ATK 1700 DEF 1300
「特殊召喚したアルタイルの効果ッ
墓地のアルタイル以外のテラナイトモンスター1体を、守備表示で特殊召喚出来る
ウヌクの効果で墓地に送ったベガを特殊召喚よ!!」
「お姉さまは墓地を経由して、デッキから好きなカードを呼び寄せたという事ですね!!」
かりんの声を聞きながら、みさとのフィールドに星の鎧を纏った女性騎士が守りの体勢で現れた
星因士 ベガ
☆4 光属性 戦士族 ATK 1200 DEF 1600
「ベガの効果発動
特殊召喚に成功した時、手札からベガ以外のテラナイトモンスター1体を特殊召喚出来る
『星因士 デネブ』を特殊召喚!!」
みさとのフィールドの2人の星の騎士達の隣に、白鳥を模した星の鎧を纏い剣を構えた女性騎士が現れた
星因士 デネブ
☆4 光属性 戦士族 ATK 1500 DEF 1000
「スゲー…モンスター1体から次々に効果が繋がってく…」
「エド・フェニックスの時と同じだ…」
観戦する生徒達の感嘆の声を聞きながら、みさとはデュエルを続けた
「…特殊召喚したデネブの効果
デッキからデネブ以外のテラナイトモンスター1体を手札に加える、『星因士 シャム』を手札に加えるわ
─いくわよ、アルタイル ベガ デネブでオーバーレイ!!」
空に現れた大きな穴に、光の球に姿を変えた3人の星の騎士達が吸い込まれていく
「3体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築
エクシーズ召喚!!
─ランク4 夏の大三角の騎士 『
みさとのフィールドの大きな穴から屈強な星の騎士が現れ、その周りを3つの光の球が回り始めた
星輝士 デルタテロス
★4 光属性 戦士族 ATK 2500 DEF 2100
「オーマイガ…これが話に聞いたエクシーズ召喚ですカ」
「そうよ
アンタがあたしに何の恨みがあるか知らないけど、ここは一気にいかせてもらうわ
デルタテロスの効果発動、
─幻奏の音女 カノンを破壊よ、ステラ・ブレイク!!」
周りを回っていた光が星輝士 デルタテロスの剣に吸収され、剣のひと振りで幻奏の音女 カノンは悲鳴をあげながら光の斬撃に斬り裂かれた
「これで終わりよ、ダイレクトアタック!!
─スターライト・ブレード!!」
「攻撃力 2500、向こうのライフと同じだ!!」
「この攻撃が通ったら、お姉さまの勝ち…!!」
十代とかりんが明るい声を出す中、ジニーは伏せていたカードを開いた
「ジャスト モーメント!!
─トラップカード『ドレインシールド』発動ネ!!
相手モンスターのアタック1つを無効にして、アタックしたモンスターの攻撃力分のライフポイントをミーは貰えマース」
星輝士 デルタテロスの剣はジニーの前に張られたシールドに防がれ、シールドはキラキラと輝きながらジニーに降り注いだ
ジニー LP 2500→5000
「まあ、これくらいはやって貰わないとね
カードを2枚伏せて、ターン終了よ」
「Hey you、ミーにダメージを与えられなくて怒ってマスカ?」
「まあ、ほんの少しはね」
「OK……but、ミーはこれ以上の怒りをユーから与えられたネ!!」
「一体あたしがアンタに何をしたって言うのよ?
あたしには一切覚えが無いわ」
「シャラップ、ミーはユーを許しまセーン!!
ミーのターン、ドロー
─マジックカード『独奏の第1楽章』発動ネ
自分フィールドにモンスターがいない時、手札かデッキからレベル4以下の幻奏モンスター1体を特殊召喚出来マース!!
デッキからカモン、『幻奏の歌姫 ソプラノ』!!」
ジニーのフィールドに現れた1人の歌姫は、その綺麗な歌声で辺りの人々を魅了した
幻奏の歌姫 ソプラノ
☆4 光属性 天使族 ATK 1400 DEF 1400
「ソプラノのエフェクト発動ネ
ソプラノを特殊召喚した時、セメタリーのソプラノ以外の幻奏モンスター1体を手札にバックさせマース
ミーはセメタリーのカノンを手札に戻しマース
─マジックカード『
手札1枚をセメタリーに送って、除外されているミーのモンスター1体を自分フィールドに特殊召喚しマース
手札に戻したカノンをセメタリーに送って…カムバック、シューベルト!!」
ジニーのフィールドの幻奏の歌姫 ソプラノの隣に、歌姫の歌声に合わせて指揮棒を振るう幻奏の音姫 マイスタリン・シューベルトが戻って来た
「ソプラノのエフェクト、発動ネ
1ターンに1度、ソプラノを含めた幻奏の融合モンスター1体をチョイスするネ
チョイスした融合モンスターによって決められている融合素材モンスターを自分フィールドからセメタリーに送って、チョイスした融合モンスター1体を特殊召喚しマース
ソプラノとシューベルトをセメタリーに送ってフュージョン…カモン、『幻奏の華歌聖 ブルーム・ディーヴァ』!!」
ジニーのフィールドの歌姫と指揮者が融合の渦に呑まれ、融合の渦から華の妖精のようなモンスターが現れた
幻奏の華歌聖 ブルーム・ディーヴァ
☆6 光属性 天使族 ATK 1000 DEF 2000
「攻撃力 1000…?」
「わざわざ融合までして、何であんなモンスターを…?」
ジニーのモンスターのステータスに、十代とかりんは揃って顔を見合わせた
(さぁ~て、どんな厄介効果の使い手かしらね)
「バトル!!
