ありふれた職業と死を運ぶ暗殺者   作:雪とk

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最奥の守護者

二人はどんどん下層へ向かっていきその過程で様々な難所を乗り越えた。

 

毒性のある霧が充満する階層では毒に耐性をつけていた二人ですら判断力が鈍る中での戦闘を強要され。また、別の階層ではコールタールのようなもので満たされた階層では【気配察知】や【魔力感知】の効かない魔物相手に五感で相手の位置を特定したり。寄生した相手を操る魔物は胞子をかわしながら徹底的に隠密に徹して本体に近づき倒し、狭い通路しかない階層では迫りくる大量の虫型の魔物を倒した。

 

そうして様々な難所を越えた二人はいかにもラスボス前と言う雰囲気の扉の前に立っていた。

 

「ここで最後だといいんだけど」

「こんな扉他の場所にはなかったしきっと最後だよ」

「しかし、南雲は痕跡すら見つけられなかったな…」

 

二人は各階層をくまなく探索したがハジメの痕跡は見つけることができていなかった。

 

「よし、準備も終わった。行くぞ?」

「うん、行こう」

 

二人が扉に触れると二人の身長の何倍もの大きさの扉が開き始めた。扉の向こうには巨大な空間があった。二人が完全に隠れても余裕があるほど太い柱が何本も立っている。また水晶のような鉱石があちこちから伸びていた。

 

二人が部屋の中央へと近づいていくと部屋の中心に巨大な魔法陣が出現した。その魔法陣から離れ二人は【気配遮断】を使用し臨戦体制に入る。

 

魔法陣の光が収まるとそこには六色の首を持つ蛇のような魔物がいた。

 

〘ははっ、まるでヒュドラだな〙

〘頭の数足りないけどね〙

 

二人は隠れながら観察し魔物から得たスキル【念話】を使い話しながら分析していると赤色の頭が二人の方を向き口を開いた瞬間、ヒュドラの口から炎の壁とも見紛う様なブレスが放たれた。

 

二人が【縮地】を発動し回避する。

 

〘当然のようにバレてるな〙

〘五感が鋭いか、独特の感覚器官持ってるタイプでしょ〙

 

二人はそれぞれの攻撃や行動を観察しながら反撃に移った。

 

〘回復の白、炎の赤、盾役の金、風の緑、土の茶、そして役割不明な黒か、〙

〘取り敢えず白へ集中攻撃かな?〙

 

二人は全く別の位置から同時に攻撃を仕掛ける。しかし、回復役を守ろうと他の頭が間に割って入り攻撃が届かない。特に金は防御系のスキルや魔法を使っているのか最大火力の射出か、ソフトボール代の大きさの魔石爆弾でなければ倒せなかった。

 

無論ヒュドラもやられるだけでなく攻撃してくる。灯火の攻撃が赤色に命中したとき生き残っていた茶色がブレスを吐いてきた。そのブレスは先程まで灯火がいた場所へ着弾した。

 

〘このままだとこっちの武器が先に尽きる。私が近づいて直接狙う〙

〘わかった。援護する〙

 

このままではいずれ手札がなくなり負けることを覚った灯火は直接白の頭を攻撃しようとヒュドラめがけて突撃する。

その間、恵里は大量の魔力爆弾をヒュドラめがけて投擲し注意を引き付ける。

 

ヒュドラの足元まできた灯火にヒュドラがようやく気づく。しかし、次の瞬間【射出】と【縮地】を使い灯火が白の頭の首めがけて飛び出した他の頭も間に入ろうとするが恵理の黒鞭がヒュドラを縛られ行動が遅れ間に合わない。

 

これで回復を潰せる!そう確信した灯火だったが次の瞬間急に動きがおかしくなり何も無いところを通過していき空中で黒頭が灯火に首の薙ぎ払い攻撃を命中させふっとばした。

 

「灯火!」

 

恵里は思わず叫び声を上げる。しかし、ヒュドラはその隙を逃さないと言わんばかりに恵理へ攻撃を仕掛ける。恵里は何とか回避し灯火のもとへ向かうために時間稼ぎとして持ってる全ての魔石爆弾をヒュドラの周りにバラ撒き全て同時に起爆する。

 

そして恵里が灯火のもとに向かうと灯火は「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」とうなされるように同じ言葉を繰り返していた。

 

 







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