ベッドの上から、こんにちわ。
あのコンビニ事件から帰ってきて数日経ったレミリア・スカーレット(仮)よ。
アレ以来、家から出るのが、ちょっとしたトラウマになってしまった私は、一歩も家を出ずに楽しくてニート生活を送っている状態よ。
……ん?仕事はどうしたかって?
ふふっ、安心しなさい、前回コンビニから帰った後、上司からの鬼電が酷かったから、そのままメールで。
『我、退職するなり』
て送っておいたから大丈夫よ。
まぁ、送った後も何回も電話してきたりメールしてきたけど。
全部無視してやったわ!(常識なんてクソ喰らえ精神!!!)
今まで散々こき使ってきて自分はぐぅたらしてきた上司への嫌がらせ……否。
これぞ人生で最初で最後ぉ。
倍返し……いや。
100倍返しだぁ!!!
って、やつね!
食材だって今の時代、ネットでどうにでもなるし服だって……服。
いや、今は考えるのはやめましょう。
とにかく、そうゆう事だらか今はフリーなニート状態な訳で……。
「貯金大丈夫かしら?」
お金の心配をする毎日が続いています。
とは言っても、まだ、まだ貯金は有るの。
今の私はお金の事よりも最近気になることがある、それは。
ベッドから立ち上がり窓を開け外を警戒しながら見ると。
「やっぱり居るわね」
物陰からコチラを観察する様に覗き込んでいる少女が居た。
まぁ、何が言いたいかというと。
自分、今ストーカーされています。
………ふぅ
いやぁ……何でぇぇーーー!?
全然意味分かんない!
どうして毎日、毎日欠かさず覗きに来るの!?
しかも今日、平日よ!?
何で学校終わったにも拘わらずその足で私の家を覗きに来てるの!?
子供なんだから、もっと子供らしい遊びしてきなさいよ!!
それに、あの子って私がコンビニ行こうとして野垂れ死にそうな時に助けてくれた娘よね!?
私って彼女にストーカーされる様な事した!? して無いわよね!?
だって私、レミリアに成った初日のコンビニ事件から一歩も家の外に出てないし、人との会話だって宅配に来た人ぐらいよ!?(宅配でも羽を隠してた)
彼女との接点だって、あの一回だけでそれ以来何も無かったし!
しかも私の家って一応一軒家だから、他の人をストーカーしているとは考えにくいし……いや、それよりも何であの娘、私の家知ってるの!? 怖!!!
そうして私が彼女を見て震えている、その時。
「あっ」
「!?」
黒い綺麗な瞳と目が合った。
「ちょっ!」
すると彼女は一目散に背中を向け走り去ってしまった。
「えぇ〜」
もう、訳が分からないよ(キュウベえ)
次の日〜
昼
本日二度目の、こんにちわ、レミリア・スカーレットよ
今日は、いい加減ストーカー少女を捕まえようと思っているわ。
なんでかって?
そりゃ流石の大人な私でも毎日毎日、朝から晩、平日は昼から晩まで家を覗かれたら気が休まらないし、
あんな小さな子が何時も一人で居るなんて流石に危ないと思う訳よ。
それに私自身彼女を見ていると何だかモヤモヤとした気持ちになって落ち着かないし。
だから、いっその事無理矢理にでも捕まえて少し話がしたい、っと言うのが本音。
その為にはまず彼女が家に来る前に私の力、『運命を操る程度の能力』で少女の未来の動きを見て先回りしようと思うの。
っと、言う事で、
「運命よ!私に彼女の未来の動きを教えてーー!!」
すると前回よりも鮮明に私の頭の中に映像が映った、ソレは。
『おい黙れ!!』
『暴れてんじゃねー!!』
『ゔぅー!』
彼女が変な4人の男達に後から口を押さえられなから黒い車の中に乗せられ、そのまま拐われている姿だった………どゆこと?
……え?マジでどういう事?
何でストーカー少女が拐われてんの?
そう言えば今日、やけにあの娘来るの遅いなぁ、とは思ってたけど……コレが原因かい!
だからあれ程一人じゃ危ないぞって言ってたのに!(言ってない)
って違う!なに呑気にしょうもない事考えてるの私!
そんな場合じゃないでしょ!!
早く彼女を助けないと!
今の私なら空を飛べるし直に見つけられる筈!
私は急いで窓を開け飛び出そうとした……が。
ふと、ある事が頭によぎり飛ぶのをやめた。
「だ、誰にも見られないわよね?」
そうだ、夜ならまだしも、こ、こんな時間に空なんて飛んだら絶対、誰かに見られる。
最悪の場合写真を撮られてネットに上げられたりしたら……いや考えるのはよそう、今はどうやって目立たずに空を飛んで彼女を見つけるかを考えなくては!
なにか!なにか良い方法は……はっ!
そう言えばレミリアってコウモリに成れたっけ!?成れたわよね!?
レミリア、もとい吸血鬼としての能力コウモリ化が出来る事を思い出した私は体に力を入れ、感覚頼りで試す。
「コウモリ、コウモリ、私はコウモリ!!」ポンッ
「あ、出来た」
すると全身を覆う程の白い煙が体から発生し、その煙が晴れると既に私の体はコウモリに成っていて、意外とあっさり成功した。
出来ると分かったからには早速!
「今助けに行くわ!」
彼女を助けに窓から空へと飛び立つ。
早く!早く見つけないと!!
