リリカル・ストラトス~黒き帝王は魔導師~ (一時更新停止) 作:妖精絶対許さんマン
翌日、朝のSRH。俺の予想とは少し違うが俺が望んだ展開が起きている。
「では、一年一組代表は織斑一夏くんに決定です。あ、一繋がりでいい感じですね!」
確かにな。
「先生、質問です」
一夏は挙手した。
「はい、一夏くん」
「俺は昨日の試合に全部負けたんですが、なんでクラス代表になってるんでしょうか?」
俺もそれは思う。
あの傲慢でバカな金髪(オルコット)がクラス代表の座を譲るとは思えない。
一夏が負けたのは今朝姉さんから聴いた。なんでも自分の武器の性質を理解してなかったらしい。それで負けたらしい。
「それはーーーー」
「それはわたくしが辞退したからですわ!」
あ、いたのか金髪。
「その前に皆さんに謝りたいことがありますわ。
以前、日本をバカにするような発言をして誠に申し訳ありませんでした!」
オルコットは立ち上がると頭を下げた。
クラスの生徒達もオルコットの謝罪を受け入れた。
「いいよ。気にしてないから」
「オルコットさんも秋くんにぼこぼこにされたもんね!」
などの言葉が飛び交った。
「オルコット、何で辞退したのか早く言え」
「あ、はい。申し訳ありません」
姉さんの言葉に謝罪するオルコット。
「まあ、勝負はあなたの負けでしたが、しかしそれは考えてみれば当然のこと。なにせわたくしセシリア・オルコットが相手だったのですから。それは仕方のないことですわ」
そのお前は俺に負けたけどな。
「それで、まあ、わたくしも大人げなく怒ったこ反省しまして」
反省した要素が見当たらないがな。
「“一夏さん"にクラス代表を譲ることにしましたわ。やはりIS操縦には実戦が何よりの糧。クラス代表ともなれば戦いには事欠きませんもの」
オルコットが一夏を名前で呼んだな。
はぁ・・・。アイツの無意識の内に女性を落とすスキルは異常だな。
「いやあ、セシリアわかってるね!」
「そうだよねー。せっかく世界で二人の男子がいるんだから、同じクラスになった以上持ち上げないとねー」
「私たちは貴重な経験を積める。他のクラスの子に情報が売れる。一粒で二度美味しいね、一夏くんは」
大半の生徒は一夏の代表決定を喜んでいるが中には・・・
「えー。秋くんじゃなくて一夏くんなの?」
「秋くんの方が強いんだから秋くんがクラス代表になるべきだよ!」
と、一夏のクラス代表就任に反対の声もある。
「そ、それでですわね」
コホンと咳払いをして、あごに手を当てるオルコット。
「わたくしのように優秀かつエレガント、華麗にしてパーフェクトな人間がIS操縦を教えて差し上げれば、それはもうみるみるうちに成長を遂げーーー」
オルコットが優秀ならこの学園に在席している生徒全員がパーフェクトになるわ。
そう考えると俺の回りには完璧とまでは行かなくても、そつなくこなせる人が多いよな。
「座れ、馬鹿ども」
姉さんはいつの間にか箒とオルコットの頭を叩いていた。
「お前たちのランクなどゴミだ。私からしたらどれも平等にひよっこだ。まだ殻を破れていない段階で優劣を付けようとするな。織斑弟以外」
それは姉さんが『世界最強』だからだ。
まあ、生身なら士朗さんや恭也さん、シグナムとザフィーラには負けると思うけど。
てか、今ものすごく気になること言わなかったか?
「織斑先生、何で俺以外なんですか?」
「織斑弟、お前は自分のランクを知らないのか?」
「知りません。それに興味もありません。知ってても役に立ちませんからね」
ランクなんて知っててもなんの価値もないしな。
「お前のランクはSだ」
「S?」
「「「「「「「ええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!?」」」」」」」
「うぉ!?」
突然、クラスの全員(一夏と山田先生含む)が大声をあげた。
耳を押さえるのを忘れた俺はもろに音響兵器(誤字にあらず)を喰らった。
ナハトヴァール以来だぞ。ここまでの大声は。
「そうゆうことだ。上には上がいると知れ。それに私は代表候補生でも一から勉強してもらうと前にも言っただろう。くだらん揉め事は十代の特権だが、あいにく今は私の管轄時間だ。自重しろ」
鬼軍曹ですね、わかります。
バシン!
一夏が姉さんに叩かれた。
「・・・・・お前、今何か無礼なことを考えていただろう」
「そんなことはまったくありません」
「ほう」
バシンバシン!
一夏がまた叩かれた。
「すみませんでした」
「わかればいい」
一夏と姉さんの力関係を思い知らされる光景だな。
「クラス代表は織斑一夏。異存はないな」
はーいと、(俺と一夏を除く)クラス全員が返事をした。
第18話でした。