リリカル・ストラトス~黒き帝王は魔導師~ (一時更新停止) 作:妖精絶対許さんマン
「何を騒いでるんだ?」
「あ、アッキーおはよ~」
「ああ、おはよう。で、何を騒いでるんだ?」
「転校生が来るんだってさ~」
「転校生?この時期にか?」
IS学園に転入するにはそれなりに厳しいはずだ。試験もそうだが、国の推薦がなかったらそもそも、転入何てできない。そうなると少なくとも何処かの国の推薦を受けた代表候補生だな。
「今のところ専用機を持ってるクラス代表って一組と四組だけだから、余裕だよ」
そう言えば簪は四組の代表だって言ってたな。でも、専用機は完成してないって言ってたような・・・
「ーーーその情報、古いよ」
「鈴・・・?お前、鈴か?」
「ああ、ミニマムか。久しぶりだな」
あい変わらず小さいな。
「そうよ。中国代表候補生、凰鈴音。今日は宣戦布告に来たってわけ。あと、ミニマム言うな!!」
最後にみた時と身長が変わっていない。なのは達より少し高いぐらいか?
「何格好つけてるんだ?すげえ似合わないぞ」
「んなっ・・・!?なんてこと言うのよ、アンタは!」
あ、鈴の後ろに魔王(姉さん)が・・・。
「おい、ミニマム(鈴)。後ろ・・・」
「ミニマムって書いて鈴って言うな!!」
「おい」
「なによ!?」
姉さんは宝具『魔王の出席簿(サタン・オブ・ルールブック)』を降り下ろした。
「もうSHRの時間だ。教室に戻れ」
「ち、千冬さん・・・・・」
「織斑先生と呼べ。さっさと戻れ、そして入り口を塞ぐな。邪魔だ」
「す、すいません・・・・・」
絶対になのは達には姉さんを近づけさせないし、会わせない。なのは達が怖がるからな。
「またあとで来るからね!逃げないでよ、一夏!秋!」
「さっさと戻れ」
「は、はいっ!」
鈴はそれだけ言うと走って二組の方に戻っていった。
「アッキー、あの女の子のこと知ってるの~」
「ああ、小学校からの同級生だ」
中学二年の終わりに中国に帰ったからな。
「そうなんだ~」
「それより席に戻るぞ。じゃないとーーー」
バシンバシンバシンバシンバシン!
「席に着け、馬鹿ども」
「ああなるぞ?」
俺は一夏の周りで質問攻めしていた女子たちに指をさしながらそう言った。
「そうだね~」
本音はそう言って席に戻っていった。
昼休み。俺は簪に呼び出されて屋上にいる。屋上は基本的に開放されており誰でも自由に出入り出来る。
「お待たせ、秋」
「いや、俺も今来たところだ」
手にバスケットを持った簪が来た。
「お昼ご飯作って来たから・・・一緒に食べよ?」
「ああ、ありがとう」
俺と簪は屋上にあるベンチに座り、バスケットの蓋を開けると色々な具材を挟んだサンドイッチが入っていた。
「なら・・・いただきます」
ハムとキュウリが挟まったサンドイッチに手を伸ばし、食べ始める。
「どうかな・・・?」
「ああ、美味しいぞ」
「本当?変な味とかしない?」
何をそんなに心配してるんだ?
