推しのために死に続ける話。   作:三つ首黒虎

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はい!というわけで11話でございます。
なんか最近執筆の調子いいなーと。多分だけど毎日少しでも書こうってのが重要な気がしてます。

今回は前回よりはちょっと長いくらい。
この次はバトル回予定です(まだ書いてない)
執筆出来次第、投稿しますね!

ではではどうぞ!
ウソの 災害や 事故ルーム‼︎略してUSJ‼︎


11話 USJ

 

[PM0:50]

「今日のヒーロー基礎学だが……俺とオールマイトそしてもう一人の三人体制で見ることになった」

 

「ハーイ!なにするんですか⁉︎」

 

 

「災害水難なんでもござれ。人命救助訓練だ‼︎!」

 

 

「レスキュー……今回も大変そうだな」

「ねー!」

「バカおめー、これこそヒーローの本文だぜ⁉︎鳴るぜ‼︎腕が‼︎」

「水難なら私の独壇場。ケロケロ」

 クラスメイトが雑談に興じていた故か、

「おい、まだ途中」

 相澤先生はと圧をかけてきた。

 

「今回コスチュームの着用は各自の判断で構わない、中には活動を限定するコスチュームもあるだろうからな」

「訓練場は少し離れた場所にあるからバスに乗っていく。以上準備開始」

 

 相澤先生は手元のスイッチを押し壁に収納されていた各自のコスチュームを引き出した。

 

 さて、人命救助訓練かぁ。僕の個性だと人を直接置換できないからどうしたらいいかなぁ……

 とりあえずコスチュームは着ておこう。前回の職員室での事もある。手持ちの玉は多いに越したことはない。

 当たり前のこと……あれば使えるけど、なければ使えないんだから。

 

 

 

 

 

「よっ、置換‼︎」

 訓練場に行くバスに向かっている途中、後ろから尾白くんが肩を叩いてきた。

 

 実は少し前から格闘技を教えてもらっているのだ。それもあって、かなり気さくに話せるようになっていた。

 

「わ、誰かと思ったら尾白くんか」

「ちゃんと後ろにも気を配らなきゃだよ置換。そんなんじゃ、また階段から落ちちゃうよ」

「あはは……面目ない」

 

 

「今日も頑張ろうぜ」

「そうだね!尾白くん」

 

 

 そう話しながらバスに近づいていると飯田くんの声が聞こえた。

「バスの席順でスムーズにいくよう番号順に二列で並ぼう」

「飯田くん、フルスロットル……!」

 

 

「あ、飯田くんが待機列作ってくれてるね。行こう尾白くん」

「うん、行こうか置換」

 

 

 バスに乗り込むと

「こういうタイプだった、くそう‼︎!」

 飯田くんが一人で凹んでいた。

 どうやら修学旅行とかで使うような左右二列に別れたバスを想像していたようだ。今回は一般的なバスであり、前側が向き合うように座り、後ろが二列に別れているタイプのバスだった。

「イミなかったなー」

 

 

 

 後方で窓を眺めているとふと、バスの前側での話し声が聞こえた。

「私思った事をなんでも言っちゃうの緑谷ちゃん」

「あ⁉︎ハイ⁉︎蛙吹さん‼︎」

「梅雨ちゃんと呼んで」

 

 

 ……?なんか漫才やってる……?

 

 

「あなたの個性オールマイトに似てる」

「‼︎!」

 

 

 あれ、緑谷くんかつてないほどびっくりしてる。

 なんでだろう。

 

 ふと一瞬頭を言葉がよぎった。

 

 ――だって彼は◼︎◼︎◼︎じゃないか――

 

 しかし、次の瞬間には何を考えていたのか。それすら思い出せなくなっていた。

 

 

 確かに、緑谷くんの個性オールマイトに似ているかもしれない。

 

「そそそそ、そうかな⁉︎いや、でも僕はその、えー」

 

 狼狽える緑谷を横目で見ながら切島くんが梅雨ちゃんにこう言った。

「待てよ、梅雨ちゃん、オールマイトはケガしねぇぞ。似て非なるアレだぜ」

 

 