ブルーム・ディーヴァで、デルタテロスにアタック!!」
「攻撃力が低いモンスターで攻撃!?」
「何考えてるんだ!?」
観戦する生徒達の声を無視して、ジニーは幻奏の華歌聖 ブルーム・ディーヴァを指差した
「バカも休み休み言うネ、ブルーム・ディーヴァのエフェクト発動しマース!!
ディーヴァはバトルでも効果でも破壊出来まセン、バトルのダメージも0デース
&、ディーヴァが特殊召喚されたモンスターとバトルしたダメージ計算後に発動出来マス
相手モンスターとディーヴァの元々の攻撃力の差分のダメージを相手に与えて相手モンスターを破壊しマース!!」
《はあぁぁっ!!!?》
説明された効果に、みさと以外の全員が声を揃えて絶叫した
「何だよそのインチキ効果!!」
「デタラメだろ!!」
「じゃあ破壊されるのは、みさとのデルタテロスだけじゃねぇか!!」
「攻撃力の差分は1500、お姉さまのライフは向こうのライフの半分以下の2000にまで下がります!!
お姉さま…!!」
かりんが悲鳴に近い声をあげると、ジニーは満足げな表情でみさとに嘲笑を向けた
「ユーのテシタの言う通りネ
これでユーは、更に追い詰められたネ!!」
「……あたし、かりんを手下だなんて思った事は無いんだけど
っていうか、その程度であたしに勝ったつもり?」
「Oh、ユーはバカですカ?
このフィールドはミーがアドバンテージを持っていマース!!
それは誰が見てモ、同じデース!!」
「─それはどうだろうな」
そこに、第3者の声が聞こえてきた
「ワッツ!?」
「「エド!!」」
声のした方では、エドが腕を組んで立っていた
「どうしたんだよ?」
「騒がしいと思って来てみたら、この有り様だ
まあ、このまま見物させて貰うとしよう」
「Oh…エド・フェニックスですカ
but、いくらプロの先輩だからといっても、このフィールドではミーが有利なのは変わりまセーン!!」
「なら、試してみるといい」
「オフコース!!
ブルーム・ディーヴァ、エフェクト発動ネ!!
─リフレクト・シャウト!!」
迎撃しようと星の光を放った星輝士 デルタテロスの攻撃を目の前に出した盾のような光で受け止めた幻奏の華歌聖 ブルーム・ディーヴァは、受け止めた光をそのまま跳ね返した
「─リバース発動、カウンター罠『エクシーズ・ブロック』!!
自分フィールド上のORU1つを取り除き、相手が発動したモンスター効果の発動を無効にして破壊する!!」
幻奏の華歌聖 ブルーム・ディーヴァの放った光は、星輝士 デルタテロスの前に張られた盾に防がれて再び跳ね返った
「ノー!!
ディーヴァは効果で破壊されまセーン!!」
「けどアンタのモンスターの効果は無効、破壊もダメージも受け付けないわ」
「シット…!!
リバースカードを2枚セット、ミーはターンエンド」
「あたしのターン、ドロー」
「あのブルーム・ディーヴァというモンスター、可愛い見た目をしていますが相当厄介な効果を持っています…」
「だが何も無敵という訳ではない、あのモンスターにも弱点はある」
「「え?」」
険しい表情で言うかりんに答えたエドに、かりんと十代は面食らった様子でエドの方を見ていた
「─…ここはシンプルに打破させてもらうわ、速攻魔法『禁じられた聖杯』発動
フィールド上のモンスター1体の攻撃力を、発動ターンの間だけ400アップさせる
この効果でブルーム・ディーヴァの攻撃力を400アップよ」
「オゥ、ヤケクソですカ?」
「んな訳ないでしょ?
聖杯の対象になって攻撃力を上げたモンスターは、このターンの間だけ効果が無効になるのよ」
「ワッツ!?」
フィールドに現れた聖杯の聖水を浴びた幻奏の華歌聖 ブルーム・ディーヴァは、体に力を漲らせた
幻奏の華歌聖 ブルーム・ディーヴァ ATK1000→1400
「これで破壊出来るわ…デルタテロスの効果
ORU1つを使用して、フィールド上のカード1枚を破壊する
─ブルーム・ディーヴァを破壊よ、ステラ・ブレイク!!」
辺りを回っていた光を再び剣に込めた星輝士 デルタテロスは、光の斬撃で幻奏の華歌聖 ブルーム・ディーヴァを斬り裂いた
「オーマイガァァーッ!!」
「まだよ、デネブの効果で手札に加えておいた星因士 シャムを召喚」
みさとのフィールドの星輝士 デルタテロスの隣に、星の鎧を纏った弓騎士が現れた
星因士 シャム
☆4 光属性 戦士族 ATK 1400 DEF 1800
「シャムの効果
召喚に成功した時、相手に1000ポイントのダメージを与える!!
