リリカル・ストラトス~黒き帝王は魔導師~ (一時更新停止)   作:妖精絶対許さんマン

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第9話です。


第9話

「ところで織斑兄弟、お前たちのISだが準備まで時間がかかる」

 

「へ?」

 

ISの準備?

 

「予備機がない。だから、少し待て。学園で専用機を用意するそうだ」

 

「???」

 

専用機を用意か・・・。大方、何で男が動かせるのか調べるために専用機を与えるんだろうな。

それより一夏。わからないって顔してるな。

 

「せ、専用機!?一年の、しかもこの時期に!?」

 

「つまりそれって政府から支援が出てるってことで・・・・・」

 

「ああ~。いいなぁ・・・・・。私も早く専用機欲しいなぁ」

 

一夏は何がなんだかわからない、と言わんばかりに回りを見舞わす。

姉さんはそんな一夏に呆れながら、呟く。

 

「織斑兄、教科書六ページを音読しろ」

 

「え、えーと・・・・・『現在、幅広く国家・企業に技術提供が行われているISですがーーーー原作道理なので割愛ーーーーすべての状況下で禁止されています』・・・・・」

 

「つまりそういうことだ。本来なら、IS専用機は国家あるいは企業に所属する人間しか与えられない。が、お前たちの場合は状況が状況なので、データ収集を目的として専用機が用意されることになった。理解できたか?」

 

「な、なんとなく・・・・・・・」

 

微妙に理解できてないな、一夏の奴。

簡単にいうなら俺たちは特別待遇。ただし実験体。

 

「あの、先生。篠ノ之さんって、もしかして篠ノ之博士の関係者なんでしょうか・・・・・?」

 

気になるよな。篠ノ之なんて名前は日本中探し回っても居るか怪しいのに。

 

「そうだ。篠ノ之はあいつの妹だ」

 

姉さん、生徒の個人情報バラしていいのか?

俺と一夏、姉さんは篠ノ之姉妹とよく遊んでいたので仲がよい。

一夏いわく束さんは『狡猾な羊』だそうだ。俺は『寂しがりやな兎』だ。いつも束さんは、箒か俺を抱き締めるからだ。割合でいうなら箒が4。俺が6だ。

 

「ええええーっ!このクラスに有名人の身内が3人もいる!」

 

「ねえねえっ、篠ノ之博士ってどんな人!?やっぱり天才なの!?」

 

「篠ノ之さんも天才だったりする!?今度ISの操縦教えてよっ」

 

授業中なのを忘れてクラスの女子たちが箒のもとに集まる。

 

「あの人は関係ない!」

 

箒は大声をあげた。

箒・・・。束さんのこと恨んでいるのか?

 

「・・・・・大声を出してすまない。私はあの人じゃない。教えられるようなことは何もない」

 

箒はそう言うと窓の外に顔を向ける。

 

「さて、授業をはじめるぞ。山田先生、号令」

 

「は、はいっ!」

 

姉さんが山田先生に号令を促した。

姉さんが箒が束さんの妹だと言ったんだからホローぐらいしてもいいんじゃないか?

 

「安心しましたわ。まさか訓練機で対戦しようとはおもってなかったでしょうけど」

 

昼休みになり、4組に行こうとしたらセシリア・オルコットが喋りかけてきた。

 

「まあ?一応勝負は見えていますけど?さすがにフェアではありませんものね」

 

「?なんで?」

 

「あら、ご存じないのね。いいですわ、庶民のあなた達に教えて差し上げましょう。このわたくし、セシリア・オルコットはイギリス代表候補生・・・・・つまり、現時点で専用機を持っていますの」

 

「へー」

 

「それがどうした?」

 

「・・・・・馬鹿にしていますの?」

 

「いや、すげーなと思っただけだけど。どうすげーのかはわからないが」

 

「ここはIS学園だぞ?代表候補生が専用機持ってるぐらいで威張るな。それによく昨日、お前が馬鹿にした『後進的な国』の『極東の猿』が作った物で威張れるな」

 

「っ!!今はその話は関係ないでしょう!?」

 

「関係ないわけないだろ。それになんで昨日、クラス代表を決めるとき自薦しなかった?」

 

「そ、それは・・・・・」

 

「おおかた、自分は代表候補生だから選らばれると思ってたんだろ?世の中そんなに甘くないんだよ。国家代表ならテレビに出てるから顔は知られているが、代表候補生は1つの国に何人もいるんだ。知られてるわけないだろ」

 

そこで俺は本音と喋っていた女子に声をかける。

 

「鷹月さん・・・でいいのか?」

 

「うん、あってるよ。ところで何かな、秋くん?」

 

「いきなりで悪いが1つ質問がある。昨日の入学の時点でセシリア・オルコットがイギリスの代表候補生だったって知ってたか?」

 

「ううん。知らなかった」

 

「ありがとう、鷹月さん。なら次は・・・相坂さん」

 

「ふぇ!?私の名前憶えてくれたの!?」

 

「おう。一年間一緒のクラスなんだからな」

 

「えへへ・・・ありがとう」

 

「鷹月さんと一緒の事を聞くけど、セシリア・オルコットがイギリス代表候補生って知ってた?」

 

「うーん。噂で代表候補生がいるって聴いたけど誰か知らなかったよ」

 

それからも何人かに同じ質問をしたが知らない生徒が殆どだった。

 

「どうだセシリア・オルコット。お前が代表候補生だと誰も知らない。それなのによく日本を『後進的な国』や『極東の猿』と貶せたな」

 

「そ、それでも!!このクラスで代表にふさわしいのはわたくし、セシリア・オルコットであるということをお忘れなく!!!」

 

セシリア・オルコットはそう言うと立ち去っていった。

セシリア・オルコットがクラス代表になってもクラスの生徒は誰もついていかないかもな。

 

「さて・・・」

 

簪がいる4組に行くか。

俺は席から立ち上がる。

 

「おい、秋。どこに行くんだよ?」

 

「友達に会いに行ってくる」

 

俺は一夏にそう返し4組に向かって歩き出した。

 




第9話でした。
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