お嬢様はカリスマブレイクしたくない   作:セレシア

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第十二話 ご褒美中はカリスマ休業中ですがなにか?

○月△日

 無事に幻想入りすることに成功した。途中経過はともかく三勝一敗一分。二勝をあげたフランと一勝あげた美鈴がボロボロで負けたパチェと引き分けた私がほぼ無傷なのって......。とりあえずみんなを甘やかそう。特に頑張ったフランは目一杯甘やかしてあげるし私にできることであれば何でもお願いを聞いてあげることにする。

 

 

○月△日

 なんだかみんなの目が怖い。フランになんでもするって言ったときから小悪魔以外の様子が可笑しくなった。小悪魔に聞いたら呆れた声で身をもって理解できると思うと言われたが......カリスマの危機の気がする!!

 

 

○月△日

 フランのお願いだけでなくパチェと美鈴のお願いも聞くことになった。本当になんでだ? 二人も頑張って貰ったからしかたないか。二戦も頑張ってくれたご褒美のつもりだったんだけど......。

 ただな......ハイライトの消えた目はいかんよ。ちょっとチビったのは内緒だ。

 

 

○月△日

 フランのお願いを聞いた。久しぶりに一緒にお風呂に入りたい......か。そのくらいなら容易いものだな。ちょっと拍子抜けした。目が充血してるのも鼻息が荒かったのも気になるが......その程度ならお願いを使わなくても叶えてやるさ。

 

 それにしても前世の影響でフランがお風呂好きなのは知っていたが私と一緒が良いなんて可愛いやつだな。

 

P.S.

 なんだか申し訳なくて追加のお願いを聞いてあげることにした。それでも抱き締めたり頬にキスしたりと小さい頃に良くねだられていたこととほとんど変わりなかったな。姉妹なら普通にすることだと言っていたしお願いを使う必要はないことばかりだな。

 

 最後の方は私の胸とかお尻をさわられたけど......くすぐったいんだが? 不満顔されても困るんだが......。何がしたかったんだ?

 

P.S.のP.S.

 小悪魔に聞いたら悪魔の癖にピュアですか!? と叫ばれた。しかも小悪魔に話したことがフランにバレて拗ねられてしまった。

 ごめんよフラン。お姉さまの何が悪かったのか教えてくれ......。

 

 

○月△日

 今日はパチェのお願いを聞くことになった。

 どうやら甘やかして欲しいとのこと。真っ赤な顔をしてお願いしてくるパチェも可愛かったな。いつも頼りにしてる存在が頼ってくれるのはなんだか嬉しいな!

 

 膝枕をしたり頭を撫でてみたり......最終的にはいつもみたいに魔法についての談笑に終わったけどこれぞ平和な日常の一ページといったところだったな。

 

 普段はしっかりした姿を見ているから小悪魔との掛け合いで顔を赤くしている姿に驚いた。......パチェは私の友人なのに。

 

P.S.

 フランと仲直りできた。今日も一緒にお風呂に入ったのが良かったのだろうか?

 パチェには甘やかしすぎたらダメだと言われたから姉妹なら普通だと聞いていると答えたら少し悩んだあとに友人同士も普通よとお風呂に乱入してきた。

 顔を真っ赤にしていたから怪しかったが一応指摘しないでおいた。

 

 

○月△日

 最後に美鈴のお願いを聞く日がやってきた。

 美鈴は逆に私のことを甘やかしたいらしい。私はお人形だったか? と思うくらいお世話された。流石に下の世話は断ったが......。

 

 夜になったら美鈴に起こされて、移動は常に抱っこで移動。食事中もあーんで済んでフォーク一つ持つことなく終えた。向かいの席のフランが悪魔の形相で美鈴を睨み付けていたけど涼しい顔で無視してたな。私もあーんしたいとフォークを口に突っ込んできたが実は口の中に刺さって痛かった。それと私は少食なんだ。二人分の食料は腹に入らんよ。

 

 深夜は着替え......思い出したくないが何十着も着せ変えられた。妖力で作ってるから要らないと言っているのに趣味で作っていたらしい。休憩時間はもっと自由に使えば良いのにな。あまり外に出るわけでもなし、服なんてなんでもよかろう。

 ところでパチェは”かめら”とかいう道具をなんで持ってきてたんだ? 景色を切り取る魔道具なんて使ってなにがしたかったんだ?

