レミリア・スカーレット(仮)は現代で生きていく   作:ネコら

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レミリア「そう言えば咲夜、貴方配信で顔出し出来るの?」
咲夜「ううん、お母さんに駄目だって言われちゃった」
レミリア「あらまぁ」


6話 レミリアのドタバタ初配信!

 

 

【新人カリスマ吸血鬼美少女の配信】

 

 

ーーー咲夜ーーー

 

 

 カメラ良し、マイク良し、パソコンも準備オールクリア。

 

 私は暗い部屋の中、4人の少ない視聴者が居る中、このライブ配信は始めた。

 画面に映るのは真っ暗な部屋の中。中央にだけ上からライトに照らされる金色と紅色で出来た無駄に豪華な椅子。

 

『おっ、やっと始まった』

『初見』

『美少女どこ?』

『美少女って言うワードに釣られて来ました』

 

 コメントが流れる中、豪華な椅子に突如として無数のコウモリがとてつもない勢いで群がりだす。

 

『お?』

『コウモリの量がエグい!』

『CG?』

『気合入ってるな〜』

 

 その群がるコウモリ達は、だんだんと人の様な形になっていき、最初に口元だけが見えて来る。

 

「クククッ、初めまして視聴者の諸君。今宵は、私の初配信を見に来てくれて感謝するわ」

 

 次に水色がかった青髪が見えて来て、頭には薄いピンク色のナイトキャップと赤いリボン、服装は中世のお嬢様を思わせるピンク色のシャツとロングスカート。

 そして一番、目を引くのはレミリアの左右から見えるコウモリの様な大きな羽根。

 

 胸元から両手の甲を見せつけながら椅子にちょこん、と座るこの世の者とは思えない程の美しいレミリアへと変わっていった。

 

「そして私こそ、500年生きた誇り高き吸血鬼であり運命を操る力を持つ、永遠に紅い幼き月.......レミリア・スカーレットよ!!」

 

 その可愛らしい顔からは想像できない程の不気味な微笑みを視聴者に向けて浴びせる。

 

 そんなレミリアの姿を見た視聴者は歓喜した。

 

『マジの美少女やん!!』

『今ロリコンになりました』

『ゴスロリのコスプレ!?』

『カリスマ感あるやん』

 

 有り得ない登場にも関わらず、怖気づく事もなく、ただレミリアの想像以上の可愛さや美しさに釘付けになった。

 

 分かるよ、皆の気持ち。私なんて今の微笑みでご飯十杯はいけるからね!

 

「クククッ!クククッ!!クハハハッハハハッ!!!」

 

『ど、どうした?』

『ロリが壊れた!』

『笑い方、独特やねレミリアたん』

『スタンディングオベーションでもしたろか?』

 

 突然、笑い出したレミリアはカメラから目線を外すと椅子から立ち上がり、ドヤ顔をした。

 

「どう、咲夜!私の、この初配信での挨拶からの自己紹介は! 最高にカリスマって感じだったでしょ!」

 

『どゆこと?』

『サクヤ?』

『だれ?』

『何処見て言ってるの?』

 

「うん、バッチリだったよレミリア」

 

 動画を撮っているにも関わらず、自身の冒頭の自己紹介を自画自賛するレミリアは、本当に500歳とは思えない程の純粋さを感じてしまう。

 

 あぁ、今すぐ飛びついて、よしよし、スリスリ、ペロペロ、してあげたい!!

 

「レミリアが、言った通り凄くカリスマって感じがした」

 

「でっっっしょーーー!!! 私が本気出せば、こんなのチョチョイのチョイよ!」

 

「うん、そうだね」

 

『チョチョイのチョイって久し振りに聞いた気がするわ』

『ホントにロリか?』

『一瞬お婆ちゃんの事思い出したわw』

『何かサクヤとレミリアの会話に違和感感じるんだけど俺だけ?』

 

「それより、何時までカメラ回してるの咲夜、早くこっちに来て一緒に見ましょう」

 

「え?でも…」

 

「何よ?歯切れが悪いわねぇ? まぁ良いわ、本番ではこんな感じで行くから頼んだわよ咲夜」

 

「……え?」

 

ほん………ばん?