─ステラアロー!!」
星因士 シャムは弓を引き絞り、ジニーに狙いを定めて星の光の矢を放った
「アアァゥ!!」
ジニー LP 5000→4000
「地味にエロい声出してんじゃないわよ、このままバトル!!
シャムでダイレクトアタック!!」
星因士 シャムは立て続けに弓を構えて、ジニーに矢を放った
「アアゥ!!」
ジニー LP 4000→2600
「デルタテロスでダイレクトアタック!!
─スターライト・ブレード!!」
「これが通ったら、残りのライフは100だ!!」
十代の興奮した声を聞きながら星輝士 デルタテロスがジニーに剣を振り下ろす前に、ジニーは伏せていた2枚のカードの片方を開いた
「ジャストモーメント!!
─トラップカード『ダメージ・ダイエット』発動ネ!!
このカードを使ったターン、ミーの受けるダメージを半分に出来マース!!」
「けどダメージを受ける事に変わりはないわよ、デルタテロスッ」
「アゥッ!!」
威力が半分になった星輝士 デルタテロスの剣を受け、ジニーはフラフラと数歩後ろに下がった
ジニー LP 2600→1350
「カードを1枚伏せて、ターン終了よ」
「ミーのターンネ、ドローしマース!!
─ドローしたマジックカード『天よりの宝札』ヲ発動!!
ミーもユーも、手札が6枚になるようにドローするネ」
ジニーとみさとは6枚のカードをデッキから引いて、互いの手札は6枚になった
「いきマース!!
─マジックカード『オスティナート』!!
ミーのフィールドにモンスターがいない時に、手札orデッキから幻奏融合モンスターの融合素材モンスター2体をセメタリーに送りマース
そしてチョイスした幻奏融合モンスター1体を、ミーのフィールドに特殊召喚ネ
ミーはデッキから『幻奏の音姫 プロディジー・モーツァルト』&『幻奏の音女 エレジー』をセメタリーに送りマース…カモン、『幻奏の音姫 スペクタキュラー・バッハ』!!」
ジニーのフィールドに響き渡る美しい歌声と共に、妖艶な雰囲気を持つ1人の歌姫が現れた
幻奏の音姫 スペクタキュラー・バッハ
☆7 光属性 天使族 ATK 2500 DEF 1800
「スペクタキュラー・バッハ、エフェクト発動ネ
このカードの特殊召喚に成功した時、ミーはデッキから幻奏モンスター1体を特殊召喚出来マース
カモン、『幻奏の音女 ソナタ』!!」
ララララララ…という歌声と共に、青を基調にしたドレスを着た歌姫が現れた
幻奏の音女 ソナタ
☆3 光属性 天使族 ATK 1200 DEF 1000
「ソナタのエフェクト発動ネ
特殊召喚したソナタがフィールドにいる限り、ミーの天使族モンスターの攻撃力と守備力は500アップネ」
「幻奏モンスターは全て天使族、幻奏の音女 ソナタの恩恵を受けられる」
エドの話を聞きながら、ジニーのフィールドの歌姫達は互いにセッションを行った
幻奏の音姫 スペクタキュラー・バッハ ATK 2500→3000 DEF1800→2300
幻奏の音女 ソナタ ATK 1200→1700 DEF 1000→1500
「─ネクスト、セメタリーのクリスタル・ローズ、エフェクト発動ネ
このカードがセメタリーにある時、ミーのセメタリーの融合モンスター1体を除外してクリスタル・ローズを守備表示で特殊召喚出来マース
ミーはセメタリーのマイスタリン・シューベルトを除外しマース…カムバック、クリスタル・ローズ!!」
ジニーのフィールドに、水晶で出来た薔薇の華のモンスターが現れた
クリスタル・ローズ
☆2 光属性 岩石族 ATK 500 DEF 500
「岩石族のモンスター…?」
「あれじゃあソナタの効果は受けれないぞ?」
かりんと十代がクリスタル・ローズの登場に首を傾げている隣で、エドは警戒したような表情を見せていた
「いや、アレは恐らく…」
「クリスタル・ローズのもう1つのエフェクト発動ネ
1ターンに1度、手札orデッキから幻奏モンスター1体をセメタリーに送りマース
このターンの間、クリスタル・ローズはセメタリーに送ったモンスターと同じモンスターとして扱えマスネ
ミーはデッキから『幻奏の音姫 ローリイット・フランソワ』をセメタリーに送り、クリスタル・ローズをフランソワの代わりにしマース」
ジニーのフィールドのクリスタル・ローズに、半透明な幻奏の音姫 ローリイット・フランソワが吸収された
「─リバースカードオープン、マジックカード『
(ブラフだったか…っ!!)
