記録の地平線~記された器~   作:Chirumori

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戦場に響く決意の咆哮

咄嗟にフード付きのマイファッションに切り替えた私は悪くないと思う。春先には合わない装いなのはさておき。

導具(タリス)(サムライ)の少年の背に向けて投擲し、それを起点にテクニック『光癒(レスタ)』を起動。

自分のHPが回復したのに気づいたのだろう、少年が視線を巡らせる。

その間に草むらの影から駆け出し、武器を双機銃(ツインマシンガン)に持ち替えながら敵の背後に駆け込む。

「『ビクトリーシャウト』、『ショータイム』、『N-ウォークライ』!」

クラススキルを一気に3つ発動する。

賭けだったが、『ビクトリーシャウト』の仕様であるヘイトリセットは生きていたらしい。Raスキル『オブスキュアフォーム』によるヘイト軽減すら粉砕する倍率の暴力で、NGS仕様のHuスキル『ウォークライ』によるヘイト上昇が適用され、敵の狙いが一気にこちらに向く。

「あんたら、はよ逃げぇ!こいつらは僕が相手したる!」

「……ごめん、誰だか知らないけどありがとう!」

少年の答えと遠ざかっていく足音を聞きながら、飛びかかってきた魔物の牙を後方宙返り(スタイリッシュロール)で躱す。

ついでにSロールアーツでダメージをばら撒く。諸々の補正の上、ヒーローウェポンボーナスが乗った武器でも1割も削れない。

「…そういやこのゲーム昔のゲームなんやった!」

そりゃ考えなしならあのレベル差でも敗走するわ、と納得しつつ、植物型のモンスターが振り回す触手を受け止める。

チリッと痛みが走り、HPバーがじりっと削られる。

だが微々たるダメージだ。やはり『ダメージバランサー』様様である。

…とはいえ、そもそもレベルが足りていない上に多勢に無勢だ。被弾は最小限にした方がいいだろう。

視界の左上に映るミニマップによれば、少年たちは離脱できたらしい。

「…なら、もう遠慮もいらんな!」

武器を大剣(ソード)に切り替える。

飛びかかってくる魔物に構わずPA『ツイストザッパー』を構えてチャージ。

『チャージパリング』の効果で弾かれていく敵を見据え、その効果時間が終了した直後の攻撃に『ソードアーツチャージアヴェンジ』。

反撃による増強効果の乗った回転攻撃が、魔物の群れを薙ぎ払った。

「…やっぱ大剣(ソード)の火力は頼れるなぁっ!」

目に見えて削れた敵のHPバーを見回し、そのまま追撃の『オーバーエンド』。

更に『ソードアタックオルタネーション』で変化した攻撃を繋ぎ、振り返りながら起き上がった魔物に振り上げた剣を叩きつける。

この1コンボだけで魔物の群れは半壊状態になった。

「……流石暗殺者(アサシン)、12職トップの物理攻撃力は伊達やないか…まぁ、数値しか使えんのがちょっと難やけど」

レベルアップの表示を払い、残ったモンスターに剣を向ける。

「―――さぁ、終わりにしよか!」




旧版とNGS版両方のスキルが使えますが、『同名スキルはどちらか片方のみ』『同名スキルであれば旧/NGS版問わずトリガーになる』という仕様とさせていただきます
つまりどういうことか?『N-ウォークライ』で『ウォーブレイブ』『ウォーアトラクト』が起動してるってこってす。怖いですね…
ついでに今回は使いませんでしたが『N-チェイントリガー』に『トワイスチェイン』とかも乗ります。ナニコレ…

…『かなり強い描写』ってのかこういうことです。
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