リリカル・ストラトス~黒き帝王は魔導師~ (一時更新停止)   作:妖精絶対許さんマン

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第34話です。


第34話 サブタイが思い付かばない、ついこの頃

放課後になり、学園の門の前でラクシャータさんを待っている。

 

「ラクシャータさん遅いな・・・・・」

 

ラクシャータさん、仕事の腕は確かなんだけど時間にルーズなんだよな。

 

「秋~お待たせ~」

 

「あ、ラクシャータさん」

 

しばらくするとラクシャータさんと技術者の人達が来た。

 

「ラクシャータさん。ドルイドシステムを使いこなせるかも知れない子は整備室で制作してるんで、ついてきてください」

 

「わかったわ~。ちゃっちゃとやってアンタの診察するからね~」

 

覚えてたか。

 

「アンタたち!久し振りのIS技術者としての仕事よ!気合い入れなさい!!」

 

「「「「「はいっ!!」」」」」

 

相変わらずのカリスマぶりだな、ラクシャータさん。

 

「案内しますね。ついてきてください」

 

俺はラクシャータさんと技術者の人達を連れて整備室に向かった。

 

 

 

「ここです」

 

俺はラクシャータさんと技術者の人達を連れて整備室の前にいる。放課後ということもあり、殆どの生徒は寮に戻っていた。途中、織斑先生が絡んできたが無視した。

 

「簪、いるかー?」

 

整備室に入ると打鉄弍式の前で刀奈と簪が何かしていて、部屋の隅で本音が虚さんに説教されていた。生徒会メンバー勢揃いだ。

 

「秋、あの水色の髪の二人なわけ~?」

 

「あ、はい。少し待っててください」

 

ラクシャータさんにその場にいてもらい、打鉄弍式の前で何かしている二人に近づいていく。

 

「たっちゃん先輩、簪」

 

ラクシャータさんがいるから、刀奈とは呼べない。少し寂しかったりする。

 

「秋」

 

「秋くん」

 

二人は打鉄弍式のマルチロックオン・システムの調整をしていた。専門的な文字の羅列しか書いてなくて俺にはわからない。

 

「簪に会ってほしい人がいるんだ」

 

「私に?」

 

「ああ。ちょっと、待ってろ呼ぶーーー」

 

「へぇ~マルチロックオン・システムねぇ~また難しいの作ってるじゃない」

 

いつの間にかラクシャータさんが空中ディスプレイを覗き込んでいた。

 

「・・・秋。その人だれ?」

 

簪の視線が冷たい。隣の刀奈はいつも持っている扇子で俺の横腹をグリグリ圧してくる。地味に痛い。本音を説教していた虚さんも説教されていた本音も二人してものすごく冷たい目で見てくる。な、何で四人の視線が冷たいんだ?

 

「こ、この人は俺の主治医で副業にISの武装を開発してる人だ。名前はーーーーー」

 

「ラクシャータ・チャウラーよ~」

 

ラクシャータさんは何処からか煙管を取り出して、吸っていた。

 

「ラクシャータさん。ここは禁煙です」

 

「あら~なら、しょうがないわね」

 

そう言うとラクシャータさんは煙管をポケットに納した。

 

「ラクシャータさん“ドルイドシステム"の方は・・・」

 

「ちゃんと持ってきてるわよ~」

 

ラクシャータさんはポケットからUSBメモリを取り出した。

 

「それが・・・・・」

 

「そ。この中にドルイドシステムと絶対守護領域のデータが入ってるわ」

 

「あ、あの!」

 

ラクシャータさんと話していると簪が大声を上げた。

 

「ドルイドシステムと絶対守護領域って何ですか?」

 

「ラクシャータさん、説明よろしくお願いします」

 

「アンタねぇ・・・」

 

呆れられた。

 

「ドルイドシステムって言うのは電子解析システムのこと。索敵能力や演算、情況分析に優れているわけ。アンタが作ってるマルチロックオン・システムと相性が良いのよ~」

 

「なら・・・絶対守護領域って言うのは・・・」

 

「絶対守護領域はドルイドシステムを使って制御・展開する、世界最高峰の防御力を誇るエネルギーシールドよ~。理論上、絶対守護領域を突破出来るのは織斑千冬が現役時代使ってた『零落白夜』くらいかしら~」

 