「このエフェクトで、ミーはセメタリーから融合のマジックカードと融合に使ったモンスター…幻奏の音女 タムタムを手札に戻しマース…そして融合を発動ネ
フィールドのローリイット・フランソワ扱いのクリスタル・ローズ&手札の幻奏の音女 タムタム・『幻奏の音女 セレナ』をフュージョン…融合しマース
カモン、『幻奏の華歌聖 ブルーム・プリマ』!!」
ジニーのフィールドに、黄色のドレスを纏った歌姫が現れ美しい歌声を披露した
幻奏の華歌聖 ブルーム・プリマ
☆7 光属性 天使族 ATK 1900 DEF 2000
「モンスターが、どんどん出て来ます…」
「やっぱりプロのデュエリストはスゲェ!!」
ジニーのデュエルにかりんが戦き十代が目を輝かせる隣で、エドは当然だと言わんばかりの顔をしていた
(フィールドを崩されたら、直ぐに上級モンスターを召喚して対応……まあ、プロを名乗るならばコレくらいはやって貰わないとな……と言っても、みさとはそこも読んでいるだろうがな……)
「セメタリーに行ったタムタムのエフェクト発動ネ
ブルーム・プリマの攻撃力を500ダウンさせて、ユーに500ポイントのダメージを与えマース!!」
フィールドに半透明な幻奏の音女 タムタムが現れて手にした太鼓とバチを鳴らし始めた
「うるっさ…ッ!!」
「シャラップ!!」
幻奏の華歌聖 ブルーム・プリマ ATK1900→1400
みさと LP 3500→3000
「ネクスト、ブルーム・プリマのエフェクト発動ネ
このカードの攻撃力は、このカードの融合の素材のモンスターの数×300ポイントアップしマース
ミーは3体のモンスターをフュージョンさせました、ブルーム・プリマの攻撃力は900アップネ
&ソナタのエフェクトで、攻撃力と守備力がプラス500ポイントアップしマース」
幻奏の華歌聖 ブルーム・プリマ ATK 1400→2300→2800 DEF 2000→2500
「─ダメ押しいきマース、永続マジック『フォルテッシモ』発動ネ!!
1ターンに1度、ミーのフィールドの幻奏モンスター1体をチョイスしてエフェクトを発動出来マース
チョイスした幻奏モンスターの攻撃力を、次のミーのスタンバイフェイズまで800ポイントアップされる事が出来るネ
ブルーム・プリマ、パワーアップ!!」
発動されたカードから聞こえてくる歌声に合わせて、ジニーのフィールドの歌姫達は合唱した
幻奏の華歌聖 ブルーム・プリマ ATK 2800→3600
「攻撃力 3600!?」
「無理だ…あんな滅茶苦茶な効果のモンスター、勝てっこない…」
「いくら
観戦する生徒達が次々と弱気な発言をする中、ジニーは総攻撃を開始した
「いきマース!!
スペクタキュラー・バッハ、デルタテロスにアタック!!
─エンドレス・フル・コーラス!!」
幻奏の音姫 スペクタキュラー・バッハの妖艶な歌声は衝撃波となり、星輝士 デルタテロスを襲った
みさと LP 3000→2500
「ッ…デルタテロスの効果!!
このカードがフィールドから墓地に送られた時、手札かデッキからテラナイトモンスター1体を特殊召喚出来る
手札から2体目のアルタイルを特殊召喚!!」
みさとのフィールドから消えた星輝士 デルタテロスのいた場所に、星因士 アルタイルが守りの体勢で現れた
「アルタイルの効果、墓地からベガを守備表示で特殊召喚
そして特殊召喚したベガの効果、手札からテラナイトモンスター1体を特殊召喚出来る
『星因士 カペラ』を守備表示で特殊召喚」
みさとのフィールドの星の騎士達の隣に、星の光の弦を武器にした星の騎士が守りの体勢で現れた
星因士 カペラ
☆4 光属性 戦士族 ATK 1100 DEF 2000
「シット!!
仕方ないデス…ソナタ、アルタイルにアタック!!
&ブルーム・プリマ、シャムにアタック!!
