なんかまた区切り良いところにすると短くなってしまいました……
次回はもうちょいかけると良いなぁ。
そういえば、アンケートのご協力ありがとうございました!
最初に言った通り、一人でも見たい人がいるなら書く。と決めてたので今回は書かせていただきました。
大した内容でもないですが、救いのない世界線、みたければどうぞ。13話IFであげてますので…
さてさて、そんなことは置いておいて本編どうぞ。
ぜひ楽しめたら幸いです。
「体育祭……!」
そう言いながらみんなはウズウズしてるように見える。
「クソ学校っぽいの来たぁぁ‼︎」
「待って待って、ヴィランに侵入されたばっかなのに大丈夫なんですか⁉︎」
生徒からの質問に相澤先生は返答した。
「逆に開催することで雄英の危機管理体制が盤石だと示す……って考えらしい。警備は例年の五倍に強化するそうだ」
相澤先生は少し間を置いて続けて言った。
「何より雄英の体育祭は……最大のチャンス。ヴィランごときで中止していい催しじゃねぇ」
ポツリと峰田くんが言った。
「いや、そこは中止にしよう?」
そんな峰田くんに緑谷くんは話しかけている。
「峰田くん……雄英体育祭見たことないの⁉︎」
「あるに決まってんだろ。そういうことじゃなくてよ――」
「ね、ね、置換くん体育祭だって、出れるの?」
葉隠さんが声をかけてきた。
「あ、うん、もう結構くっついてるんだ。流石リカバリーガールだよね。治癒力の向上ってすごいんだね」
「へぇ〜、あんなに折れてたのに数日で復帰できるんだ……ほんとにすごいね⁉︎」
後ろから尾白くんも話に混ざってきた。
「まぁ、治るとはいえあんまり無茶しないようにな。置換毎回ボロボロになってるし……」
「うん、ありがとう尾白くん」
「ウチの体育祭は日本のビッグイベントの一つ‼︎かつてはオリンピックがスポーツの祭典と呼ばれ全国が熱狂した。今は知っての通り規模も人口も縮小し形骸化した……」
「そして日本に於いて今『かつてのオリンピック』に代わるのが――雄英体育祭だ‼︎」
八百万さんが峰田くんに話している。
「当然、全国のトップヒーローも観ますのよ。スカウト目的でね!」
「知ってるってば……」
上鳴くんと耳郎さんの会話が聞こえた。
「資格取得後はプロ事務所にサイドキック入りが定石だもんな」
「そっから独立しそびれて万年サイドキックってのも多いんだよね。上鳴あんたそーなりそうアホだし」
「くっ‼︎」
相澤先生は続ける。
「当然、名のあるヒーロー事務所に入った方が経験値も話題性も高くなる。時間は有限――」
「プロに見込まれればその場で将来が拓けるわけだ。年に一回、計三回だけのチャンス、ヒーローを志すなら絶対に外せないイベントだ!」
「……………………」
将来……は確かに大事だけど、今ボクは実力をつけたい。だから、しっかり体育祭で活躍して強いヒーローに見つけてもらわないと……
四限目、現代文が終わり昼休みになった。
「なんだかんだテンション上がるなオイ‼︎」
「活躍して目立ちゃプロへのどでけぇ一歩を踏み出せる!」
「ね、ね、ね、二人とも私目立てるかな?どう思う?」
「……あ、あはは……どうだろう。透明……だからなぁ……」
「そこははっきり言ってやろう置換。葉隠さん残念だけど……無理だ。キミが本気を出そうとするなら絶対に目立たない」
尾白くんは残酷なまでに現実を突きつけた。
「ガーン」
見えないけど身体の動きと声色を見るにかなり凹んでそうだ。
急に麗日さんの大きな宣言が聞こえた。
「皆‼︎私‼︎頑張る!」
そう言った彼女は真剣な表情で右の拳を掲げた。
「そうだね!私も頑張る!」
麗日さんのそんな様子を見て励まされたのであろう葉隠さんも(見えないが)拳を突き上げたのだった。
「うん、頑張ろうね」
「あはは……そうだね。頑張ろう!」
そう、僕は頑張らなくちゃいけない。……今度こそ救うために――
……?今度こそ?何故、そんな発言が出てきたんだろう……
――――――――頭にノイズが走った。
……そんなことはいいかな。腕を使わずに、個性訓練だ。腕はまだ完治していない、この時点で負荷をかけて本番に響かせるわけにはいかない。幸い前回のUSJの事件で別の手段で個性を発動させることに成功している。
知っている人はそこまで多くない、これは僕の武器だ。ちゃんと鍛えよう。前回は舌だったけど、音を鳴らせばなんでもいいのか、音の大きさは、それがわかるだけでもかなり優位に立てる。
考え方によっては今回――クラスメイトすら敵だから……
