ヒンメルはフリーレンを知らない【閲覧環境で結末変化】 作:ニヒツ
「はぁ、また来たのですか? 女神の魔法というのは本当に度し難いものですね」
『楽園へと導く魔法(アンシレーシエラ)』
見てはいけないものを隕九※縺励∪縺」縺溘?弱≠縺ェ縺溘?上?縲∝?縺ウ豌ク驕?縺ョ讌ス蝨偵↓蝗壹o繧後※縺励∪縺」縺溘?
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【繧ィ繝ウ繝⑥:莠?豈】
「あぁ。ヒンメルの中に…私はもういないんだね……」
ヒー老人がフリーレンに村から連れ出され10年の月日が流れた。
その間、ヒンメルが昔の記憶を思い出すことはなかった。
ヒンメルももう歳である。
いくら魔物を軽く屠れるとはいえ、体力の衰えは明白だった。
隣を歩いていたはずが、いつの間にかずいぶん距離が離れてしまって迷子になる。
さっき食べたはずの食事を求めて彷徨う。
泊まった宿がどこにあるか分からなくなる。
子供をフリーレンと見間違える。
最近、フリーレンは1日を長く感じるようになった。
今まさに終わりを迎えようとしている命。
それが目の前にあると、エルフでも時間に対して強く意識せざるおえない。
フリーレンはここ一年、
有史以来『老い』を克服した魔法使いは存在しない。
そんな者がいればエルフであるフリーレンの耳に入って来るはずだ。
数年前、一番老いに関する情報がありそうな『賢者エーヴィヒの魔導書』とやらも手に入れたが、大したことは書かれていなかった。
だから、魔導書を読む意味はない。
『時間がもったいない』
老いは止められないため、記憶だけでもと考え、苦手なゼーリエにも会いに行った。
そこで紹介された精神魔法の得意な一族に頼んで記憶を修復してもらったりもした。
しかし次の日、ヒンメルは再び記憶を失っていた。
老いによる記憶の喪失は精神魔法でも対応しきれないらしい。
『時間がもったいない』
なまじ一度取り戻せてしまったのがいけなかった。
再びそれを失ってしまったことにフリーレンは耐えられなかった。
だから1年引きこもった。
『時間がもったいない』
その間、毎日ヒンメルは部屋に食事を運び、声をかけてくれた。
その声も日に日に弱々しくなっている気がする。
最近1日が長く感じる。
私はこれを今まで365,000回も繰り返してきた。
でもこんなに苦しい1年は今までなかった。
フランメが死んだ時でさえこんなに苦しくなかった。
彼女とは、ヒンメルたち以上に長い間を過ごしたのに。
私は今でもフランメと暮らしていた頃を鮮明に覚えている。
彼女は死ぬ間際でも私のことを覚えていた。
だから、
『私が忘れられる側になるなんて考えたこともなかった』
私さえ覚えていれば、フランメもヒンメルも未来へ連れて行ける。
そう思っていた。
フランメが隠していた手記も見つけた。
『オレオールで死者と会話した』
先生が残した未来の私への贈り物。
でも、今の私には無用の長物だった。
ヒンメルは死んでいないし、死んだら記憶が戻るなんて確証はない。
私は今の話をしている。
『時間がもったいない』
ヒンメルが話をしたいと語りかけてきた。
『時間がもったいない』
まだ試していないものがある。
七崩賢の魔法『
以前、防護魔法作成のために解析したことがある。
もちろん、今の私が『七崩賢の魔法』を使えるわけじゃない。
だから、完全に再現する必要はない。
ヒンメルの心を読み、その奥深くに埋もれてしまった思い出だけでも再現できれば……
部屋で起こった爆音に、フリーレンの意識は現実へと戻される。
「ごめんごめん、ドアの立て付けが悪くなっていたみたいだ。ちょっと強引に開けてみたら壊れてしまった」
木っ端微塵のドアを片手にヒンメルが部屋へ入ってくる。
フリーレンは珍しく強引なヒンメルに驚いた。
「フリーレン、外へ食事に行こう。もう1週間何も口にしていないじゃないか。今ならイケメンな僕の失恋話もおまけで付けるよ。どう?」
ヒンメルは昔と変わらない爽やかな笑顔で手を差し伸べる。
『時間がもったいない』
「……いや、そうだね。食事は大切だよね」
これだけ考えて良い案が出ないのだ。
気分転換もいいかもしれない。
だから今日はヒンメルの話を聞こうと思う。
「昨日思い出したんだ。失恋話の前に僕の初恋話はどうだい」
