早速ですが書けたのでアップします。
後日談1 紅霧異変Ex.
先日紅霧異変が終わって私たちの隔離が終わった。
フランは人里に出入りするようになったし、パチェは魔理沙やアリスと魔法使い談義を行うようになった。
そして私は......。
「何しに来たのよ」
「なんでもいいだろう? お土産を持ってきたぞ」
昼間から一人で博麗神社に遊びに来ている。紅霧異変で戦った霊夢の強さに惹かれた私は時々顔を出すことにしたのだ。勝負の結果? 想像に任せるとしよう。
「妖怪のくせにいいやつね。お賽銭を入れてくれたらもっと良い妖怪になれるわよ?」
相変わらずの霊夢に苦笑しつつ一円ほどお賽銭を入れる。こんなんで喜ぶなんて普段から金欠なのか?
「さすがレミリアね。どっかの隙間妖怪とは大違いだわ」
咲夜が作った洋菓子は霊夢も好きなようで私の手から満面の笑みで引ったくるとお茶を出すといって神社の奥に入っていった。
私は客人なんだがな......私の居間に案内することもしないとは霊夢らしい。
天衣無縫と言えば良いのか、普通なら嘗められていると判断して叩きのめすべき対応なのに相手が霊夢というだけでなぜだか許せてしまう。もしこれがフランであっても許しただろうが......なるほど、私は霊夢をもう一人の妹だと思っているのかもしれないな*1。
座布団に座るのは未だに慣れないな。と思いつつテーブルの前に座って一息つく。すぐに湯飲みを二つ持った霊夢が来てそのうちの一つを私の前に置いた。
「おい」
「何よ。文句でもあるわけ?」
「......いや、なんでもない」
そもそもこの体勢だと話にくくないか? それとも私のことを人形と勘違いしているのか? フランや他のヒト達と一緒に遊びに来る時はちゃんと正面に座るのに私一人の時だけは必ずなんだよな......もしかして私は嘗められているのか?
もとの姿にでも戻ろうかと思うも機嫌良さそうに鼻唄を歌う姿を見るとこのままでも良いかと脱力してしまう。......カリスマが維持できてるか心配になるな......いや、一旦忘れよう。
しばしの間たわいのない話を続ける。相変わらず枯れた老人のように達観してる奴だが......それでも話は弾み無言になることはない。
「で、なんの用? あんたがここに来ると煩いのがカチコミにきて面倒なのよ」
「すまんな。フランも霊夢と遊びたいんだろう。フランは優しいし対等に勝負できる相手ができて喜んでいるのさ」
それに霊夢にとっても良い特訓相手になっているはずだ。紫が霊夢は特訓をよくサボると言っていたが......実際はそうでもなかった。私とだって特訓と称して段幕ごっこやそれに意味があるのか? と思うような不思議な修練まで積極的に行っているのだ。
今だってほんのりと汗の匂いがするし私が来るまで特訓していたのだろう。本人が言わないから私も気付いていないことにするけどな。
「それと用事だが......次の異変についてだ。時期と場所は......霊夢?」
お腹に回った手の圧が強くなった。食べたばかりの洋菓子が口からまろび出そうなんだが?
「異変を起こすつもりならこのまま退治するわよ? そのまま封印して神社で飼う口実にしようかしら」
「いや、異変を起こすのは私じゃn「お姉さまを離せこの変態腋巫女!!」フラン......」
突如突っ込んできたフランによって霊夢共々吹き飛ばされる。お札は......取れてないか。
霊夢のことを見上げるとこめかみに青筋が立っているのを見つけて思わず顔を手で覆った。
「お姉さまのバカー!! すけこましー!! 女の敵ー!! 浮気者ー!!!」
フランの暴言に心が折れそうだけど私頑張る。お札のせいで力が出ないからこのままフランに捕まったら......。
じんわりとした恐怖にぶるりと背中が震える。
「霊夢? お札を剥がしてもらえないか?」
「ヴッ」
「は?」
フランを睨みつつも私のお腹に回したままの手をタップして霊夢の意識をこちらに向けつつお札を取るように言うとなんか呻き声をあげた。そのまま抱きしめられて目をシロクロさせているとこの世の物とは思えない低い声が聞こえた。
......まさかフランの声じゃないよね? 可愛いフランから出てきて良い声じゃないもんね?