みんなは僕の個性には手を叩く動作が必要だと知っている。そこを利用するんだ。僕は弱い、だから使える手段は、やれることはしなきゃいけない。
放課後である。
何故か教室の外がざわついていた。
「何事だぁ‼︎⁉︎」
「出れねーじゃん!何しに来たんだよ」
峰田くんが言った。
「敵情視察だろザコ」
そんな峰田くんに爆豪くんはボソッと返答した。
「ヴィランの襲撃を耐え抜いた連中だもんな。体育祭の前にみときてぇんだろ」
「意味ねェからどけ、モブ共」
爆豪くんはそう言いながら人混みの中を進もうとする。
「どんなもんかと見に来たが――ずいぶん偉そうだなぁ。ヒーロー科に在籍する奴は皆、こんななのかい?」
少し身長の高めな紫色の髪色をした少年がヌ……っと後ろから人混みを潜り抜け出てきた。
「ああ⁉︎」
「こういうの見ちゃうとちょっと、幻滅するなぁ」
「普通科とか他の科ってヒーロー科落ちたから入ったって奴、結構いるんだ。知ってた?」
「?」
「体育祭のリザルトによっちゃ、ヒーロー科編入も検討してくれるんだって。その逆もまた然りらしいよ……」
「敵情視察?少なくとも普通科は――調子のってっと足元ゴッソリ掬っちゃうぞっつ――宣戦布告しに来たつもり」
いや、この人も大胆不敵だね⁉︎
今度は後ろから硬そうな少年がぐおっと出てきた。
「隣のB組のモンだけどよう‼︎ヴィランと戦ったっつうから話聞こうと思ってたんだがよう‼︎エラく調子づいちゃってんなオイ‼︎」
「本番で恥ずかしい事んなっぞ‼︎」
「………………」
爆豪くんはそのまま教室を出て帰ろうとしている。
「待てコラ、どうしてくれんだ。おめーのせいでヘイト集まりまくっちまってんじゃねえか‼︎」
そう言った切島くんに対して爆豪くんは返した。
「関係ねえよ……」
「はぁ――――⁉︎」
「上に上がりゃ、関係ねえ」
「く……‼︎シンプルで男らしいじゃねえか」
「上か……一理ある」
「騙されんな!無駄に敵増やしただけだぞ!」
[参加種目の決定]
[それに伴う、個々人の準備]
[二週間はあっという間に過ぎ――]
そして雄英体育祭、当日。
会場は取材陣や見物客でザワザワと賑わっていた。
「ラストチャンスに懸ける熱と、経験値から成る戦略等で例年メインは三年ステージだけど……」
「今年に限っちゃ一年ステージ、大注目だな」
「我らもスカウトに勤しみたいところだが……」
「警備依頼が来た以上仕方ねぇよ」
「なんか全国からプロヒーロー呼んだらしいですね」
プレゼントマイクが会場を盛り上げようと訳のわからないことを言っている。
『群がれマスメディア!今年もお前らが大好きな高校生たちの青春暴れ馬……』
『雄英体育祭が始まディエビバディアァユウレディ‼︎⁇』
「皆、準備は出来てるか⁉︎もうじき入場だ‼︎」
飯田くんがみんなに呼びかける。
「緑谷」
轟くんが緑谷くんに話しかけている。
「轟くん……何?」
「!」
「客観的に見ても、実力は俺の方が上だと思う」
「へ⁉︎うっ、うん……」
「おまえ、オールマイトに目ぇかけられてるよな。別にそこ詮索するつもりはねえが……」
「‼︎」
「おまえには勝つぞ」
轟くんはそんな宣言をした。
「そして……おまえにもだ。置換」
「…………?へ?僕⁉︎なんで‼︎⁇」
「あの勝負の決着はまだついてねぇ、自滅なんて認めるかよ」
あれ……か。確かにそうだね。あれが決着なのは僕も認められない。
「おお⁉︎クラス最強が宣戦布告‼︎?」
切島くんが悪くなりそうな雰囲気をとりなそうとする。
「急にケンカ越しでどうした⁉︎直前にやめろって……」
「仲良しごっこじゃねえんだ。何だって良いだろ」
「轟くんが何を思って僕に勝つって言ってんのか……は、わかんないけど……」
「そりゃ、君の方が上だよ……実力なんて大半の人に敵わないと思う……客観的に見ても……」
「緑谷もそーゆーネガティブな事言わねえ方が……」
「でも……‼︎」
「皆……他の科の人も本気でトップを狙ってるんだ。僕だって遅れを取るわけにはいかないんだ」
「僕も本気で――獲りに行く!」
「…………おお」
「…………っ」
「……………………」
あれ……僕話すタイミング失ったね?これ……
いやまぁ……良いんだけども‼︎良いんだけども⁉︎なんかなぁ……
僕たちはゲートの前に立つ。そこから出れば歓声に包まれるのだろう。
「一年ステージ、生徒の入場だ‼︎」
一歩ずつ大地を踏み締めて歩く、確かな決意を胸に。
「さぁ、頑張ろう」
全力を尽くして、目指せ優勝、目指せNo.1。
全ては強くなって彼女を救うために――
本日も読んでいただきありがとうございます。
次回は……遅くとも8/1までには!あげます!