 

「それにしても凄いわね、このコメント、本当に配信してるみたい」

 

「ね、ねぇ、レミリア」

 

「ん? どうかしたの咲夜」

 

「コレって本番じゃあないの?」

 

「え?」

 

「え?」

 

「………」(゜_゜)

 

「………」(;・₋・)

 

『やっちゃったね〜w』

『コレは期待の新人だなw(確信)』

『初っ端から事故ってて草』

『最初の流れはちゃんと話し合わんとw』

 

 

 

ーーー咲夜ーーー

 

 

 

 

ーーーレミリアーーー

 

 現在、私は、頭を抱えながら、物凄く焦っていた。

 

「ヤバい、ヤバいわ咲夜、まだ初めの挨拶しかしてないのに、こんな放送事故みたいな事になってしまったわ!!」

 

 ノリと勢いで、配信するんじゃ無かった!もっとちゃんと話し合っていればこんな事にはーー!!

 

「ほら、突っ立てないで咲夜も何か、この危機的状況を打開策を考えて!……咲夜?」

 

 私の声に返事をしない咲夜に違和感を感じ、そろりと咲夜に近付く。

 

 すると、ドンッと、凄い勢いで咲夜は膝から崩れ落ち、そのまま、四つん這いになり蹲った咲夜。

 

「さ、咲夜!?」

 

「私、レミリアのメイドで良いのかな?」

 

 ………え?

 

「いきなりどうしたの、藪から棒に?」

 

「レミリアに頼まれた簡単な作業一つ、まともに出来ないなんてレミリアのメイド失格だよね」

 

「えぇ〜」

 

 いや重いわ! 無駄に焦った私も悪いかもしれないけど、そこまで気張ってやるものでもないでしょうよ!

 

 ソレに貴女、私の言う事なんて聞いてくれるなんて滅多に無いのに、この一回の失敗で崩れ落ちる程、落ち込むとか、どんなメンタルしてるのよ。複雑過ぎるわ!

 

「きっとレミリアもこんな失敗をした私を許してくれない」

 

「本人前にしてそんな事を言う、普通?」

 

 というか、これまでの行いの方が普通に酷いし、メイド失格以前の問題を犯してるからね、今更こんな事で怒らないわよ。

 

「ねぇ、咲夜」

 

「なに、こんなメイドの仕事を満足に出来ないゾウリムシ以下の私に」

 

 何故にゾウリムシ!?ってツッコミたい。ツッコミたいけど今は我慢よ私。

 

「ほら、そんな事を言わないの咲夜、元気出しなさい。人間なんだから失敗の一回や二回あるわよ、ね?」

 

「ゔ〜」

 

 えぇ〜

 

 たった一回の失敗でここまで咲夜が落ち込むなんて予想外ね。

 意外と完璧主義者だったのかしら?

 ソレに、コレはどっちかが悪いみたいな、そういう話でわなく、ちょっとしたハプニングみたいなもの。

 

 けど、このまま咲夜にウジウジされてても解決しそうにないし、私は私なりに咲夜を励ましましょう。

 

 そうして私は、咲夜の顔を正面から見えるようにしゃがみ彼女の手を握る。

 

「ちょっ!れ、レミリア!?」

 

「いつもありかとう、咲夜」

 

「……え?」

 

「まだ貴女が私の家に来る様になってから数日しか経ってないけど、貴女のお陰でいつも、美味しいご飯が食べられるし、掃除洗濯もしてくれている、私が駄目人間ならぬ駄目吸血鬼にならないか心配しちゃうぐらいにね?

 

 だから、一回失敗したぐらいで、そんな辛そうな顔をしないで?

 

 貴女はちゃんとメイドとしての仕事……いえ、それ以上の事をしているのだから」

 

「けど、また失敗したら「大丈夫よ咲夜は」ふぇ?」

 

「なんたって貴女は私のメイドなんだもの」

 

「っ!」

 

「だから、これからもよろしくね、咲夜」

 

「うん!!!」

 

 元気よく返事をする咲夜と、そんな咲夜の笑顔を見て私は肩の力を抜く。

 

 ふぅ、コレで一件落着かしら。

 

 そうして力を抜いて、安心していると私は、ある事を思い出した。

 

 あれ? そういえば私達

 

「ねぇ、咲夜」

 

