職場でコロナ発生して執筆時間取れんかったです……
申し訳ないです。しばらくは時間取れるか分かりませんが可能な限り執筆時間とります。
それでは、短いですがどうぞ!
30話 はじまる…?林間合宿
あの後緑谷くんも死柄木弔と接種があったようだ。麗日さんが通報しショッピングモールは一時閉鎖。
区内のヒーローと緊急捜査にあたるもの結局見つからず――
僕はカイについて警察に伝えたが――彼女は未だUSJのあの時しか表に出ていない。僕はUSJと職場体験の時に遭遇したけど……
警察はカイについて未だに情報が掴めていないらしい。出生不明、年齢不明、過去不明、個性不明。性別と外見以外何もわからないとのことだ。だから警察署へ連れられ緑谷くんと同時刻、別室にて事情聴取を受けた。
どうやら僕の方が早く終わったようでその日は帰宅することにした。
僕は帰路につきながらカイのことを考えていた。
彼女はヴィランだ。それは間違いない。鬼人をあんな風にして……オールマイトにだって攻撃をしていた、もし当たっていたら死んでいたかもしれない。
目的は……本人が言うには協力しているんだったか。でも、子供の無邪気さ故の残酷さそれに似たものを感じる。悪意は感じなかった、ただただ興味があるからやっているだけそんな気がするのだ。
例えば、ダンゴムシを丸めようとして潰してしまった。アリがいたら四肢を引きちぎってみたり、そんな子供の無邪気さ故の残酷さを……だ。
それに個性もだ。
腕を切り離し爆発物に変える、人を変貌させる、視界を奪う、人避け……どれも統一性がない。
それぞれに類似性を持たせることはできるけど……全てを一つにまとめることは出来ない。
いまは考えてもわからないことなのだろう。もっと情報を集めないと……鬼人を元に戻すために。
そんなことを考えながら僕は家に到着しその日を終えた。
♦︎♦︎♦︎
[こうして、濃密だった前期は幕を閉じ――夏休み、林間合宿当日]
僕たちA組とB組は学校のバス乗り場に集まっていた。
物間くんが満面の笑みで近づいてきた。
「え?A組補習いるの?つまり赤点取った人がいるってこと!?ええ!?おかしくない!?おかしくない!?A組はB組よりずっと優秀なはずなのにぃ!?あれれれれれぇ!?」
そして、拳藤さんにしばかれ運ばれる。特にみんな反応していないし、いつものことなのだろう。
「A組のバスはこっちだ。席順に並びたまえ!」
僕は飯田くんの指示に従いバスに乗ることにした。
♦︎♦︎♦︎
相澤先生の声が一瞬聞こえた気がした。
「一時間後に一回止まる。その後はしばらく……」
「音楽流そうぜ!夏っぽいの!チューブだチューブ!」
「ポッキーちょうだい」
「バッカ夏といやキャロルの夏の終わりだぜ」
「終わるのかよ」
「しりのりのり!」
「りそな銀行!う!」
「ウン十万円!」
「ねえ、ポッキーをちょうだいよ」
「席は立つべからず!べからずなんだ皆!!」
……しかし、残念ながらみんなの耳に入ることはなかったようだ。
大丈夫なのだろうか……
♦︎♦︎♦︎
そして、一時間後――
僕たちは先生の指示に従いバスを降りていた。
そこは一面の広場、景色を見渡せば最初に地面が視界に入り次に崖からの転落防止柵、そして森、山、青空と大自然が視界に入る。
「休憩だ――……」
「おしっこ……おしっこ……」
ふと、誰かの声が響いた。
「つか何ここ。パーキングじゃなくね?」
「ねえアレ?B組は?」
「お……おしっこ……」
みんなの雑談に紛れて相澤先生の声が耳に入る。
「なんの目的もなく……では意味が薄いからな」
地面を踏みしてる音がした。そちらに視線向けると二人の女性ヒーローがいた。
「よーーう、イレイザー!!」
「ご無沙汰してます」
赤みの入った茶髪の女性――マンダレイがポーズと決め台詞を
「煌めく眼でロックオン!」
それに続くように金髪の女性――ピクシーボブもポーズと決め台詞を――
「キュートにキャットにスティンガー!」
「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!!」」
「今回お世話になるプロヒーロー。プッシーキャッツの皆さんだ」
ヒーロー名プッシーキャッツ。たしか、四人一組のチームだったような……
緑谷くんが興奮した様子で拳を握る。
「山岳救助等を得意とするベテランチームだよ!キャリアは――」
キャリアを口に出した緑谷くんはピクシーボブにしばかれていた。
「あ、緑谷くんしばかれた…痛そ」
ダメなんだよ、女性に年齢の話しちゃ……
マンダレイは柵の近くまで歩くと奥の山のふもとを指さした。距離にして3kmほどだろうか……山、森の中を通ってとなると僕の個性でも大変かもしれない。
「ここら一帯は私らの所有地なんだけどね。あんたらの宿泊施設はあの山のふもとね」
思わず呟いてしまった。
「「遠っ!!」」
麗日さんが呟いた。
「え……?じゃあ何でこんな半端なとこに……」
………………まって?