─ビクトリー・ソング!!」
幻奏の音女 ソナタの歌声が衝撃波となって守りの体勢の星因士 アルタイルを襲った直後、幻奏の華歌聖 ブルーム・プリマの歌声が星因士 シャムを襲った
「ぐうぅっ…!!」
みさと LP 2500→300
「リバースカードを2枚セット、ミーはターンエンド
アンド、オスティナートのエフェクト発動ネ
オスティナートを使ったターンのエンドフェイズにこのカードで特殊召喚した融合モンスターを破壊して、素材にしたモンスター1組が揃っていればその1組を特殊召喚出来マース
ミーはスペクタキュラー・バッハをセメタリーに送りマース…カムバック、エレジー&プロディジー・モーツァルト!!」
ジニーのフィールドの幻奏の音姫 スペクタキュラー・バッハが退場し、入れ替わるように蝶をモチーフにした真っ赤なドレスを着た指揮者と、紫を基調にしたドレスを着た歌姫が現れた
幻奏の音姫 プロディジー・モーツァルト
☆8 光属性 天使族 ATK 2600 DEF 2000
幻奏の音女 エレジー
☆5 光属性 天使族 ATK2000 DEF 1200
「スペクタキュラー・バッハのエフェクト発動ネ
このカードがセメタリーに送られた時、バッハ以外の幻奏モンスター1体を守備表示で特殊召喚出来マース
カムバック、ブルーム・ディーヴァ!!」
ジニーのフィールドに幻奏の華歌聖 ブルーム・ディーヴァが守りの体勢で戻って来た
「特殊召喚したエレジーのエフェクト発動ネ
特殊召喚したエレジーがフィールドにいる限り、ミーの天使族モンスターの攻撃力は300アップしマース」
「既に奴のフィールドには幻奏の音女 ソナタがいる
あのモンスターのエフェクトと掛け合わせると、攻撃力が格段に上がるぞ」
エドの話を聞きながら、ジニーのフィールドの5人の歌姫達の合唱は続いていた
幻奏の音女 ソナタ ATK 1700→2000
幻奏の音女 エレジー ATK 2000→2300→2800 DEF 1200→1700
幻奏の華歌聖 ブルーム・ディーヴァ ATK1000→1300→1800 DEF2000→2500
幻奏の華歌聖 ブルーム・プリマ ATK 3600→3900
幻奏の音姫 プロディジー・モーツァルト ATK 2600→2900→3400 DEF2000→2500
「スゲェ、これがプロの実力か!!
やっぱオレがデュエルしたかったな!!
みさとの奴、うらやましいぜ!!」
「1ターンで5体もモンスターを揃えた…しかも攻撃力 3000超えのモンスターは2体も…」
興奮してはしゃぎ続ける十代の隣で、かりんは怖じ気づいたような声をもらした
「ん?
かりん、何ビビってんだ?」
「当たり前じゃないですか!!
向こうで1番高い攻撃力はブルーム・プリマの3900…他にも高い攻撃力に強力な効果を持つモンスター達があんなに揃って…いくらお姉さまでも、今回ばかりは…」
「─お前は何を言っている?」
「「え?」」
不愉快そうに両腕を組んだエドは、そのままかりんに話し続けた
「確かに一見、みさとが圧倒的に不利に見える…だが向こうの手札は残り1枚、伏せカードはあるものの奴はカードを使い込んだ
それに対してみさとは、天よりの宝札の効果で手札が増えた
奴ならこの状況を逆転するのも、そう難しくは無い」
「エド…なんだかんだで、みさとの事認めてるんだな」
「うるさいぞ十代」
そっぽを向いたエドは、一瞬だけ十代の方を見た
(コイツは、僕がプロだという事を忘れているんじゃないだろうな…?)
「あたしのターン、ドロー
─リバース発動、魔法カード『魂の解放』
お互いの墓地のカードを合計5枚除外する
あたしの墓地のデネブと1枚目のアルタイルを、アンタの墓地の幻奏の音女 タムタム・幻奏の歌姫 ソプラノ・幻奏の音姫 ローリイット・フランソワを除外…これで条件は整った」
「ワッツ?
セメタリーのカードを除外しても、何の意味もありまセーン!!」
「それはどうかしらね?
このカードを除外されている自分の光属性モンスターが3体以上の時のみ、特殊召喚出来る
─来い、『ライトレイ ソーサラー』!!」
みさとのフィールドに、水色のラインの入った白いローブの魔法使いが現れた
ライトレイ ソーサラー
☆6 光属性 魔法使い族 ATK 2300 DEF 2000
「そ、そのモンスターに何が出来るのデスカ!?」
「こんな事が出来るのよ…ソーサラーの効果発動!!
除外されている自分の光属性モンスター1体をデッキへ戻す事で、フィールド上の表側表示のモンスター1体を除外する!!」
「Oh no!!」
「除外されているアルタイルをデッキに戻して…1番厄介な効果を持ってるエレジーを除外するわ
─ディメンション・スパーク!!」
ライトレイ ソーサラーの放った稲妻を纏った光の球が、幻奏の音女 エレジーに直撃して消えて行った
「シット…!!」
「バレてないとでも思ってた?
特殊召喚された幻奏の音女 エレジーがアンタのフィールドにいる限り、幻奏モンスターは効果で破壊されないんだもの
真っ先に対処するわよ…エレジーがいなくなった事で、アンタの歌姫達もパワーダウンよ」
幻奏の音女 ソナタ ATK 2000→1700
幻奏の華歌聖 ブルーム・ディーヴァ ATK1800→1500
幻奏の華歌聖 ブルーム・プリマ ATK 3900→3600
幻奏の音姫 プロディジー・モーツァルト ATK 3400→3100
「シット…ッ!!」
「そして『
みさとのフィールドに、顔を仮面で隠したレイピアを持つ星の騎士が現れた
星騎士 リュラ
☆4 光属性 戦士族 ATK 1200 DEF 1600
「リュラの効果
このカードの召喚に成功した時、デッキからテラナイト魔法カード1枚を手札に加える事が出来る
─この効果でデッキから『
自分フィールドのテラナイトカードの数だけ、フィールド上の魔法・罠カードを破壊する」
「みさとのフィールドのテラナイトは3体!!」
「相手の魔法・罠ゾーンのカードも3枚、全て破壊出来ます!!」
カードから出た星の光が隕石のように降り注ぐ中、ジニーは伏せていた2枚のカードを開いた
「リバースカード、オープン!!