そんなに凄いんだ、絶対守護領域。

 

「そ、そんなに凄いもの貰って良いんですか ?」

 

「良いのよ~。アタシの所に有っても邪魔だし~。た・だ・し!絶対守護領域を使ったらデータは頂戴ね~」

 

「は、はいっ!ありがとうございます!!」

 

これで打鉄弍式の防御面は解決したな。あとはスラスターのテストとマルチロックオン・システムだけか。

 

「それじゃあ、秋。アンタの診察するから保健室行くわよ」

 

「・・・・・・・・・・わかりました」

 

だいたい・・・・・一時間ぐらいか。

 

「アンタたち!しっかりその子達を手伝うのよ!手を抜いたら・・・・・わかってるわね?」

 

「「「「「は、はいっ!!」」」」」

 

技術者の人達は顔が青くなり少し震えていた。

 

「それじゃあ、案内よろしく~」

 

「・・・・・・・・・・はい」

 

はぁ・・・・・気が進まない。俺はラクシャータさんと一緒に保健室に向かった。

 

 

 

「アンタ・・・・・最近、心臓に負担が掛かることがあったでしょ?」

 

「ええと・・・はい」

 

ラクシャータさんの診察は以外にも三十分で終わって、今はラクシャータさんがカルテを書きながら聴いてきた。

 

「詳しいことは箝口令を出されて話せないんですけど・・・その、後に少し問題があったんですよ」

 

「ふぅ~ん。詳しいことは聴かないけど、気をつけなさい。アンタの心臓、今でこそ落ち着いてるけど次に発作が起きたら・・・アンタ、一生寝たきりに生活になるわよ?」

 

「・・・わかってます」

 

第二回モンド・グロッソで織斑先生と愚兄が居ない時にラクシャータさんからそう宣告された。初期に見つかったとはいえ病気は俺の心臓をゆっくり蝕んでいる。この事は織斑先生や愚兄どころ更識家の人達と桃子さん達も知らない。この事を知っているのは時空管理局地上本部のレジアス中将とゼストさん。ゼストさんの部下のクイントさんとメガーヌさんだけだ。レジアス中将と会ったのはティーダが所属している地上本部に遊びに行ったときに知り合った。ゼストさん達ともその時に会った。メガーヌさんに無理矢理、管理局内にある医務室に連れていかれて調べられても病気の理由がわからなかった。

 

「そろそろ、整備室に戻るわよ~。ドルイドシステムの最後の調整はアタシじゃないと出来ないからね」

 

「わかりました」

 

 

~少年・技術者移動中~

 

 

「アンタ達、ドルイドシステムと絶対守護領域の調整は済んでる~?」

 

「あ、主任。ドルイドシステムと絶対守護領域の調整は終わっています。主任のチェックが終われば終了です」

 

「わかったわ~」

 

ラクシャータさんは技術者の人について行き、最終調整に入った。刀奈と簪が居ないのが気になり、整備室の中を見回してみると技術者の人達と何か話していた。

 

「弾頭にトリモチを入れるのは?」

 

「いや、炸裂弾で袋叩きにするんだ!」

 

「「「「「それだ!!」」」」」

 

・・・・・飲み物買いに行くか。

 

 

 

「あとは、スラスターとマルチロックオン・システムだけか・・・」

 

ラクシャータさんのお陰だな。ドルイドシステムが無かったら打鉄弍式の完成がもっと遅れていたかも知れない。

 

「簪も喜んでくれてるし・・・ラクシャータさんに頼んで良かった」

 

屋上で爽健○茶を飲みながら、学園の風景を見る。学園を卒業するまで三年。卒業したらすぐにミッドチルダに移り住むつもりだ。・・・・・刀奈達にミッドチルダや魔導師の事を話せたら良いな。

 

「ここに居たか、秋」

 

俺が聴きたくない声が聴こえてきた。

 

「・・・・・織斑先生」

 

今、俺はどんな顔をしているのか自分でもわからない。

 

「・・・お前と一緒にいた女は誰だ?」

 

「織斑先生に言う必要がありますか?」

 

「ある。私はお前の姉だからな」

 

姉・・・ねぇ。

 

「姉って名のるなら姉らしいことをしたらどうですか?」

 

俺はそれだけ言って屋上から出ていった。




第34話でした。適当&文字数少な目です。
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