クラスのみんながザワザワしだした。
「いやいや……」
「バス……戻ろうか…………な?早く……」
マンダレイは不敵に微笑む。
「今はAM9:30。早ければぁ……12時前後かしらん」
エンジン音が聞こえた、嫌な予感がする。それを確かめるためにバスに視線を向けるとバスはちょうどこの広場から出ようとしている場面だった。
「ダメだ……おい……」
「戻ろう!」
「バスに戻れ!!早く!!」
「十二時半までに辿り着けなかったキティはお昼抜きね」
A組のみんなも察したようで戻ろうとしている。
だけど時すでに遅し、バスは出発し視界の外に……僕の個性なら辿り着けなくはないけど…
「わるいね諸君」
地が鳴る。土が動き土流となる。A組のみんなはそれに飲み込まれ――
当然、意図があるはずだ。ならそれを無為には出来ない。これは自分が強くなるための試練であると確信している。だから僕は何もせず土流に身を任せた。
「合宿はもう――」
飲まれる。飲まれる。土に飲まれるのは初めての体験だ。
「――始まっている」
「私有地につき個性の使用は自由だよ!今から三時間!自分の足で施設までおいでませ!この――」
「魔獣の森を抜けて!!」
♦︎♦︎♦︎
やはり試練みたいだ。着地はせずとも土が優しく地面に降り立たせてくれた。
困惑するけど今は先に情報が優先。周りを見渡す。薄暗く木には蔦が這っている。これは……手入れのされてない森?いや、意図的にということなのかな?
「魔獣の森……!?」
「文句言ってもしゃあねえよ。行くっきゃねぇ」
峰田くんが股間を押さえながら急ぐように森の奥へ向かった。。
「耐えた……オイラ耐えたぞ」
そんな峰田くんの前に岩で覆われた牙を生やした四足歩行の化物が――魔獣が降り立った。
「「マジュウだーーーー!!!?」」
すかさず口田くんが個性を使う。
「静まりなさい獣よ、下がるのです」
しかしそれは何の意味もなさなかった。口田くんの個性生き物ボイス、それが通じないということは意思を持たない何かである可能性が高い。
「ッ!」
一匹じゃ……ないっ!二匹いる!!
上鳴くんが電気を放つも効かず。耳郎さんが音波を放つも動きすらしない。
「おいおい、どうすんだよこれ」
「こんな化物なんでいるんだよ!!」
魔獣は一歩踏み出した。
……?あの魔獣が動いた時、体から土がポロポロと落ちた。
そうか――そうなんだ。
あれは土そのもの、ピクシーボブの個性の可能性が高い!それなら――僕の独壇場だ。僕の敵たり得ない。
上空に銃を掲げ、弾を撃ち放つ。
「土は――モノだ!!」
すぐさま置換を発動させ銃弾と魔獣を入れ替え――
いや、ダメだ。もう一体いた。しまった。これじゃあ――
「しまっ――」
後ろから四人の人影が飛び出した。緑谷くんが、爆豪くんが、轟くん、飯田くんが魔獣を打ち砕く。
「ごめん!ありがとう!!」
「ううん!気をつけて」
「チッ」
「おう……」
「置換くん、注意していこう!」
そして、僕に置換されたもう一つの魔獣も落下。地面に叩きつけられ粉微塵に粉砕される。
「みんなあくまで、これは土くれ!理解不能な化物なんかじゃない!」
「んだよ、そんなら怖がることねぇじゃねぇか!」
「いや、上鳴……あたしらの個性聞かなかったからね……」
「いやいや、耳郎は索敵出来るじゃないか」
「お、オイラだって役に立てるぞ!」
「峰田ちゃん、あなたは……まず、着替えなさい……」
「あの五人に負けてられねぇぜ!!行くぞみんな」
「「「応!!」」」
耳郎さんが索敵を――
緑谷くん、八百万さんが立案指揮を行い――
空を飛べる僕、麗日さん、常闇くんが現在地を確認――
みんなが時に独断、あるいは協力して魔獣を退ける。
かくして――午後五時二十分、夕暮れ時。
僕たちは宿泊場にたどり着いた。
次回から林間合宿本格的に始まります!
早く描けるといいのだけれど……
コロナよ収束せよ……