「おい、あれ―――」
増援のオキュペテーに〈
チノモリちゃん―――いつぞや、いち早く襲撃を察知していたちびっ子が、一人で〈
その視界に飛び込んできたのは―――謎の機械を操り、〈
「直継っち、呆けている場合ではないですにゃ」
にゃん太に冷静に言われてハッとする。そうだ、自分たちは救援に来たのだ。
「おーいちびっ子、大丈夫かー!?」
そう叫ぶと少女はこちらに視線を向け、一瞬呆然とした後――――
ぐらりとその身を揺らした。
「おいっ!」
全身の力が抜けて倒れそうになった僕を直継が支える。
頭がガンガン殴られたような頭痛と、胃酸が込み上げてくるような吐き気がする。視界左下に辛うじて視線を向ければ、MPゲージが空っぽになっていた。
ああ、これがミノリたちが言っていたMP切れの副作用か―――とどこか冷静な部分で考えながら口を開く。
「なん、で」
「トウヤに呼ばれたんだよ、お前が一人で戦いに行ったって。大丈夫か?」
「あぁ……」
苦笑いが漏れる。トウヤも心配性だ、などと考えていると、
「相当な無茶をしたようですね。気を付けてくださいよ」
「若さですにゃあ。ですが、無謀は禁物ですにゃ」
…残り二人にも口々に諫められ、僕は首を竦めた。
「ハンセイシテマスゥ」
「ならいい。で、状況は?」
直継に問われ、目を閉じて感覚を研ぎすます。
「…気配はあっちに、小隊規模が一つ。それ以外、町に近寄ろうとしてるんはないですわ」
ついと指先を闇夜の先に向けると、
「了解ですにゃあ。そちらは我々に任せるといいですにゃ」
「おう、あとはお兄さんたちに任しとけ祭りだぜ!」
駆けていく頼もしい背中3つを見送って、僕は重い身体を引きずってミノリたちのいた場所に戻った。
「あ、チノモリちゃん!」
「…トウヤん、直はんらぁ呼んだんやな。悪いけど助かったわ……」
状態は、と問うと首を横に振られた。
変化なしか、と息を吐き、ふと空を見上げる。
凄まじい速度で迫って来る気配があったからだ。
レーダーに映ったのは、冒険者の点が2つ。
風にはためく白いローブ。
魔法の明かりを照り返す眼鏡。
見下ろしたのは、決意を映す瞳。
―――それが僕の、