リリカル・ストラトス~黒き帝王は魔導師~ (一時更新停止)   作:妖精絶対許さんマン

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青空と草原が広がる世界。そこに彼女はいた。

「あぁ・・・本当に・・・本当に強くなったわね、秋」

黒い布地に椿が描かれた着物を着た女性は画面に映し出された一夏と自身の分身を纏った秋の遊戯(戦い)を見ていた。

「秋・・・貴方は何者にも縛られてはダメ。もっと強くなって自由になるの・・・」

女性は画面の秋に母親が子供を見る暖かい眼差しを向けている。

「織斑一夏・・・お前には秋の踏み台になってもらうわ」

女性は一夏に感情が欠落して、冷たく、侮蔑するような眼で見ていた。

「そして・・・織斑千冬ッ!貴女は・・・私が殺してあげる」

女性は黒い魔力を漂わせながら、計画を考える。

「秋を解放するには、私が半永久的に実体化出来るようにしないとね。秋の魔力だけじゃ私を実体化し続けるのは無理・・・やっぱり私自身がリンカーコアを身に付けないと・・・」

女性は画面に映し出される映像を見る。

「はぁ・・・いったん考えるのは辞めましょう。今は秋と織斑一夏の遊戯(戦い)を見ましょう」

青空と草原が広がる世界に一人、女性は岩に腰を掛けて遊戯(戦い)を見守る。


第30話 一夏VS秋! 伽藍洞の覚悟と後悔と誓いの覚悟

「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

愚兄がまた突っ込んでくるが俺は避けるのを止めた。

 

「これでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

愚兄は俺が避けないのをチャンスと思ったのか白式の単一使用能力『零落白夜』を使ってきた。誘いとも思わずに切り札を使うとわな。俺はスラスターを使い愚兄の懐に入り込む。

 

ーーーロード・カートリッジーーー

 

左手に持っているデュランダルで雪片を打ち上げて、愚兄の顔面めがけ右腕のカートリッジのエネルギーを拳に集中させて殴る。

 

「フラッシュインパクト」

 

愚兄の顔面を殴ると同時に強烈な閃光を伴って炸裂して愚兄を吹き飛ばす。

 

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

弱い、弱すぎる。剣筋もシグナムの様に綺麗じゃなく、単調で読みやすい。白式のポテンシャルのスピードも生かせていない。

 

「はぁ・・・なあ、愚兄。お前は本当にそんなに弱くて“誰かを守れる"と思っているのか?」

 

俺の黒帝のSEはMAXの一〇〇〇。それに対して愚兄の白式のSEは俺の攻撃と『零落白夜』の使用でー〇〇もない。『ヴァーミリオン』の一撃で沈むほどだ。

 

「今は弱くてもこれから強くなって見せる!!だから努力してるんだろ!!」

 

努力・・・している?

 

「くっ・・・くく・・・ははっ!」

 

無理だ。我慢できない・・・あれで努力している?

 

「ははっ!ははは!!あはははははは!!」

 

「何が可笑しいんだ!」

 

何が可笑しい?可笑しすぎだろ。

 

「何が可笑しい?あはははははは!!これが笑わずにいられるか!!あれで努力している!!・・・ふざけるな!!」

 

こいつは回りのことをなにも見ていない。

 

「お前は本当に無知だな。お前達がアリーナを使っている時、一度でも回りを見たことあるか?」

 

「なに?」

 

「お前と篠ノ之箒、そこで気絶しているオルコットも含めてお前達三人がISの訓練の内容を揉めているとき他の生徒は巻き込まれたくないからアリーナの端で細々とやっているんだよ」

 

「な・・・」

 

厚顔無恥の恥知らずが。何れだけの人間に迷惑を掛けたかも知らないな。

 

「“織斑一夏"。お前の本質を教えてやる。自分勝手で我が儘。『誰かを守る』なんて出来もしないことを言って“織斑千冬の影を追っている"だけで借り物の想いしかない伽藍洞の覚悟が“織斑一夏"という人間の本質だ」

 

バイザーで見えないだろうが俺はさぞ、見下して侮蔑するような眼をしているだろう。

 

「お前の専用機『白式』を開発するために一人の少女の専用機の開発が凍結された」

 

簪は「気にしていない」と言っていたがやはりプロの技師じゃないからか、完成が遅れている。

 