おそるおそる前を向くと......。
「っ!」
般若がいて悲鳴を上げかけた。カリスマを維持するために意地でも声を上げなかった。手を口に当てて固まった私を霊夢は丁寧に座布団に座らせて、フランの元へと飛んでいった。
「殺すころすコロスコロスコロス」
今なら神でも呪い殺せるのでは? と思うような地を這う声で物騒な事を言い続けるフランに心配になる。
これ、霊夢殺されるんじゃないか?
たしかに霊夢は強い。でもそれは弾幕ごっことしての強さだ。美しさを追求するからこそ妖怪と人が対等に渡り合えるのであって、言い方は悪いが妖怪側は殺さないように威力を落としているから弾幕ごっこは成り立っている。そのお陰で負けても余程運が悪くないと死ぬことがないけど逆に言えば妖怪が手加減を忘れた瞬間、人間だけがデスゲームへと変貌する。
つまり今のフランが相手だと”ぴちゅった”瞬間コンティニューはできなくなるということだ。
加勢した方が良いか? でもお札のせいで力でないから足手まといになるな。むしろ火に油を注ぐだけだからより霊夢が危険になるかもしれん......と考えていたら霊夢が私を見てウインクをした。......はい。
案の定怒り狂ったフランと挑発し続ける霊夢の
殺意抜群の弾幕ごっこに始まり、お札や針、火の粉が舞い、途中で白黒の魔法使いが遊びに来たと思いきやUターンして森へと消えていく。私の目が段々と死んでいき、夜の帳が降りる頃、数多のキャットファイトを終えた二人は互いの頬を引っ張り合っているとハクタクの半妖がやって来て二人に頭突きを加えて去っていった。
......帰るか。
また遊びに来るとメモを残し、気絶している霊夢を布団に寝かせておく。
「ふふっ」
フランをおんぶしながらゆっくりと紅魔館を目指していると背中から伝わるフランの暖かさに思わず笑みが溢れた。
何度も何度も寂しい思いをさせて、これではお姉さま失格だな。明日からは思いっきり甘やかしてやろう。
紅魔館へと辿り着き、ボロボロの姿のフランを美鈴に預けた私はお札で力が制限されたまま空を飛んだ反動でそのまま倒れた私は、私とフランがすやすやしている間に博霊神社にお礼参りに行こうとしていた咲夜を美鈴が必死で止めたことや、私に貼られていたお札を取ろうとした小悪魔がぶっ倒れたことでパチェまで突貫しそうになっていた事は知らなかったし、突然私の
・癒し幼女になっているおぜうさま
相変わらずいろんなヒトの脳を焼く毎日を送っている。お姉さま失格と言ってるけどほぼ毎日一緒にお風呂に入るし一緒に寝てる。すでにシスコンに恥じないレベルで甘やかしていることに気付いていない。
カリスマガードはしなかったからカリスマブレイクはしていないと思っている。ほんとでござるか~?
まさか霊夢がラスボススペックだとは思ってなかった人。強いけど所詮人だと思っていたらフランの怪力に負けていなくてドン引きした。
・地獄の底から声を出した妹様
お姉さまの甘やかしをどれだけ増やせるかチャレンジ中。溺れるほど甘やかされている自覚はあるけどそれはそれ、これはこれ。紅魔館に帰ったときに元気だったら動けないお姉さまにあんなことやこんなことをするつもりだった。
お姉さまセンサーに引っ掛かってお姉さまが取られる前に霊夢のもとにやって来た......ら、最愛のお姉さまがキス()されている場面を目撃して脳が破壊された。後日誤解だと気づくまで毎日お姉さまの口直し()を決行した。
・ペットが欲しかった変態腋巫女
この度めでたくレミリアに人外認定された。ペットにできればいつでも抱き枕にできるんじゃない? と思っている狂人。虎視眈々と機会を狙っている。
フランとの戦いは途中からレミリアの所有権争いだと勘違いしていた。気がついたらレミリアいないし疲れた頭で存在しない記憶を捏造したせいで追加の一悶着を起こした。あとで紫に怒られて反省することになる。
原作と違ってよく特訓している。別に努力家になったわけじゃなくて主人として
・激おこけーね
人里の外れからヤバイ音が聞こえてきて博霊の巫女に異変解決を依頼しにきたらまさかの巫女が原因でオコ。