─トラップカード『幻奏のイリュージョン』!!
ミーのフィールドの幻奏モンスター1体は、このターン相手のマジック・トラップカードのエフェクトを受けまセーン!!
ミーはブルーム・プリマをチョイスしマース
─&、永続トラップ『奇跡の降臨』発動ネ!!
除外されているミーのモンスターを、特殊召喚しマース!!」
(今アイツの除外されているカードで使える効果…タムタム?
それともソプラノかエレジー…?)
みさとが考え込む中、ジニーは除外されたモンスターカードをデュエルディスクにセットした
「─カムバック、ヴァルキリー!!」
《ゑ…》
フィールドに戻って来た天使を見て、ジニー以外のその場の全員が目を点にした
「…創星の因子の効果で奇跡の光臨とフォルテッシモを破壊
ヴァルキリーは破壊されて、ブルーム・プリマの攻撃力も更に下がるわ」
幻奏の華歌聖 ブルーム・プリマ ATK 3600→2800
「あの人、何でわざわざあんな使えなさそうなモンスターをデッキに入れてるんだ?」
「さあな…?」
観戦している生徒達の声に歯を喰い縛るようにギリリ…と音をたてたジニーは、ポツリポツリと話し出した
「……負けたくないデース
ミーはユーにだけは、絶対に負けたく無いデス…Because、ミーにはユーに大切なモノを盗られたからネ」
「はあ!?」
いきなりの発言にみさとは大声を出し、後ろで静観していた三騎士達は顔を見合わせた
「どういう事だよ、みさと?」
「窃盗でもしたのか?」
「んな訳ないでしょ!!
あたしには心当たりは全く無いわよ!!
…アンタ、ヤケにそのモンスターを庇うわね…あたしの
「イエス……ヴァルキリーはミーが初めてゲットしたカードネ……ミーはこのカードと一緒に強くなると誓いまーシタ……ミーは「ヴァルキリー」と呼ばれる為に、プロを目指しテ…そしてプロになりまシタ……バット!!」
そこで区切ったジニーは、怒りを露にしてみさとを睨み付けた
「ミーの前にユーがヴァルキリーと呼ばれていまーシタ!!
ミーの長年のドリームは、ユーに潰されたんデス!!」
「それって、完全な逆恨みじゃねぇ…?」
「それだけで恨まれてもなぁ……」
ジニーの怒りの理由に、ギャラリーの生徒達はヒソヒソと話し出す
「シャラップ!!
ミーはヴァルキリーと強くなりマース…」
「…分かったわ
─ベガ カペラ リュラで、オーバーレイ!!」
空に現れた大きな穴に、光の球に姿を変えた3人の星の騎士達が吸い込まれていく
「3体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築
エクシーズ召喚!!
─ランク4 『ナイト・バタフライ・アサシン』!!」
みさとのフィールドの大きな穴から青黒い蝶の戦士が現れ、その周りを3つの光の球が回り始めた
ナイト・バタフライ・アサシン
★4 闇属性 戦士族 ATK 2600 DEF 2000
「ナイト・バタフライ・アサシンの効果
ORU1つを使用して、このカードの攻撃力をフィールド上のORUの数×300アップさせる
フィールドのORUは2つ、アサシンの攻撃力を600アップさせるわ」
ナイト・バタフライ・アサシン ATK2600→3200
「─リバース発動、永続罠『
「アレって、お姉さまが最初のターンからずっと伏せていたカード…!!」
かりんの声を聞きながら、みさとは手札のカード1枚をデュエルディスクにセットした
「1ターンに1度、自分か相手のメインフェイズ時に発動
自分フィールドのレベル7の光属性 ドラゴン族モンスター1体を持ち主の手札に戻すか、手札からレベル7の光属性 ドラゴン族モンスター1体を特殊召喚出来る」
「レベル7の光属性 ドラゴン族モンスター…」
「みさとのデッキにはアイツがいるぜ!!」
エドと十代が何が出て来るかを予想する中、みさとは口上を唱え始めた
「─優しき光が全ての闇を振り払う 純粋な想いよ その翼に宿れ!!
