リリカル・ストラトス~黒き帝王は魔導師~ (一時更新停止) 作:妖精絶対許さんマン
朝起きると刀奈は居なかった。そのかわり、テーブルの上には朝食を作り置きしていてくれた。テーブルの上に手紙がおいてあった。手紙の内容は「先に学園に行くわ。今日の放課後、第1アリーナに来て。PS.テーブルの上のご飯を食べていってね♪」と書かれていた。朝食は美味しくいただいた。
教室についたのは8時20分。教室には本音に一夏、箒の他に殆どの生徒がいた。
「おはよう」
「おはよ~。アッキ~」
教室に入ると本音が挨拶してきた。
「オッス、本音」
「オッス~。アッキ~」
刀奈がお姉さんタイプとすると、本音は小動物タイプ。
居るだけマイナスイオンを放出していて癒される。
本音に挨拶を返し自分の席に座る。
「秋。朝、食堂にいなかったけどどうかしたのか?」
「ああ、ルームメイトが作ってくれた」
「そうなのか?なら、昨日食堂に居なかったのも?」
「ああ、作ってくれた」
刀奈の手料理美味しかったな。
「なあ、一夏。箒の奴、ものすごく機嫌悪そうなんだけど?」
「その・・・。昨日、箒の風呂上がりを見ちまって・・・」
こいつバカだろ?
「自業自得だ、バカ」
「うっ・・・」
こいつのラッキースケベのスキルはもはや呪いだな。
一時間目ともに二時間目も問題なく終わり、今は三時間目。
三時間目の授業は山田先生が教鞭をとっている。
しかし、目の前の一夏はグロッキーだった。
「というわけで、ISは宇宙での作業を想定して作られているので、操縦者の全身を特殊なエネルギーバリアーで包んでいます。また、生体機能も補助する役割があり、ISは常に操縦者の肉体を安定した状態へと保ちます。これには心拍数、脈拍、呼吸量、発汗量、脳内エンドルフィンなどがあげられーーーー」
「先生、それって大丈夫なんですか?なんか、体の中をいじられてるみたいでちょっと怖いんですけども・・・・・」
クラスの誰かが山田先生に質問した。
「そんなに難しく考えることはありませんよ。そうですね、例えばみなさんはブラジャーをしていますよね。あれはサポートこそすれ、それでい人体に悪影響が出ると言うことはないわけです。もちろん、自分にあったサイズのものを選ばないと、形崩れしてしまいますがーーーー」
山田先生がそこで言葉が止まり、俺と一夏を見て慌てはじめた。
「え、えっと、いや、その、一夏くんと秋くんはしていませんよね。わ、わからないですよね、この例えは。あは、あははは・・・・・」
山田先生の慌てようがすごい。
「んんっ!山田先生、授業の続きを」
「は、はいっ」
山田先生は姉さんの咳払いを聞き、授業を再開した。
「そ、それともう一つ大事なことは、ISにも意識に似たようなものがあり、お互いの対話ーーーーつ、つまり一緒に過ごした時間で分かり合うというか、ええと、操縦時間に比例して、IS側も操縦者の特性を理解しようとします」
練習が大事ということか。
「それによって相互的に理解し、より性能を引き出せることになるわけです。ISは道具ではなく、あくまでパートナーとして認識してください」
山田先生が言い終わると一人の女子が手を挙げた。
「先生ー、それって彼氏彼女のような感じですかー?」
「そっ、それは、その・・・・・どうでしょう。私には経験がないのでわかりませんが・・・・・」
山田先生が男女交際の経験があるなら姉さんだってあるはずだろ。
まあ、姉さんと結婚したいなんてゆう男が現れたらシスコンの一夏は反対するだろうな。俺は結婚に賛成だ。とっとと、男と籍を入れて暴君もしくは鬼軍曹のような性格を矯正してもらいたい。・・・生活能力0だから無理か。
「・・・・・・・・・」
「な、なんですか?山田先生」
「あっ、い、いえっ。何でもないですよ」
山田先生は何で一夏の方を見たんだ?
キーンコーンカーンコーン。
「あっ。えっと、次の時間では空中におけるIS基本制動をやりますからね」
IS学園の休み時間は15分と割と長い。普通の学校ならだいたい10分ほどで休み時間が終わる。
「ねえねえ、織斑くんたちさあ!」
「はいはーい、質問しつもーん!」
「今日のお昼ヒマ?放課後ヒマ?夜ヒマ?」
昨日の様子見を終わりにしてクラスの女子が一斉に喋りかけてきた。
「いや、一度に訊かれてもーーーー」
「とりあえず、一人ずつーーーー」
女子たちの間からチラリと整理券らしきものを配っている女子を見つけた。しかも有料のようだ。
「(放課後まで体力もつかな?)」
昼休みは簪探しに4組行かないとな。
「千冬お姉さまって自宅でどんな感じなの!?」
「え。案外だらしなーーーー」
あ、バカ。そんなこと言ったら・・・
パアンッ!!
「休み時間は終わりだ。散れ」
姉さんに叩かれるだろ。
てか、姉さん。いつの間に来たんだ?
第8話でした。