「なんというか…貴方って飽きませんね」
「それ褒めとるん?」
溜息と共に言われ、僕は憮然として紅茶を口に運んだ。
「いやぁ、この反応からしても確実にマルメロちゃんなのはわかるんだけどね?」
苦笑いするのはミカカゲだ。今日も今日とてマルメロが餌付けされている。
「今日のは何か、新しい食材を使ったですか?」
「お、わかる?実はねぇ」
ミカカゲが嬉しそうに説明してくれた食材は、確かレベル70超の植物系モンスターのドロップ品のはずで、僕はリーゼと顔を見合わせる。
そして視線を向ければ、大地人からすれば伝説とか幻とか言われる食材を既に完食してしまったレイネシアが、青くなった顔を引きつらせていた。
「シア譲、慣れぇな。〈冒険者〉なんて大体こんなもんやろ」
「こんなもんって何よヒバリ」
「惜しまず、倦まず、容赦せず。だろ」
トバリの評はそれはそれでどうなのか。
「それにしても、アーリちゃんやマルメロちゃんを見ていると、私も〈
ヘンリエッタが半分冗談、半分本気で宣う。
「ね、マルメロちゃん。うちの子になりません?」
「マルメロは
思わぬ呼称に紅茶を咽てしまう。
「……マルメロ、なんて?」
「?
隣に座っていたレイネシアが背をさすってくれるのをありがたく思いながらじろっとヘンリエッタを睨む。
「ヘンリエッタはん?何吹き込んでるん?」
「何か間違っていますか?貴女だってずっと、『うちのマルメロ』と言っていたでしょう?」
「間違ってるやろ…………」
「違うですか………?」
しらばっくれるヘンリエッタから視線を外すと、じっとこちらを見るマルメロと視線が合った。
耳がべしょりと垂れている。機嫌だとしたらめちゃくちゃわかりやすいなコイツ。
「ヒバリ」「ヒバリ……」
トバリとアカツキの視線が痛い。というか、お茶会メンバー全員からの視線を感じる。
異論を挟みたい気持ちは山々だが、そうもいかないというか、何というか。
「あぁもう……ほれ来い」
手招きすると、マルメロが飛び込んできた。
どちらにせよ、この子を泣かせるよりはいいか。
「ママ!」
「おう、お前のママや。お前は僕の娘や、マルメロ」
ぐりぐりと押し付けられる頭を撫でながら、苦笑いする。
顔を上げると、みんながなんかニヤニヤしているように見えた。
あ、トバリはいつも通りの仏頂面だ。なんか最近安心感すら覚えてきたぞ。
「何よ」
「いや、慈母の如き笑みだなと」
アカツキが微笑みながら言う。
「揶揄うなや、もう」
アカツキを小突いていると、それを見て微笑んでいたリーゼの顔が固まった。
「どしたん?」
「いえ、ヒバリさん。その子………」
「マルメロがどないしたん」
「いえ、ステータスが……」
言われて首を傾げる。マルメロ―――もとい、ウェイカーの
そう思いながら視線を下ろして、僕は天井を仰ぐ羽目になった。
「……Oh」
バッチリ見えた。
マルメロ レベル140