リリカル・ストラトス~黒き帝王は魔導師~ (一時更新停止) 作:妖精絶対許さんマン
刀奈とのISの練習を一週間続け、月曜。
「ーーなあ、箒」
「なんだ、一夏」
お、一夏と箒仲直りしてる。
「気のせいかもしれないんだが」
「そうか。気のせいだろう」
そう言えば刀奈と簪、本音と虚さんが見に来るって言ってたな。
「ISのことを教えてくれる話はどうなったんだ?」
「・・・・・・・・」
「目・を・そ・ら・す・な!!」
「お前らこの一週間何してたんだ?」
なんで、姉さんや山田先生に教えてもらおうと思わなかったんだ?
「う・・・。箒に剣道の稽古をみっちり付けられてた・・・」
「お前はバカか?剣道するのも良いが自分でどうにかしようと考えなかったのか?」
「そ、そう言う秋だって、この一週間何してたんだよ!!」
「そうだ!私達はお前が練習してる姿を見てないぞ!!」
「アホ共が。俺はこの学園に友達が居るんだよ。その人に教えてもらってたんだ」
刀奈との練習は本当にためになった。自分でも驚くのが初めて銃を撃ったら真ん中に命中した事だな。
「何で俺にも紹介してくれなかったんだ!」
「お前には箒が居ただろ?」
「そうだけど・・・」
本当に一夏は自分から何かしようとしないよな。何かしようとしても既に終わっているから。
「し、秋くん秋くん秋くん秋くんっ!」
この声は山田先生か?
「どうかしましたか、山田先生?」
「はぁ・・・はぁ・・・来ました!秋くんの専用ISが!」
「山田先生、一夏の専用機は来てないんですか?」
「織斑兄の専用機はまだ来ていない。先にお前からオルコットとの試合だ」
あ、姉さん。
「アリーナを使用できる時間は限られている。ぶっつけ本番でものにしろ」
中々無茶なことを言ってくれる。
「わかりました。俺の専用機はどこに?」
「こっちだ。それと織斑兄、篠ノ之は管制室に行っていろ」
「「わかりました」」
一夏と箒は管制室に歩いていった。
「行くぞ、織斑弟」
「わかりました」
俺は姉さんと山田先生についていった。
ピット搬入口の扉が開いた。そこにはーーー『黒』が居た。
夜のような黒。だけど、どこか落ち着く黒。
「これが・・・」
「はい!秋くんの専用IS『黒帝』です!」
ーーー待ってたよ、秋ーーー
頭の中に女性の声が響いた。どこか懐かしく感じる、優しい声。
「織斑弟、どうかしたか?」
姉さんに呼ばれて意識を戻す。
「時間が無いからフォーマットとフィッティングは実戦でやれ。できなければ負けるだけだ。わかったな」
「わかりました」
乗り方は訓練機の『打鉄』や『ラファール』と一緒か。
「よっと・・・」
「・・・乗り方を知っていたのか?」
「たっちゃん先輩に教えてもらいました」
一度、自分の姿を見てみる。黒い装甲に、後ろを視てみると灰色の輪が浮いていた。ハイパーセンサーを探して頭に手をやると眼を覆い隠す形であった。俗に言うバイザーと言うやつだな。
ハイパーセンサーも問題なく動いているし、機体の状態も以上なし。
さて。あの傲慢なイギリス人を蹴散らしに行くか。
「それじゃあ、織斑先生。行かせてもらいますね」
「ああ。勝ってこい、秋」
姉さん、今は職務中だろ。
ゲートの前に行くと4人の人影が見えた。
「勝ってきますよ、たっちゃん先輩、簪、本音、虚さん」
「勝ってきなさい、秋くん」
「頑張ってね、秋」
「がんばれ~アッキ~」
「頑張ってください、秋さん」
俺は4人の応援を聞いてからピットから飛び出した。
~楯無side~
「さ、皆。管制室に行きましょ」
「ねぇ、お姉ちゃん」
簪ちゃんに呼ばれて振り返ると簪ちゃんから黒オーラが出ていた。
「な、何かしら、簪ちゃん?」
「お姉ちゃん、秋と同じ部屋ってホント?」
「し、秋くうとは同じ部屋よ」
「そうなんだ・・・。少し私とお話ししようか、お姉ちゃん?」
「は、はい!!」
簪ちゃんがものすごく怖いです。
第11話でした。