リリカル・ストラトス~黒き帝王は魔導師~ (一時更新停止)   作:妖精絶対許さんマン

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第2話です。


第2話

「あー、疲れた」

 

一時間目のIS基礎理論の授業が終わり今は休み時間。

 

「秋~お前、さっきの授業の意味分かるか~?」

 

目の前の愚兄が話かけてきた。

 

「分かるに決まってるだろ。あらかじめ予習してたんだから」

 

「え!?そうなのか?その時、俺は何してた?」

 

「一夏は洗濯、料理、姉さんの世話をしてた」

 

「あー思い出した」

 

俺と一夏が話をしていると・・・

 

「・・・・・ちょっといいか」

 

「え?」

 

一夏が振り返った。

やっぱり箒か。

篠ノ之箒。俺と一夏の幼なじみで俺達が通っていた剣術道場の娘だ。

 

「・・・・・箒?」

 

「・・・・・・・」

 

箒は黙ったままだ。

 

「廊下でいいか?」

 

箒は廊下に誘うが俺はあることを閃いた。

 

「一夏、行ってこい」

 

「え?お前はどうするんだ?」

 

「次の授業の準備でもしとくさ。ほら、とっとと行く」

 

「あ、ああ」

 

一夏は立ち上がり俺の横を通って行く。

箒が俺の横を通って行くときに・・・

 

「頑張れよ」

 

「すまない、感謝する」

 

箒に一声かけておいた。

分かるように箒は一夏に好意を持っている。

まあ、一夏はその事に気づいていない。だから俺は一夏の事を愚兄と呼んでいる理由の一つだ。

 

「アッキ~」

 

机の中から教科書を取り出しているとのほほんとした声が聞こえてきた。

 

「久しぶりだな、本音」

 

「久しぶり~アッキ~」

 

俺の事をアッキーと呼ぶ少女、布仏本音。

とある出来事から知り合いになった少女と同じ時期に友達になった。

 

「でも、ビックリしたよ~。アッキ~がISを動かせるなんて~」

 

「ああ、俺も驚いてるよ」

 

「これからよろしくね~」

 

「ああ、よろくな。本音」

 

本音が同じクラスなのはありがたい。本音は小動物のように癒し効果があるから居てくれるだけで癒される。

 

「ところで本音。簪はこの学園を受験してるのか?」

 

「してるよ~。かんちゃんはね~4組なんだ~」

 

「そうか。なら、昼休みに4組行ってみるか」

 

「うん~そうしてあげて~」

 

キーンコーンカーン

 

「チャイムが鳴ったから席に戻るね~」

 

「ああ、じゃあな」

 

本音は席に戻っていった。

 

あ、一夏と箒が帰ってきた。なんか箒が一夏を睨んだ。姉さんが一夏の後ろに立ってる。

パァンッ!

 

「とっとと席に着け、馬鹿者」

 

「・・・・・ご指導ありがとうございます、織斑先生」

 

今日だけで一夏の脳細胞は二万個死んだな。

 

「ーーであるからして、ISの基本的な運用は現時点で国家の認証が必要であり、枠内を逸脱したIS運用をした場合は、刑法によって罰せられーーー」

 

すらすらと教科書を読んでいく山田先生。俺はついていけるが愚兄の一夏は全く分かってないようで回りをキョロキョロ見回している。

 

「織斑君達、何かわからないところはありますか?」

 

「あ、えっと・・・・・」

 

一夏はもう一度教科書に視線を落とす。

 

「先生!」

 

「はい、織斑くん!」

 

「ほとんど全部わかりません」

 

清々しいぐらいに暴露したな。

 

「え・・・・・?ぜ、全部、ですか・・・・・?」

 

山田先生が困り顔になってるじゃねえか。

 

「え、えっと・・・・・織斑くん以外で、今の段階でわからないっている人はどれくらいいますか?」

 

挙手を促す山田先生。

 

シーン

 

俺を含めた全員が手を上げなかった。

 

「え!?秋も分かるのか!?」

 

「予習してたから分かるに決まってるだろ、愚兄」

 

ん?そう言えば家のどこかに参考書を見かけたような・・・

 

「・・・・・織斑、入学前の参考書は読んだか?」

 

教室の端にいた姉さんが一夏に訊いてくる。

 

「古い電話帳と間違えて捨てました」

 

あ!思い出した古い本の上に乗っけてるの見た!