「なに?」

 

「私達って動画の停止ボタン、押したかしら」

 

「……あ」

 

『画面、椅子しか映ってないのに百合の花が咲いてるのが見える!』

『美少女を観に来たら百合が出来てた、何これ?(良いぞもっとやれ)』

『お嬢様×メイド.......よし!』

『尊死(昇天)』

『百合か、コレ?』

 

 

 

 

 改めて私はパソコンの前に座り、わざとらしく偉そうに頬杖をつく。

 

「コホンッ、と言う事で……ようこそ諸君、私は」

 

『流石に無理だろレミリアちゃんw』

『レミリアちゃん、カリスマっぽくしても、もう手遅れやで』

『今更キャラ付けは無理w』

『カリスマw』

 

「う、うるさいわねぇ!私だって分かってるわよ!」

 

『逆ギレてて草』

『カリスマは開始一分もしないでリストラかぁ』

『顔真っ赤で草』

 

「はぁ、もう仕方ないから、普通に自己紹介をさせてもらうわ。私の名前はレミリア。レミリア・スカーレット!さっきも言ったけど運命を操る吸血鬼よ!」

 

『吸血鬼設定か........良いね!』

『何かのキャラのコスプレ?』

『ラスボスっぽい能力だね』

『運命を操るって、最強じゃんw』

『早い中二病やな〜』

 

「コスプレ?あ〜そうね」

 

 ここで東方キャラの話をしても、この世界から東方そのものが無いし、話しても意味なさそうね。

 オリジナルキャラって事にしようかしら?

 

「何かのコスプレって訳じゃあ無いわ。あえて言うならオリジナルキャラって感じかしら」

 

『ほうほう、オリジナルですか』

『他の設定とか無いの?』

『本当の年齢は?』

『プロフィールとか有ったら見せて』

 

「一応プロフィールは作ってあるわ。今から画面に見える様に出すわね」

 

『プロフィールは大事』

『よし来た!』

『はよ、見せて〜!』

 

「はい、コレが私のプロフィールよ」

 

【名前、レミリア・スカーレット

 

 年齢、500歳

 種族、吸血鬼

 二つ名、永遠に紅い幼き月、紅い悪魔(スカーレット・デビル)、濃霧の吸血鬼、

 身長、125cm~130cmぐらい

 能力、運命を操る程度の能力

 好きな物(食べ物)、メイド、ゲーム、納豆

 嫌いな物(食べ物)、吸血鬼が苦手な物(十字架は平気)

 特徴、抑えきれない程のカリスマ性、吸血鬼が出来る事は大体出来る、人間より強い】

 

「こんな感じで良いかしら?」

 

『想像より身長低いな』

『500歳は無理あるだろw』

『何で十字架は平気なんだよw』

『500歳児w』

『抑えきれないカリスマは草』

『二つ名多いなw』

『納豆?』

『好きな物の中にサクヤちゃんが居ない!?』

 

「何か失礼なコメントがいっぱいあるようだけど、許してあげるわ。だって私は500歳の大人だからね。

それと私、ノリと勢いで配信者を始めたから、流れが良く分からないのよ。

だから今日は私が貴方達のコメントから適当に選んで答えていくから、どしどしコメントしていきなさい!じゃあ始め!」

 

『よし、分か…今から!?』

『ノリと勢いw』

『もう少し考える時間をくれ!』

『視聴者ゼロだったらどうするつもりだったんだw』

『聞きたい事が多過ぎて選べん!』

『サクヤちゃんどこ!』

『何で十字架は平気なの?』

 

「あー、十字架は良く分からないわ。

咲夜の方は、そもそも母親に駄目だって言われたの。名前すら動画に出す予定は無かったのよ、だから忘れなさい! 手遅れだと思うけど」

 

『そんな〜(´;ω;`)』

『感だけどサクヤちゃん絶対に可愛いよな〜』

『十字架の設定はちゃんと考えてもろてw』

『忘れる訳が無い!』

『レミリアちゃんは今後の配信はどう活動するの?』

 

「ん? 今後の配信?.......あぁ、そうね、一応、配信の時間帯は昼の12時〜2時と夜の10時〜未定って感じかしら?