 

 当然? お風呂も一緒に入ることになった。背中も流してもらったが流石に前は遠慮しておいた。お風呂から上がった後のマッサージは気持ち良くてこれむしろ私のご褒美では?

 

P.S.

 ”かめら”から現像した写真には着飾った私の姿が大量に写っていた。なるほどな、景色だけでなくヒトを思い出として残すことができるのか。

 

 

○月△日

 可愛い可愛い娘ができた。

 

 


 

「じゃあ撮るわよ」

「私も良いんでしょうか......?」

「当たり前でしょう? さっさと来なさい」

「できればお断りしたいんですけど~?」

「拒否権なんてないからさっさとしなさい! Say, cheese!」

 

 紅魔館の前で五人でポーズをとる。私に抱きつくフラン。わざわざ外に持ってきたソファに座って本を持ちながら流し目でカメラを見るパチェとソファの後ろに隠れる小悪魔、そして私の後ろで仁王立ちしている美鈴。私のポーズは......秘密よ。カリスマ溢れるポーズを想像したらその通りだから。

 撮影した写真はすぐに現像してから大きな絵画として額縁に入れて飾る予定だ。満月も写り込みとても優美な写真になるだろう。

 

「魂が吸われました~パチュリーさまのせいですよ~!」

「それはただの迷信だよ? 外のカメラは発明された頃、長時間カメラの前に立ち続ける必要があったから撮影が終わるまでに疲れちゃうの。そのせいで魂が抜かれるなんて話が出てきただけなんだよ?」

「そう、フランは物知りね」

「えへへ」

 

 フランの頭を撫でるとふにゃふにゃな笑顔が返ってくる。

 外でカメラにまつわるそんな話があるとなると幻想郷に入ってこないか心配になるな。魂を吸いとる道具が出てきたら悪霊と同等レベルの危険な存在になりそうだ。

 

「さて、今後の我々の行動について共有しておこう」

 

 私が雰囲気を切り替えて声をかけると全員が静かになって私の方を向く。こら、フランはいい加減に腰から手を離しなさい。

 

「分かっていると思うがしばらくは紅魔館から遠出するのは禁止だ」

「はい! お嬢様!」

「なんだ」

 

 美鈴が手を挙げたから発言を促す。

 

「お友達を招待するのはダメですか」

「幽香なら大丈夫じゃないか? 紫......は冬眠しているから藍にでも頼んで招待状でも渡せば良い」

 

 元々私たちが外で暴れないようにするための、そして一暴れした私たちへの罰としての隔離だからな。勝手に遊びにくる分には何も問題あるまい。

 

「ま、そこの湖までは自由に移動しても問題がない。それと困ったことがあれば藍を呼べ。藍!」

「なんだ」

「顔合わせをお願いするわ。それと私たちのことを少々見すぎ。変態の謗りを受けたくなければ監視の仕方を考えるのね」

「......善処しよう」

 

 四六時中見ているのは暇なのか? と聞きたくなる監視体制だからな。変なところで真面目すぎる。紫も大変そうだな。

 

「はい! お姉さま!」

 

 美鈴のマネをして手を挙げるフランが可愛い。きっと藍の尻尾をモフりたいのだろう。

 

「残念だが藍の尻尾は抱き枕にできない。後で個人的に交渉してくれ」

「分かった!!」

「ダメだが!?」

「えーー!!」

 

 狐はケチだな。フランも悲しんだ顔をしてるじゃないか! 後で絞める。

 

「明日は戦友達を弔うぞ。残念ながら塵一つ残っていないがな」

 

 ついでにピクニックだ。今日は満月、であれば明日はもっと綺麗な()が見れるだろうさ。




どこまでがR-15でどこからがR-18なのか......
ヤンデレシスコン合法ロリババア憑依転生者約五百歳とか字面だけみるとヤバイな?
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