 

パアンッ!

 

「必読と書いてあっただろうが馬鹿者」

 

すごいな一夏。今日だけで脳細胞が二万五千個死んだぞ。

 

「あとで再発行してやるから一週間以内に覚えろ。いいな」

 

「い、いや、一週間であの分厚さはちょっと・・・・・」

 

「やれと言っている」

 

「・・・・・はい。やります」

 

鬼軍曹のようなセリフありがとうございます。

 

「織斑弟、あとで織斑兄に教えてやれ」

 

「教えるに当たって、三回言ってもわからないなら鞭を使ってもいいですか?」

 

「良いだろう、許可する」

 

「ありがとうございます」

 

よし、許可がでた。

 

「ISはその機動性、攻撃力、制圧力と過去の兵器を遥かに凌ぐ。そういった『兵器』を深く知らずに扱えば必ず事故が起こる。そうしないための基本知識と訓練だ。理解ができなくても覚えろ。そして守れ。規則とはそういうものだ」

 

『兵器』・・・か。俺は『兵器』じゃなくて本来の宇宙進出ように使えるようにしたい。

 

「・・・・・貴様、『自分が望んでここにいるわけではない』と思っているな?」

 

一夏の肩が少し震えた。考えてたんだな。

 

「望む望まないにかかわらず、人は集団の中で生きてなくてはならない。それすら放棄するなら、まず人であることを辞めることだな」

 

辛辣。でも言ってることは正しい。

 

「え、えっと、織斑君。あ、二人いるから、一夏君。わからないところは授業が終わってから放課後教えてあげますから、がんばって?ね?ねっ?」

 

山田先生は優しいな。

 

「はい。それじゃあ、また放課後によろしくお願いします」

 

一夏がそれだけ言って、席に着く。姉さんも教室の端に戻っていった。

 

「ほ、放課後・・・・・放課後にふたりきりの教師と生徒・・・・・。

あっ!だ、ダメですよ、織斑くん。先生、強引にされると弱いんですから・・・・・それに私、男の人は初めてで・・・・・」

 

山田先生・・・妄想癖があったのか。そして織斑君で括らないでほしい。俺が迫ってるようにも聴こえるから。

 

「で、でも、織斑先生の弟さんだったら・・・・・」

 

「あー、んんっ!山田先生、授業の続きを」

 

「は、はいっ!」

 

姉さんの咳払いで山田先生が妄想の世界から帰ってきた。

山田先生は慌てて教壇に戻ろうとしたらーーこけた。

 

「うー、いたたた・・・・・」

 

どじッ子属性もあるのか、山田先生。

 

二時間目の授業が終わり、三時間目の用意をしていたら・・・・・

 

ピンポンパンポーン

 

いきなり放送が入った。

 

『一年一組、織斑秋君。至急、生徒会室に来てください』

 

この声は・・・たっちゃん先輩か?

 

『繰り返します。一年一組、織斑秋君。至急、生徒会室に来てください。

来なかったら・・・・・』

 

来なかったら?

 

『秋君の恥ずかしい写真を学園中にバラマキます♪』

 

俺はその言葉を聴いた瞬間、生徒会室目掛けて走り出した。

 




第2話でした。
この作品の主人公の名前の読み方は織斑秋《おりむらしゅう》です。
本音がアッキーと呼ぶのは初め読み方がわからなかったからです。

専用機設定です。

名前 黒帝《くろみかど》

世代 第3世代

篠ノ之束が開発した第3世代IS。口元、肘、膝以外を装甲が覆う全身装甲《フルスキン》。非固定浮遊部分は背中の黒輪。非固定浮遊部分の黒輪には360度、全方向からの攻撃を自動で防ぐ武装、『完全なる守護者』《パーフェクト・ガーディアン》が搭載されている。主武装は自身の身の丈の倍ある大剣『デュランダル』と捕縛鎖『ラヴァル』。遠距離武装は六十口径大型ビームマシンガン『ヴァーミリオン』。特殊武装に光の屈折を利用して武器を隠す光学迷彩システム『ヴァイロン』。単一仕様能力は機体と全武装の性能を底上げする『空駆ける黒き帝王』《ブラックエンペラー・スカイ・ラン》。
待機状態は黒い指輪。
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