リリカル・ストラトス~黒き帝王は魔導師~ (一時更新停止) 作:妖精絶対許さんマン
え~。感想で「虚はヒロインじゃないの?」と聞かれたのでここでお答えさせてもらいます。ぶっちゃけ言うと虚との絡みが思い付かばなかったからヒロインから外させてもらいました。本当に申し訳ありません。
「やりすぎだ、馬鹿者」
「あいたっ!」
戻ると同時に姉さんに出席簿で叩かれた。
「相手の武器の殆どを破壊してどうする」
「すいません・・・」
確かに紫電一閃はやり過ぎたな。
「まあ、良い。次は織斑兄との試合だ」
あ、連チャンですか。わかります。
「織斑弟、お前のISのシールドエネルギーは減っていないから回復は必要ない」
「え?あ、ホントだ」
『黒帝』の機体状況を見てみると『シールドエネルギーMAX』と書かれていた。
「それと・・・よくオルコットに勝ってたな」
「・・・俺は負けられないんだよ。どんなことがあっても・・・」
『闇の書』の時、俺はなのはとフェイトを守れなかった。だから誓ったんだ。自分を犠牲にしても俺が大切だと思う人を守るって。
「織斑秋、二回戦行ってきます」
俺は姉さんを尻目にゲートを飛び出した。
「秋・・・」
「負けられない」と言っていた時の秋の眼には後悔と覚悟が宿っていた。
「秋・・・。お前は一体、何を抱えているんだ?」
「それがお前のISか・・・一夏?」
「ああ、これが俺の専用機『白式』だ!」
俺の『黒帝』と対をなす色、白を纏った一夏がいた。
「『一次移行』も終わってるんだ。これで俺もお前と同じ土俵に立ったぜ!」
同じ土俵・・・か。
「残念だが・・・」
ーーーお前の曖昧な覚悟ではーーー
ブーーーーーーーー!!
「行くぜ、秋!」
「お前は土俵にさえ立っていない」
ーーー俺は倒せないーーー
一夏は近接ブレードーーー『雪片弍型』を持って突っ込んでくる。
『雪片』は姉さんが現役時代に使っていた武器だ。『弍型』って事は後継機か。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
一夏は雪片弍型を振り上げて斬りかかってきた。
「『ヴァイロン』起動。対象は『ヴァーミリオン』」
ーーー了解。・・・ステルス完了ーーー
「オルコットじゃないが、正面から突っ込むのは愚策だ」
『拡張領域』からビームマシンガン『ヴァーミリオン』を呼び出し、雪片弍型を振り上げて斬りかかってきた一夏のがら空きの胴体目掛けて『ヴァーミリオン』の狙いを定めて引き金を引く。
「うぁ!?」
『ヴァイロン』は『ヴァーミリオン』のビームまでも透明に出来るようで、不可視のビームは一夏の胴体に全弾命中した。
「な、何でSE(シールドエネルギー)が減ってるんだ!?」
「自分で考えろ。それと・・・停まってると負けるぞ?」
不可視の状態の『ヴァーミリオン』を一夏に向けて、引き金を引く。
「クソ!何がどうなってるんだよ!?」
一夏は横に移動することで避ける。
チッ、相変わらず勘だけは良いな。
しばらく引き金を引き続けると・・・
カチャカチャ
「ん?弾切れか・・・」
引き金を引くが撃ったときの反動がないのでウィンドウを視ると『残弾0 再装填まで10分』と表示されていた。
「しゃあない、『デュランダル』を使うか」
俺は『ヴァーミリオン』を『拡張領域』に戻し、かわりに『デュランダル』を呼び出す。
「接近戦・・・!なら、俺にも勝ち目がある!」
一夏は回避行動を止めて『雪片弍型』を構えてトップスピードで突っ込んでくるが・・・
「目指せ、メジャーリーグ!!」
『デュランダル』の側面で一夏を野球ボール宜しく打ち返す。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?」
一夏は面白いくらい回転しながらアリーナのバリアーに命中した。
「な、何で一週間でここまで差が出るんだ!?」
「差が出るのは当然だ」
たかが一週間、剣道をやってただけの付け焼き刃に何が出来る?
「どういう意味だよ・・・」
一夏は俺の言葉の意味を理解できないのか聞き返してくる。
「言葉の意味のままだ。お前には練習量も足りない。確固とした覚悟も想いもない。あるのは勘の良さと曖昧で中身がない覚悟だけだ」
「俺にだって覚悟はある!」
「断言する。お前には確固とした覚悟はない。それでも覚悟があると言うのなら今、ここで言ってみろ」
「俺は・・・。俺は、俺に関わる全ての人を守る!!それが俺の覚悟だ!!」
「それは覚悟じゃない。ただの自己満足だ。それに何かを守りたいなら『力』をつけろ。お前にはその『力』さえ無いだからな」
「『力』はこれからつけていく!!」
コイツは・・・
「口で言っても分からない・・・か。来い、お前の曖昧で中身がない覚悟に俺が本当の覚悟を教えてやる」
一夏に人差し指を向けて指を曲げて挑発する。
「ッ!うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぁ!!!!」
『雪片弍型』を構えて一夏はまた突っ込んでくる。
~管制室~
「はあぁ・・・。すごいですね、秋くん。オルコットさんとの試合でもまったくシールドエネルギーを減らないなんて」
「ああ、そうだな・・・」
おかしい。あまりにも戦い馴れし過ぎている。それにオルコットとの試合で見せた技。あれは大剣で使う技じゃない。あれは刀で使う技だと推測できる。
「あとで秋に聞いてみるか・・・」
~管制室end~
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
一夏は雪片を振り下ろしてくる。
「遅い」
俺は避けて雪片を振り下ろしたままの一夏の腕を握り、背負い投げをする。
「うわぁ!?」
投げ飛ばされ一夏はPICでなんとか体制を立て直した。
「もう良い。お前の覚悟は空っぽって事がわかった。 『力』もない。空っぽの覚悟しかない。お前はそのまま、姉さんと俺に守られてろ」
一夏、お前には失望させられたよ。
ーーー『不滅の刃』の完全起動を確認。操縦者の現感情は『失望』と『侮蔑』。『デュランダル』の刀身を再形成。形状・弓。・・・再形成完了ーーー
『デュランダル』が輝くとそこには、シグナムの愛剣・『レヴァンティン』のボーゲンフォームになっている『デュランダル』があった。カラーリングは黒だけど。
「これで終わりだ、一夏」
『レヴァンティン』状態の『デュランダル』を構える。
「射たせねぇ!!」
一夏はまた突っ込んでくる。
すまない、シグナム。こんなことにお前の技を使ったら、お前は怒るだろうな・・・
「翔けよ・・・隼!!」
ーーー シュツルムファルケンーーー
圧縮されたエネルギーの矢を一夏に向けて射る。
「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぁ!!!!」
一夏は矢に雪片を振り下ろすが・・・
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
振り下ろすより速く、矢は一夏に命中した。
『しょ、勝者ーーー織斑秋!!』
「お前は『誰かを守る』立場じゃなくて『誰かに守られる』立場に居続けろ」
吐き捨てる様に気絶しているであろう一夏に向かって言う。
「あとで、桃子さんに電話しとかないと・・・」
第14話でした。