配信内容はゲーム配信や、外で吸血鬼の力を使って遊ぶ配信をしようと思っているわ」

 

『そんな豪華なコスプレしといてお金無いんやね』

『夜更かしは気をつけてね』

『昼はちょっと厳しいかな〜』

『ゲーム配信は嬉しい』

『昼の12時〜2時って誰も見ないだろw』

『吸血鬼の力w』

 

「貴方達ニートなんだから昼の配信ぐらい見れるでしょ?」

 

『カッチーン!』

『おいおい幼女とはいえ言って良いことと駄目な事ぐらい分かるだろ?』

『俺は警備委員(家)だから大丈夫』

『ふっ、久し振りにキレちまったよ』

『俺はちょっと心の休憩してるだけだから!』

『誰もまともに言い返せなくて草』

 

 

 

 

『そういえば冒頭の変なポーズが気になるんだけど、何アレ?』

 

「変なポーズ?……あぁ、アレね、アレはカリスマポーズよ」

 

『?』

『カリスマポーズって何?』

『何処らへんがカリスマなん?』

『カリスマの意味知ってる?』

 

「カリスマである私にしか出来ないカリスマ的ポーズ、それがカリスマポーズよ」

 

『意味がわからんくて草』

『不思議ちゃんキャラに変更でもした?』

『カリスマとわ?』

『ジョ◯ョ3部見た事ある?』

『カリスマの意味が分からなくなってきた』

 

「カリスマ=私だと思えば自ずとカリスマが何なのか理解できてくるわ」

 

『そ、そんなのか?』

『結局カリスマの意味知ってんの?』

『今の時点で俺は心配だよ、レミリアちゃん』

『少なくともレミリアちゃんにカリスマ性は感じられんわ』

『今頃カリスマになろうとしても遅いやろw』

『レミリアちゃんを見てたら一生カリスマの意味が分からないままだと確信したわ』

 

「本当に失礼ね、貴方達って!もう少しレディに優しく出来ないの!?」

 

『レディw』

『何処にレディが?』

『流石にカリスマポーズはヤバいってw』

『そういうお年頃なんです』

『もう少し年を重ねてもろて』

 

「良いからさっさと次の質問しなさい! それと、これからは貴方達の事を、眷属って呼ぶから宜しく!!」

 

『へ〜い』

『眷属w』

『宜しく!!』

『ファンネームみたいなもんか』

『怒っても怖くないよ〜』

『レミリアちゃんは俺達の主人だった?』

『サクヤちゃん本当に出ないの?』

『二つ名はどうやって考えたん?』

『中二病になった切っ掛けを教えて〜』

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ〜、何とか最後まで、やり切ったわ」

 

 配信を終わらせた私は肩の力を抜き、椅子にもたれ掛かっていた。

 

「お疲れレミリア。紅茶、淹れといたよ」

 

「ふふっ、ありがとね咲夜」

 

 あぁ、普段から、このくらい気が利く子だったらな〜

 

「それにしても凄いね」

 

「ん? なにが?」

 

「初めての配信で同時視聴者が、こんなに多く集まるなんて。ざっと100人ぐらい居るね。まぁ、レミリアなら当たり前だし、もっと集まっても良かったと思うけど」

 

「ハハハッ〜、そ、そうよね〜」

 

 い、言えない。私の能力で配信に多くの人が集まるように運命を操作したなんて。

 

 視聴者が増える様に運命操作出来ないかな〜、って思ってたら意外とできちゃった何て言えないわ!

 

「どうしたのレミリア? 私から、あからさまに目を逸らすなんて」

 

「い、いえ、何でもないわ! なんでも!!」

 

「ふ〜ん」

 

 

 

 

 

 

 

「それと、咲夜、配信の事なんだけど」

「ん?」

「声だけでも良いから一緒に出てくれないかしら?」

「ふぇ?」

「流石にこれからも一人だと苦し……

悲しいから」

「っ! うん!必ず一緒に配信出来る様にするね!!」

「そ、そこまで気合い入れなくても良いのよ咲夜!?」

 

 今直ぐ母親に電話を掛け様とする咲夜を慌てて止めて、一抹の不安を感じる私であった。

 

 

 

 

 

 






レミリアのTS要素が消えていってしまっている事に不安を感じている僕です。
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