「どうだ?人の専用機を凍結させて完成された機体は?さぞ使いやすいだろ」

 

愚兄は何も話そうとしない。

 

「織斑先生が現役時代に使っていた武器、単一使用能力を使えて嬉しいだろ?姉の七光りの分際で強くなったつもりか?」

 

「・・・・・ッ!」

 

愚兄は俺のことを睨んでくるが怖くも何ともない。

 

「お前は誰も守れない。誰かを守るって事は自分が傷つく覚悟が必要だ。お前にはあるか?自分が傷つく覚悟が?」

 

無いだろうな。傷つく覚悟があるなら篠ノ之道場が無くなっても剣道を続けて強くなろうとする筈だ。

 

「お前は一度でもISの操縦を織斑先生や山田先生、学園の先輩達から教えてもらおうとしたか?してないだろ?代表候補生(笑)のオルコットはまだ良い。なぜ、同じ素人の篠ノ之箒に教えてもらっていた?」

 

同じ素人同士が一緒に練習しても上達するはずがない。

 

「しょせん、お前も篠ノ之箒の事を『篠ノ之束の妹』としか見ていないだよ」

 

「ッ!!そんな風に見てねぇ!!」

 

「なら、なぜ篠ノ之箒に教えてもらおうとした?“幼馴染み"だから?違うな。篠ノ之箒は篠ノ之束の妹だからISの事を詳しく知っていてもおかしくない。そんな打算的な考えをしたんだよ」

 

ファースト幼馴染みだ、セカンド幼馴染みだと言うが本当に幼馴染みだと思っているなら順番をつけたりしない。

 

「なら・・・なら、お前の覚悟って何なんだよ!!」

 

俺の覚悟・・・か。

 

「・・・眼の前で助けられなかった命がある。努力すれば助けられたかもしれない。だけど、結果的に俺は二人の命を助けられず、二人の女の子を泣かせてしまった」

 

プレシア・テスタロッサに手を伸ばしたが届かずに虚数空間にフェイトの姉、アリシア・テスタロッサの遺体と一緒に落下していった。

リインフォースはナハトヴァールの復活を阻止するために空に消えていった。この時、俺は何も出来なかった。これが俺の後悔。

 

「そして・・・二度とアイツらを泣かせないと誓った。アイツらを守ってみせると誓った。俺を“織斑千冬の弟としてじゃなく、織斑秋という一個人"として見てくれる人達を守ると誓った」

 

前楯無さんと奥さん、高町家の人たちに月村家の人たち、バニングス家の人達は俺を一個人として見てくれた。

 

「だから・・・愚兄。お前の伽藍洞の覚悟を俺は認めない。自分の意志がない覚悟を!俺は認めない!!!!!」

 

ーーーロード、カートリッジーーー

 

両腕のスピードローダが回転してカートリッジを使う。カートリッジのエネルギーは『ラヴァル』の杭に集束する。

 

「貫け!」

 

『ラヴァル』はもうスピードで白式に迫っていき、二機のスラスターを破壊した。愚兄はもうスラスターを使った動きができなくなった。

デュランダルを納してヴァーミリオンを展開して愚兄に狙いを定める。すると銃口に環状魔方陣が出現した。

 

ーーーロード・カートリッジーーー

 

両腕のスピードローダが残りのカートリッジ八発使う。すると銃口にエネルギーが集束されていく。闇の書の意志が使ったなのはの代名詞。

 

「咎人達に、滅びの光を。星よ集え、全てを撃ち抜く光となれ。貫け!閃光!スターライト・ブレイカーァァァァァァァァ!!!!!」

 

引き金を引き、蒼色の光の放流が愚兄を飲み込む。光の放流が消えると『絶対防御』を発動して気絶していた。恐らく、全身打撲ぐらいの怪我だろう。

 

『・・・・・織斑一夏、戦闘不能。勝者、織斑秋』

 

こんなヤツのために簪の専用機の開発が中止されたのか・・・。性能を生かしきれていない時点で、専用機持ち失格だ。

 

「俺は負けない。二度と負けられないんだ・・・」

 

とっとと、篠ノ之箒を懲罰部屋に放り込むか。俺は愚兄とオルコットをアリーナにほおっておいた。




第30話でした。適当になってしまった・・・
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