「……僕のできることはこんな感じやねんけど…大丈夫ミノリん?メモ足りてる?」
「はい、大丈夫です。半分は超えちゃいましたけど…」
あれから数日後。僕にできるアクションとか武器PAやらクラススキルやらを大体列挙し終えて、僕はミノリにそう訊いた。
律儀に全てメモしていたらしい。真面目だなぁ、と感嘆の息が漏れる。
「まぁ、実際使うんは
「それでも十分に多いと思うぞ」
呆れ顔でツッコんだアカツキが「で」と視線を横に向けた。
「主君は何をいじけているのだ」
「いじけたくもなるよ!?」
わなわなと両手を振るわせてシロエが叫ぶ。
「状態が特殊だから同レベル帯より火力が高いっていうのはまだわかるんだよ。わかるんだけど…」
因みに僕の火力は、最も高い
「なんで補助まで充実してるのさ!?」
あー、という顔で全員が頷く。
「言うて僕の補助、大体単純なステータス補強で立ち回り補助はほぼないで?」
「その単純なステータス補強が3分保つのがおかしいんだよ?しかも効果が割と盛りだくさんだし」
それはそうだ、と頭を掻く。
「大体、やろうと思えばクリティカル率50%のバフとかおかしいし、敵の行動制限して引き寄せとかも便利なのに、それを火力役ができる上に回復技まで持ってるって…」
「まぁ、今の僕こっちで言う所のメイン12職を全部足して割らんとおる状態やしなぁ…」
「その分、
ミノリが苦笑しながらフォローする。が、回復を受け付けないデメリットを半ば解消しているのが、彼女の持つ結界呪文なのだから説得力は薄い。
「あとはまぁ、単純にステータスが
弱点といえばそのくらいだ。
「そもそも物理攻撃と魔法攻撃、どっちもできるってこと自体おかしいからね?」
「…それは、そう」
正論を突き付けられて僕は頭を掻くほかなくなった。
突き付けた側のシロエも力尽きたようにぐったり項垂れる。
「あの日も大変でしたもんね、マイルームとか」
「あれは俺も驚いたなぁ」
ミノリの言葉に直継が頷く。
そう、昨日、正式に所属することになった僕に宛がわれた部屋。
それが、未来的というかSFチックな部屋に変貌を遂げていた事件のことだろう。
「まぁ、おかげで家具代けっこう浮いたんやしええやん」
そんな会話を交わしつつ、その日は更けていった。