 続けて切島くんは手をガチ、ガチと硬化させながら言った。

「しかし増強型のシンプルな個性はいいな!派手で出来る事が多い!俺の硬化は対人じゃ強えけど、いかんせん地味なんだよなー」

 

 

 緑谷がフォローをするように切島くんに言う。

「僕はすごくかっこいいと思うよ。プロにも十分通用する個性だよ」

 

 

「プロなー!しかしやっぱヒーローは人気商売みてぇなとこあるぜ⁉︎」

「僕のネビルレーザーは派手さも強さもプロ並みさ」

「でもお腹壊しちゃうのはヨクナイね!」

 

 

 そんな話を聞きながら僕は――

「……」

 …………ふ、ふふ……ぷっ……青山くんの表情を見て笑うのを我慢していた。

 なんとも言えない表情で芦戸さんを見ている青山くん。

 

 

「どうしたの?置換くん」

 横から葉隠さんが声をかけてくる。

「……ふ、ふふっ、あ、いや青山くんの表情がちょっとツボに入っちゃって……」

「え、どれどれ‼︎私も見たい‼︎」

 小声でそう言った葉隠さんは青山くんの方を向いたのだろう。

「むー……、面白い顔してないよ?」

「一瞬だったからさ、もう戻っちゃったよ」

 苦笑しながら僕がそう言うと葉隠さんは今度はちゃんと教えてね!といってまた他のクラスメイトと談笑に戻った。

 

 

 

 

「派手で強えっつったらやっぱ轟と爆豪だな」

「ケッ」

 

「あ、でもでも置換くんも轟くんといい感じに戦ってたよね‼︎」

 そう葉隠さんが話を挟むと

「ちょっ……何言って……っ!」

 しまった、安全地帯にいたのに巻き込まれた!

 ギロっと轟くんにも睨まれる。

「ひぇっ……」

 

「あー……確かにいい感じに戦ってたけど……最後が……なぁ?」

「ねぇ?」

「だよねぇ?」

 

 やめて、もう掘り起こさないで恥ずかしい。

 僕は両手で顔を覆いながら下を向いた。

 

 

 そんな僕を見かねたのか、話を逸らすように梅雨ちゃんはそう言えば爆豪ちゃんといえば……

「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気でなさそ」

「んだとコラ、出すわ‼︎」

 梅雨ちゃんはホラとグオォと怒る爆豪くんに指を差している。

 

 

「この付き合いの浅さで既にクソを下水で煮込んだような性格と認識されるってるすげぇよ」

 上鳴くんが少し煽り気味そう言うと当然爆豪くんは言い返す。

「てめぇのボキャブラリーはなんだコラ、殺すぞ‼︎」

 

 

「低俗な会話ですこと!」

「でもこういうの好きだ私」

「爆豪くん。君、本当口悪いな‼︎」

 

 

 ………うん。それにしても……平和だ。さっきまで危なかったけど!葉隠さんに危険地帯に落とされたけど‼︎でも、まぁ平和だ。こんな日常が続けばいいのに……

 言葉だけ聞くと喧嘩しているようにも聞こえるかもしれない。でも雰囲気は確かに暖かかった。

 

 

 

 そんなこんなで話していると相澤先生から注意の声がかかった。

「もう着くぞ、いい加減にしとけよ……」

「「ハイ‼︎」」

 

 

 

 

 現地に到着し――バスを出る。

 そこには様々な災害箇所が広がっている演習場があった。

「すっげーーーーーー‼︎USJかよ‼︎?」

 

 

「水難事故、土砂災害、火事……etc.あらゆる事故や災害を想定し僕が作った演習場です。その名も――」

 

「ウソの、災害や、事故ルーム‼︎」

 

 

 

 いや、ほんとにUSJなんだ?‼︎

 

 パッと見宇宙服でも着ているようなヒーローがそこに立っていた。確かあのヒーローは……僕がそう考えていると……

 

 緑谷くんが説明するように言ってくれた。

「スペースヒーロー『13号』だ!災害救助でめざましい活躍をしている紳士的なヒーロー!」

 続けて麗日さんが

「わーー!私好きなの13号!」

 

 

