暫くして、長崎県警のパトカーが到着した。
「長崎県警の笠島です。」
「どうも、ご苦労様です。」
早速、捜査員たちは寝台特急「さくら」のA寝台に乗り込んだ。
「ところで、この寝台特急で発見者はいますか。」
「ああ、この女の子2人です。」
「で、あなたが寝台特急「さくら」のA寝台の死体発見者ですね。」
「はい。」
と、しずくは部下の堀田刑事と杉本刑事に言った。
「このしずくちゃんの話だと、寝台へ行ってみたら人が倒れているところを発見したそうです。」
「ほう、なるほどね。」
「ところで、死因は。」
「やはり、何者かに毒殺されたと考えられます。」
「ほう、という事は毒殺か。」
と、南は言った。
「ええ。」
「ねぇ、犯人は毒性の強い薬で殺害したんじゃないのかな?。」
ルビィは、笠島警部と南と高山に言った。
「毒殺って事は、犯人は注射器を利用して毒殺したって事か。」
「ええ。」
「君たち、車内で怪しい人は見なかったかな。」
と、南は言った。
「えっ、いいや。」
「さぁね。」
そこへ、部下の浦部警部補が笠島警部に言った。
「警部、被害者はどうやら東京の人のようですね。」
「えーと、名前は宮村 隆文さん24歳です。」
「ほう。」
「毒殺って事は、アジ化ナトリウムを使ったんじゃないのかな。」
「そうか、犯人はこれを利用したんだ。」
「でも、犯人が使った注射器が見当たらないね。」
「きっと、どこかの駅で下車して、遠くのごみ箱に処分したんだよ。」
「そうか、その方法も考えていたのか。」
「はい。」
高山は、直ちに高杉班長に報告した。
「うん、えーと、宮村隆文、分かった、こっちでも捜査してみるよ。」
「班長、何かあったんですか。」
「寝台特急「さくら」の車内で殺人事件が起きた、しかもA寝台でね。そこで。長崎県警から捜査協力の要請だ。」
と、高杉は岩泉と中野にメモを渡した。
「早速、当たってみます。」
岩泉と中野は、宮村の自宅へ向かった。
「えっ、お父さんが。」
「ええ、寝台特急「さくら」のA寝台で毒殺死体で発見されたんです。」
「出張へ行くと言って、殺されるなんて。」
「ほう、お父さんが長崎へ出張へ行くと言って出かけて行ったって事か。」
「ところで、宮村さんが何か恨まれることはありませんでしたか。」
と、岩泉は宮村の長女に言った。
「そうね、お父さんが会社で恨まれる事なんて。」
「私も検討もしなかったわ。」
「そうですか。」
岩泉と中野は高杉に報告した。
「ほう、長崎へ出張か。」
「ええ、次の日曜日に新幹線に乗って帰ってくる予定だったんです。」
「ほう、なるほどね。」
「ところで、寝台特急「さくら」で起きた列車盗はどうなったんだ。」
「どうやら、犯人は寝台特急「さくら」に乗って犯行を計画したのに違いないな。」
と、高杉は言った。
「先週起きた新幹線強盗は個室で起きたから、次は寝台特急「さくら」で起きた。」
「やはり、同じ手口って事ね。」
「そうだ。」
そこへ、梶山と松本と桜井がやって来た。
「あっ、班長。」
「おう、どうだった。」
「やはり、犯人は新幹線「ひかり」に乗って名古屋で寝台特急「さくら」に乗ったと思うわ。」
「そうか、やはり新幹線に乗って名古屋へ行ったのか。」
「ええ。」
「それで、犯人の特徴は?。」
「調べたところ、この2人に絞りました。」
「ほう、この2人か。」
「ええ。」
「名前は岡崎 正雄、もう1人は福知山 浩二。」
「なるほど、この2人が新幹線「ひかり」の個室と寝台特急「さくら」の列車盗か。」
「はい。」
「よしっ、早速この2人に徹底的に荒おう。」
「はいっ。」
そう言って、岩泉と桜井と梶山と松本と沖田は列車盗の犯人を追う事にした。
一方、千歌とルビィと歩夢たちは長崎を観光していた。
グラバー園
「私、長崎初めてなんだ。」
「へぇー、歩夢ちゃんと侑ちゃんは初めてなんだ。」
「千歌ちゃんとルビィちゃんも行ったことあるの。」
「うん、前に長崎へ行ったことあるのよ。」
「博多からかもめエクスプレスに乗って長崎へ行ったのよ。」
「そうなんだ。」
「翌日には、ハウステンボスへ行くんだよ。」
「俺なんか、長崎と言えばちゃんぽんとカステラだな。」
「もう、悪斗君は食べることばっかりじゃないか。」
曜は悪斗に言った。
犯人は、どんな方法を利用したのだろうか?