眩け『ホーリー・ナイト・ドラゴン』!!」
パアアァァッと眩い光が降り注ぐと、みさとのフィールドに薄桃色のドラゴンが降り立った
ホーリー・ナイト・ドラゴン
☆7 光属性 ドラゴン族 ATK 2500 DEF 2300
「
「アンタの心意気は認めるわ
だから、この子でトドメをさしてあげる
─魔法カード『受け継がれる力』発動
自分フィールドのモンスター1体を墓地に送り、自分フィールドの他のモンスター1体を選択
選択したモンスターの攻撃力を、発動ターンの間だけ墓地に送ったモンスターの攻撃力分アップさせる
ライトレイ ソーサラーを墓地に送り、その攻撃力 2300をホーリー・ナイトに加える」
光となって消えたライトレイ ソーサラーは、キラキラと舞いながらホーリー・ナイト・ドラゴンに吸収された
ホーリー・ナイト・ドラゴン ATK 2500→4800
「攻撃力 3200と4800…!?」
「奴のセメタリーのダメージ・ダイエットは、除外すればもう1度エフェクトを使える
だがナイト・バタフライ・アサシンで幻奏の音女 ソナタを攻撃しても、ホーリー・ナイト・ドラゴンで幻奏の音姫 プロディジー・モーツァルトか幻奏の華歌聖 ブルーム・プリマを攻撃しても奴のライフ以下のダメージにはならない…勝敗は決した」
エドが言い切ると、みさとはホーリー・ナイト・ドラゴンに指示を出した
「舞い上がれ、ホーリー・ナイト!!
プロディジー・モーツァルトを攻撃!!」
ホーリー・ナイト・ドラゴンが幻奏の音姫 プロディジー・モーツァルトを攻撃し始めると、ジニーは最後の手札に指を滑らせた
「(まだデース!!
ミーの最後の切り札が有りマース
このカードはミーの幻奏モンスターが相手のモンスターとバトルするダメージ計算の時に手札からセメタリーに送れば、相手のモンスターの攻撃力と守備力を0に出来マース)
─手札の『幻奏の音女 スコア』のエフェクト発d」
ジニーがカードを発動させようとすると、カードは飛んできた光の短剣に貫かれてジニーの後方に突き刺さった
「ワッツ!?」
「『オネスト』じゃなかったのね
─罠カード『光の封札剣』
相手の手札をランダムに1枚選んで裏側表示で除外
このカードの発動後、相手ターンで数えて4ターン目の相手スタンバイフェイズに、そのカードを相手の手札に戻す
これでアンタのカードを封じたのよ」
「oh…!!」
「これで終わりよ
─浄化の炎 ホーリー・フレイム・ブレス!!」
ホーリー・ナイト・ドラゴンの放った浄化のブレスが、幻奏の音姫 プロディジー・モーツァルトを直撃してジニーのライフを削りきった
ジニー LP 1350→0
「みさとさんの勝ちだ!!」
「流石はお姉さまです!!」
「ガッチャ!!
最高だったぜ、みさと!!」
「まぁね まぁね、任しといて!!」
周りから褒められ、みさとは鼻高々になっていた
デュエルに負けたジニーは呆然と、その場に立ち尽くしていた
「ミーの負け……ホワイ……?
どうして、ミーは……」
「答えは簡単だ」
立ち尽くすジニーの前に、エドがやって来た
「ワッツ…?」
「お前に無くてみさとに有るモノ、それはデュエリストとしての覚悟だ
お前はヴァルキリーに固執する余り、みさとを倒すという事に囚われ過ぎていた…それが逆に仇となってしまったんだ
…まあ、つい最近までお前と同じだった僕がこんな事を言うのもどうかとは思うがな」
「oh…」
「腹は立つが、みさとは相手を更正させる事が上手い
アイツは北欧神話の勝利の女神 ヴァルキリーの名を持つに相応しい女だろう」
鼻高々になって威張るみさとを見て、エドは眉をしかめた
「…女性としての品性は、壊滅的だかな」
「ちょっとエド、何か言った!?」
「いや、何も……」
みさとにギロリと睨まれたエドは、スッと視線をそらした
「ユー…」
その場に立ち尽くしていたジニーは、みさとの前に来てバッジを差し出した
「今日はミーの負けデース…バット、次は負けまセーン!!
クビを洗って待つがイイ、デスネ!!」
「アンタ、そんな言葉どこで覚えたのよ…;」
そう言って、ジニーは背を向けて去っていく
[みさとちゃん、彼女の後ろを見てください]
(へ…?)
クィーンに言われた方をみさとが見ると、ジニーの後ろにはウッスラと半透明なヴァルキリーがいた
(アレは、精霊…?)
[よほど大切にされているんでしょうね…]
[悪い奴じゃないんだろうな]
(……かもね)
小さく笑いながら、みさと達はジニーとヴァルキリーを見送った
……その後、十代と分かれたみさとは、かりんのデュエルを見守った
「うふふ、ホワイト生に勝利です!!」
「お疲れさま
けどアンタ、あたしと戦った時の
「あの時のデッキは、わたしが光の結社にいた時のデッキです
このデッキが、わたしの本当のデッキなんですよ」
「へぇ、そうなの……」
「はい!
…あ、十代先輩達です」
「ホントだ」
みさと達は、灯台付近で座っている十代達を見つけた
[何やってんだ、アイツ等?]
[釣り、じゃないのか?]
