公安特捜班 寝台特急殺人事件   作:新庄雄太郎

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寝台特急「さくら」で起きた殺人は特捜班も捜査に乗り出した。


第5章 毒殺

暫くして、長崎県警のパトカーが到着した。

 

「長崎県警の笠島です。」

 

「どうも、ご苦労様です。」

 

早速、捜査員たちは寝台特急「さくら」のA寝台に乗り込んだ。

 

「ところで、この寝台特急で発見者はいますか。」

 

「ああ、この女の子2人です。」

 

「で、あなたが寝台特急「さくら」のA寝台の死体発見者ですね。」

 

「はい。」

 

と、しずくは部下の堀田刑事と杉本刑事に言った。

 

「このしずくちゃんの話だと、寝台へ行ってみたら人が倒れているところを発見したそうです。」

 

「ほう、なるほどね。」

 

「ところで、死因は。」

 

「やはり、何者かに毒殺されたと考えられます。」

 

「ほう、という事は毒殺か。」

 

と、南は言った。

 

「ええ。」

 

「ねぇ、犯人は毒性の強い薬で殺害したんじゃないのかな?。」

 

ルビィは、笠島警部と南と高山に言った。

 

「毒殺って事は、犯人は注射器を利用して毒殺したって事か。」

 

「ええ。」

 

「君たち、車内で怪しい人は見なかったかな。」

 

と、南は言った。

 

「えっ、いいや。」

 

「さぁね。」

 

そこへ、部下の浦部警部補が笠島警部に言った。

 

「警部、被害者はどうやら東京の人のようですね。」

 

「えーと、名前は宮村 隆文さん24歳です。」

 

「ほう。」

 

「毒殺って事は、アジ化ナトリウムを使ったんじゃないのかな。」

 

「そうか、犯人はこれを利用したんだ。」

 

「でも、犯人が使った注射器が見当たらないね。」

 

「きっと、どこかの駅で下車して、遠くのごみ箱に処分したんだよ。」

 

「そうか、その方法も考えていたのか。」

 

「はい。」

 

高山は、直ちに高杉班長に報告した。

 

「うん、えーと、宮村隆文、分かった、こっちでも捜査してみるよ。」

 

「班長、何かあったんですか。」

 

「寝台特急「さくら」の車内で殺人事件が起きた、しかもA寝台でね。そこで。長崎県警から捜査協力の要請だ。」

 

と、高杉は岩泉と中野にメモを渡した。

 

「早速、当たってみます。」

 

岩泉と中野は、宮村の自宅へ向かった。

 

「えっ、お父さんが。」

 

「ええ、寝台特急「さくら」のA寝台で毒殺死体で発見されたんです。」

 

「出張へ行くと言って、殺されるなんて。」

 

「ほう、お父さんが長崎へ出張へ行くと言って出かけて行ったって事か。」

 

「ところで、宮村さんが何か恨まれることはありませんでしたか。」

 

と、岩泉は宮村の長女に言った。

 

「そうね、お父さんが会社で恨まれる事なんて。」

 

「私も検討もしなかったわ。」

 

「そうですか。」

 

岩泉と中野は高杉に報告した。

 

「ほう、長崎へ出張か。」

 

「ええ、次の日曜日に新幹線に乗って帰ってくる予定だったんです。」

 

「ほう、なるほどね。」

 

「ところで、寝台特急「さくら」で起きた列車盗はどうなったんだ。」

 

「どうやら、犯人は寝台特急「さくら」に乗って犯行を計画したのに違いないな。」

 

と、高杉は言った。

 

「先週起きた新幹線強盗は個室で起きたから、次は寝台特急「さくら」で起きた。」

 

「やはり、同じ手口って事ね。」

 

「そうだ。」

 

そこへ、梶山と松本と桜井がやって来た。

 

「あっ、班長。」

 

「おう、どうだった。」

 

「やはり、犯人は新幹線「ひかり」に乗って名古屋で寝台特急「さくら」に乗ったと思うわ。」

 

「そうか、やはり新幹線に乗って名古屋へ行ったのか。」

 

「ええ。」

 

「それで、犯人の特徴は?。」

 

「調べたところ、この2人に絞りました。」

 

「ほう、この2人か。」

 

「ええ。」

 

「名前は岡崎 正雄、もう1人は福知山 浩二。」

 

「なるほど、この2人が新幹線「ひかり」の個室と寝台特急「さくら」の列車盗か。」

 

「はい。」

 

「よしっ、早速この2人に徹底的に荒おう。」

 

「はいっ。」

 

そう言って、岩泉と桜井と梶山と松本と沖田は列車盗の犯人を追う事にした。

 

一方、千歌とルビィと歩夢たちは長崎を観光していた。

 

グラバー園

 

「私、長崎初めてなんだ。」

 

「へぇー、歩夢ちゃんと侑ちゃんは初めてなんだ。」

 

「千歌ちゃんとルビィちゃんも行ったことあるの。」

 

「うん、前に長崎へ行ったことあるのよ。」

 

「博多からかもめエクスプレスに乗って長崎へ行ったのよ。」

 

「そうなんだ。」

 

「翌日には、ハウステンボスへ行くんだよ。」

 

「俺なんか、長崎と言えばちゃんぽんとカステラだな。」

 

「もう、悪斗君は食べることばっかりじゃないか。」

 

曜は悪斗に言った。




犯人は、どんな方法を利用したのだろうか?
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