「大丈夫だ。それに、例え変な味がしても気絶して三途の川を見ない限り問題ないさ」
「三途の川って・・・冗談だよね?」
「冗談ならどれだけいいか・・・」
三途の川を二度見たことある。一度目は美由希さんの料理を食べたとき。あれはまだ良い。気絶して三途の川を見たぐらいだ。二度目は・・・思い出すのも恐ろしい。正月に高町家、ハラオウン家、八神家、月村家、バニングス家とエイミィと俺で翠屋での年始パーティーで起きた。はやてが作ったと思っていた料理の中に一品、一品だけ入っていたシャマルが作った料理を食べた結果・・・俺は二日間気絶していた。しかも、三途の川の向こうでは空中要塞のような建物の外壁で、白い騎士みたいな人型機動兵器と右腕がやたらゴツい赤い悪魔みたいな人型機動兵器が戦っていた。それに、シャマルが作った料理ははっきり言って・・・不味い。もはや、料理兵器でも通る。あとから聞いた話だとシャマルの料理を食べて俺の心臓は30秒ほど止まっていたらしい。士郎さんと恭也さんが必死に心臓マッサージをしてくれたらしい。目が覚めるとなのはとフェイト、はやてに美由希さんに泣きつかれた。
「しゅ、秋?顔が青いしものすごく震えて・・・」
「だ、大丈夫だ。少しトラウマが甦っただけだ・・・」
あれは記憶の奥底に封印して二度と思い出さないようにしないと・・・。
「ごちそうさま」
「お粗末様でした」
トラウマが落ち着き、簪が作ってきてくれたサンドイッチを食べ終わった。
「そう言えば簪。クラス代表戦に出るんだろ?」
「うん。出るよ」
「専用機の方は・・・」
「・・・まだ、完成してない」
やっぱり・・・。
「一夏の白式の方に人員が全員回されたから・・・か」
「うん・・・」
簪の専用機、打鉄弍式は白式の開発元と同じ倉持技研だ。あの愚兄はとことん他人に迷惑をかけるな。
「悪いな・・・家の愚兄が・・・」
「大丈夫。これもいい経験になるから」
「そうか・・・何か手伝えることが会ったら言ってくれ」
「うん。ありがとう」
「そろそろチャイムがなるし教室に戻るか」
「そうだね」
俺と簪はベンチから立ち上がりそれぞれの教室に戻っていった。
生徒会の仕事が終わり、自販機で飲み物を買って帰る途中に半泣きの鈴と遭遇してしまった。
「おい、鈴」
「秋・・・・・」
はぁ・・・鈴の半泣きの理由はおおかた愚兄のせいだろうな。
「とりあえず、何で泣いてるか話ぐらいは聴いてやる」
「・・・ありがとう」
俺は自販機でもう一本飲み物を買い、鈴に投げ渡す。
「お前が泣きそうなのはおおかた愚兄のせいだろうが・・・何があった?」
「それは・・・・・」
そこから鈴がポツポツと話始めた。最初は一夏のルームメイトの箒と部屋を変わってもらおうとして一夏の部屋に行った。そしたら、箒を無視して一夏と話をした鈴に木刀で襲い掛かった。箒からは木刀没収だな。箒の攻撃を専用機の部分展開で防いだ鈴は一夏に約束の事を憶えているか聴くが、内容を間違えて覚えていた一夏を叩いたそうだ。
「はぁ・・・一夏も悪いがお前も悪い」
「な、なんでよ!」
「あの、シスコンの唐変木の朴念神に『料理が上達したら、毎日あたしの酢豚を食べてくれる?』って言って愚兄に通じるわけないだろ。「好きです」って言って「俺も好きだぞ。友達として」って言う奴に遠回しに言ってわかるはずないだろ」
「うっ・・・」
IS学園に入学してから一気にため息する回数が増えた気がする。
「まあ、めげずに頑張れよ」
「うん・・・」
俺はそのまま鈴を置いて部屋に戻った。
「ただいま」
「おかえりなさい、秋くん」
部屋に入るとエプロンをした刀奈が晩ご飯を並べていた。なお、食材は俺が休日に時間を見つけては買い出しに行っている。金?管理局での給料から出している。
「刀奈。クラス対抗戦の組み合わせって決まってるのか?」
「ええ。これが組み合わせよ」
刀奈が組み合わせが書いたプリントを渡してきた。
「簪は・・・三組の代表と戦うのか。一夏と・・・二組の代表の鈴か。愚兄は負けたな」
俺の目から見ても鈴は強い。一度だけ一夏が特訓をしているところを見に行ったがあれはダメだ。箒とオルコットの二人が同時に教えようとして時間を潰している。それなら、一夏と箒、オルコットのアリーナの使用を禁止にして他の生徒に使わせた方がまだ、効率がいい。
「秋くんは対抗戦当日は観客席で警備してくれないかしら?」
「わかった。何か起きたときは俺の方で判断させてもらうが良いか?」
「わかったわ。私から学園長と教員の方々に伝えておくわ」
「ありがとう、刀奈」
学園長に一度会ったことがあるけど初老の男性だった。なら、入学式で挨拶していた女性は誰かと聴くと学園長の奥さんだそうだ。
「秋くんから見てお兄さんに勝ち目はありそう?」
「無いな。しょうじき、一夏達三人のアリーナ使用を禁止にしたいぐらいだ」
あの三人のせいで他の生徒がアリーナの端の方で細々と練習しているんだからな。
「秋くんなら、一年の専用機持ち全員と戦っても勝てるでしょ?」
「たぶんな。何より、先生の教えかたが上手いからな」
「ふふ・・・照れるわね」
刀奈は扇子で顔を隠すが扇子には『当然よ!』と書かれている。だから、その扇子はどうなってるんだ?
「さ、仕事の話も終わりにして晩ご飯を食べましょ。冷めちゃうわ」
「そうだな」
明日も忙しくなるし頑張らないとな。
第27話でした。適当ですみません。