[それは見れば分かります
何故、十代くんはこんな所で釣りをしているのかという事ですよ]
三騎士達の話を聞きながら、みさと達は十代に近付いて行った
「記念すべき第1回大会1人目の相手だし、外部の大物とやりたいと思ってたんだけど……」
「誰も来ないから、呑気に釣りしてたっての?」
途中から聞こえてきた話に、みさとは引き継ぐように答えた
「みさとさん・かりんちゃん!!」
「こんにちは」
「2人はジェネックス、調子はどうスか?」
「わたしは、ホワイト生に勝ちました」
「あたしはプロに勝ったわよ」
証拠のバッジを見せると、翔と剣山は落ち込んだ
「いきなりホワイト生やプロを相手に勝つなんて……」
「やっぱスゴいザウルス…」
「…んで十代、アンタはいつまでそうしてる気よ?」
「1日1回のデュエルは参加者の義務ですよ?
このままじゃ失格になってしまいます」
「そうだけどさー」
そんな話をしていると、空からヘリの音が聞こえてきた
空を見上げると、ヘリの着陸場に降りて来た
十代達は着陸場に上がり、十代の対戦相手になるかどうかを確認する為専用機のヘリに歩み寄った
「あ、アレは……」
翔がヘリに描かれた蛇が地球にとぐろを巻いたような紋章を指差した
「アレってミズガルズ王国の紋章」
「へぇ、随分な大物がやって来たわね」
「何だ?
何かスゲーのか?」
翔達の話に十代はチンプンカンプンになっていた
「世界を焼き尽くせる程の衛星『ソーラ』を打ち上げた小国よ」
「へぇー!!
スゲーんだな、その国!!」
「そっ、スゲー迷惑な話よ」
「どういう事っスか?」
「誰がいつどんな風に悪用するかも分からないのに、あんな物騒な物を打ち上げてそれを世間に公表したからですよね?」
「そうそう…要は目立ちたがりのバカなのよ、あの国は」
辛口を言うみさとに苦笑しながら、翔は話題を変えた
「その王子はデュエルモンスターズの大ファンで、プロテストで合格したって言ってたッス」
「王子様……ザウルス?」
「そりゃスゲー!!
オレの1戦目に決めたぜ!!」
十代は興奮を抑えることが出来ず、そのまま突っ走っていった
「おーい!!」
「ん?」
ヘリから出て来た王子の前に黒服の男達が出て来た
「おーい、オレと……」
肩に手が触れられ、十代は言葉を遮られた
十代の後ろに居たのは、斎王だった
「失礼だがあの男は君の運命とは関わりの無い存在、何故なら私の相手だからだ」
その一方的な言い方に、十代は不服そうに顔をしかめた
「誰が決めたんだよ!!」
「天……」
《は?》
斎王の一言に、十代やみさと達は間抜けな声を出した
[天…?]
[ジョインか?]
[…それは無いでしょう;]
ジャックのボケに、クィーンは呆れ果てていた
「天を司る者から、とでも言っておこうか」
余計納得行かない返答をして、斎王は王子の方へ歩いて行った
「オージーン王子、私とデュエルしてください」
「待てよっ!!
オレが先だぞ!!」
「…Dのカードに、縁の有る者はどちらだ?」
そんな2人を見て、オージーン王子は静かに口を開いた
「私でございます」
オージーン王子は目つきを鋭く変えて、斎王をひと睨みしてデュエルの相手に指名した
「ちょっと待ちなさい斎王!!
今の話、どういう事よ!?」
「何で斎王がD-HEROに関係してんだよ!?
エドなら分かるけどさあ!!」
斎王は十代とみさとを無視して、デュエルディスクを起動させた
「無視すんなっ!!」
そのまま、斎王とオージーン王子のデュエルは始まった
……決着は、たった先攻の1ターン…0ターンでついてしまった
デュエルの勝者は、ターンの回っていない斎王だった
地面に膝をつく王子は、歩み寄ってきた斎王に全てを捧げると言い出した
(アイツ、また得意の洗脳ね……)
変わってしまった王子を見て、みさとは鋭い視線で斎王を睨み付けた
王子はソーラーの発射スイッチの入った鞄を持つ秘書から無理やり奪い、斎王に手渡した
秘書は何度も止めに掛かったが、王子は全く聞き入れていない
「確かに、引き取りましょう…」
一瞬だけ見えた斎王の不気味な微笑みに、みさとと三騎士達は悪寒を感じた
(ねぇ皆、今の……)
[ああ、オレも感じたぜ…]
[今の一瞬、斎王の笑みが…まるで悪魔に取り付かれたような、そんな笑みに……]
[あの美寿知って女が言ってたのは、この事か…?]
(かも、しれないわね…)
そんなみさと達の隣で、十代は目を爛々と輝かせていた
「斎王はデュエルもすげぇ、これがジェネックス大会……ワクワクして来たぜ!!」
……波乱を呼ぶジェネックスは、まだ始まったばかり
二期の中心の1つ、ジェネックスに到達しました
みさとちゃんも参加者なのでデュエルさせようと思ってジニーを作りましたが…何だか、エド並の似非英語が多くなってしまいました…
ここからはデュエル回が多くなると思いますが、どうかお付きあいください