 相澤先生と13号が何か話している。

 なにか相澤先生の表情が険しい。よくない事があったようだ。

「不合理の極みだなオイ」

 何かに対してとツッコミを入れている。

 

 

「仕方ない。始めるか」

 相澤先生がそう言ったのが聞こえた。

 

 

 そして13号が前に出てきた。

「えー始める前にお小言を一つ二つ……三つ……四つ……」

 

 

 なんかどんどん増えてるっ⁉︎

 

 

「皆さんご存知だとは思いますが、僕の個性はブラックホール。どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます」

 

「その個性でどんな災害からも人を救い上げるんですよね」

 緑谷くんがいい、横で麗日さんがこくこくと頷いている。

 

「ええ……しかし簡単に人を殺せる力です。皆の中にもそういう個性がいるでしょう」

「超人社会は個性の使用を資格制にし、厳しく規制することで一見成り立っているようには見えます。」

「しかし、一歩間違えれば容易に人を殺せる、いきすぎた個性を個々が持っていることを忘れないで下さい」

 

 

「相澤さんの体力テストで、自身の力が秘めている可能性を知り。オールマイトの対人戦闘でそれを人に向ける危うさを体験したかと思います」

 

「この授業では……心機一転!人命の為に個性をどう活用するかを学んでいきましょう。君たちの力は人を傷つける為にあるのではない――」

 

「――救ける為にあるのだと、心得て帰って下さいな」

 

 

 13号先生……カッコいいなぁ……

 

 

「以上!ご清聴ありがとうございました」

 長い話を聞いてくれてありがとうございましたとぺこりとお辞儀をする13号先生。

 

「ステキー!」

「ブラボー‼︎ブラーボー‼︎」

 USJにはパチパチと13号を讃える生徒の拍手の音が響いていた。

 

 

 

「そんじゃあ、まずは……」

 相澤先生が言ったと同時の出来事だった。

 

 

 先生たちの後ろ、噴水の近くから最初は小さな、まるでハエのような大きさの黒いモヤが。

 

 

「…………?」

 

 

 だんだんと黒いモヤが集まっていき収束しながら大きくなっていく。

 

 

 これ……もしかしてっ。僕は思わず先生を見て叫ぶ。

「先生!」

 多分だけどあの時のヴィラン‼︎

 

 

 黒い渦の中から指先が、手のひらが、まるで地獄の底から這い出るように人の顔が覗いていた。

 

 

「ッ!そうか、これが報告にあったッ‼︎ひと塊になって動くな‼︎」

 生徒に向かい先生が叫ぶ。

 

 

「え?」

 

 

 [奇しくも]

 

 

「13号‼︎生徒を守れ」

 そう相澤先生は言い放ち僕らを守るように前に出る。

 

 

 [命を救える訓練時間に僕らの前に現れた]

 

 

「何だアリャ⁉︎また入試ん時みたいな、もう始まってんぞパターン?」

「違うよ⁉︎これ――」

「動くなあれば――」

 

 

 僕と相澤先生の声が重なる。

「「――ヴィランだ‼︎‼︎」」

 

 

 身体の様々なところに手をつけたヴィラン。崩壊の個性を持っていると思われる死柄木弔と呼ばれていた青年。

 

 

[プロが何と戦っているのか]

 

 

「13号に……イレイザーヘッドですか……先日拝見させて頂いた教師側のカリキュラムでは、オールマイトがここにいるはずなのですが……」

 黒いモヤが集まり人型を成していく。

 このヴィランもあの場にいた、黒霧と呼ばれていたはずだ。

 

 

 転移系だったんだ。やっぱり触らなくて正解だった。

 危ないところだったんだ。

 

 

「やはり、先日のはクソ共の仕業だったか」

 

「どこだよ……せっかく、こんなに大衆引きつれてきたのにさ……オールマイト……平和の象徴……いないなんて……」

 

[何と向き合っているのか]

 

「――子どもを殺せば来るのかな?」

 

[それは、途方もない悪意]

 

 

  





改めましていつも読んでくださっている皆さんありがとうございます。
めっちゃ嬉しいです!
まだまだ続きますよー!

というか、まだタイトル回収まで全然時間かかるような……
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