「意外だ。ヒンメルも恋とかしたんだね。魔王を討伐した後の話かな?冒険の間はそんな余裕なかったからね」
老人は昔を懐かしむようにゆっくり話し出した。
ある少年が森で迷子になる
すると少女が出てきて少年に村の方角を教えてくれた
ただ、少女の冷たい表情に怖いという感情が先に出てきた
それを感じ取った少女は、『花畑を出す魔法』で彼を笑顔にした
少年はその日の少女を忘れられず、日々を過ごした
少女に顔向けできるように強い子であろうとした
そうするといつのまにか勇者になっていた
そして、あの時の森に行くとあの時の少女が
青年は彼女を勧誘し、一緒に旅をした
彼女に振り向いてもらえるように色々試みた
指輪を婚約指輪に見立てて指に嵌めたのは、流石に今思い返しても少し恥ずかしい
それでも彼女の答えはなかった
気づいていないようだった
でも、自分はそこで気づいてしまった
彼女と自分は生きる時間が違う
念願叶って結ばれたとしても、彼女が瞬きをする間に自分は老いて死んでしまう
自分では彼女を幸せにできない
こんな自分勝手な恋心は胸の奥にしまってしまおう
代わりに銅像を建てよう
少しでも彼女と時間を共にできるものを残していこう
彼女の瞳に少しでも長く映るように
彼女を未来で孤独にしたくない
ついに魔王を倒した
そして、彼女は去って行った
でも必ずまた会える
約束があった
だから頑張れた
でももうその約束がなんだったか思い出せない
彼女が帰ってきても分からない
「僕は本当にその子が好きだった。めちゃくちゃ好きだった。でも忘れてしまった。歳はとりたくないね。60年越しの大失恋さ。笑ってくれよフリーレン。彼女の『顔』も『声』も『眼差し』ももうわからない。それでも…今も…彼女が好きだ」
「……ヒンメル、それは……えっと……」
「どうだい。僕の失恋話もなかなかロマンチックでおもしろいだ…ろ……」
予想外の告白に戸惑うエルフ。
ヒンメルの記憶は元には戻っていない。
しかし、彼は間違いなく『あの旅』を思い出していた。
「ヒンメルはその子が好きだったってこと?」
「…………え? あっど、どうかな。好きだったかもしれないし好きじゃなかったかもしれないし」
?
告白後、急に歯切れが悪くなるヒンメル。
不審に思ったフリーレンは彼の表情をよく観察する。
ヒンメルの顔色が珍しく良い。
むしろ血色が良過ぎるくらいだ。
「そう言えば、もう少しでそのエーラ流星の時期だね。あれはとても綺麗なものだよ。
「……そうだね。じゃあとっておきの場所を案内するよ。もう時間がないから今日出発しよう」
そう言って、急いで旅の準備を始めるフリーレン。
それを尻目にヒンメルはそっと部屋を出る。
その顔は血圧が心配になるくらい真っ赤に熱を帯びていた。
「こんなタイミングで全部思い出すのはおかしいだろ僕……」
告白まがいな事をした衝撃で全部思い出してしまった勇者ヒンメル。
彼の
■ おまけ
ヒー老人 → ひーろうじん → ヒーロー人 → 勇者
葬送の
フリーレン
〜〇〇の魔法〜
「ここなら見つからないかな」
「ぼくがここにいるのは誰にも言わないでね」
「合言葉を感想に入れてくれれば気づけるからね」
「合言葉は『
どのエンドが印象に残りましたか?
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エンド⓪:楽園
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エンド①:フィアラトール
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エンド②:双子
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エンド③:真の勇者
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エンド④:再会
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エンド⑤:幼馴染
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エンド⑥:莠?豈
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エンド100:フリーレン様