そうして、慣れないコウモリでの飛行で何度もバランスを崩しながらも、必死に上空から彼女を探す。
そして。
「居た!」
複数の男が彼女を無理やり黒い車の中に入れられている姿を確認し。
「クソ!」
今の自分が出せる最大速度で彼女の場所に向かう。そして
「咲夜!!!」
無意識の内に何かを叫び。
「は?」
「何だ!?」
「ゔぅ!?」
飛ぶ速度を維持した状態でコウモリ化を解き、その勢いを保ったままで突進し。
「退きなさい!!!」
「ぶへっ!」ドンッ!!
彼女を捕まえていた男の後頭部を掴み顔面から地面が抉れる程の勢いで無慈悲に叩き付ける。
「1人目!」
間髪入れずもう一人!
「はぁ!」
足に力を入れ外に出ていたもう一人の男の顔面を車に向かって。
「フン!!」
ガンッ!!と車が凹む勢いで蹴りつける。
「2人目!!」
二人を気絶させ、次に車の中に居る男の方を向くと。
「バケモンがぁーーーー!!」
男が車の中からナイフを私に向かって突き刺そうとしてきたが。
「邪魔」
「ぐぇ゙」
蚊を払う様に男の頬に平手打ちを浴びせ、車の外に吹き飛ばす。
「三人目」
そして
「う、動くんじゃねぇ!!」
「ゔぅ!」
「…………」
最後の一人が逃げられないと分かったのか、男は汗をダラダラと流し、捕らえている彼女を人質にし、首にナイフを突き付け私を脅してきた。
「動くな!こ、このガキがどうなっても!」
と男が言い終わる前に私は動く。
こんな一歩程度の距離、今の私にとったら無いも同然だ。
男が瞬きするよりも早く私は男が持っていたナイフを片手で弾き、もう片方の手で。
「シッ!!」
「がっ!」
男の首を掴み絞め上げる。
男の顔は真っ青となり恐怖で埋め尽くされており、蛇に睨まれた蛙の様で、
捕われていた彼女は何が起こったのか分からない様で困惑し固まっていた。
彼女には、とても申し訳無いが今は我慢して欲しい。
はぁ………それにしても。
本当にコイツらはどうしようも無いクズだな。
いっその事、このままコイツの首を。
「うぁわっ!?」
「ヒッ!」
そう考えた時『ドンッ!!!』と頭の中で、何かが爆発したんじゃないかと勘違いするほどの爆音が鳴り響いた。
そして同時に
『お、おい車が列車に突っ込んだぞ!!』
『た、助けなくてい良いの!?』
『いや、もう中に居た奴、助からねーだろ!!』
黒い車が大破し、その周りに人集りが出来ている映像が頭の中に流れて来た。
………え?このタイミングで運命さん発動しちゃいます?
今、極自然にシリアスに入ろうとしてた所なんだけど。
しかも、何かこの運命すっごく大事故起きてるじゃん大丈夫なの………ん?
この車どっかで見たような〜……あぁ~そういう事ね。
まぁ此奴らが後から、どう成るかわ分かった……けどね。
「ねぇ貴方?」
「は、はい!」
だからと言って此方の気が済む訳じゃ無いのよ。
「2つ選択肢を与えるわ」
「………え?」
締め上げていた手を緩め話せる様になった男に選択肢を与える。
「周りに転がっている人間達を連れて車で逃げるか」
男の喉仏を小さな親指で優しく擦り。
「ここで私に殺されるか……好きな方を選びなさい」
そのまま鋭く尖った爪を突き付ける。
「お、お俺は!」
「言っておくが」
「ヒィ!」
「お前が怪しい行動や、私が望まない解答をした場合………分かるわよね?」
小首を傾げ、男の首を握っている手の力を強め最後の警告を男に放つ。
選択肢と言いながら答えは1つだぞ……と
「…はぁ…はぁ…はぁ…」
すると男は汗を更に流し捕らえていた少女を離すとゆっくりフラフラと車から出るやいなや。
「…あ………アァァあぁあアぁーーー!!!」
声を荒げて運転席の方へと入りエンジンをかけようとしていたが、
焦っているせいなのか、それとも車自体が異常をきたしているのか車のエンジンが上手くかからないでいた。
「あら?貴方このゴミ達も連れて行ってちょうだいね?」
そう言い、私は周りに転がっている男達を順番に持ち上げ、全員車の中へと詰め込み。
「ほら何時まで中に居るの? 此方にいらっしゃい」
「う、うん」
今だに呆然と車の中で座り込んでいる彼女に向かって手を伸ばし、中から出るように促す。
「………」
「へぇ」
そして、こんな人外じみた力を間近に見たと言うのに警戒の、け、の字も見せずに、彼女は差し出された手を躊躇無く握ってくれた。
「私の事、怖くないの?」
「あ……えぇと」
「ふふっ、無理して答えなくてもいいわ」
そしてこのまま彼女をエスコートする様に車の外へと引っ張り出し。
「少し待ってて」
「え?……分かった」
少し車から離れた場所で彼女を待たせ、車の方へと向かい。
「えい」
ドン!と軽い勢いで車を蹴り上げてやった。
すると車のエンジンが息を吹き返す様に動き出し、そのまま猛スピードで走り去って行き。
「さようなら~」
と、小さく車に向って手を振り別れを告げる。
……はぁ、やっぱり駄目ね、全然気が収まらないわ、
アイツ等の運命を、知っていたとしても。
っま、今はそんな過ぎ去った事より。
「さて!改めて……大丈夫だった?」
彼女が心配だ。
「だ、大丈夫」
「ふふっ、なら良かったわ」
それにしても今の私って。
「こんな場所で話すものなんだし場所を移しましょう?」
「う、うん」
格好よすぎじゃない?
もっと早く投稿がしたい!
もっと面白く話を書きたい!
僕の推しは秦こころです!